からし
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
からしとは漢方薬の一。一般的に薬味と誤解されているが、本来は薬である。しかし当然、薬味として使ってもよい。
[編集] 概要
からしは朝鮮人参や甘草、葛根湯、乾姜、竜胆、それに色づけのためのウコンや黄色4号などから成る。効能は解毒、解熱、強精など多岐に渡るため、用途も自ずと様々なものとなる。例えば食欲不振ならば食前食後に飲用するとよい。切り傷、擦り傷はもちろん火傷や皮膚病など塗り薬として用いてもよい。性器粘膜に塗布することで、強壮剤にも媚薬にもなる。また、目の疲れを取るために希釈せずそのまま点眼することもある。患者に適合する血液型の輸血用血液がなかったため、やむを得ずからしを輸血してみたところ、患者の体は何ら免疫反応を示さなかったという事例も報告されている。
からしに含まれる有効成分はカラシン(Ca2RaSi3)という物質で、上に記したような効果は実質的に全てこのカラシンが著効している。しかし、なぜカラシンがこれほど万能に作用するのかはわかっていない。頭部に塗りつければ育毛促進作用があることは実証されているが、飲用するだけでも同様の効果が見られたという情報も飛び交っており、これを受けた厚生労働省は「不当表示の疑いがある」として製薬会社数社に警告したこともある。
なお、日本では和からしと洋からしの二つが市場に流通しているが、両者は微妙に組成が異なる。洋からしも世界的に薬として用いられるものの、主な有効成分はカラシニン(K4Al2Sc2I)である。
[編集] 歴史
日本でのからしの歴史は古く、初めて記録に登場するのは続日本紀の文武天皇三年の条で、遣唐使が中国より持ち帰り天皇に献上した、と記されている。ただし、当時はまだからしではなく芥子(がいし)と呼ばれていた。この時、帰朝する遣唐使と共に日本に渡来した漢方医が唐氏である。唐氏が持参した漢方薬と、彼らが蓄えた医学の知識は大変重宝され、唐氏はすぐに大和朝廷お抱えの医師一族として独自の地位を築いた。触診や問診など、天皇とも直に接する機会を得た唐氏は、やがてさらなる一族発展を求めて一人の美しい娘を入内させる。娘は名を辛子といい、若くして医学を究め、薬の調剤にも秀でていた。この娘が作る芥子が特に薬効に優れていたことから、特別に芥子の名称を辛子、または一族の姓を取って唐子と改め、からしと呼ぶようになったのである。
以来、からしは在野の医師にも普及し、民衆の治療に役立ってきた。独特の刺激臭と辛味を好んで薬としてだけではなく薬味としても用いようとする人もいたが、彼らは往々にしてからしの詳しい調剤方法を知らなかったため、質が低く薬用にも適さない偽からしが出回る結果となった。現在では偽からしは違法であり、所持しているだけでも逮捕される。からしを調合・販売するには専門の免許が必要である。
[編集] 関連項目
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