ホモホモ7

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ホモホモ7』(ほもほもせぶん)とは、みなもと太郎が1970年から1971年まで週刊少年マガジンで連載した漫画である。連載当時は、その時代を先取りしたセンスが理解されずに消えていったが、後年、みなもとの筆名が高まるにつれて徐々にその内容も理解されていき、ギャグシュールとシリアスが一体となったその作風は、むしろ現代において評価されている。

概要[編集]

昭和45年の少年誌に堂々とホモという言葉を題名にする段階ですでに何かが切れている。もっとも、当時の世界は童話『ちびくろサンボ』も歌曲『びっこのポーの最後』も普通に存在していた言葉狩りが行われる以前の狂乱の世代であったため、放送禁止用語や差別用語などが平然と使われていた。そんな時代に発表されたのが『ホモホモ7』である。

ちなみに、その内容は1967年にデビューした若造が書くぶっとんだギャグ漫画でしかない。

内容[編集]

昭和45年に少年誌でSMをやっている時点で、もう何を言っても言わなくても同じである。もっとも当時の子供からみれば単なる拷問としか見えない。だが一応はシリアスな話でもある。

時代背景[編集]

本作が描かれた昭和45年の少年マガジンには梶原一騎ら大御所たちが手掛けた漫画作品が連載されていた時代であり、そんな中で弱冠23歳の若手であったみなもと太郎は、若くなければできない、むしろバカでなければ出来ない表現の限界に挑戦することで大御所たちに対抗しようとしていた。そこで彼が思いついた表現が、当時の週刊少年ジャンプ永井豪が『ハレンチ学園』で爆発させていた、いわゆるに関する表現をさらに一歩進めた、ちょっとやばいんじゃね?と思わせてなんぼのギリギリ路線であった。

もっとも、その題名の時点であまりにアレであり、内容もそれに輪をかけてアレであったため、本作の連載は速攻で打ち切られ、しかも少年マガジンコミックスにも収録されないというオマケがつくことになる。このような逆境にもめげず、その後みなもとは数年間にわたって別作品をマガジンで連載している。

いろんな意味でおおらかな時代である。

ストーリー[編集]

主人公ホモホモ7は男だけのスパイ組織「ホモホモ・ブロック」のエージェント。彼は、当時、世界的な隆盛となっていたウーマンリブ運動の中で誕生した女だけのスパイ組織「レスレス・ブロック」との間で数々の暗闘を繰り広げていく。

登場人物[編集]

ホモホモ7
劇画とギャグを行き来する顔を持つ男。彼のギャグ顔の際のもみ上げの長さは漫画界随一である。名前とは裏腹に普通の女好き。一応、シリアスなスパイであり、アクションシーンも満載である。しかし、その名前とエロの前に、このような設定は風前の灯にしかすぎない。
長官
ホモホモ7の上司。その後、みなもと太郎版スターシステムにおけるヒゲ老人役の嚆矢となる顔である。やっぱり劇画とギャグの2つの顔を持つ。

連載終了後[編集]

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ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「風雲児たち」の項目を執筆しています。

作者のみなもとは『ホモホモ7』終了後の代表作である『風雲児たち』においても、いわゆる下の毛を隠さずにそのまま書いている。しかも昭和50年代に。

ついでに『風雲児たち』も『ホモホモ7』と同様にギャグの中にシリアスをちりばめる作風である。

なお、『風雲児たち』は現在もCOMIC乱において連載中。さらに2004年に第8回手塚治虫文化賞を受賞するなどギャグマンガと歴史マンガの中で大きな存在となっている。いつのまにか。

『こいこい7』との確執[編集]

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ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「こいこい7」の項目を執筆しています。

みなもと太郎が『ホモホモ7』をマガジンに連載していた頃、当時の人気マルチタレント・もりしげは自身が執筆した美少女アクション漫画『こいこい7』をマガジンで連載しようとマガジン編集部に持ち込んだ。だが『こいこい7』は1971年当時としては斬新すぎる内容の上に『ホモホモ7』とは真逆の内容かつ酷似したタイトル名なので「マルチタレントだからって漫画執筆を甘く見ないでほしい」との編集部の意図により、若手とはいえプロの漫画家であるみなもとの肩を持った編集部により『こいこい7』の連載は中止となった。

しかし、もりしげは意地でも『こいこい7』の掲載を要求したので編集部は仕方なく『ホモホモ7』の連載終了後に但し書きをつけた読み切りでの掲載を許可した。ちなみに、この読み切り版『こいこい7』を国会図書館で閲覧した武内直子がインスパイアを受けて執筆したのが『美少女戦士セーラームーン』である。

『ホモホモ7』の連載が終了してからおよそ30年後の2002年10月に秋田書店のチャンピオンREDにおいて『こいこい7』が正規に連載開始された。後の2005年に『こいこい7』はアニメ化もされ、創生期のチャンピオンREDにおいて、ある程度評価されたが、残念なことに全て『シグルイ』に持っていかれてしまった。まぁ、メインヒロイン「飛鳥ヤヨイ」(月野うさぎ夢原のぞみのプロトタイプ)のレイプやサブヒロイン「月読ミヤビ」(水野亜美水無月かれんのプロトタイプ)の惨殺シーン、ネクロフィリアの対象となったサブヒロイン「蝶野オトメ」(土萌ほたる春日野うららのプロトタイプ)の存在などの問題描写が話題になったけれど、残念なことにその全てにおいて、昭和40年代、すでに小池一夫が問題作『御用牙』でやっちまった描写である。ちなみに『御用牙』には『シグルイ』並みのもっとエグい描写もある。

昭和40年代、恐るべし。

ちなみに『こいこい7』のアニメ2期の制作が没になった時、アニメ版『ホモホモ7』の制作許可をもらえなかったみなもとは喜んだ。だが、『こいこい7』のアレンジ作品である『Yes! プリキュア5』の存在を知り、みなもとは再び落胆した。なお、『Yes! プリキュア5』の放映時期と重なる2007年3月に『こいこい7』は連載終了している。

なお、みなもとは連載版『こいこい7』を見て「自分は007から『ホモホモ7』の主人公を考えたというのに、この漫画のヒロイン達は7人組じゃなくて6人組じゃないか」とボヤいた事がある。

余談だが『こいこい7』に登場する「鈴鹿アキヲ」(愛野美奈子夏木りんのプロトタイプ)が飛行能力の持ち主で「風祭サクヤ」(気性が激しく攻撃的な性格は火野レイに受け継がれ、不良属性は木野まことに受け継がれた)が不良の武器使いで「猪飼ヒフミ」(能力と髪型は木野まことに受け継がれている)が怪力の持ち主なのは、もりしげが「ホモホモ7に勝てる女性戦士にこんなのがいたらいいな」と考えて設定したと述べている。また、「佐藤スバル」&「山田イスズ」(主人公チームの友人たちで、特にイスズは秋元こまちのキャラクター性に影響を与えた)は「『ホモホモ7』にはこういう女性がいなかった」ので設定したとの事。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]