ざるスパゲッティ

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ざるスパゲッティとは、スパゲッティをざるに盛り付けた、画期的な料理である。

ざる麺[編集]

もともとそばうどんから始まった「ざる」だが、それは実に合理的である。ざるに盛り付けるだけで水気を切ることができて、そのまま食卓に供されるために、時間がかかってのびる心配もない。おまけに、食べ終わった後もざるさえ洗えば皿を洗わなくてもバレないため、そば屋で客の回転を上げるのにももってこいだ。

これに目をつけたのがラーメンだ。ラーメンといえば丼にスープと一緒に麺を入れるというのがセオリーであった。夏になると涼しげに皿に盛り付けた冷やし中華なるものも出るには出るが、基本的にラーメンはスープが命なのである。しかしそばのつゆにヒントを得て、ラーメン屋もついに「つけ麺」という形態を考案し、昨今大流行しているのは周知のとおりである。

ざるそばなどざるに盛り付けた麺は親父くさいといって、当初はスイーツ (笑)には受け入れられなかった。しかし狩野英孝がラーメン、つけ麺、イケメンの3点セットを推したこともあって、つけ麺は市民権を獲得したのである。

ざるスパゲッティがためらわれた理由[編集]

スパゲッティの消費者として無視できないのが、前述のスイーツ(笑)である(もっとも、彼女たちはスパゲッティのことをなぜかパスタという)。彼女らの好みは「濃厚」であり、杏仁豆腐でもチーズケーキでもなんでも濃厚なのが良いと思っている。しからばスパゲッティも濃厚であるべきで、ざるで水気を切って、さっぱりつるつると食べるというのは受け入れがたいのである。

トレンドはやはり、甘くて濃厚。喫茶マウンテン砂糖クリームにまみれたスパゲッティが根強い人気を誇っている理由もここにある。MOCO'Sキッチンでも、スパゲッティを扱うときはかならずオリーブオイルが滴っているのだ。

ざるスパゲッティの誕生[編集]

ざるスパゲッティ

だがもちろん、スパゲッティの消費者はスイーツ(笑)だけではない。意外と馬鹿にできないのが、一人暮らしの貧乏学生だ。乾麺なので日持ちはするし、茹でるだけで調理は簡単、そして腹も膨れるからだ。

だが問題はある。市販のスパゲティソースは麺よりも高くつくということだ。かといって、たかがスパゲッティごときに、玉ねぎをみじん切りにしてひき肉とトマトソースで炒めてソースを作るほど暇でもない。そこで彼らが考え出したのが、他でもない、ざるスパゲッティである。

ざるスパゲッティを食べるには麺つゆで差し支えないし、それがなければ醤油を薄めたものでも代用可能。もちろん「濃厚」も求めない(そもそも貧乏学生は味など気にしない)。というわけで、ざるスパゲッティは密かなブームになっている。

なお本記事のタイトルが「ざるパスタ」ではなく「ざるスパゲッティ」である理由は、ざるスパゲッティの消費者が専ら貧乏学生で、スイーツ(笑)は含まれないことによる。いまだ、ざるパスタという料理は存在しないようだ。

ざるパスタはできるか[編集]

スイーツ(笑)が満足する「ざるパスタ」はいつか誕生するのか。それはつゆにかかっている(もっとも、彼女らはつゆのことをスープと呼ぶ)。醤油など論外であり、クラムチャウダービスクミネストローネあたりが受け入れられるのではないか。もちろん濃厚なスープに限る。

しかし、無個性でただ流行に乗ることをよしとするスイーツ(笑)相手に、ざるパスタというチャレンジングな料理を提供する店は現れるのか。五右衛門もカプリチョーザもキャナリィ・ロウも、そんな怪しげなメニューを作ったりしないだろう。おそらく、ざるパスタを提供することがもっとも期待できるのは、スープストックトーキョーあたりではあるまいか。既存のセットメニューのライスないしパンをパスタに替えてしまえば、ざるパスタの出来上がりである。