ひよこ大王国の身分制度

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
移動先: 案内検索

ひよこ大王国の身分制度( - だいおうこく - みぶんせいど)では、ひよこ大王国に国籍を有するあらゆる民が法的かつ伝統的に支配される身分制度について説明する。

概要[編集]

アンサイクロペディアで記載されている種々の内容とは異なり、ひよこ大王国では、ひよこ陛下の尊厳の下制定された憲法で一定の自由権利が保障されている。多くの国は、ひよこ大王国を憲法ならびに法令に準拠した民主的な法治国家ととらえている。しかしアメリカを筆頭とする一部の国々ではひよこ大王国を国民が抑圧されている国とみなしている。彼らはひよこ大王国では何人にも平等に権利が与えられていないとしてひよこ政府を非難しているのだ。

結論から申し上げると、この主張は真であり、かつ偽である。ひよこ大王国には現在、臣民(しんみん、Subjects)、公民(こうみん、Public)、護民(ごみん、Protectors)3つの身分が存在する。これら三身分を総称する語は三民(さんみん、PPS /pipis/)と定義されており、他国における国民と同じ意味合いで用いられる。一方、ひよこ大王国における国民(こくみん、Nationals)とは臣民の資格を何らかの理由で喪失した者に対して用いられる語である。公民、護民に対する同様の語はそれぞれ隣民(りんみん、Neighbors)、外民(がいみん、Foreigners)と定義され、これらの語はあまりいい意味を持たない。三民はそれぞれが異なる自由と権利を享受しており、各々の民権に対する保障の程度が異なるのはもちろんのこと、ある特定の身分にしか与えられていない権利すら存在する。これこそ一部の国が問題視する原因となる制度であるのだが、彼ら三身分それぞれの民権を平均すると平等であるとするのがひよこ政府側の見解であり、これを三民主義(さんみんしゅぎ、PPSism /pipisizm/)という。

各身分の概要[編集]

臣民[編集]

かつては本来の意で国民と呼ばれた身分である。

国是とさせる建国記以前よりひよこ陛下に仕えてきたが、建国記に記載される時代以後間もないころより護民層が、中世末より公民層が台頭したことにより被支配者の身であり続けた。憲法制定後においてもそれは同様で、種々の不文律によって自由は制限されていた。状況が変わったのは臣民位運動(しんみんいうんどう、Subjectize Movement)の結果であり、全国民に対して護民や公民に比類する官位である臣民の位がひよこ陛下により授けられた。

マスコミや各種サービス業を含む第三次産業に多い身分である。皇族に対しても原音で現代ひよこ語を話す自由が保障されていることからもこれらの業界に無くてはならない身分であることがうかがい知れるだろう。

公民[編集]

建国直後においては隣民とされ奴隷としての身分であったが、国難に際して傑出した参謀らを輩出したことから社会的に認められるようになった。

中世末期頃よりひよこ陛下より種々の特権を得る一族が相次ぎ、近代に入ると実質的な支配者層を形成した。公民という語も当時の隣民層より自称されるようになった言い方である。他の身分らより顰蹙を買い、臣民位運動においては利権階級としてやり玉に挙げられた。その後の憲法改正によって幾多の称号は法的には一律公民という位で統一され、家ごとにてんでバラバラであった権利の数々も整理された。

しかし有能であるという評価は損じられておらず、宮外の公務員の要職は依然として公民が大半を占めており、また製造業界にも多い身分である。早朝に騒音を立てる権利が保障されていることも、彼らの製造業への従事を有利にしている要因である。

護民[編集]

建国後の古代においては唯一ひよこ陛下にお仕えすることが出来る絶対的な支配者であった。護民の語は当時より存在し、ひよこ陛下に威を借りつつ国体を意のままに操っていた身分である。ところがひよこ陛下の命令を捏造していたことが民衆の怒りを買い、国民・公民層によるクーデターにより一旦は瓦解した民である。

しかしあらゆる身分へひよこ陛下の御意志を伝えるには欠かすことが出来ない存在であったため、帝室に直接仕える一族、六門(りくもん、Six Septs)を頂点とするヒエラルキー秩序が構築され、政治への介入は禁じられつつも護民としての専門性が必要な一部の職を独占した。彼らは学問や文化の担い手となり、日本から伝播した茶道連歌を独自に発展させ、そして共通語となっている全身分が話せるひよこ語発音であるユニスピークを編み出した。臣民位運動における主要な指導者は国民層ではなく彼ら護民層であり、これらの功績がひよこ大王国の伝統を継承、発展させたと評価され、再び参政権も得ることとなった。

現在でも宮内は軒並み彼らによって占められており、また水道電気ガス建設といったインフラ事業にも通じている。所有者の異なる土地境界に柵を設置する義務を負う身分としても知られている。

六門[編集]

大王国成立以前から帝室に仕え、護民の代表として現在も君臨する一族。以下の一族を六門とする。

六門の中で最も新しい一族。
六門の中で2番目に古い一族。
松平氏の時から六門として君臨。
ノアの一族」とも言う。
六門の中で最も古い一族
六門の中で2番目に新しい一族。

なお、護民出身者はみな国内のみで通じる氏字(うじあさな、courtesy sept name)を戸籍上の氏名として用いることが慣例となっており、ひよこ大王国民法においても氏字に関する条項がある。後述する経緯により、どの氏字がどの一門に属するかを公にすることは違法であり、民法に違反する公務執行妨害のみならず、ひよこ陛下に対する不敬罪として扱われる。このためアンサイクロペディアでも、氏字の詳細について正確な情報は全く掴めていない。

ひよこ三民小史[編集]

建国記という歴史書は、三民がどのようにひよこ陛下に関わったかを主たる内容としている。ある男がひよこ陛下と出会い、官位授与の契約を結ぶ一節から始まる。これは処女契約(しょじょけいやく、Virgin Agreement)とされ、建国記の中でも最も重要な部分である。

護民となった男は、周囲にただ散在していた者どもをまず仲間に引き入れ国民とし、ひよこ陛下の尊厳の下で共同体生活を開始した。ひよこ陛下の意志のもと、奴隷として現在の公民層が、人足として他の護民層が集められ、三民が等しくひよこ陛下の威光を受ける国家としてひよこ大王国は建国された。

建国後の第一時代においては、専ら護民があらゆる官職を独占した。時を下るにつれて苛政は酷くなっていき、政治は極めて腐敗した。西方の法律の知識を持ち込んだ隣民層によるクーデターが発生。護民層は本来の姓ではなく新体制によって定められた氏字を名乗ることが義務づけられ、これまでの権勢の蓄積は無に帰した。ひよこ陛下の尊厳を真に守らんとする者たちにより封建時代が到来した。

この時代においては、実践力たる国民層が比較的力を持っていた。ただ、ひよこ陛下の栄誉に適う勲功を求めるあまり国内は纏まることはなく、国体としては混乱した時代であった。一方、隣民層は経済的に富んていたが、先の功績にも関わらず政治的な力は弱かった。皮肉にも原因となっていたのは彼らにより確立された慣習法であり、様々な矛盾する法律が乱立して誰も全容が理解できない代物となっていた。有力な隣民層はこの状況を利用し、現在の公民位に通じる種々の官位を賜ったが、中世末期にはこの書面上の混乱はのっぴきならないものとなり、司法に充てられる支出が財政を圧迫していた。

事態を収拾したのもまた公民層であった。鄭氏台湾生まれのフランス法学者である陳保(ちんぽ、Tien Poh)によって、国是を維持する形で膨大な法令は整理され、ひよこ大王国初の成文憲法である陳保憲法(ちんぽけんぽう、Constitution of Tien Poh)を根幹とする近代的な法体系が再構築された。三権分立の影響を受けた四院協同(しいんきょうどう、Quad Cooperation)等の種々の枠組みは今日の政治体制にも引き継がれている。

ところが、初期の近代法体系は、場合によっては公民層による支配を招いただけであるとも言われる。法体系とは関係ないひよこ中央弁護士会は公民層しか入ることが許されず、脱法行為にも習熟した公民層は法の実務運用を独占することにより多大な権力を得た。かつての隣民という語は差別用語として扱われ、民権を盾にした支配体制を構築したのであった。

宮中正装を纏ったマチルダ・ルシアナ・クリグ。

これに異を唱えたのが、護民六門で最も格式高いルシアナ家のご息女であったマチルダ・ルシアナ・クリグ(Matilda Luciana Krig)である。当時差別されていた国民を中心に公民諸位と同等の官位を付与すべしとする臣民位運動を指揮した。ひよこ語のエキスパートにして現代ひよこ語普及運動の第一人者でもあったマチルダは、ひよこ陛下の栄光を受けていないあらゆる民衆を黄の広場へと導き、建国記は処女契約にも記載されている極めて由緒正しい方法により臣下の礼を請うた。契約請願書は史上初めてユニスピークによって読まれ、あらゆる民が契約内容を理解できることはひよこ陛下の尊厳に叶う行為であると暗に訴えた。民主化運動であるのにも関わらず極めてひよこ的であったことが陛下のお心を動かし、憲法は改正され、建国記で確認される国是や制度理念の下にあることが定義された。「私には希望がある」で始まる契約請願書序文の一節は後の悪の枢軸国よく似た名前の人物のよく似た一節で始まる演説とは異なり、子孫が著作権を主張し争うこともなくパブリック・ドメインとして公開され、誰もが自由に文書を見ることができる。

その後のマルコメX(Marukome X)等の活動もあり、現在の三民主義は確立されている。それぞれがそれぞれの義務や制約を負いながらも、国状は周辺国家と比較すれば極めて安定したものとなっている。

関連項目[編集]