むこうぶち

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』

むこうぶち 高レート裏麻雀列伝(むこうぶち こうレートうらマージャンれつでん)は、漫画:天獅子悦也、協力:安藤満(安藤満逝去後はケネス徳田が闘牌協力)による人喰いワカメ漫画近代麻雀にて連載中。

なお、ケネス徳田に変わってから、たびたび上がった際の翻数を間違えるため、そういう点でも見逃せない作品である。

目次

[編集] 概要

1980年代のバブル期から現代にかけて、「妖怪御無礼」というワカメの化身が極悪非道の限りを尽くす漫画である。金の無いものをさらに追い込みれいぽぅし、破産させたり間接的に殺すのがこの漫画の趣旨であり、読者の醍醐味である。そのため、麻雀雑誌の中にある麻雀に関するマンガであるくせに、麻雀よりも人間ドラマに主軸を置いているこのマンガが読者の人気が高いんだから、世の中は面白い。基本的にこの漫画のスタイルは1話~数話のオムニバス形式となっており、主人公はその物語の中で御無礼される人々であって、「妖怪御無礼」自体は主人公という扱いではない。

あわせて、この作品の悪影響として麻雀で上がる際に「ロン」ではなく、「御無礼」などというイタイ連中が続出している。中にはザンクやらゴミで発音しているバカも存在するが、せめて満貫以上で発音してもらいたいものである。

とは言え、イ鬼も「御無礼」と言っておきながら、喰いタンで上がったりしてるので神経質に気にすることはない。高い手で上がろうがショボ手で上がろうが、どうせ相手にとっては「御無礼」以外の何者でもないのだから。

[編集] むこうぶちとは

「むこうぶち」とはヤクザの隠語の一つで、どこにも属さない腕のあるギャンブラーを意味している。つまり、こっち(ヤクザ側、胴元側)ではぶたない(うたない)、むこうでぶつ、という意味である。本作中には元むこうぶちだったじいさんや、むこうぶちを目指して旅を続けるギャンブラーなども描かれており、一応は、ギャンブル中毒者の行く末を見せるような配慮も取られている。一応は。もっとも、そんな世界観なんてものが麻雀雑誌を読むようなギャンブル中毒者に理解されるわけがない。わけがない。

[編集] 時代設定

当初、いわゆるバブル景気の時代に賭け麻雀によって人生を左右される人々を描いていた本作だったが、その後、時代を経るにつれて徐々に現代へと主軸を移していく。一番古い時代の描写と思われるストーリーとして、昭和57年のホテルニュージャパンの火災を題材にした話があるかと思えば、いわゆる自己啓発セミナーや名簿業者といった平成10年以降の題材が出てくる話も存在する。そのため、確実に作中では20年程度の時間の流れが存在してはいるが、まったくそんなことはない

まったく、そんなことはない

連載も10年を超え、もうそろそろ、むこうぶちワールド&御無礼時間が形成されてもおかしくはない、いや、形成すべき状況に突入し始めているため、読者のほうもある程度の寛容さをもってこれらの諸問題に目をつむるべきである。

[編集] 登場人物

御無礼。アニメ化です
物語の中核となる人物だが、上述の通り主人公と言う扱いではない。通称「人鬼」、「暴虎」。自己紹介の際に、「人に鬼とかいてイ鬼と読みます」というセリフが、この作品のお約束となっている。もっとも、読者からは「ワカメ」、「妖怪御無礼」で十分すぎるほど通用する。本名や素性といったものは全てが謎。常に全身黒ずくめで、見た目は若いが、安永が初めて会ったときからまったく年をとっていない。一応、顔はイケメンだが、雑踏で彼と目を合わせた子供がガチで泣いて逃げ出すほどのある種の狂気に満ちている。連載初期はむしろ年齢を重ねていたような雰囲気も漂わせていたが、巻数を重ねるごとに肌はツヤツヤ、スタイルもモデル体型へと変貌。多くの読者から、この点だけでも人間ではないと思わせるに十分なサザエさんっぷりである。
確かに、ワカメではある
なお、その表情についても、ほぼゴルゴ13化しており、無表情か、もしくは薄笑いを浮かべる以外の表情を見せたことがない。しかし、見る人が見れば、顔が笑っていても怒っていることが分かるらしい。もっとも、そんなことは長い連載中たった1回だけのことだったが。
彼が人外であることを思わせる描写は作中にこれでもかこれでもかと存在しているが、そもそも麻雀の描写からしてすでに人外であるため、特に気にする必要はない



御無礼


リーのみです。


こっちより
こっちかも
安永萬
メインキャラクターの一人。ヒゲで小太り、常に白い背広を身に着けているため、初見ですでに暑苦しい。昔は強面のチョイ悪オヤジだったが、イ鬼に関わった結果、毒気と運をことごとく吸い取られてしまい、その結果、このマンガにおける解説者、もしくは一夜の伝説の見物人、ひどいときにはやられキャラまであてがわれるという不遇なキャラクターとなってしまった。最近ではすっかり中年のいいオッサンになっており、その分、彼を慕う若手は多い。
イ鬼相手に収支でプラスを続けているのは常に2着狙いで場を荒らさず、逆に場を荒らす連中を排除する側に回ることで、胴元からの信頼を得ているためである。そんな裏方ともいえる彼の生き様を、読者も支持している。なお、イ鬼がしゃべらない分、彼がしゃべらなければならない、ということでもある。なお、麻雀の腕は相当強いが、上述したようにとことんまで運がなく、主要な麻雀大会での優勝経験はほとんどなく準優勝どまり、さらにはたまに優勝しても大会ごと消滅してしまうなど、イ鬼とは別に、マージャンで苦しむ人間の代表ともいえる立場にある。
もちろん、他の代表はとっくの昔に誰かさんに殺されている。
なお、主要キャラの中で唯一、ちゃんと年をとっている。老化現象が始まっている。後は全員サザエさん
水原祐太
メインキャラクターの一人。第一話から登場しており、傀に出会って彼の麻雀に魅了され、会社員としての真っ当な人生を踏み外して裏街道にどっぷりとはまった男。結局、イ鬼のようなむこうぶちなりたくて全国を放浪、各地のツワモノと戦い続けてその腕前を上げつつ、人でなし度も強烈にアップさせている。
母子家庭のくせに、母親の葬式をすっぽかして、香典をタネ銭に麻雀に繰り出すわ、基本はヒモとして生活するわ、長年の相棒を一瞬で置き去りにして東京へ帰るわ、むこうぶちになるということはここまで人として大事なものを捨てなければならないのかを如実にしめしている。もっとも、彼の人徳によるものか、さほどうらまれてはいない。
あわせて、たまに東京に帰ってきたときに限ってイ鬼にやられるのもお約束であるが、イ鬼に初めて名前を聞かれた男でもあり、実力は並々ならないものがある。
ちなみに、安永は名前を聞かれていない
ガン無視である。
こいつも妖怪の類に取り憑かれており、その証拠にイ鬼以上に年をとらない。むしろ若返っている。初登場時、20代だったため、一応安く見積もっても現在ばりばりの30代なのであるが、どう見ても10代にしか見えない。おーい作者ー、としか言いようのない存在である。
多河巧典
安永の一番弟子。眉毛が無い、パンチパーマ、漢字が書けないといった話以外では、作中において最も常識人であり、なおかつ、登場回数についてもダントツで、強者との引き合いや安永とのからみなどで、その薄い眉を見せ付けまくっている。他にも、師匠を差し置いて主要大会に優勝したり、イ鬼と戦っても破滅まで突き進まずに投了したり、影は薄くなっても作中において確実に生き残る道を歩んでいる。結果的に元暴走族が一番常識的に見えるのがこの作品のいいところである。
樹村潤子
通称固焼きそば。本来はOL華もかけらもない奥手そうな女性だったが、安永との付き合いで麻雀に目覚めた際、ときたま見せる「子宮で考える」と呼ばれるワケのワカラナイ戦法を駆使してオトコドモを手玉にとったことから、安永に付き添われてイ鬼と戦うことになる。もちろん、ボコボコにやられるも、そのワケのワカラナイ戦法「すっぴん打法」を完全に自分のものにすることに成功、と同時に化粧タバコの味も覚え、ハナもカケラももあるキャラに成り上がる。多分、化け猫かなんかに憑かれた。その後の作中においても、強者との引き合いに出されたり、逆に、イ鬼とはまったく麻雀をしないストーリーの主人公になるなど、毒のない多河を差し置いて安永門下でもっとも見所のあるキャラクターとなっている。
巫藍子
車椅子に乗った黒髪ロングの女ディーラー。客を殺せるほどの腕を持つカジノクィーンで、スッピンでも化粧しても使えない固焼きそばの代わりに、本作で唯一の「華」と言える存在である。
牌や運気を読む特殊な才能を持ち、「イ鬼に最も近い打ち手」を自称しているので、こいつも妖怪の類と思われるが、名前が名前なので、木彫りの人形に宿った神様・・・という可能性も捨てきれない。
江崎
いわずと知れた「チィッ!速攻!」の人。当初、悪徳不動産屋というバブル真っ盛りのキャラクターで登場、即座に傀に「御無礼」されるも、数年後、今度は密航船の船長として奇跡の復活。イ鬼によって押し付けられた借金を完済し、再び東京へイ鬼に復讐するために戻ってくる。ここまではたまに見られた話だったが、しかし、麻雀の腕前もキャラの濃さも大幅にパワーアップした彼の存在を作者も気に入ったと見え、イ鬼へのリベンジ戦において、それまでありえなかった、彼が生き残るというストーリーが展開されることになる。この段階で、イ鬼と対等の男として、作中一番人気の座に駆け上がることになる。
三橋秀俊
通称、野上の秀。上野界隈で活動していた雀ゴロ兼コソ泥。イ鬼と勝負した回数ではメインキャラクターである安永を除いてトップである。もっとも、初回はパートナーを命の危機にさらし、2回目はツキを奪われて倉庫破りで逮捕。3回目に初めてイ鬼の牙城に迫るも完敗を喫すと、4回目にはお役ごめんとばかりにイ鬼のサポーター役にまわされる始末である。このキャラクターをいかに作者が気に入っているかを如実にしめしている。モデルは寺島進
及川勝依
傀のおっかけであるおじいちゃん。そのつぶらな瞳と傀にたいする純真さやその仕草から、作中における女キャラよりもはっきり言って可愛い。もっとも、第二次大戦後から日本の裏世界で活動しており、現在ではいわゆる政界の大物フィクサーと呼ばれる立場にまで成り上がっている・・・わりに、幕下以下の相撲取りや和菓子職人といった人々との知己も大切にするなど、そのカリスマ性とのギャップの大きさも密かな人気である。
日蔭
氷の男(元)。賭け麻雀で生活しているオトコ。計算力が非常に高く確率を信条に速攻スタイルを貫くが、単なる鳴きマージャンではなくリーチや裏ドラも駆使し打点も高い。初期はクールキャラだったが、傀に初手でれいぽぅされると、やっぱりツキを吸い取られ、所持金を置いていたホテルが火災になると一気に人間味のあふれるキャラクターに昇華する。その後は日本全国を賭け麻雀をしながら流れ暮らしている。ちなみに、その後、イ鬼と再戦するもやはりボコボコにやられるが、ちゃんと引き際を誤まらなかったため、その後も作中のメインキャラクターとの絡みで何回も登場することになる。そのため、安永の弟子の試金石として大変に重要な役割を担っている。

[編集] 傀に破滅させられた人達

小暮社長
闇金に手を出して、高レート麻雀で返そうとしたら同卓したのが傀だったという不運な犠牲者第1号。傀に借金を申し込むも「だが断る!」と一蹴され、カラスにつつき殺される。
佐野さん
元むこうぶち。家庭と言う名の逃避を選んでしまった為、勝負運がなくなった人。無尽・手形乱発・万引き・美人局・ホモビデオへの出演などありとあらゆる金策に走ったが、、結局傀にとどめを刺された。あまりにも悲惨すぎる最期のため、逆に人気は高い。
「わかりませんか?使い切ったのはあなたの人生の残額です」と言われたが、生命保険だけは残っていた。
最初に江崎をハメた人物。その後、舞い戻ってきた江崎を再びハメるつもりが、いつのまにか自分がイ鬼、江崎、さらにはそれまで長年の相棒だと思われていた華僑の大物、劉の獲物にもなってしまい、最終的に溺死した人。「うりゅりゅ劉サン!廻銭を回してもらえませんか!」と、けっこうな笑いを取ってまで借りた金を、イ鬼たちの御無礼波状攻撃で全部溶かし、めでたく復活した江崎の変わりにイ鬼の犠牲になった。なお、彼をハメる際に、最後まで動こうとしなかった劉に対して、作中で唯一、イ鬼が麻雀で感情を表している。それを読み取った劉もすごいといえばすごいけれど。
森江
それまでの高レート麻雀の常識を覆すチップ制麻雀を考え出し、客の減少に悩む高レートの賭場に新風を巻き込んだ男。どこからどう見てもホリエモン。現実と同じく、新しい制度の先頭でブイブイ言わせていたが、イ鬼によって瞬時に制度の弱点を解析され、ノガミのヒデのアシストもあったことから、一夜にして破綻。「うひょひょー」。ライブドアショックの直後に書かれただけあって、皮肉の度合いがハンパではなかった回である。

[編集] 傀の魔の手を逃れた人々

水曜どうでしょう
親のスネをかじって生活している雀荘の主人「藤村」が作ったイ鬼への借金30万円をなんとか回収してくる間、従業員であり大学麻雀選手権チャンピオンでもある「鈴井」がイ鬼の足止めを慣行。その姿を大学の後輩である「大泉」と同じく後輩である女子大生の「小松」が観戦するストーリー。チョイ役に「安田」「嬉野」まで出てくるありがたさ。結局、普段とは違う、勝負とは関係ない時間稼ぎのために行われる麻雀でイ鬼も苦戦。しかし、なんと藤村、親からの金策に失敗、のこのこと戻ってきた直後にイ鬼がまくって終了。借金30万円は鈴井が立て替える。そして、作中で唯一、イ鬼に向かって出入り禁止を言いつける。イ鬼に精神的にレイプされずに反撃した数少ない回の一つである。その後、小松と鈴井が交際することになるという、作者がいかにどうでしょうをスキかがよくわかる話である。
山下
関東最強の麻雀の腕を持つといわれるヤクザ。イ鬼の強さと自分の実力の差を理解しており、都合2度の対戦も破滅することなく乗り切った。分かりやすく言うと、ヤクザの中の安永。すなわち、イ鬼のうつ傍で、いかにして2位を勝ち取るかを主体にしたという現実路線に早々と気づいた点でも、その実力は大したものである。

[編集] 麻雀

基本的に80年代~90年代のルールに基づいた通常の麻雀勝負が多い。しかし、中には中国麻雀(あくまで役や計算などは日本麻雀に基づく)や、アンヘル麻雀(マンガ独自の麻雀。特殊ルールとして上がった際に掛け金×翻数の金額を得られる)など少し特殊なルールのものを扱うこともある。もちろん、イカサマや特殊な状況(湿気で杯がくっつく、一酸化炭素中毒寸前、火事の中など)などの描写も多くあり、読む人間をまったく飽きさせない。

その分、人外がより人外になっていくけれど

[編集] 実は

この作品は、当初、水原祐太の成長をメインとして企画されていた。しかし、作品が雑誌に載る直前、安藤満氏の前の協力者に盗作の疑いが発覚。急遽、イ鬼を中心とした人間ドラマへと路線変更した、といわれている。ま、そのほうが確実に面白いので、特に問題はない

なお、作品連載中に死去した安藤満氏は、実はガンとの闘病中でありながら、急遽関わることになった今作への協力を惜しまなかった。そういう現実の話でも人間ドラマとして奥深いことも一つの特徴である。今現在も、氏は亜空間でこの作品を見守っているため、作者および協力者ともども、生半可なストーリーでお茶を濁すことのできない作品である。

[編集] 関連項目

Wikipedia
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Kai.png 御無礼

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