オオナズチ

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オオナズチ(ヲヲナヅチノカミ、大蛇神)とは、である。

概要[編集]

古来より山の鎮守として信仰されてきた神々の一柱で、化学万能と謳われる現代においてもなお、迷信と笑われつつも信じる人は信じているし、そのご利益はあったりなかったりするのであった。

名称[編集]

ヤマト古語において「オ(ヲ)」とは「谷に対する概念」すなわち「峰(尾根)」であり、「オオ(ヲヲ)」とはその峰が連なる状態からうねる「大蛇」へと転じる。また「ナ」は「里に対する概念」すなわち「野」であり、雄大なる山野を表わし、先の大蛇に通じる。そして「ズ(ヅ)」は助詞の「~の(of)」を示し、これらをつなげて「山蛇の」となり、最後の「チ」は原始的な霊格・神格を示す接尾語で、厳しい大自然の持っている激しい力を表わしている(例:イカヅチ、オロチ、ミヅチ)。

成長[編集]

蛇の寿命は非常に長く、他の生物(例:など)が20年ほど生きる度に尻尾を1本ずつ増やす(最大9本。これが「九尾」と呼ばれるケモノの最高格である)のに対し、蛇の場合は頭が増える。こちらも最大9つまで頭が増えることが稗田阿礼と太安麻呂によって確認されているが、記録上存在が確認されたのは頭が8つのオロチだけで、9つまで頭の生えたオロチは確認されていない。もっとも、八州国(やしまのくに[1]をそれぞれ(平らげる的な意味で)分け合うには、頭9つでは足りないため、ちょうど良かったのであった。

ご利益[編集]

霊験あらたか[要出典]

蛇はその頭の形から多産と繁栄を、脱皮する様子から死と再生を司り、獲物を丸呑みすることからその強さ(肉体および精神の両面)を讃えられ、飢えにも強いことから忍耐の象徴として信じられ、また脱ぎ捨てた皮の鱗が大判小判を連想させることから金運も司り、足がないために「足がつかない」から転じて「逮捕されない」縁起モノとして犯罪者から崇められるなど、ありとあらゆる福を授けてくれるものとして古くから「とりあえず拝んでおけば、いいことがあるに違いない」として多くの信徒を獲得して来た。が、当のオオナズチはそんなことなど一向に構うことなく、今日も気ままに野山をのたくっている。

参考文献[編集]

  • 吉野裕子『山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰』講談社学術文庫、2008年

脚注[編集]

  1. ^ 当時日本は淡路州(淡路島)、大日本豊秋津州(本州)、伊予二名州(四国)、隠岐州(隠岐島)、佐渡州(佐渡島)、筑紫州(九州)、壱岐州(壱岐島)、対馬州(対馬)の八つの島から構成されていると考えられていた。沖縄はもちろんのこと、竹島北海道の存在など誰も知らない。

関連項目[編集]