カヴェナンター

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他のオーブンとは一線を画した外観が特徴的である

カヴェナンター(covenanter)とは、イギリス陸軍が第二次世界大戦中に製造した北アフリカ戦線用自走式紅茶沸かし器のことである。戦場でいつでも熱い紅茶を飲めた上、ティータイムのお供のスコーンも焼けたことから英国紳士達に大人気だった。

開発の経緯[編集]

ドイツイタリアがファシズムの傾向を強め、各国間の情勢が緊張して来ると、枢軸国、連合国それぞれが来るべき戦争に向けた準備を始めた。大英帝国においても例外では無かった。
海軍では大日本帝国の脱退によってロンドン、ワシントン両海軍軍縮条約は消滅、日本、アメリカと共に軍拡競争が始まった。
陸軍においても軍拡を目指し、第一次世界大戦途中から一気に戦争の主力となった戦車を中心として軍備の拡張を図った。
その一方で、軍は兵士が戦いやすいことを目指した。例えば、一次大戦中ではあるが、塹壕戦の中でトレンチコートが生み出された。前線の兵士の要望に応えることは士気を保つうえで大切な手段だったのだ。そんな中、第一次世界大戦に従軍したイギリス軍兵士にイギリス陸軍参謀部が戦場での悩みを聞くと、次のような答えが返ってきた。「戦場では紅茶が飲めないしスコーンも無いからやる気が出ない!!!」これはイギリス陸軍にとって予想外の悩みだった。「もっと固い戦車が欲しい!」とか「もっと速い戦車を!」などの悩みを想定して固い戦車速い戦車を既に計画していたのだが、想定外の悩みを前にイギリス陸軍は計画の見直しを迫られる。
長い考慮の結果、大量に戦車を作るために材料を置いていたのを流用し戦車型のオーブンを作ることになった。これがカヴェナンターである。

性能[編集]

カヴェナンターの一番の設備といえば戦車に使われるエンジンを利用したオーブンである。本来なら乗組員が座るべきスペースには紅茶を温めるためのティーポットがいくつも置かれた。また、車内の中でもエンジンに近い部分ではスコーンを焼くことが出来るようになっている。
普通の戦車とカヴェナンターとの一番の違いは冷却装置の有無である。普通の戦車では重要な役割を果たす冷却装置だが、カヴェナンターは戦車ではなくオーブンの為、冷却装置はあっても無くても変わらないようなどーでもいいところへ追いやられた。そうすることで、スコーンの焼ける200℃という超高温を実現したのである。また、強力なエンジンも200℃の実現の為に重要な役割を果たしている。
オーブンには外側で最大40mmの薄い鉄の板が覆われており、内部の温度を一定に保つ保温効果を実現させている。しかし、戦場に派遣されるという使用の特殊性により、敵の対戦車砲などで穴が開くと保温効果は著しく減衰してしまう。
元々戦車の装備を流用しているという都合上、カヴェナンターも40mm砲を標準装備していた。しかし、本来戦車砲を搭載しておくスペースには焼いているスコーンが置かれているため、実戦で撃てたことはない。
カヴェナンターは紅茶を温めるためのエンジンを使うことで最大で時速50kmで走行することが出来た。しかし、車内は砲手や通信手が座るべきスペースにまで紅茶が置かれているため車内は足の踏み場も無い、といった様子で操縦席に座るのも一苦労であった。更に、不整地を走行中は車内の紅茶がびちゃびちゃ跳ねて車内は大変なことになった。イギリス人はカヴェナンターを操縦することを「紅茶のシャワーを浴びる」と言っていたという。それでも戦車の操縦に天性の才能を持っている者であれば紅茶をこぼさずに操縦できたと言われている。

実戦での評価[編集]

完成したカヴェナンターは第二次世界大戦の開始と共に実戦へと投入された。大戦初期は北アフリカ戦線へと大量に投入されることになるが、現地では大好評であった。カヴェナンターが配属されなかった部隊ではエンジンを改造して紅茶を温める部隊もあったほどだったため、前線の将兵にしてみれば痒いところに手が届く装備だったのだ。しかも戦場でもスコーンを楽しめるということもあり、将兵達はそれぞれ自分の好きなジャムを片手に意気揚々と進軍したとのことである。
しかし、カヴェナンターの導入は戦場に大きな影響を及ぼした。まず、ティータイムになる度に進軍が止まる、という問題点があった。英国紳士たる者戦場でも紅茶を抜かすことはできないとか何とか言ってしょっちゅう軍を止めた。お陰で北アフリカ戦線は泥沼化するのだが、それはイタリア軍が食事の時間の度にパスタを茹で始めていたせいもあるのでどっちもどっちである。
また、カヴェナンターの導入によりトイレが近くなったという難点もあった。紅茶には利尿成分が多量に含まれており、イギリス紳士が戦場で催してしまうことが多発したのだ。統一行動が求められる歩兵にトイレに行きたい奴が出てきたら大変である。連れションってレベルじゃないことになったとか。

その後[編集]

以上のことを勘案してイギリス陸軍はカヴェナンターの生産をやめた。すでに北アフリカ戦線のイギリス将兵は紅茶によって骨抜きになっており、相手があのヘタリア軍だからいいものの、ドイツが参戦すればすぐさま負ける可能性もあった。その状況を改善すべくカヴェナンターを回収したのだ。
しかし、その後もエンジンを改造することで紅茶を温める将兵は後をたたなかった。現在でもイギリスの戦車には紅茶を温める機能があるとのもっぱらの評判である。

関連項目[編集]

Wikipedia
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