ジョロウグモ

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ジョロウグモインターネット上にある悪意あるスクリプトを除去するために作られたサーチボットアメリカJoro Spiderの名で開発され、ジョロウグモは日本語訳であるが後に正式名称となる。当初は誤訳であると大きな批判を浴び、同時に誤訳による風評被害を受け、最後にはサーチボット自体も大きな非難を浴びることになったことから、現在ではジョロウグモの語は「不名誉」の代名詞として定着してしまった。

歴史[編集]

最初期のインターネットは静的なページをハイパーリンクでつなぐ文書のネットワークに過ぎなかった。しかしインターネットが普及するにつれ動的なページの要望が高まり、それを実現する手段としてJavaScriptが実装された。これによりインターネットは文書以外の用途にも使われるようになり爆発的に普及することになる。JavaScriptは手軽に動的なページが作れる半面、悪意のあるスクリプトも大量に作成され、最悪期ではインターネットの存続すら危ぶまれた。

これを打開するために作られたのがJavascript Object Running Obstruction Spider(Javascriptオブジェクト動作阻害スパイダー[1])、略してJoro Spiderである。その効果は覿面であり、インターネットの危機は回避されることとなる。

この話題はインターネット発祥の国アメリカだけでなく日本でも報道されるに至るが、マスコミのインターネット知識は極めて低かったため「Joro Spider」を無理やりに「Joroクモ」と訳して原稿に記載、さらにそれをアナウンサーが知ったかぶるように「ジョロウグモ」などと奇怪な読み方をしてしまったためインターネット上で批判の嵐が巻き起こった。これは日本最初期のネット炎上案件の1つとして知られる。

逆にインターネットと接点のなかった視聴者にとってはジョロウという言葉が女郎としか理解できず、またクモ不快害虫として認識[2]する層でもあり、彼らは(それが何であるかも全く理解していなかったにもかかわらず、)不快極まる未知の「ジョロウグモ」を恐れてインターネット排斥キャンペーンを大々的に実施した。日本のコンピュータリテラシーの低さや、インターネット利用者と非利用者との間に見られる認識の大きな隔たりはこのキャンペーンによる影響が大きく、現在でもジョロウグモと聞いて顔をしかめる者は多い。

さらにこの騒動がアメリカのギーク達の知るところとなると、逆にJoro Spiderを「Jorogumo」と呼ぶムーブメントが巻き起こった。開発者もそれに迎合、プロジェクトネーム[3]を「Jorogumo」にすると発表する。実際にソースコードの書き換えが行われ、コードサイズは3,726ハイド縮小した。

誤訳から始まったジョロウグモはこうして正式名称となった。

ジョロウグモの特徴[編集]

ジョロウグモはサイズこそ大きいものの複雑なインターネット網を効率よく巡り、多様な悪意あるスクリプトを除去することができた。

巡回アルゴリズム[編集]

インターネット巡回は「横糸」と呼ばれるリンク走査と「縦糸」と呼ばれるツリー走査の2種類のアルゴリズムを組み合わせており、複雑かつ緻密な巡回を可能にしていた。特にリンク走査アルゴリズムは今なお最高の効率を誇り「黄金の糸」とも呼ばれる。一方のツリー走査もディレクトリ構造に合わせ順繰りに操作するのではなく、別プロセスに枝分かれさせることで効率の良い走査を行う。

除去アルゴリズム[編集]

多種多様なスクリプトから悪意あるスクリプトのみを適切に除去するため、除去アルゴリズムも2段階に分かれている。

第1段階では悪意の有無に関わらずスクリプトが動作した結果だけに注目し、問題が発生する処理のみを破壊的に阻害する。このアルゴリズムは後に致命的なバグが発覚する(後述)までは単に「」と呼ばれていた。

第2段階では毒を打ち込んだスクリプトを中央サーバに転送し、そこで悪意があるかどうかを数日間かけて解析する。解析結果はデータベースに記録され、次回以降の巡回・除去アルゴリズムの処理高速化のために利用する。

ハッカーたちの抵抗と破滅[編集]

ジョロウグモに脅威を感じたのは悪意あるスクリプトの開発者たるハッカーである。彼らはまず、除去アルゴリズムを掻い潜るスクリプトの開発に血道をあげた。しかし、強力かつ大規模な中央サーバでの解析処理は丁寧かつ精密であったことからすべて失敗する。ハッカーからはクモのくせに大型のセミスズメバチまで頭から貪る[4]。今じゃ人間様と同じまで食う。と辛辣ながらも敗北の弁を述べるほどであった。

次にハッカーが考えたのはジョロウグモを模倣し、他のプロセスによるジョロウグモ実行だと錯誤させて処理の破壊を防ぐというものであった。ハッカーらはこの模倣ジョロウグモを「雄型」、オリジナルを「雌型」と呼び、男喰いビッチのなんでもハメるXXXXXアーン♥♥してやるぜ!などと卑猥な物言いで挑発。

結果「雄型が喰われた」。

ジョロウグモは悪意あるスクリプトを対象にしているとはいえ処理を破壊するという危険な性格を持っていたことから、自身の模倣こそ最大の悪意として優先に除去するように作られていたのである。この模倣判定から破壊までの特別処理はブラックウィドウアルゴリズムと呼ばれ、コーディング中のファイルすら破壊した。

ハッカーたちのコンピュータに侵入しコードを破壊し続けるという極めて高度なハッキング行為は彼らにとって非常に魅惑的で闘争心を刺激するものであった。こういった強力なプログラムの攻略はある種の快楽を伴う行為でもあり、彼らはいわばジョロウグモのとなってしまっていた。金に糸目もつけず攻略に耽溺していくが、最終的には金銭をすべて失い、精神も病んでしまう。あるハッカーはジョロウグモと三日三晩相手をした結果、全身の穴という穴から体液を漏らし、精根尽き果て老人のようになってしまったという。

この現象はXXXHolicと名付けられた。奇しくも日本語に訳すと「女郎狂い」となる。コンピュータの利用者が拡大する一方にも関わらずハッカーの数が決して多くない事に関して、この女郎狂いがしばしば取り沙汰される。

バグの発覚[編集]

救世主とまで呼ばれたジョロウグモだが、時代が進み、Javascriptにとある機能が搭載されると状況は一変する。その機能とはAjax[5]、本来Webブラウザの中だけで動作していたJavascriptにHTTP通信を行わせる機能である。これにより、Javascriptはより複雑な処理も行うことできるようになったのだが、ジョロウグモはこれを除去してしまうことが発覚した。除去アルゴリズムの毒を打ち込まれたブラウザはAjax機能が不可逆的に破壊されしまい再インストールを余儀なくされる。

このバグは発覚後すぐに大手セキュリティソフトメーカー数社が同時に「JSTX-3[6]」という名のコンピュータウィルスとしてセンセーショナルに報じた。

発覚当初はバグ修正と考えていた開発者だったが、殺到する非難に屈し、動作を停止させる声明を余儀なくされる。この発覚、非難、停止声明に至る流れは不自然なまでの怒りに満ちており、現在でも陰謀論が絶えない。

かくして女郎やビッチなどと例えられても力強くインターネットを守ってきた上臈のような存在は、史上最悪のコンピュータウィルスという不名誉を背負い、静かにこの世界から消えていった。

その後[編集]

現在のインターネット上にはマルウェアをはじめとする悪意あるスクリプトが氾濫しているが、セキュリティソフトによる、いわば水際対処によって大きな問題は起きにくくなっている。

ジョロウグモが存在しなくなったことにより最も利益を得たのはセキュリティソフトメーカーであるが、従業員には元ハッカーの者も、少なくない。

注釈[編集]

  1. ^ インターネット初期、ボットはWeb(クモの巣)になぞらえてスパイダーという呼び名が使われていた。
  2. ^ アシダカグモを始め、クモには益虫が多い。
  3. ^ 当初のプロジェクトネームは「Nephila clavata」であった。
  4. ^ 近年、試験的にハニカム(仮想通貨のマイニングを行うスクリプト)に対してジョロウグモを適用させた研究者がいる。結果は除去に成功し、「少なくともミツバチは食われた。」とコメントした。
  5. ^ Javascriptによる非同期通信。
  6. ^ Javascript Toxin for ajax(XHttpRequest)の略。