テイルズオブレジェンディア
テイルズ オブ レジェンディア(Tales of Legendia)はナムコの家庭用アーケードゲームである。
目次
概要[編集]
この作品は『絆が伝説を紡ぎだすRPG』をキャッチフレーズにしたアーケードゲームである。妹属性セネルが血のつながりのないシャーリィ(以下酢飯)に「お兄ちゃん」と強制的に呼ばせたり、その酢飯が海をきれいにしようと必死になる姿に絆を感じるであろう。もうひとつ特筆すべきは、テイルズシリーズのアーケードゲームなんて初めてであるということである。一方で、キャラデザイン、ストーリーや音楽などの秀逸さにも関わらず、システムや戦闘形式から黒歴史とされてしまっている。なお、同ゲームは急きょ編成された中澤課が担当している。
- 世界
- テイルズシリーズでは基本的に主人公が住む惑星全体を旅するのが当たり前なのだが、本作では「遺跡船」の中しか移動できないし、街も一つしかない。(勿論船の外には様々な国がある)
- これはもう続編を作る気満々だな、と思われたが、アレ・・・?
- 3D
- 本作はシリーズでは二作目となる3D(ここでは画面から飛び出して見えない方を指す)作品である。のだが、確かに3Dには違いないのだが、戦闘フィールドは・・・敵味方が一列に並んで前か後ろにしか進めない・・・そう、2Dである。ここからも、アーケード格ゲーの本流を守ろうと言う強い意志の表れを見て取ることが出来よう。
- ストーリー構成
- 2部構成である。先ず第一部となる本編があり、それをクリアするとスタッフロール付きのエンディングが流れてさあ終わったかと思うのも束の間、そのままアフターストーリーの第二部に放り込まれる。我々に拒否権は無い。
- この第二部はパーティメンバーのキャラストーリーであり、セネルと酢飯以外にスポットを当てた短編6本を立て続けに攻略して行かなければ成らない。内容は、仲間達それぞれの心の闇をアレしたりコレしたりするもので、正直な所、ドラマCDでやればいんじゃね、という気もしなくも無い。
- 因みにスタッフ談話によると、更に第三部も企画していたそうだが、流石に長過ぎて止めたそうな。賢明な判断であろう。
ストーリー[編集]
主人公の「妹属性セネル」は実の妹ではない酢飯を小さいときから調教し、「お兄ちゃん」と呼ばせるように仕込んだ。 その間になんだかんだあって二人は遺跡船にいく羽目になり、そこで酢飯は覚醒して世界を取り戻すことになる感動的長編TRPG…となるはずだったのだが、ゲームだけではせっかくのストーリーがわからない面が多すぎ、はっきり言って台無しであった。正直言って、この重厚なストーリーを楽しむのであれば小説版か漫画版を推奨する。 ただし、感動したからといって、これで読書感想文を書いてしまったら親呼び出し間違いないが。
テイルズ オブ レジェンディアの特色[編集]
アーケードゲームとしては初のテイルズ[編集]
もともと、このゲームはプレイステーション2での発売を想定して制作していた。しかしながら、藤島課で制作していたテイルズオブレプリカと発売時期が極めて近くなってしまうことが判明したため、同一タイトルの競合を避けるために、同作品はアーケードゲームとすることが急きょ決定された。テイルズシリーズ初のアーケードということで期待は大きかったものの、難易度調整の失敗や、テイルズシリーズをアーケード化するということ自体の無理がたたって、結局は鳴かず飛ばずのまま終わってしまった。
アーケード版としてのシステム[編集]
簡単に言えば、コインを入れるとギャルゲのような形でストーリーが自動的に進行し、ボスとの戦闘となる。あなたの出番はここからである!なんとかして、このボスを倒せば1面クリア、敗北すればゲームオーバーである。もちろん、ボスを倒してもクレジットが減り、次のストーリーに進むにはさらに金がかかるゲームセンターオーナーに優しい仕様である。そして、プレイヤーのためにも磁気カードにこれまでのクリア記録を残す親切仕様となっているので、軍資金が底をついてもまた次回次から楽しめる親切仕様である。さらに、ボス戦で敗北した場合も、次回のためのアイテムなどがもらえるというありがた~い仕様である。
これだけありがたい仕様なのだから、さぞ大はやり…となるはずなのだが、何を狂ったかボスを強くしすぎた、というか自キャラが弱すぎたため難易度が高くなりすぎ、不評のまま各地のゲームセンターから姿を消すこととなった。というか姿を消すほど設置すらされなかった。
特異なる戦闘形式[編集]
ふっ
はっ
くらえっ
まかせてくれっ
ふっ
はっ
くらえっ
まかせてくれっ
ふっ
はっ
くらえっ
まかせてくれっ
ぐはっ
その後、彼らの行方を知る者はだれもいなかった(笑)
中澤課編成について[編集]
本来、テイルズシリーズは藤島課といのまた課のどちらかが制作するはずの作品である。しかしながら、同作開発時は藤島課はテイルズオブジアビスの開発にかかりきりであり、当然作業を行える状態ではなかった。となると、一方のいのまた課は前作のテイルズオブ嘔吐物開発後の打ち上げで寿司や、酢飯の進化した鮒寿司を食べ過ぎてしまい、今作の開発メンバーを揃えることすら覚束なくなってしまった。そのため、仕方がないのでハローワークでワーキングプアをかき集めて何とか開発メンバーを招集し中澤課を立ち上げることとなった。音楽と絵とシナリオの評価が高いのは、これらの担当者が菜食主義者だったからである
キャラクター[編集]
セネセネと愉快な仲間たち[編集]
- セネル・クーリッジ (Senel Coolidge)
- 17歳 声:鈴村健一
- 妹属性。主人公。作品の途中で酢飯に嫌われてしまい死ぬほど落ち込む場面がある。
- 一部の人間に「仙人」の愛称で呼ばれ、発動条件が必要ないという最強の秘奥義を持っている。
- 一部のプレイヤーがデジャヴを起こすシーン[1]があるが、きっと気のせいだ。他のテイルズ作品に出演していることが多いが、大抵レジェンディアからは1人ぼっちである。
- 戦災孤児のうえ、昔想いを寄せていた女性に先立たれてしまうというやっぱりかわいそうな主人公。
- 酢飯 (SUMESHI)
- 15歳 声:広橋涼
- ヒロインもどきですべての黒幕。世界を滅ぼそうとした張本人。
- ちなみに酢飯とは「シャーリィ→シャリ→酢飯」のことで、人ではなくナメクジである。
- セネルとの長い同居生活が功を奏して、四十八手を極めた上にあらゆる男とタイミングを合わせる技術を体得。前髪だけで1㎏あるらしい。
- ウィル・レイナード (Will Raynerd)
- 28歳 声:千葉進歩
- 頭皮がすでにヤバい状態のおじさん。仲間からは若ハゲと呼ばれ親しまれている。
- 極度の親馬鹿。家に乙女チックな部屋がある。
- 一見すると堅物系インテリ学者でハンマーを振り回す危険な人に見えるが18歳ですでにできちゃった婚をしており、ムッツリ系がにじみ出ている。セクシー未成年コンテストでジュディスと優勝を争ったとかなんとか。
- クロエ・ヴァレンス (Chloe Valens)
- 17歳 声:浅野真澄
- 前科者。本作の正式なヒロイン。セネルを夜に呼び出し、いきなり持っている剣でセネルに襲いかかった凶悪犯。
- セネルの技に惚れこんでおり、自分以外の女性にその技を披露させないために行なったと推測される。
- 極度のツンデレで、全身タイツの変態。恐らく先祖はクレス。
- ノーマ・ビアッティ (Norma Biatty)
- 16歳 声:水橋かおり
- テイルズ恒例のつるぺたキャラその2。影からまな板と呼ばれている。腹黒く、金のためならなんでもする。ノーマの師であるスヴェンは師だけにさらに徹底している(誤解されやすいがスヴェンは存命中です)。
- 墓荒らしから暗殺の依頼までなんでもこなす。
- ストローで打撃攻撃をする。敵にひとつヒットするとストローが壊れてしまうので、常備1000本はストローを確保している。
- ちなみに立ち絵は乳があるので偽者である。真の姿は不明。
- モーゼス・シャンドル (Moses Sandor)
- 17歳 声:中井和哉
- 馬鹿。猿。格好をつけて伊達政宗や今話題の風林火山の主人公のように眼帯をつけたものの、まったく決まっておらず本人もそれに気づいていないという悲惨な人。
- 槍は投げて使う戦いを持つので、「ゲイボルグ」などの神話の槍を無数に所持していることが伺える。一体何者なんだ……?
- 愛犬のチワワをかわいがり、「くうちゃん」と名づけた。
- ジェイ (Jay)
- 16歳 声:白石涼子
- 女顔だがきちんとナニがついている。
- 大人ぶった小生意気な少年だが実は臆病者で、一部の女性その他にとっては愛玩すべきキャラクターとして目をつけられている。たぶんマスコット寄り。地上戦のスペシャリストで発動条件が必要ないという究極の秘奥義を持つ。
- グリューネ (Grune)
- 22歳 声:川澄綾子
- テイルズ恒例の巨乳、記憶喪失キャラ。
- 持っている壷は、ドラえもんの四次元ポケットにリンクしており、何でも取り出せる。
- 実は神で本名はシルメリア・ヴァルキュリア。真の意味で史上最強の最後の砦・・・とは思えない程に戦闘では役に立たないが、まあご愛嬌と言う事で。
王子様とクルザンド戦隊トリプルカイツ[編集]
- メラニィ (Melanie)
- 声:佐藤ゆうこ
- サド担当のウシ女。
- メインシナリオのヒロインでもある(嘘)。
- カッシェル (Cashel)
- 声:高戸靖広
- ヘタレ担当のカラス男。
- 自分の特技をジェイに馬鹿にされ続け、悶え死んだ。
- スティングル (Stingle)
- 声:大場真人
- ムッツリ担当のライオン男。
- 娘(レズ)のためなら強盗殺人だってかまわずやっちまういい男。
- 薬学・医学に明るく、どんな相手でも分け隔てのない仕事をこなす人格者。
- 娘はもとより、ノーマやフェニモール、山賊たちの命の恩人で市民からの信頼も篤い。
ナメクジ科の生き物「ミズノタミ」[編集]
- ワルター・デルクェス (Walter Delques)
- 声:櫻井孝宏
- 酢飯の下僕。重労働が祟って過労死した。異世界にて、主人公として転生する。
- 逃げる手段もないはずの、フェニモールを殺した騎士団達を全力を挙げて見逃した割には、セネル達の方は何度も殺そうとしつこく襲ってくるという、究極の片翼である。そっちの方を殺せよオイ。
- テューラ・ウェルツェス (Thyra Welzes)
- 声:小清水亜美
- 酢飯の親友の双子の妹。性格も何も全く同じ。もう許してやれよ…
- マウリッツ・ウェルネス (Maurit Welnes)
- 声:大友龍三郎
- 前半のラスボスにして、世界最強の大国を動かし王子様の野望を食い止めた本作最大のヒーロー。何度でもよみがえる。「レイ」の発音の凄さでプレイヤーを圧倒させる。
その他[編集]
- ソロン (Solon)
- 声:島田敏
- ラスボス(笑)。笑い死にしそうになったことがある。ジェイに秘奥義「仏発雄祖威」を伝授した御方。最期はホタテとジェイたちの共演により、笑い死んだ。
- ジェイに昔ブレイクダンスを教えていたが、嫌われている。ツンデレ。
- シュヴァルツ (Schwarz)
- 声:川澄綾子
- グリューネの2P。最初から「くろいきり」を覚えている。テイルズ一会話の長いラスボスであり、最終決戦の1回戦目が終わると、2回戦に入るのにおよそ17分もかかるので、この2回戦目で負けたらまた同じイベントを見なくてはならないという悲劇が待ち構えている。台詞を飛ばして何とかなる問題じゃない。
- 本作のラスボスであり、同時にキャラクタークエストのヒロインでもある。テーマ曲は英語で言うと「Raging Nerifes」。でもネルフェスとは関係がない。
- 因みにテイルズではっきりとネ申と呼称されるキャラとしては、Eのセイファート及びネレイド、D2のフォルトゥナ、に続く三代目である。
参考[編集]
- ^ ステラァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!
関連項目[編集]
- ソードオブレジェンディア 続編かと思ったら別にそんなことはなかった。