バイエルン・オーストリア語
バイエルン・オーストリア語(Boarisch)は、ドイツのバイエルン州、および、オーストリアの全域で用いられている言語である。バイエルン・オーストリア語の母語話者は1200万人に過ぎないが、アンサイクロペディアにおけるバイエルン・オーストリア語版は、ポルトガル語版、英語版に次ぐ一大勢力となっている。
ちなみに、ウィキペディアにもバイエルン・オーストリア語版がある。
バイエルン・オーストリア語版アンサイクロペディア[編集]
バイエルン・オーストリア語版のアンサイクロペディアは「Stupidedia」と名乗っている。他言語間リンクを貼る際には「bar」と表示する。飲み屋ではない。
バイエルン・オーストリア語の母語話者数は約1200万人と、日本語の母語話者数の約10分の1程度である。しかし、Stupidediaの記事数は2016年7月20日現在23,258であり、ポルトガル語版(同日現在の記事数50,162)、英語版(同日現在の記事数29,944)に次ぐ規模である。
日本語版の同日現在の記事数が19,090であることを考えれば、これを遙かに上回るStupidediaの記事数は驚異的である。
種明かし[編集]
Stupidediaのトップページには、Stupidediaについて次のような紹介文が掲載されている。
翻訳すると「Stupidediaは、創造的なアイデアとドイツ語による、誰もが参加できる無料の遊び心と風刺の百科事典です」となる。 ん?ドイツ語?
実は、Stupidediaは言語間リンクでの表示こそ「bar」、つまりバイエルン・オーストリア語を名乗っているものの、実際の記事はほとんどすべてドイツ語で書かれたものである。英語版ウィキペディアにおけるStupidediaの記事には、「Stupidediaはドイツ語によるwiki」だと書かれている[1]。
そもそも、バイエルン・オーストリア語自体、ドイツ語の一方言だとみなす学説も存在する。しかし、それ以上にStupidediaの実態はほぼドイツ語版アンサイクロペディアというべきであって、バイエルン・オーストリア語版の要素は少ない。例えば、バイエルン・オーストリア語で「バイエルン・オーストリア語」は「Boarisch」という(この記事の左側にも「他の言語」の一覧に「Boarisch」と表示されているはずだ)。しかし、Stupidediaでは、この「Boarisch」すら、ドイツ語表記である「Bairisch」へのリダイレクトとなっている[2]のである。
ただし、ドイツ語の母語話者数は約1億500万人であり、日本語の母語話者数よりも少ない。しかも、並立して存在するドイツ語版アンサイクロペディアと同名の記事が存在する場合も、コピペではなく、両者で異なる内容の記事が作成されている。いわば「ネタ被り」が大量に作成されている状態である[3][4][5]。Stuipidediaが日本語版アンサイクロペディア以上に活気的な場所であることは、疑いないところであろう。
脚注[編集]
- ^ ちなみに、同記事によれば、Stupidediaの創始者はDavid Sowkaというオーストリア人である。
- ^ 左側の他言語リンクを参照。
- ^ さらに、同じくMedia Wikiを使用したドイツ語によるウィキペディアのパロディーサイトとして「Kamelopedia(らくだペディア)」というものも存在する。厳密には低ザクセン語版アンサイクロペディアなのだが、Stupidediaと同様、事実上はドイツ語に乗っ取られている。Kamelopediaには、ドイツ語版アンサイクロペディアやStupidediaとはまた違う内容の記事が投稿されている(例:「チーズ」のStupidedia版、ドイツ語版、Kamelopedia版)。
- ^ 例その2:「斧」のStupidedia版、ドイツ語版、Kamelopedia版。
- ^ 例その3:「砂漠」のStupidedia版、ドイツ語版、Kamelopedia版。
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