フライングディスク

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アメリカで好まれるタイプのディスク

フライングディスクとは、おもちゃの円盤およびそれを用いた競技である。

誕生の歴史[編集]

神々の物語[編集]

はるか昔、オリンポス神々が倫理や道徳そっちのけで快楽を追求した、ある意味素晴らしい時代があった。彼らはみな自身の欲求に素直に従った。彼らは激しいをした。しばしば夫婦の関係を無視し、親子や兄弟の壁を越えたそれは、深い嫉妬を生み、戦争をも起こした。人間が加わると、話はさらにややこしくなった。神ととは時に戦い、たがいに恋し、ともにに酔い、全裸スポーツに興じた。

光り輝く音楽の神アポロンは、ヒュアキントスという名の美少年をこよなく愛した。二人はいつでも、どこに行くときも一緒だった。狩りをするのも漁をするのも楽しかったが、草原で裸になってスポーツをするとき、彼らのボルテージは最高になったのである。自分が投げた円盤を追って、ヒュアキントスがまるで猟犬のように四つん這いになって必死に駆けていく姿を見ると、アポロンはこの上ない喜びを感じた。そして、彼が円盤を口にくわえて帰ってくると、今度は彼にそれを投げさせ、自分がそれを犬の恰好で追いかけるのであった。この一連の動作に伴う背徳感がたまらなかった。二人の美男子は、このプレイを飽きることなく、何度でも繰り返した。彼らは夢中であったが、傍から見ていて、これほど残念なこともなかった。二人とも顔がいいだけに、いっそうもったいなかった。毎日のように二人のどうしようもない遊びを上から眺めて「あほくさ」とつぶやいていたの神ゼピュロスであったが、ある日とうとう腹にすえかねた。彼はアポロンの投げた円盤をすばやく受け止めると、ワンワンの役をやっている少年めがけてぶん投げた。ものすごい速さで迫ってくる円盤をよけきれず、ヒュアキントスは額を真っ二つにされて死んだ。そのを受けた地面からきれいなお花が咲いた。それは、彼の馬鹿さかげんが一目で伝わるような、底抜けに明るい色をしていた。

ボッティチェリ作『プリマヴェッラ』より、右端の青いのがゼピュロス。

人々の物語[編集]

人間は、神の行いから何の教訓も得ることはなかった。みんなバカな遊びが大好きだった。1940年代後半、イェール大学の学生がパイ皿を投げて遊ぶことを思いついた。ダーウィニズムの穴を身をもって示したジョージ・ウォーカー・ブッシュや、すご腕スナイパーディック・チェイニーを輩出した名門にふさわしい、天才的な思いつきであった。学生たちは毎日のように講義をさぼって海岸に集まった。そしてみんなで酒を飲んで、「フリスビー社」製造のブリキの皿を空高く投げ上げ、「フリスビー!フリスビー!」と叫んで狂喜するのであった。このバカ騒ぎを目にした暇人によって、おもちゃの円盤のアイデアがある小さな玩具会社に持ち込まれた。事業の失敗を覚悟し、楽に死ぬ方法を考えていた二人の経営者は、このアイデアに飛びついた。重いブリキはより軽い素材に変更され、「フライングディスク」として売り出された。そして本国アメリカでは「フリスビー」、日本では「南部煎餅中国では「空飛ぶギロチン」など、世界中でさまざまな愛称が付けられ大ヒットしたのであった。

競技へ[編集]

1950年代、フライングディスクは世界を席巻した。海岸や公園や室内や、至る所で人々は円盤を投げて遊んだ。恋人のいる者は恋人と、友人のいる者は友人と、恋人も友人もいない者はと楽しんだ。犬とフライングディスクを楽しむ場合、人は犬の役ができないため、得られる快楽はおのずと半減したが、それでも相手がいるだけましであった。犬にすら懐かれない人間もいたのである。しかし彼らもまた円盤を買い求め、一人で飛ばして懸命に楽しもうとした。彼らは必死にフライングディスクを投げた。そしてしばしば行方を見失い、なんとなく裏切られたような気分になったのである。

ただのおもちゃの円盤を使った他愛無い遊びであったフライングディスクが、60年代に得点を競うスポーツとなる。行動を起こしたのは、前述したような、犬にも見放された人々であった。ニュージャージー州のある高校で、誰からも相手にされない者ばかりが自然に集まり、互いの傷をなめ合っていた。そこからだんだんと一人抜け、二人抜け、最後まで集団の中に入って行けなかった14人によってむりやりグループが作られ、その中で、フライングディスクを用いた競技が考えだされた。敵と味方に分かれて、それぞれのコート内で円盤のパスを回す速さを競うだけ、しかも審判はいない、という単純かつ洗練されたこの競技は「アルティメット」と名付けられた。まさしく「究極」の、頭を使わないスポーツである。アルティメットは瞬く間に、頭に栄養がいかない者も含めたすべてのアメリカ人に受け入れられ、ワールドゲームズの公式種目にまでなった。

フライングディスクが一枚あるだけで、大人も子供も馬鹿も利巧も一緒になって楽しめるのである。なんと素晴らしいことではないか。フライングディスクを追いかけているとき、人はギリシャの神々のごとく大らかに、素直に、享楽的になる。そしてみんなで心の中で「ワンワン」と吠えるのである。見よ、円盤を見上げる呆けたを。どっちに行きたいんだか分からないデタラメなの運びを。なんと馬鹿馬鹿しいではないか。あんまりどうしようもないので、風の神は、たまに円盤の向きをかえて、顔をひっぱたいてやるのである。

関連項目[編集]

Upsidedownmainpage.jpg 執筆コンテスト
本項は第14回執筆コンテストに出品されました。