ペリドット

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ペリドット抹茶のような色をしている宝石。しかし、抹茶と違って光沢があるため、茶道特有のわびさびはない。抹茶と同じ色だからと言って、茶にペリドットを混ぜるなどもっての他である。

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概要[編集]

緑色を基調とした宝石であり、含まれている成分の比重によって黄緑色になったりやや黒ずんだりするが、大抵緑色であることに変わりは無い。緑色であるため、しばしばエメラルドと混同されるが、エメラルドはモース硬度が7.5~8である一方、ペリドットは6.5~7と、ペリドットの方が一段階硬さが劣る。そのため、備前長船辺りの刀で斬り付けて見ればどちらか区別がつく。割れたらペリドット、割れなかったらエメラルドである。備前長船がなまっていてペリドットでも斬れなかったなど例外もあるが、そんなものをいちいち考慮していたら埒が明かないので割愛する。

この石は、分野によって名前が異なっている。宝石としてはペリドットと呼ばれているが、鉱物としてはオリーブに似ていることからオリビンと呼ばれている。オリビンは日本語名を橄欖石と呼ぶ。由来となった植物のオリーブを翻訳して橄欖としたらしいが、橄欖とオリーブは全く別の植物である。日本人達が自分達の誤訳に気付いたときには既にこの和名が浸透してしまっており、最早訂正するには遅きに失した状況だった。この宝石は、日本人の言語力の稚拙さを証明する象徴となり、しまいには翻訳の下手な人間を揶揄して「ペリドット」と呼ぶようになるなど、不名誉な俗語としての意味を備えるまでになってしまった。

勘違いの石[編集]

かくして日本人に誤訳されニュアンスとして間違った名前をつけられていたペリドットだが、何も間違えたのは日本人ばかりではなかった。実は、遠い昔、ペリドットはトパーズと混同され、ペリドットが本物のトパーズであると思い込まれていた時期があった。色彩ではエメラルドと間違えられ、歴史においてはトパーズと間違えられるなど、何かと錯誤の対象となりやすい宝石であった。トパーズとペリドットの見分け方についてだが、トパーズのモース硬度はエメラルドと同じ8なので、やはり備前長船辺りの名刀で斬りつければ簡単に峻別が可能である。

産地[編集]

ペリドットは清涼感のある緑色とは対照的に、火山地帯に多く産出する。日本では桜島がある鹿児島県などで大量に採掘できる。幕末の頃、若き日の西郷隆盛大久保利通がヤシの実と勘違いしてペリドットを食べていたという逸話は有名である。

また、伝説上では、火山の噴火によって焼かれて死んだウグイスメジロがペリドットになると言い伝えられており、メジロやウグイスを焼き殺せばその死体がペリドットになるという迷信が流布し、ウグイス、メジロの虐殺が横行した。鳴くようぐいす平安京という言葉があるが、この言葉の「鳴くウグイス」とは、ペリドット乱獲のために焼き殺されるウグイス達の断末魔を表している。

灼熱の火山地帯で採掘されるだけあって、この宝石は一年で最も熱い8月の誕生石に指定されている。紅く燃え滾るルビーやガーネットよりも、遥かに熱い宝石である。

コカコーラオリーブ味[編集]

最初に、ペリドットを色が似ているからという理由でお茶に混ぜるなどもっての他と話したが、驚くべきことに、実際にペリドットを飲食物に混ぜてしまう人間が存在する。

ペリドットはその色がオリーブに似ていることから別名をオリビンと呼ばれていることは上述した。なんと、オリーブ色をしているから、オリーブと同じ味がするに違いないと妄信して、ペリドットを調味料に使う人もいるらしい。当然のことながら、歯が砕ける(ペリドットのモース硬度は人間の歯より上です)だけで美味くもなんともない。コカコーラ社もこの妄信をしてしまった人々の一つで、なんと一時期、「コカコーラオリーブ味」と称してペリドットが入ったコカコーラを販売していた。当然のことながら回収騒ぎとなり、現在では販売されていない。

ところが、このコカコーラオリーブ味が好評だった地域がある。アメリカのアリゾナ州の一部地域である。ここに居住しているアパッチ族に、ペリドット入りのコカコーラは大層受けた。それゆえ、この地域のみでは、今でもコカコーラオリーブ味は販売されている。どうやら、アパッチ族の歯のモース硬度は、平均的な人間のそれを遥かに上回るものであったらしい。

起源[編集]

このペリドットという石、どうやって生まれたのか。その起源はブラジルにある。ブラジルの神話にペレという女神がいる。彼女はサッカーの達人で、橄欖石で作られたサッカーボールを愛用していた。しかし、彼女の脚力が強すぎて、サッカーボールをついに蹴り砕いてしまった。すると、橄欖石のサッカーボールはへき開が生じて綺麗に砕け、その破片がペリドットとなったのである。

一方で、ギリシャにあるペレ火山という火山から噴き出した火山弾が凝固してペリドットになったという説もある。ブラジルとギリシャで起源争いをしており、国境が隣接していないにもかかわらず国際紛争を招きかねない情勢である。ペリドットは国境のない国に争いを呼ぶ災いの石でもあったのだ。