ポケット・ジョーク

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ポケットジョークとは、植松黎(別名、馬場実)が海外のジョークを編集翻訳した、日本のユーモリストたちのバイブルである。

全23巻。そして、見事に絶賛絶版中。しかし、今でもブックオフなどの古本屋に行けば、よく見かける本である。

概要[編集]

1970年代、主に植物関係の文章・エッセイを発表していた植松黎(うえまつれい)は、フィールドワークとして海外の古書店をめぐるうちに、海外の傑作ジョークに触れ、汚染され感化され打ちのめされ、そして、こいつを日本に輸出することを思い立つ。なぜなら、ジョークに著作権は存在しない、そんな時代だった。1979年1月、角川書店から発売されたこの作品は、それまで落語漫才といったある意味健全な日本の笑いの中に、病的で、差別的、何よりも毒にまみれた海外のジョークをぶちまけることになる。この暴挙は、大勢の人間に大変な反響・・・を呼ばずに、笑いに飢えた多くの若者が飛びつ・・・かなかった。それは、あまりに先見の明がありすぎたため、一部の人間しか汚染されなかったことと、あまりに洗練されていて、多くの人間には理解できなかったことが大きい。特に、差別ジョークと病的ジョークの面白さが理解できるようになるまでには、相当な時間がかかることになる。

作品の特徴[編集]

とにかく、現代アメリカ史の知識があればあるほど笑えるジョークが満載である。逆に言うと、そんな知識が一般的でなかった昭和50年代に何を考えて発売したのか、ということでもある。併せて、ちょうどジャパン・バッシングが流行った時代に発売され、版を重ねていることから、もし逆境ではなかったら、実は相当売れたかもしれない作品である。それは、アメリカであろうとどこの国であろうと、男女関係犯罪教育お金といった、ある意味普遍的なジョークは日本人でもどこの国の人間でも笑えるものは笑えるという、当たり前なことの証明でもある。

しかし、残念なことに、マイノリティ・ジョークを心底笑うためには、はっきり言って歴史の知識が必須であり、スポーツジョークにしたところで、ヤンキースの歴史に精通していなければ、何のことか分からないジョークもある。これは、大きな弱点と言える。しかし、精通している人間にとってはまさにバイブル。こんな誰もわからない笑いをよく取り扱ってくれた!と絶賛したくなる本なのである。

もっとも、最初からヨギ・ベラを知っている日本人ってのもどうかと思うが。

海外における一般ジョーク[編集]

ポケット・ジョークにおける笑いは、現代にも通じるものが多い。実際に、君は牛を二頭持っている。などは、ポケットジョークで初めて知った人間も多い。他にも、スープの中にハエが入っていたらや、遭難した二人の男と一人の女が無人島に流れ着いた場合など、人口に膾炙している名作が多く掲載されている。

適当にジョークを抜粋[編集]

絶対に基礎知識がないと笑えないのがジョークというものである。そのため、だまされて本を買ってもまったく笑えないということもある。逆に、この本でから得た知識としてアメリカにおける黒人問題や、ポーランド人への蔑視、ユダヤ人問題などの笑いを仕入れまくったことで、世界史の知識が異常に膨らんだという、ある意味二次被害も生まれている。

初版投稿者がとにかく笑ったジョーク[編集]

19巻「お金」にあるジョーク。なお、知識がないと笑えないジョークをわざと選んでいる。併せて、「けっ、こんなジョーク、もう聞き飽きたぜ」という人間がいるのも仕方がない。

  • スコットランドの海岸で遊んでいる若者たちに、アメリカ人の金持ちが話しかけた。
    「この中で一番もぐっていられた人間に10ドルあげよう」
    海岸始まって以来の大量遭難事件は、現在でも捜索が続けられている。
  • アメリカのグランドキャニオンが出来た原因。
    ある日、ユダヤ人が10セント硬貨をミゾに落した。

パクるべからず[編集]

一部の人間にとってある意味バイブルと化しているため、生半可な転用を行うと、逆の意味で笑われ、指をさされ、バカにされることがある。それぐらいジョークの量がハンパではない。これが行き着くところまで行ってしまうと、ジョーク本を購入しても、自分が知らないジョークを探すことが一番面白いという悲しい状況が待っている。そうなると、もはやマイノリティ・ジョークしか収集する先がなくなってしまい、ますます世界史の知識と世界情勢への嗅覚が発達しまくるという三次被害が発生する。

ちなみに、もっとも古いジョークの一例として、16世紀のイギリスのジョークが綿々と形を変えて語り継がれている事例も報告されている。上手な転用は何時の時代も歓迎されるということである。

その後[編集]

2009年4月、植松改め馬場実文藝春秋社にてリメイク、「大人のジョーク」と題して発売する。もちろん、リメイクであるため、熱心な読者にとっては全て見知ったジョークである。見知ったジョークである。見知ったジョークである。

心底泣きたくなったので、3回言いましたよ。

関連項目[編集]