ミリン・ダヨ

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ミリン・ダヨ
ミリン・ダヨ.jpg
なんか刺さってます。
基本資料
本名 アーノルド・ヘンスケンズ 
通り名 半裸の針山。 
生没年 1912年8月6日-1948年5月26日 
職業 パフォーマー、伝道者 
好物 鉄分、露出 
嫌物 錆び 
出身地 オランダ

ミリン・ダヨ(Mirin dajo/本名:アーノルド・ヘンスケンズ )は、1940年代オランダで有名になった絶対に鉄では殺すことのできないプラナリアの一種である。死後も奇蹟を起こしたので、20世紀の人間としては初めて聖人の称号を与えられた。

降臨[編集]

1945年のある夜、パンツの上から直接コートを羽織った男は突如オランダに現れた。彼は生活に窮しており、ちょうど目の前にある町のバーで自分の「特技」を生かして夕飯代を稼ぐことに決めたのである。

彼の名はアーノルドといった(以降ダヨと表記する)、ダヨには父親違いの兄弟と母親がおり、母親から父親は既に死んでいると聞いている。自宅に父親の写真すら残ってはいなかったので、自分の父親がどんな人物であるかさえも知る由がなかった。それまでダヨはイラスト会社の仕事を淡々とこなし、社会の歯車として家族と共に過ごしていたが、ある日突然バスルームの奥から「神の啓示だ!!」とダヨは金切り声を出したと思うと、全裸でずぶ濡れのまま何かのモノをブラブラさせながら突然家を飛び出し、そのまま家族のもとへ帰ることはなかった。

全裸で飛び出したダヨは、飛び出してすぐ自宅の前でスッテンコロリン、転んだはずみに自らの肛門に道路の消火栓が刺さってしまった。

アッー!

ダヨは悶絶し、己の肛門から命が流れ出ていくのを感じたはずだった……が、死なない、それどころか血さえ流れだしてはいない。このような非科学的なことに神の啓示と自らの体の変化を実感したダヨは、肛門からすばやく消火栓を引き抜くと、通行人を殴り倒し、コートとパンツをはぎ取り着用し、夜の闇に消えた。

ダヨは、おもむろにバーに入るとステージの上に立ち、皆が見る中いきなりコートを脱いでパンツ一丁となった。バーの客の中の一人が「おいおい旦那!ここはそういうところじゃないぜ!」と怒鳴ったが、彼は構わず、バーのマスターに向かって「悪いが、そこの先割れスプーンを私の背中に突き立ててくれ!」と怒鳴った。

が、バーのマスターは困惑する。先割れスプーンの割れている部分は3センチにも及ばないというのに、どうやって刺せというのだ。しかしダヨが「はやく♪早く♪」とせかすので悩んだ挙句バーのマスターは近くにあった装飾用のレイピアをつかむと、日頃の鬱憤やその他、渾身の力を込めてダヨの背中にそれらを叩き込んだ。そのレイピアは、あまりに焦ったまま叩きこんだため、腹部を大きくそれて胸に突き立った。

いぐっ!」ダヨは変な声を上げ、観客の多くが血しぶきと絶叫を想像、もとい期待し、目を逸らしたが案外平気でダヨは立っており血も出ていない。ちょうど消しゴムシャープペンシルの芯を刺したような状態であった。異様でありながら滑稽でもあるその光景を目にした観客たちは酔いもさめてしまったといった表情で声も出なかったが、ダヨは意に介さぬといった表情でマスターに続けることを依頼し、気分が悪くなる観客を無視して1時間以上ショーが続けられた。結果アイスピックやらピッケルやら鉛筆やらで、ダヨの体はハリネズミのようになったものの、彼は無表情のまま腹部に深々と刺さっているしゃもじを引っこ抜いて、「最後までご覧いただき、ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。

しかし、正常な感情を保って最後まで見られた観客がどれだけいたのかは想像に難くない、結局最後まで意識を保っていた客はごくわずかだったので、もらえた金額は大したことなく彼は失望。ダヨがその日理解したのは、金は先に貰っておくということぐらいだった。

神へと近付く[編集]

彼は、自分の名を公用語であるエスペラントで「ミリン・ダヨ」と正式に名付けた。また、彼はなぜ神が自分だけをこのように「おぼしめした」のかを考え、自分は神に仕え、ひいては自ら神となる宿命を負っていると受け取った。これは、現代日本における中二病の魁のようだが、彼は本当に刃物では殺せない能力を持っているため別の病気であろう。そのことを示すように後年ダヨは、助手に向かって「自分には守護霊が三体憑いている」と述べており、能力の説明としては、「物質を、自分の体内に入れた瞬間に非物質にする」と説明していたという。物質はダヨの体内に入ると同時に、エーテルとでもいうべき状態となり、体を突き抜けた瞬間物質に戻るのだそうだ。しかし、スタンドは一人一体とのルールを破っているため、それ以外の超能力の可能性もある。だがこんなことは今となってはどうでもいい。

ある日、ダヨが戯れに助手のグルートに向かって、「熱湯で背中を流してくれ」と言った。しかし助手もさる者でグルートはためらいもなくタライにお湯を沸かすとダヨの残り少ない髪の毛をわし掴みにし、ダヨの顔を煮えたぎる湯の中へと突っ込んだ。また、ダヨが要求したマニアックなプレイ「氷の上にダヨを乗せ、火炎放射器で胸毛を焼く」をすることも、グルートには朝起きて顔を洗うのと同じぐらい普通なことであった。

そして、ダヨはパフォーマンスを見に来た観客たちに、パフォーマンスが終わると、「この国は最悪だ!!」と、新しき時代の到来と新しき時代の神の存在、つまり「新世界」の神が自分であることを論じた。「私の体に不可解な現象が起こっているのは、神の思し召しである。また私はイエスの生まれ変わりであり、日本の偽物とは何ら関係無い!」などのことを皆に論じたものの、客から、「半裸男から邪教を信じ込まされそうになった」などのデマ(事実)を流され、ダヨは背中にアイスピックが刺さったまま国外追放されてしまった。

ダヨの「僕は新世界の神になる」との思いは、髪が無かったからか実現しなかった。

ダヨの一日[編集]

ダヨとグルートの関係。

助手のグルートが書き記した日記には、ダヨとグルートの甘い日々が描かれていた。

  1. 朝、起きる。ダヨの背中にレイピアを刺す。
  2. ダヨ、20本目でやっと起きる。
  3. ラジオ体操がてらダヨにアーミーナイフを刺す、深く差しこみすぎたので抜けない、まぁ痛くないのならどうでもいいだろう。
  4. 朝食の席で、ダヨの手のひらの上にフライパンから直接ベークドエッグを置いてやる、フォークスプーンは彼の太ももに刺さっている。
  5. ダヨの靴の中に錆びたカッターナイフの刃を入れといた、破傷風なんかじゃ死ぬタマじゃないから大丈夫。
  6. 夜、ダヨのお気に入りの実験「リアル黒ひげ危機一髪」をやる、何本刺しても飛び出さないのでこっちは面白くない。
  7. あいつ、俺のベットに撒き菱を入れやがった、あいつ、長い間一緒に暮らしてるから俺まで無敵の体と思い込んでいやがる。

この日記を見る限り、ダヨは食事や水を飲むより多い頻度で体に剣を通していたようである。これはすでに、自分の体に金属を突き刺すことが趣味のレベルに達していることを物語っているが、ダヨは決してマゾヒストではなかったらしい。なぜならば彼は決して痛みを感じず、グルートが真っ赤に焼けた剣を、硫黄に浸して彼の体に突き刺そうとも体に傷一つつかなかったからである。だがやはり一日百回以上[1]突き刺させたり、マニアックなプレイを要求をしていることからして、実験を超えたなんらかの快楽をダヨが味わっていたのは明白である。

死と奇蹟[編集]

1948年のこと、彼は、神から「おせちとを食え」とのお告げを受けたため、少し早目だがおせちを作ることに決めた。グルートも手伝って金属づくしのおせちが完成。釘を煮込んだ田作り風や、餅などを食べてダヨは子供のように喜んでおり、グルートは一時帰省し、ダヨは10日ほど一人で過ごすことになっていた。グルートが10日後彼の家を訪れると、ダヨは毛布にくるまって赤子のように餅を食べていた。今日は休むとの書置きがあったため、生存確認のために首筋に焼き鏝(ごて)をあて、ピクンと動いたためにその日は彼の自宅を後にした。

次の日、まだ同じ姿勢でダヨが寝ているため、グルートはダヨのズボンを下ろすと剣山をダヨの尻に向かって叩き込むと驚くべきことが起こった。なんとダヨが出血したのである、グルートは仰天し、おんぶひもでダヨをおぶると医者に連れて行った。が、彼に脈は無く、彼は餅を喉に詰まらせて既に事切れていたのである。グルートは彼のあまりのあっけなさに拍子抜けしたが、研究所に遺体の鑑定を依頼した。

研究所でDNAの解析を行ったところ驚くべきことが判明した、なんと彼の遺伝子は半分以上プラナリアのものであったのである。生前父親を知らなかったダヨだったが、プラナリアは水質変化に弱く、環境の悪化などですぐに溶けてしまうのでこれは道理である。しかし、プラナリアと人間のウナギイヌ並みの国際結婚に研究者たちは頭を捻った。生前から様々な奇蹟を起こし、死してなお奇蹟を起こすダヨをバチカン聖人に認定した。これは死後2度以上の奇蹟を起こした者が認定されるものであって、20世紀では彼とウォルト・ディズニーの2人しか認定されなかったとされる。

防腐処置も施さぬのにミイラ化したダヨの遺体は、世界中にわたり、最近日本で珍健一がシェフを務める「四川飯店」でウバザメのフカヒレと共にダヨの両耳部が発見されたのは記憶に新しい。健一氏曰く、「中華スープにするつもりだった」とのこと。さらに、ダヨのその超能力にあやかりたい世界中の金満家がこぞってミイラ化したダヨの体を買い求めた。あるアラブの王族が、日本円にして40億円を払い、ダヨの両腕を競り落とした逸話は有名である。その王族はダヨの右手をラムセス二世のミイラと共に煮込ませ、不老不死を願って食したが、下痢を起こしただけだったという。

彗星の如く突然現れた謎の人間型プラナリア、ミリン・ダヨ。彼は奇蹟を多く起こしたが、結果的にいえば当時の医学界に衝撃を与えたにすぎぬ功績であった。自らをイエスの生まれ変わりとしたダヨも、再誕することは叶わなかった、しかし、56億7千万後、彼は弥勒菩薩と共に地上に再びやってくるかもしれない。だが、その頃は間違いなく人間が地球にいることはない。というか、地球すらあるか疑わしい。

最後に言っておく、みりんではない。

[編集]

Wikipedia
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  1. ^ 実話。時には疲れでグルートが彼の求めに応じられぬほど突き刺したという。