劉エン (伯升)
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劉縯(りゅうえん、? - 23年夏6月)は、漢の皇族武将。字は伯升(『後漢紀』(袁宏著)では「伯昇」)、諡号は斉武王。
高祖の9世孫で、南頓県の令・劉欽の長男、魯哀王・劉喜(字は仲)、光武帝(劉秀)の長兄である。子は斉哀王(はじめは太原王)・劉章、北海靖王(はじめは魯王)・劉興ら、叔父は趙孝王・劉良。
[編集] 略要
舂陵郡蔡陽県白水郷(後漢以降は「南陽郡棗陽県」)出身。若いころに父を失った。
生来から、仁義・任侠を重んじる豪放磊落タイプで、オタクタイプの末弟の劉秀(光武帝)とは正反対の性格の人間であった。要するに劉縯は高祖の遺伝子がメチャメチャ濃いっていうことだよね。
新の王莽(外戚)が前漢を滅ぼすと、皇族のひとりとして義憤を持った。そのたびに、10歳くらい年少の末弟の劉秀に「俺たちの手で漢王朝を復興しようじゃないか!」と叫んだ。しかし、劉秀は「うんうん…兄さんの言うとおり…でもそれは兄さんがやればいいこと。俺は洛陽で"ノホホン"と暮らしたいんだよね~」と答えた。
その都度に劉縯は「ツアッ!」と舌打ちし、「お前は、わが遠祖の高祖の兄の代頃王(劉嬉)のようなヘタレだなあ~」と常にバカにした露骨な態度を見せた。それでも劉秀はニコニコして笑い流したという。
劉縯は酒豪で、豪傑と談笑して豪笑を繰り返した。たまに些細なことでケンカも派手にやったという。
23年春、天下が乱れると、劉縯は次弟の劉喜(後に戦死)、末弟の劉秀と蜂起した。その一方、劉縯のはとこ(またいとこ)の劉玄(字は聖公。更始帝)は平林の豪族に擁立されていた。平林の豪族たちは劉縯の格闘技的なDQN&厨房っぽい性格を忌み嫌い、強引に劉玄の傘下に収めさせた。そのたびに劉縯は「てやんでぃ!!そんなのはおいらには関係ねぇ~や!!」と連中に噛み付いたのである。それを末弟の劉秀が調停役として宥めたのである。
劉縯は「柱天大将軍」に任命され、王莽が籠城する宛城を包囲した。武勇を誇る劉縯は宛城を総攻撃し、王莽を敗退させ、その名を大陸全体に轟かし鳴り響いた。やがて王莽の武将の王尋、王邑を討ち取った。これを聞いた更始帝(劉玄)と平林の豪族たちは劉縯を警戒し始めた。これに危惧を感じた劉秀らは「兄さん…聖公は俗物だし、いずれは兄さんはヌッ殺されちまうぜ…」と執拗に警告した。しかし、アメリカのボスのような過剰な自信家の劉縯は「なあに、大丈夫さ。アホな聖公(劉玄)に何ができると言うんだ?この俺様は無敵なんだぜ!」と言って、まともに取りあわなかった。
同年夏に、劉縯の遠縁で腹心の劉稷が更始帝の空気嫁&KYな堕落な政権に不満を持ち「やはり、こんなバカ皇帝の劉聖公(劉玄)じゃダメだ!漢王朝を復興させるのは、やはり伯升(劉縯)さまではないと!!」と罵詈雑言を叫んだ。
激怒した更始帝は「な、なななな!!麻呂(朕)を侮辱するでおじゃるか~!!」と公家のように吼えて、ただちに劉稷を逮捕投獄し、まもなく処刑し晒し首とした。
大事な部下の劉稷の刑死の報を聞いた劉縯は「このオタ聖公~!!このブタ!デブがあああああ!!!なんで俺の大切な部下を殺すんだ!お前なんか昏君(バカ皇帝)だ~!」と激しく罵ったのである。
これを目撃した平林の豪族の朱鮪と李軼は、日ごろから劉縯を目障りな"痰瘤"と思っていたので、更始帝に向かって、「これはいい機会です。ここで劉縯を斬り捨て、禍を避けるべきですぞ!」と唆され、とうとう劉縯自身も逮捕され処刑された。
このとき末弟の劉秀は兄の死に涙を見せず、我慢を重ねて後に更始帝を滅ぼしたという。
[編集] 劉備の先祖として
『後漢書』「斉武王縯伝」、『典略』、『民間伝承』を併せると、劉縯は三国時代の劉備の先祖だという。劉縯の次男の劉興は戦死した叔父の劉喜(魯哀王)の養子となり、魯王(のちに北海王)に封じられた。劉興の庶子の劉復は冀州に隣接する臨邑侯(山東省東阿県)に封じられた。その子の劉騊駼の代になると、鄧皇后の命で博士となり学者として名を残し126年に没した。
劉騊駼の子(名は不詳)の代になると、何らかの事情で爵位を剥奪され、北方の涿郡涿県楼桑邑(河北省北京)に移住させられたという。その子が劉元起(名は亮)で、元起の子の劉徳然(名は冀)とあわせて、「おい」の劉備に学費を捻出した人物として有名である。
劉騊駼の庶子の劉雄は孝廉に推され、郎中となり、最終的には故郷の東郡范県の令となった。その子の劉弘(劉広)も州郡に出仕したが早死した。その子が劉備である。
…となると劉備が劉縯のDNAを濃く受け継いでいるものなんとなく頷く(以降は劉備の項目を参照のこと)。
[編集] 関連項目
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