博多通りもん

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博多通りもん(はかたつう - )は、福岡市博多区の株式会社明月堂が製造している菓子。

特徴[編集]

ミルクが香る優しい皮で生クリームバターを練りこんだ白餡をくるんだ、風味豊かな和洋折衷の饅頭である。

由来[編集]

古くから漁業商業貿易の都として知られていた「博多津」は、戦国時代には自治都市として、また豊臣秀吉の朝鮮出兵時には軍事拠点としても栄えていた。商人を主体とした旦那衆の合議による治政のため合理的かつ整然とした町並みや治安の良さは貿易のために訪れた外国人からも高く評価されており、この地に愛着を感じ定住する者も多かった。紅毛人とされるトーマス・リッチモンドもそんな一人で、博多の町人街にいつとも知れず住み着き、そのおおらかな気質から周囲とも馴染んでいた。若い日本人妻を娶ったところから、既に彼は生涯を博多で過ごすつもりであったものと推測される。

ところが、黒田長政がこの地に移封されたことが彼の人生を大きく変えた。鎌倉時代からある多くの例と同様に、氏族発祥の地名を封地に移し変えようと、黒田氏もまたこの地を「福岡」と変名する旨のお触れを出し、旧来の「博多」使用を厳罰を持って禁じた。旦那衆は反発を覚えたが、戦国大名の気風を強く残す黒田氏、しかも隠居しているとはいえ実質的に城主と言える黒田如水を前にはたして誰が意見できるだろうかと頭を抱えるばかりだった。

その時、リッチモンドが名乗り出た。その評判の良さを聞きつけていた旦那衆は手討ちにもなりかねない場に彼を送り出すことに難色を示したが、誰よりも「博多」を愛する熱意に根負けした。清貧な暮らしを送る彼のために「リ」の紋をあしらった羽織袴を仕立て、全員で門前まで見送った。

門番たちの騒動が伝わり、紋付袴の大柄な金髪紅毛人が訪れたと聞き及んで、如水は興味が勝り謁見を許可した。城内の一室に如水が現れると、平伏した正装のリッチモンドが口上を述べるに及び、如水は礼法に叶った彼の振る舞いに感心していた。こうして始まった謁見において、リッチモンドは「博多」をとつとつと語った。その口調は感情を抑えつつも、抑揚豊かで、内に秘めた情熱をひしひしと感じさせるものだった。志賀島から見る夕焼け、脊振山地に登る朝陽の美しさ。豊富な魚介が獲れる博多湾で陸揚げを喜ぶ漁師や家族たちの歓声。慎ましく日々を過ごしつつ山笠では情熱を噴き出させる人々。いつの間にか如水も興味をそそられ、質問を投げては答えに感心し、時に笑い、時にしんみりと感じ入った。

待ちかまえていた旦那衆の目前で門が開いたのは夕刻に近かった。そこにリッチモンドの姿を確認し駆け寄った彼らに、通称としての「博多」使用を許可するとの如水の言葉が伝わり、そこは驚喜の場となった。「福岡」改名こそ撤回されなかったが、その時代の大名が示す決定としては破格なものであることを知る旦那衆たちは眼に涙さえ浮かべリッチモンドの労をねぎらった。だが、感情が高ぶるあまり、リッチモンドのそれでさえ少なかった金髪がすっかり抜け落ちてしまっていることに気づく者はいなかった。

すぐに祝賀の場が設けられることになったが、リッチモンドは後から出向くとのみ言い残し家路についた。彼の変調に気づいたのは出迎えた若妻だけだった。いくら馴染んだ会話となったと言えども、名だたる如水との問答は彼の神経を蝕み、家にたどり着いた頃にはまともに立っていられない程に彼は衰弱していた。寝込んだリッチモンドの枕元に正座し、妻はにこやかに話す夫の言葉を涙をこらえつつ心に刻み込んだ。彼は夜半、早速お触れの立て看板が取り払われたことに狂喜する博多の熱狂と祝杯が途切れることを知らず街中に飛び交う頃、ひっそりと息を引き取った。

翌朝、宴席に現れなかったことを不審がった者を通じて、リッチモンドの死は如水にまで伝わった。だが、喜びに沸く博多に水を差したくないとの彼の遺言から、葬儀はひっそりと行われた。彼の業績を後世に残したいと考えた旦那衆は、やがて彼の名を受け継いだ土地の名物を作ろうを思いつき、いくつかの試作を経て過去に無い独創的な饅頭を創り出すに至った。この菓子を献上された如水は、「あの博多通がこのような姿になりおって」と涙を零しながら食したと伝わる。この伝承と、リッチモンドが近隣から「りもんさん」と呼ばれていたこと、もしくは「リ」の紋付袴で謁見したことからか、この菓子の名称には「博多通りもんさん」もしくは「博多通リ紋の人」を意味する「博多通りもん(はかたつうりもん)」の名がついた。

博多通りもん(はかたとおりもん)とは[編集]

現代、この菓子は「はかたとおりもん」と呼称される。まともな意味は省いて、異説を紹介する。

  • リッチモンドのファーストネームである「トーマス」が変化しとおとなった。
  • 若くして未亡人となったリッチモンドの妻に、その生計費を助けるために旦那衆は菓子の権利を一部譲渡した。再婚をせず100歳を越えて長生きした彼女は饅頭の発案者と誤解されたとの説もあり、彼女の名「とを」が名称に紛れ込んだとの説。
  • 博多弁特有の、動詞の終止形・連体形が「る」が長音に変化する特徴が反映されたと言われる。「博多ってゆうとー(って言うの)はね、りもんさんが守ったばい」が大胆に略されたとの説。

トリビア[編集]

艶やかな饅頭の皮は、金髪が抜け落ちたリッチモンドの頭部を模したとの俗説がある。これは推測だが、この菓子を子供に与える母親が偉人伝を語りつつ食べさせる際に人物と饅頭の関連を強調すべく脚色したものが膾炙したと考えられている。この影響により、偉い人のハゲ頭にはしゃぶりつき噛み付くべしという誤ったインプリンティングが子供たちに刷り込まれることがあり、男性ホルモン過剰かつ特殊な趣味を持つ人々には悦ばれている。

その他[編集]

CMキャラクターには福岡市を舞台にした漫画「博多っ子純情」の作者である福岡市出身の漫画家・長谷川法世が出演しているが、ショーン・コネリーあたりの方が適役ではないだろうか。

2001年から2006年まで6年連続でモンド・セレクション金賞を受賞している。モンド繋がりなのかは不明。

関連項目[編集]


外部リンク[編集]

「法世さん、博多通りもんも大分かわったねぇ。」「ばってん、変わっとらんもんもあるんったい。」「変わっとらんもんってなん?」「ま、通りもんば食べんね。」「うまかー!」 (Portal:スタブ)