原作破壊
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原作破壊(げんさくはかい)とは、漫画や小説等のメディアミックスを行う際に、要は出版元が得られる利益を最大化するために用いられる手法のことである。「原作レイプ」とも呼ばれる。
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[編集] 概要
ある作品(原作)をほかのメディアで表現した作品を制作する際に、「大きな変化」を加えることを指す。この「大きな変化」については、
- 原作と異なる要素を多く盛り込むこと
- 原作と異なる印象を受け手に与えるようにすること
- 原作と異なる対象に向けて制作すること
という3通りの解釈があるが、2.の定義の場合、同じ作品であっても受け手によって異なる印象を受けることがあるため、原作との比較対照によって説明できる1.の定義がよく用いられる。ただし、1.の定義においても、「多く」という言葉が曖昧な言葉であるために、ある作品が原作破壊の手法を用いているかどうかについては必ずしも万人の一致を見ないようである。3.は別名「新しいファン層の開拓」。「二兎追う者は一兎も得ず」で原作のファンがいなくなったり新規のファンと喧嘩したりするのはマシな方である。3.は目的で1.や2.はその手段と考えることも出来る。
なお原作破壊を行うには、スタッフが原作を見たり遊んだりしないのが一番効果的だと言われる。それを雑誌のインタビューなどで嬉しそうに語ればなお良い。
[編集] 原作破壊の効果
原作破壊を行うことによるメリットとしては次のようなものが挙げられる。
- 難解であったり、一般の理解を得にくい作品であっても、大衆の支持を得られる
- 複雑な理論体系に基づいていたり、残酷な描写を持つ作品については、原作破壊の手法を用いれば、そのような設定や描写を変更でき、大衆に支持される平易な作品にすることができる。この技法は、原作の複雑な理論体系を理解出来ない人間にやらせると効果的に行える。複雑でなくて単純な理論体系(原作ファンでなくとも素人でも分かるような単純なものも含む)でも、スタッフが気に入らない場合作品のコンセプトをあえて時に徹底的に破壊する。「SHUFFLE!」、「つよきす」、「夜明け前より瑠璃色な」などの作品は、この技法により、原作の極限られた趣向から更に幅広い層に受け入れられた。
- 原作が未完結であっても完結させられる
- 漫画等では、原作が完結していないうちにメディアミックスを行うことが多い。このような場合、原作通りに制作していたのでは打ち切り最終回のようなことになりかねない。原作破壊の手法を用いることでそのような状況から回避できる。
- 知名度の大幅向上
- 大胆な原作破壊が用いられた場合、いわゆる「原作信者」と呼ばれる人々によって「俺たちの原作を汚しやがって!」「○○(監督や製作会社の名前など)氏ね」、「原作通りにすれば大ヒット間違いなしだったのに……。」などといった言葉が溢れかえることになる。その結果、原作の知名度が大きく向上することになる。また、原作を知らない人々が上記のような原作信者の言葉を聞いた場合、「そんなに原作が素晴らしいというのなら自分も原作に触れてみようじゃないか」という気持ちになる場合があり、これは原作者の直接の利益に繋がる。
- しかしたまに「ローゼンメイデン」のような特殊なケース(原作の評価が低くなる)が発生する。
- 原作アンチも納得
- 監督が原作嫌いがゆえに原作破壊をする例もある。「つよきす」は強気な娘がヒロインを務めるゲームだが、アニメ版は「強気ッ娘が嫌い」と監督が豪語している。この事から当然アニメ「つよきす~Cool×Sweet~」ではツンデレは存在せず、ツンデレ嫌いにも楽しめる出来となった。他にも原作の「明るい物語」というコンセプトを捨てたアニメ「機動戦士SHUFFLE!SEED」も、原作アンチには大絶賛された。
- それ以外にも原作厨が発狂するのを生暖かい目で見て、「やっぱり○○はクソだ」と原作アンチが悦に浸れる。
- スタッフがゲーム脳になるのを避けられる
- ゲームをやると「ゲーム脳」になると言われているが、原作破壊を効率的に行うには原作に触れないのが一番効率良い。ゲームのアニメ化を進めるスタッフがゲーム脳になる危険が減る。
- 製作時間を減らせる
- 原作破壊をするためには原作を見なければいいが、原作を見なければその分手間を減らせる。つまりスタッフも製作時間が短くなって良い事づくめである。
- 病気が治る
- 2007年10月~12月にかけて、S型釘宮病患者の完全治癒が相次ぎ、患者数は異常なほどの激減を果たした。これは、灼眼のシャナ第2期において大規模な原作破壊が行われ、S型釘宮病ウィルスの飛沫が最小限に抑えられたためであると考えられている。一般社会の住民・アンチ組にはプラスの、メディアワークスやジェネオンエンタテインメントにはマイナスの効果が見受けられた。
- ちなみに、この破壊効果は、通常の効果と違いアニメーション会社の利益になるものではない。むしろ損害になっているため、あまり好まれない。
- 原作の冗長な部分を排除できる
- 涼宮ハルヒの憂鬱の第二期では、原作で80ページ程しかない「エンドレスエイト」を、何度も同じ時間を繰り返しているという内容を考慮し、8週間同じ脚本で放映するというある意味原作通りの映像化を行った。
- しかしそれを手抜きと取ったファンは激怒し、2chが荒れたりファンが大量に流出したり京都アニメーションなどのブランドの支持が下降線を辿るなどという損害を被ることとなった。
- この場合、思い切って話の前半を省略し、話の後半をAパートとBパート同一の脚本で繰り返すかループを2-3回程度で終わらせるという破壊を行っておけばここまで問題にならなかったであろう。
[編集] 原作破壊の技法
ここでは、原作破壊でよく用いられる技法について紹介する。
[編集] 企画
企画の立案がなければ原作破壊のチャンスは起こりえない。その意味では最も重要な段階である。また、この時点での原作破壊は作品の根幹にかかわるものとなり、その効果は絶大である。
- 原作を知らないで作る
- 原作に触れないで製作するのも原作破壊の基本的な手法の一つである。「つよきす」などのアニメ作品などは、この手法を用いて製作されている。
- この手法の効果は絶大であり、先入観に捕らわれずに半ばオリジナル化した作品を製作する事が可能となる。また一から世界観やキャラ設定を作る必要が無いので製作時間が短くて済む可能性があり、下手にオリジナル作品を作るのは危ない橋であり、中々偉い人が許可を出さないが、固定ファンがつくので予算が出やすいと思われる。
- また雑誌などのインタビューで鼻高々に「アニメを作るために原作をやってません」という節の発言をすれば、原作ファンが怒り狂う。彼らの怒りっぷりを生暖かい目で見ていた者の中には逆に原作に触れてみようという者が増える。
- 完全オリジナル作品に作り変える
- アニメのオリジナル作品は、採算が取れるかどうかは分からないため慎重にならざるを得ないが、原作付きならば一定の利益が見込めるため企画が通りやすいと思われる。結果、監督などスタッフ側はオリジナル作品を作りたいけど、企画を通すためにあえて原作付き作品を選び、原作破壊をすることでオリジナル色を出す。
- 「アイドルマスター・ゼノマイヒメ」を例に説明しよう。「舞-HiME」の続編を作りたかったどう作品のスタッフ達だが、企画が通らず悶々としていた。そこに「アイドルマスター」のアニメ化が舞い込んできて、それを利用して企画を通したのが、「アイドルマスター・ゼノマイヒメ」である。他は「SHUFFLE!」とかもオリジナル作品に作り変えられた例の一つである。
- ウォルト・ディズニー・カンパニーが映像化を担当する
- 世界各国の名作童話のアニメ化を手掛けたりするのだが、奴らにかかればどんな作品でもミュージカル化してしまう。さらに、一端ディズニーに制作権が渡ってしまうと、ヒロインが泡になって消えちゃう作品であろうと末永く王子様と幸せに暮らした結末の作品だろうと、ヒットすればもれなくオリジナルストーリーの糞続編を作られることになる。また、最近では雲の向こうにある城のアニメとか、白いライオンの王の無断リメイク作品を量産している。
- 実写部門では、ピザ・ジャクソン監督による指輪物語の実写化大成功にインスパイアされて作ったナルニア国物語で、主役兄妹4人全員に容姿がアレな俳優を抜擢したり、レイティング逃れのために戦闘中に血が一滴も流さないようにしたりと、豪快な破壊活動を行っている。
- あ、ピクサーは別格な。
- 4キッズが放映権を得る
- アメリカで世界中のエンターテイメント作品の放映権を買取りテレビで放送しているのだが、全年齢向けにするという名目で、煙草をペロペロキャンディに差し替えたり、死亡するキャラを無理矢理生存するよう脚本を改竄している。それらの改悪のおかげで、一般人の人気も出ず、アニオタからも不評を買い、あちらで正当な評価がされないという作品が数多く存在する。
- 海外の作品を日本が新たに制作する
[編集] スタッフ
原作を破壊するのに優秀なスタッフをいかに集められるか、それによって破壊のクオリティが決定するといっても過言ではない。
- 原作をつまらないと思っている人間に作らせる
- 「夜明け前より瑠璃色な Cresent Love」や「ぼくらの」で使用されている手法。当然、これは原作破壊に繋がる。
- レベルが低いスタッフに作らせる
- むしろスタッフのレベルが低い方が原作破壊に繋がる。場合によっては、かんたん作画が暴走して原作破壊にまでなりえる可能性もある。
- 浦沢義雄に脚本を依頼する(原作つきアニメ限定)
- すばらしい実績と熱狂的なファンを持つ脚本家である浦沢であるが、その脚本はアクが強く、原作ファンの持つ、作品やキャラクターのイメージを徹底的に破壊するものである(例外「ボボボーボ・ボーボボ」原作破壊?部分は放送局の責任(ソフトンの頭絡み、対ハレクラニ戦における原作の「遊戯王」ネタが使われなかった事等))。また、熱狂的なファンの大半は特撮ファンであり、彼の脚本による話を見るたび「これが実写だったら…」と嘆き叫び、ファン以外の人間にドン引きされている。
- 井上敏樹に脚本を依頼する
- アニメファンだけでなく、特撮界にもファンやアンチが多い。ネガティブさを全面的に押し出したり、腹黒いキャラを主役にする作風で有名な井上であるが、メインライターとして参加する分なら上記の浦沢義雄同様に問題ないが、サブとして参加するとキャラクターの設定を完全に破壊することで有名。特にシリーズ構成を勤めたギャラクシーエンジェルは原作者を激怒させるくらいの大胆な設定変更をしている。え?仮面ライダー響鬼の大胆な破壊的脚本も忘れるなって?アレは元から(ry
- また、無理やり食事シーンを入れることで有名。
- クドカンに脚本を依頼する
- IWGP等で高い評価を得た彼だが、ドラマ「流星の絆」で原作クラッシャーの仲間入り。全編シリアスだった原作に無理矢理ギャグシーンをぶち込み、作品全体のバランスを崩壊させた。
- 會川昇に脚本を依頼する
- この男が原作付きの作品のシリーズ構成を担当するものなら、必ずと言って良いほどオリジナルストーリーを入れたがる癖がある(例:鋼の錬金術師、十二国記)よって原作クラッシャー。両作品からのアニメアンチが半端じゃない。
- 小中千昭に脚本を依頼する
- 有名なクトゥルフ神話厨。原作付き作品であろうと、もはや視聴者が付いて行けない、オカルト&哲学的な世界観を展開させてしまうことがしばしば。
- 小松江利子に脚本を依頼する
- 素晴らしい原作は駄作へ変貌します。そうでない原作は更に駄作へ、駄作な原作は××Danger!!××
- 花田十輝に脚本を依頼する
- 「ローゼンメイデン」」「アイドルマスター・ゼノマイヒメ」を徹底的に破壊した張本人。H2Oの「精霊会議」やかしましの「あのね」など、その破壊ぶりから畏怖を込めて花田大先生と呼ばれる。
- 出﨑統に映画化を依頼する
- 原作の映画化を大胆なコスト削減で可能にする男。原作の粗筋を読む時間すら惜しみ、止め絵や回想シーン(使いまわし)で早く安く仕上げるその手法は、コスト削減が至上の現代において貴重な存在であり、多くの作品が彼の手によって映画化された。その威力は絶大で、彼の作品を見た原作ファンの人生は破壊され、涙も流せなかったという。
- 負債がアニメを担当する
- どんなに原作が素晴らしい作品でも、負債が担当したアニメ版は駄作へと変貌してしまう。(例:機動戦士ガンダムSEED DESTINY)但しこれに関してはむしろプロデューサーの政治思想による所が大きく、負債よりもマシなクリエイターが手がけた作品も氏が絡むと結局は基本的部分において大して変わらないクオリティの作品に成り下がる事が後継作「00」で証明されている。
- ワタナベシンイチが関わる
- どんな作品も独特のナベシンワールドに作り変えてしまう(例:ハヤテのごとく!、絶対可憐チルドレンなど。)。勢い余って出演まですることも。
- また、初監督作品はれときどきぶたでは浦沢義雄が脚本を担当していたため、さらに被害が拡大。もはや原作の影も形も無い。
- 川口敬一郎に監督を依頼する
- 自分の好みのキャラを異常なまでに優遇し、嫌いなキャラをハブる癖がある。
- そのせいで「ハヤテのごとく!」では原作ではそれほど出番が無いハムが全話に登場し(本来出番が無いはずの話でも唐突にどこかで何かを食べているシーンが挿入される)、逆に一番人気のヒナギクの出番が原作に比べ少なく(原作のストーリー展開上重要な彼女の誕生日にまつわる『ヒナ祭り編』が、アニメでは全カットされた)、登場した話でもあまり扱いが良くないという異常事態が発生した。
- (皮肉にも、最近の原作ではこの二人がセットで登場することが多い。)
- 上記の理由以外でもナベシンと組んで暴走しすぎたせいか、ハヤテ2期はシナジーSPではなくJ.C.STAFFとゼロ魔の監督が製作することになった。ざまぁww
- 引き続き監督を務めている現在放送中の後番組「絶対可憐チルドレン」でもその悪癖は健在だが、今回は『主人公が所属している組織の受付嬢二人』という毎回出しても比較的違和感が無いキャラに留まったのが幸いか。ちなみにハブられてるキャラは今のところいない。
※実は『ヒナ祭り編』で初登場するキャラが二人いるのだが、どちらもアニメオリジナルの話に全く別の展開で登場した。とはいえ、そのうち一人はこいつに出番はないよと説明するかのような出し方をされ、実際番組終了まで本当にワンカットしか出番が無く台詞もたった一つだけ、それもストーリーにこれっぽっちも絡まない非常にどうでもいい台詞しかしゃべれていなかった。
- 押井守に監督と脚本を依頼する
- 日本のアニメ界を代表するぐらいの巨匠だが、同時に原作を破壊しまくることでも有名。どんな作品でもこの人が監督すると、いつの間にか登場人物が現実と虚構の狭間でもがきだしたり魚眼レンズでやたら引用の多い長台詞をしゃべり出したりバセットハウンドが出てきたり立ち食いのプロが立ち食いそば食べはじめたりするので油断がならない。
- うる星やつらでは劇場版第二弾「ビューティフルドリーマー」で作品を換骨奪胎して原作者をブチ切れさせ、機動警察パトレイバーでもやはり劇場版2で主人公コンビを空気扱いにしたポリティカルフィクションにしてしまい、攻殻機動隊に至っては作風そのものがまるで別物という豪快な壊しっぷりを見せた。
- 宮崎駿の紹介でルパン三世の監督依頼が来た際にもはりきって原作破壊を敢行した脚本を用意したが、さすがにやりすぎてお蔵入りにされてしまった。
- でも破壊された作品が評価されたりするあたり、原作ファンにとってはなんというかアンビバレンスな人かもしれない。
- 今川泰宏に監督を依頼する
- 視聴者があまり食い付かないであろう中高年男性のキャラにスポットライトを当てる傾向がある。そのため彼の手にかかれば、少年が父の残した食堂のために奮闘するミスター味っ子は、奇怪な光線を口から放つ老人が暴れまわるアニメになり、リアリズムと人間模様が売りのはずのガンダムは腰布1枚でMSを破壊できる中年(持病有り)が暴れまわるアニメになる。
- これだけの原作破壊にも関わらず、再構成された作品は成功例が決して少なくなくファンも多い。だがそれも、
原作破壊以上に監督自身が壊れているから監督の並みならぬ実力のおかげである。
[編集] 設定
もっとも多様な破壊手段が存在するのが設定に関するものである。ただし、やりすぎて、「オリジナルキャラクターを主役に据えておいて、第1話のラスト5分で全滅させる」というような破壊を行うと、逆に超展開として賞賛されてしまうので注意が必要だ。
- 設定の追加
- 新たな設定を追加することは原作破壊で頻繁に用いられる技法の1つである。これにより、原作の世界観が一変したり、原作ではありえないような展開が登場したりと、原作を知っている人にとっても新鮮な気持ちで楽しむことができる。例えば、ゲーム「夜明け前より瑠璃色な」のアニメ化作品「夜明け前より瑠璃色な Cresent Love」においては、主人公が初対面の人の鼻をつまむ、近未来を感じさせる緑色の球体食品が登場するなどのかつてない斬新な設定が追加された(しかし、この作品では原作の基本設定上いそうな(でも実際にはいなかった)各種キャラクター&スタンスをひとり分にまとめたキャラクター・ユルゲンが終盤に登場しており、それは評価出来ると言える)。またゲーム「SHUFFLE!」のアニメ化作品「SHUFFLE!」では、原作のコンセプト「どろどろした人間関係を排除」というのが気にいらない監督の手により稟・楓・亜沙の三角関係が無理矢理作り出され、空鍋など原作ファンからクレームが殺到する騒ぎを起こすことになった。しかし、これは原作ファンの大騒ぎによる作品の知名度向上というプラスの効果をもたらした。また、話の合間に主人公の模型船がむやみやたらと登場する。これはみんな鼻くそほじって「あっそ」と軽く流す程度の意味不明な設定だが、多分、監督には深い意味があるのだろう。
- また最近は過去に発表した作品に余計な設定を改変・付け加えてリメイクして発表する斬新なケースがある。
- 設定の削除
- 逆に原作に存在する設定を削除することもある。設定が多すぎると、伏線の未回収や話の収拾がつかないなどの恐れがあるからである。特に未成年者の飲酒・喫煙については、大人の事情としてどの作業よりも優先されるべき問題であるとされ、極力差し替えないし削除が行われている。例として「魔人探偵脳噛ネウロ」は基本である主人公達が知り合うきっかけとなった事件を始め、原作にあった回想や逸話などを片っ端からカットする暴挙に出た為、批判どころかアニメの存在自体が怪しまれているのが現状である。
- 登場人物の追加
- 原作の世界観に沿わない人物設定とすること、話の本筋・人物に深く絡めることにより、ネット上で「○○(人物名)氏ね」と絶賛されること確実である。ただし元々の作品の世界観や人物設定に大きな偏りがある場合(特にラノベ原作系は往々にしてそういった傾向がある)、敢えてそういうキャラを入れるとかえって作品全体のバランスを安定化させられる事も稀にある。
- 宣伝目的で声に芸能人やアナウンサーなどを起用したキャラクターが追加されることがあるが、毒にも薬にもならない要らない子、もしくは人間ミラージュコロイドである場合が多い。
- 原作の主要登場人物を同姓同名のオリジナルキャラクターへ差し替える。
- 原作の主要登場人物を同姓同名の似たような経歴を歩んできた別人格のオリジナルキャラクターへと差し替える技法もある。
- ゲーム「SHUFFLE!」のアニメ化作品「SHUFFLE!」では主人公が幼馴染を散々利用した挙句ポイ捨てするというクズ人間と化した。この主人公変化は原作アンチを中心に幅広く受け入れられた。同時に原作厨にもすさまじい非難の嵐を浴びた。
- また、原作破壊に定評のあったGONZO(故)の製作した「鉄のラインバレル」では、原作には殆どない異常な御色気シーンや女性キャラ痴女化に加え、原作の人格者、中島宗美を敵サイドにした点が光っている。性格も通称「ドS美さん」に変更。本来は愛妻家の男が、笑いながら少女(こちらも性格変更)を痛ぶるという、原作では確実に見られない強烈なオリジナリティを出すことに成功した。
- さらに「School Days」のアニメ化作品「School Days」では、原作者や脚本が話題性を出すために主人公の正の部分を徹底的に排除し、不の部分だけを徹底的に描くことによるまったくのオリジナルキャラクターにしてしまった。これにより伊藤誠は最低のクズという印象を世界中にばら撒かれる事となり、アニメ終了後に行われた人気投票もアンチが大量流入し、人気ワースト1位となった。
- この主要登場人物を同姓同名のオリジナルキャラクターに差し替えるという技法は、原作嫌いや原作を見てない人材にやらせると効果的に行える。
- 顔面変形
- 作画を原作者と画風がまったく異なるものに担当させることも頻繁におこなわれる。例えば西村博之(アニメーター)は、どんな登場人物も「熱血な、たらこ唇の、まろ顔」に変形してしまうため、可憐な美少女だったはずのヒロインがスポーツ選手になっていたなどの惨事がよく見られた。
- 登場人物の年齢を設定年齢18歳以上にする
- 「アイドルマスター・ゼノマイヒメ」だが、コミック版「アイドルマスター・ロリグラシア」ではそのアニメ版に対して更に、登場人物の年齢を設定18歳以上にするという原作破壊を行っている。その結果、第1話はアニメ版ではチラ見せだったペンギンさん付きパンツを子供パンツにして見せまくるという改変が行われ、結果、新たなファンを獲得した。
- 舞台の時代を変える
- 「時をかける少女」のアニメ映画版は、原作の舞台から30年後先に時をかけた。それによって、原作をとどめなくなってしまった。しかし古い時代の作品であることを覆い隠せる上、原作を知らない人が見ても面白く鑑賞することができるというメリットもある。
[編集] キャスティング
どのような作品においてもそれに出演する人が必要だ。この分野での原作破壊は、ボディブローのようにじわじわと効いてくる。ただし、演者の演技力の向上や視聴者の慣れといったリスクもあり、また、素人ゆえの素朴な演技によって「彼の代役はどの声優にもできない」ということになってしまうことがあるので注意が必要だ。
- 宣伝を狙う畑違いの人材起用
- 最近のアニメ(特に劇場版)で多い技法なのだが、プロの声優を起用せず畑違いのアイドルやお笑い芸人を起用する技法が多い。特に声が変わった某青狸の劇場版は酷いケースで、宣伝目的で大根役者を起用する外道の様な技法が用いられている。結局、大根はどうやっても大根で、それ以上にはなれない。
- また主題歌にはその作品とは合わないアーティストを起用したり、従来のファンをがっかりさせる事もある。
- 原作キャラクターのイメージに合わない声優や俳優の起用(ミスキャスト)
- 上記の素人を起用する例と似ているが、こちらはプロを起用した場合に稀に起きる珍しい現象である。簡単に言えばミスキャスト。特に人気のある俳優や声優を無理に起用し、原作及びキャラクターのイメージを損なわせると、「○○は××に合わない」「○○氏ね!」といった批判から、○○のファンが反応して作品とはもはや関係ないところで醜い争いが……。そして多くの場合、キャラクターのイメージを掴みそこねた製作者たちは他の原作破壊の症状を併発するのである。例として「ゴッドハンド輝」はライバルの女性化、イケメン上司が原作より老ける、ヒロインが脇役状態などで儲かるファン層や純粋な少年読者達にそっぽを向かれてしまった。
[編集] 演出
スタッフもキャストも原作破壊とは逆の意味で万全でも、以下の通り演出によって原作破壊は行える。
- OPとEDを頻繁に入れ替える
- 毎回1クールことにOPやEDを入れ替えるのも原作破壊の一種と言える。特に解読不能な歌を歌うアーティストにOPを任せれば、原作ファンが発狂して知名度向上に繋がる。
- また「SHUFFLE!」の第二期「SHUFFLE!SEED DESTINY(SHUFFLE!Memories)」では毎回OPとEDを変えるという、みんなどうでも良いと思ってる手法が使われた。これのどこに意味があるのかは知らんが、的外れの手法が笑いを誘う。まあ実際は多分資金稼ぎとかそういう所。
- スタッフ・監督のオナニー
- 監督などスタッフ側が用いる技法で、内輪にしか分からないネタ(いわゆる楽屋オチ)を使い視聴者を置いてけぼりにする技法もある。またスタッフ側の思想で作品を塗り潰す事もオナニーの一環とされる。ドラゴンボールGTはこれに該当する。
- 地球人に理解不能な言語で物語を進行し続ける
「俗・さよなら絶望先生」での戸田奈津子訳字幕
- 映画「スター・ウォーズ」の外伝ドラマ「スター・ウォーズ・ホリデイスペシャル」(1978年)がこれに当てはまる。この作品は高い知能を持ってはいるが劇中における標準語を話せない種族“ウーキー”の青年チューバッカの親戚を中心とした物語で、彼らは『ウオーン、ガーッ!ウオッ、オッ、ゥオッ、オーン』と言った感じの咆哮で会話をする。原作では人間種の相棒ハン・ソロがいつも近くに居るので特に問題は無いのだが、この作品はそんなウーキー達が二時間に渡り迫真の科白劇を繰り広げ続けると言う内容であり……嗚呼。なお、名誉の為に書いておくが原作者(ジョージ・ルーカス)は製作に殆ど関与していない。念のため。
- 「俗・さよなら絶望先生」の第二話Aパートにおいて、登場人物がみなポロロッカ星人に洗脳されてポロロッカ語を喋り続けるという非常事態が発生した。そこで急遽付けられた字幕が戸田奈津子訳であり、視聴者に「絶望した!」と言わしめた。
- 過剰演出
- 原作の作風はさて置いて、作家的欲望の命ずるままに過剰演出を適用する技法。ギャルゲーアニメでサイコホラー演出を行う、日常アニメでモブキャラの肌を全て黒塗りにする等。
- なお、シャフトはおしゃれ上級者なのでこの例には当てはまらない。
[編集] 広報
なんてこった、原作ファンも納得の名作ができてしまった! そう嘆くのはまだ早い。直接作品に手を入れなくても、作品宣伝の場で以下のように原作破壊を行うことは可能だ。
- 雑誌インタビューなどの発言で原作や原作ファンを馬鹿にする
- スタッフ(主に監督や脚本家)が雑誌インタビューで原作や原作ファンを馬鹿にしたような発言をすれば効果は絶大である。原作ファンが騒いでくれ、結果的に知名度向上に繋がる。
- 声優の勝手な行動
- アニメでその声を担当している声優が、バラエティ番組などで演じているキャラになりきって勝手な言動を行う事がある。原作を尊重しているならまだしも、暴走した挙げ句原作のイメージをぶち壊しにする事も多い。世界フライ級タイトルマッチ内藤大助対亀田大毅にて、スペシャルゲストとしてアニメ版の声優である乃村健次が範馬勇次郎として選手入場のコールを行った。この時、大毅ごとき屑を「この範馬勇次郎が唯一認めた男」と紹介した事件は、範馬勇次郎のイメージぶち壊しだと、グラップラー刃牙ファンを嘆かせた。
[編集] その他
原作破壊はアニメに留まらず、テレビ番組にも波及している。
- 特定コーナーを拡大する
- 「Qさま!」や「ヘキサゴン」、「エンタの神様」などといったテレビのバラエティ番組でよく使われる技法。人気のある特定のコーナーを拡充し、他のコーナーを縮小させる。これにより安定した高視聴率が可能になるが、昔見ていた視聴者がクレームをついてしまう。そもそも、この措置により生き残る例は少なく大半は焼け石に水で終わる。
- 複合作品
- 上記の要素がひとつだけに留まらない作品も存在する。
- 「レベルが低いスタッフに作らせる/原作を知らないで作る/原作キャラクターのイメージに合わない声優や俳優の起用」といった要素が複合して作られるといった例が、特に「デビルマン」を初め、今世紀に入って邦画の世界で頻発した事が確認されている(外部リンクを参照の事)。
| この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。 あとは適当に頑張ってください。(Portal:スタブ) |
[編集] 関連項目
- かんたん作画 - 原作破壊に含まれないことが多いが、度を超えたものは原作破壊とみなされることがある。
- 月世界旅行 - 世界で最初に製作されたストーリーのある映画。そしてジュール・ヴェルヌの同名の小説と、H・G・ウェルズの「月世界最初の人間」を映画化した、世界最初のメディアミックス。そして、世界最初に行われた原作破壊の実例である。映画とメディアミックスの歴史は、原作破壊の歴史である。
- ときめきトゥナイト - のちにリボン作家たちの間で「漫画とアニメは別ものだから養子に出したと思った方がいいよ」という言葉が交わされる契機となった名作。
- 八神くんの家庭の事情 - 実写化による原作破壊の最たる例、若いだけの母親が魔女のババアにされた。
- お父さんは心配症 - 実写化による原作破壊。原作には登場しない主要人物を何人も投入するという手法が用いられた。
- ザ・シェフ - これも実写化による原作破壊。原作者が週刊誌のコラムで批判するほどの出来映えであった。
- 江川達也 - 晩年に原作破壊を持ち味にしていた元外道作家。ファンにそっぽを向かれたので何を勘違いしたのか今ではコメンテーターを気取っている禁則事項ですに成り下がった。
- レッドクリフ - 「曹操・劉備・関羽を一人にまとめてくれ」と言う無謀な要求を断って、大規模な原作破壊を免れた珍しい作品。
- ウィキペディア - アンサイクロペディアに原作破壊の手法を用いたサイト。