地球平面説

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
移動先: 案内検索
Wikipedia
ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「地球平面説」の項目を執筆しています。

地球平面説(ちきゅうへいめんせつ)とは、理科教育の敗北、理科教育の題材、科学(者)の卵、陰謀論である。地なんだから当たり前じゃんとか言わない。

概要[編集]

地球は球体である。

これは、古代ギリシャの時代から言われてきた真実である。これを確かめる方法はいくらでもある。例えば、遠い海の水平線に沈んでゆく船を見ると、船の下の方から見えなくなっていく。地球が平面だとすると、遠くに行けば行くほど小さくなるだけで、下の方だけ見えなくなるなんていうことは考えられない。これは、地球が球体であるならば簡単に説明ができるはずだ。そもそも、水平線は水平じゃない

今は古代ギリシャではなく科学技術が進歩した現代なのだから、現代的な方法で確かめてみることにするならば、飛行機に乗ることが最も簡単で分かりやすい。なぜなら、高いところから地球を眺めて、地球が丸いことを直接確かめられるからだ。

タイムゾーンがあるのも証拠の一つだ。インターネットが発達した現代、リアルタイムでブラジルの人と通信できる。日本で昼にブラジルの人と話をすれば、ブラジルでは夜であることがわかる。地球が平面なら、こんなことが起きるのはありえない。

月食も分かりやすい例である。なぜなら、太陽の光が地球で隠された影が月に映るからである。そのとき月をよく見れば、丸い形の影になることがわかるはずだ。

地球の外に目を向けてみよう。観測される星々は全部球体である。じゃあ、地球は? 宇宙船を打ち上げられ、さらにインターネットでなんでもググれる現代ならば、地球の写真すら一瞬で手に入る。ここまでして、まだ地球は平面だと思っている人々がいるのである。それが地球平面説、地球平面説信者の真に恐ろしいところなのだ。

もし地球が平面なら[編集]

地球が平面ならこんな月食が観測できるはずだ

仮に地球平面説が正しかったとしよう。そうすると種々の矛盾が発生する。そう、いわゆる背理法だ。

地球が平面なら、どんなに遠くにあるものも見えるはずだ。しかし、日本からブラジルは見えないし、自由の女神像から富士山は見えない。また、平面なら高いところに立っても低いところに立っても見える範囲は変わらないはずだが、ヒマラヤ山脈の頂上からの眺めの方が遠くを見れる。見える・見えないで言えば、平面であるならば自分がいる位置で星の見え方が変わるはずはないが、日本から南十字星座は見えない。

力学の知識を借りれば、重力が常に下向きなのも平面では説明できない。地球の右の方の端っこに行けば、右側は質量が小さいが左側は質量が大きいという状態になり、重力が地面に対して斜めになってしまうはずである。

力学がわかるなら、回転座標系において進行方向に対して斜め90度の見かけ上の力が働く(コリオリの力)ことを知っているだろう。よくわからない人はメリーゴーランドなりコーヒーカップなりに乗って振り子を振ればいい。フーコーの振り子の揺れる向きが一時間後に15度ほど傾くのは、地球が回転しているからであることがわかる。これも、地球は球体で自転していることの証拠である。もし地球が平面であるならば回転しない点があるはずだが、フーコーの振り子が傾かない点を見つけた人はいない。

もっと難しい数学の知識を借りるとしよう。地球の端が存在しない理由として、パックマンのように端まで行ったら反対側から出てくるから、というように説明して地球一周ができる理由を掲げる地球平面説信者がいたとしよう。彼が言うには地球という円盤の縁は、みんな実は同じ点だった、ということだ。しかし、円盤の縁の円周を一点に同一視した位相空間は球面と同相である。噛み砕いて言えば、餃子の皮の縁を全部つなぎ合わせたら小籠包のように球面になるということだ。つまりは、結局この地球平面説信者は地球は球面だと言っていることになる

円周を全て同じ点だとみなすのが間違いで、円周の丁度真反対の点同士だけが同じであったとしよう。この場合、位相空間的には地球は射影平面と同相になってしまい、基本群がZ/2Zになる。どういうことかというと、地球の上に適当に縄の先端を一致させるように置くと、縄を引っ張るだけではかき集められないようにできる、ということである。よくわからない人は、ドーナツの表面に、中心に開いている穴に通すように一周糸を巻いたら、と想像してみよう。どんなに引っ張っても、ドーナツの表面から逃げずに糸を一点にかき集めるのはできない。これだけでもヤバさがわかると思うが、さらにヤバいのは、この縄の長さを2倍にして、同じルートを2周するように縄を置いたら、今度は縄を引っ張るだけで一点にかき集められるという数学的事実である。こんな非常識的な世界観はまるでSF作品である。

地球平面説信者の主張・世界観[編集]

地球平面説信者は、上のような地球が球体であることを示す根拠について重々承知している人が多い。だが、彼らはNASAとか科学者、ひいては社会全体に対する強い不信感を抱いていることが多い。彼らは、この世界がで塗り固められたものであると信じてやまない。

地球の端っこは南極大陸のどこまでも高くそびえ立つ氷の壁によって阻まれているため、地球から落ちていくことはないという。もしくは、地球の縁は海で囲まれていて外には出れないという。彼らが言うには宇宙や月、太陽はなく、全ては天空に貼り付けられたハリボテであるらしい。重力が常に下を向いているという事実は、地球が常に加速して進んでいるからという説明をしている。

アメリカの西海岸にいる地球平面説信者の人が、東海岸にいる地球平面説信者の人に電話をして太陽の高さを聞くときに、地球が平面になることを証明するにはどちらかが虚偽申告をしなければならないのだが、逆にその結果によって地球が丸いことを示すことがわかると、電話が何者かによってハッキングされたと主張する。また、宇宙からみた地球の写真もどこかの団体が嘘を広めるために作った写真であると主張したり、アポロ計画もまるっきりの嘘であることを主張したりするのだ。当然、水平線が水平ではないことも、水平線に消える船が下の方から見えなくなるのも、悪の組織の仕業だと断定する。さらには、フーコーの振り子と同じ原理で、自前の振り子を振り続けて角度が変わらないから地球が球体で自転しているというのは嘘、ということを証明しようとした地球平面説信者は、角度が一時間後にちょうど15度傾いたという実験結果を見て、悪の組織が真実を知ろうとするのを何らかの方法で阻止してきたと思い込んでいる。地球が平面であるのを証明するために自前のロケットを作って飛ばした人が墜落して死亡したのも陰謀であると主張するのだ。

関連項目[編集]