容疑者

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容疑者(ようぎしゃ)とは、ある犯罪を犯したとの嫌疑により、捜査機関逮捕された者をいう。いじめられたり、擁護されたり、擁護されたのかと思いきや人権屋に利用されているだけだったり、てんやわんやである。


呼称[編集]

容疑者となった者は、その氏名の下に「容疑者」の肩書きを付される。ただし、大手芸能プロダクションに所属し、又は専属契約を締結している者については、容疑者と呼称してはならない。この場合、「メンバー」という呼称(称号)が与えられる。

なお「容疑者」という語は法律用語ではなく、マスコミなどにおいて用いられる俗語であることが法律家によってしばしば指摘される(ほぼ同義の法律用語として、「被疑者」がある)が、マスコミも一般人も意に介さない。

容疑者への社会的制裁[編集]

「容疑者」として捜査機関(多くの場合は警察)によって逮捕された者は、犯人であると決めつけられたうえ、新聞テレビなどによって報道され、社会的制裁が加えられる。その急先鋒を務めるのが、ワイドショーとウェブ上の電子掲示板である。

先ず、ワイドショーにおいては、容疑者が警察署へ連行される映像などがおどろおどろしいBGMと共に繰り返し放送され、彼が制裁を受けるべき対象であることを国民一般に知らしめる。その上で、中学校高等学校などの卒業アルバムなどから引用した、何年も前の、しかも特に写りの悪い(人相の悪く見える)写真が公開され、年齢、家族構成、経歴等が暴露される。また、容疑者を良く知る人物(あるいは親戚)と称する者・近隣住民などの証言が放送されることもある。そこでは、「普段は善良な市民である」旨の証言か、又は、「普段から反社会性の目立つ人物である」旨の証言が求められる。こうした映像の論調を踏まえ、詳しい事情を知らないが、思い込みと個性という名の偏見を駆使してあらゆる事象につき論評を加える能力を有するコメンテーター、あるいはニュース原稿を読むことが本分であるはずのアナウンサーは、知ったような顔で、様々な論評を加えなければならない。その際、彼に対する制裁は重大かつ深刻なものにすべきこと、しかし他方で彼は「『大切な何か』を忘れてしまった」現代社会の生み出した犠牲者であることを強調するのが基本となる。また、上記映像の趣旨(容疑者は悪いヤツであること、あるいは容疑者は本当は良いヤツであることなど)に沿った論評を加えることが大前提であり、これに反する論評をする者は「空気が読めない」者(その場の雰囲気を所与のものとして理解しない者)であって、無視に価する。

ウェブ上でも社会的制裁が繰り広げられる。容疑者の写真や経歴などが、ときとして報道機関によって公表されたそれよりも詳細な内容において公開される。基本的に、ウェブ上の各コミュニティーにおいて好まれる視点から、同趣旨の論評を繰り返さなければならない。異なった視点からの論評は嫌われ、「他所へ行け」と迫害を受ける。ここでも、コミュニティーごとに程度の差はあれ、空気を読むこと(その場の雰囲気を所与のものとして理解すること)が要求されるのである。

また、運良く容疑者及びその家族と社会的接点を有する者は、彼らに直接的な社会的制裁を加えなければならない。容疑者の家族の勤務する職場では、彼と彼の関係者を敵視し、解雇など適切な社会的制裁を遂行しなければならない。

以上の全ての場合において共通することは、刑罰を加えることによって達成されるべき目的、刑罰によって生じる容疑者の人権制約、及び犯罪被害者のケアといった問題・論点について、いずれかの視点に偏った立場から社会的制裁措置を講じなければならず、それらのバランス論や多角的視点からの論評等は難解であるため、好ましくないということである。

容疑者に要求されること[編集]

容疑者は、基本的に、犯罪を犯したことについて反省しないこと、責任転嫁することが求められる。その方が、制裁のしがいがあるためである。具体的には「殺すつもりはなかった」「社会が悪い」「有名になりたかった」「被害者の分まで一生懸命生きていきたいと思う」「被害者の家族は過剰な反応をして、調子にのっている」といった趣旨の発言を公判廷において行い、あるいは手記として発表することが求められる。

なお、稀に真摯な反省の態度を示す容疑者もいる。その場合、社会的制裁は彼の社会復帰を困難にし、制裁の過程においてプライベートな情報を暴露された犯罪被害者及びその家族は大変な痛手を被ることになるが、大を生かすためには小を殺さねばならない。やむを得ない犠牲と言うべきであろう。

被告へのステップアップ[編集]

容疑者は、逮捕又は勾留の後に釈放されることもあるが、起訴(公訴提起)される場合が多い。そして、起訴されることにより、「容疑者」という肩書きは「被告」へとステップアップする。この「被告」という用語法も法律学的には誤りであるとの指摘がしばしばなされるが、無視される。

なお、「容疑者」ではなく「メンバー」の肩書きを付された者は、公訴提起後も「メンバー」の肩書きで呼ばれる場合がある。