帝国兵

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帝国兵(ていこくへい)とは、現実界でも幻想界でも命軽き兵士たちのことである。

自称は最強の存在だが…

概要[編集]

帝国兵とは、世界史的に帝国と呼ばれるほど強大な国力を誇った国家の兵士のことである。過去ではオスマン帝国ローマ帝国の兵士であり、現在ではアメリカ帝国大英帝国の兵士がそれに相当する。少し前まではソビエト連邦の兵士たちも帝国兵の一部だった。

帝国兵は本来大国の所属兵だから、それに見合った最強の装備と栄誉を受けられるはずである。しかし、歴史的にみて彼らの多くは大国とは思えぬほど貧弱な装備しか授けられず、無益に命と名誉を落とすことになる。電脳遊戯のシミュレーションでは、その傾向がより如実に顕れている。

現実界[編集]

本質的に、兵士とは戦争における消耗品に過ぎない。その本質をよく弁えた良き軍人たちは消耗品を如何に無駄遣いせずに戦争に勝利するかを日夜考えている。小国の場合、純粋に戦略的な観点から戦争に勝てるかどうかを冷酷に計算する。消耗品たる兵士に余計な技能を教えようとは考えない。他の分野でより活躍できそうな志願者が来ると、消耗品たる兵士の本質を教えて軍事以外の道へ進ませようともする。

しかし、アメリカ帝国などの大国となると、正義人道の名の下で偉業を成し遂げてやろうと余計なことを計画する。そして、国民の99.999999%が昨日まで聞いたこともないような外地へと兵士を平然と進出させる。アメリカ帝国の兵士は無敵神軍で「命の価値が最も高い」とよくいわれるが、それは誤りだ。文民部門で英雄になり得ない層からやってきた無学な彼らは、一度も聞いたこともない土地(授業?寝てたよ)で、自国の国益について何の因果関係も実感できることなく戦闘することになるのだから。彼らはコンゴアフガニスタン等で今日も熟考していることだろう。「俺の故郷とこの戦場はどのような因果関係で結ばれているのだ?」と。そして彼らは因果関係が分からぬまま戦う故に、命の重さというものは存在しない。

ソ連の帝国兵となると、事態はより深刻化する。ソ連は国力など考えず、共産主義革命を世界に輸出するために、兵士をまったく訳の分からない土地へ派遣していたのだから。それでも彼らは共産主義という理念を世界に広げようとしていた訳だが、その理念は母国で既に失墜した。そして、共産主義の霊夢は邪悪なる妖夢として赤軍総括され、邪悪な部分のみが次世代に語り継がれることになったのだから。そして、帝政ロシア的暴虐を行っていた者のみが共産主義帝国兵の代表として跋扈し、そうでなかった部分はすべて粛清されました。現実界において、赤軍の帝国兵ほど命を軽く「総括」された者は存在しないだろう。

漫画界[編集]

こんなヤツが帝国兵として働いている光景も珍しくはない。

漫画界となると、帝国兵の命の軽さはより露骨になる。悪の帝国の兵士の場合、それはより鮮明だ。名もなき帝国兵は凶暴そうな上官に下らない言いがかりから新・必殺技の標的とされてあっさり死に、宿敵たる読者の前で強さをみせつけた上官は殺人無罪となる。こうした帝国兵の遺言は、「上官でなく、こんな場面を創り出した原作者が一番憎い」だ。しかし、こうした発言はもちろん打ち切りにされる。

よい主人公が属する善の帝国だからといって、帝国兵は安心できない。悪い家臣の配下という設定にされると、やはり悪の帝国と同等の運命に遭わされる。しかも、運命を選択する権利は帝国兵に与えられていない。運よく主人公側に属せたとしても勝手に戦死させられることが多いからだ。

このような帝国兵はいったいどのように徴集されているのだろうか?それはもちろん、一般に流通しているロールプレイングゲーム等を通してである。徴兵部はそれを餌にして、「君も我が軍と契約すれば、名のある勇者になることができるよ」と貧民地区で徴募をかける。そして、「使い捨ての兵士」として消耗品にする。「だって、勇者は昔から帝国とは無縁の冒険者だって決まっているじゃなイカ?」とは、騙されて徴募に応じた兵士たちにかけられる最初の言葉だ。徴募者たちはこの時点で大いに後悔するが、もう遅い。

電脳界[編集]

Marth2.JPG
「ふ、僕に反逆しようだなんて」
勝者=正義は世界の常識である。
マルス様認可済
本項の全文章及び全内容は、完全に正しい事実として、
アリティア王国マルス王子陛下の御認可を賜りました。
この項目の内容を疑うことは、マルス王子陛下を疑う事と
同義であり、誤った思想を持つとされた場合は、陛下に
対する反逆罪の対象とし、反逆犯としてノルダの奴隷市場に
送致されます。

電脳界のファンタジーシミュレーションにおいては、個性など何もない存在として、帝国兵の存在はより軽くなる。良い帝国の兵士は冒険者に対してニコニコと有り得ないほど親切に対応するが、悪い帝国の兵士はつっつけどんに無愛想な対応をする。ここで、悪い帝国の兵士の方がより現実に近いと指摘するのは止めた方が良いだろう。

著名な帝国兵の制服。男性兵の慰問と敵の戦意喪失を狙っている。
例え女性でも、帝国兵と名が付けば扱いはたちまちこうなる。

シミュレーションにおいては、悪い帝国兵は赤い鎧を着用することが原則となっている。一応は警戒色として赤が採用されていることになっているが、赤軍の色と同じなのは何かの因縁だろうか。ともあれ、これが井伊や真田の赤備えのような好ましき意味に由来していないことは明白である。

彼らは内外の敵に立ち向かうのが使命の筈である。だが、反乱したてでまだ十分成長しきっていない敵には最も低レベルの帝国兵が差し向けられることになっている。帝国内にはより強い兵士がまだまだ沢山いて、彼らを向かわせれば簡単に逆徒たちを鎮圧できるというのに、なぜそうしないのだろうか?これは、幻想世界の戦争を規定するシネーブ国際交戦条約第30条に「帝国軍は、ほぼ同レベルまたは数レベルだけ上の兵士を敵の軍勢にぶつけなければならない」と規定されているためだ。この条約の法的拘束力は非常に強く、どんなに邪悪な帝王でも遵守している掟である。この規定を破ると、クソゲー警察の指定対象にされてしまう。

とはいえ、そんな条約規定のせいで前線に駆り出されて無駄に命を散らす兵士はたまったものではない。更に隊長の出す指揮体系も混乱を大きくしている。反乱兵は平均して12人程度なのだから、数を頼みに一斉突撃すれば十分撃破可能なはずなのだが、隊長は挙って石橋を100回叩いても渡らない慎重な人物なので、一斉突撃指令を出そうとしない。そればかりか隊長は、攻撃範囲に入ってきた壁のように頑丈なおとりに対して単騎でも突撃するよう厳命し、1人の帝国兵を12人の反乱軍の中に置き去りにするという指揮力のなさを示す無謀な指令まで出してくる。


こうした指令は砦などに控える援軍にも適用される。砦に控える援軍が一度に突撃すれば、反乱軍は簡単に沈黙するはずだが、隊長は1人ずつ一定ターンに突撃するよう指令してくる。そして、反乱軍にそのターンを読まれ、各個撃破されていく。ただ、帝国兵はこの軍規で犬死にするのが嫌とみえ、反乱軍に援軍の拠点を押さえられると、占拠者を不意打ちするのでなく、御飯を与えて敵兵の体力を回復させるという目に見えない反抗をみせることもある。

こうして無駄に戦死する帝国兵の99%は男性とすることが、シネーブ条約99条で規定されている。これは、男兵士なら命を無駄遣いしても構わないという価値観に基づいている。女性兵らしき面影の者が混ざっていることもあるが、これは多くの場合、男の帝国兵が女装してどこかの志気を盛り上げようとしているだけなのだ。稀に本物の女性が混じっていることもあるが、これはよほどの背信行為を働いた故に懲罰として強制動員されているためであって、その志気は異常なまでに低い。そのため、意中の顔の反乱兵に話しかけられただけで、簡単に寝返るという芸当をみせる。男子の帝国兵も同じ心理状態にあるが、敵兵は男子の背信を容赦せぬ傾向があるため、少数の例外を除き降伏を申し出ても無駄な話し合いに終わる。

ファンタジー世界では、女子がより魔力に秀でていることになっており、その力を活かした女の方が男より強いことは珍しいことではない。しかし、帝国兵という命軽き存在になりたがる者はよほどの奇矯者と考えられている。例え訓練を行うことがあったとしても、戦闘の前線に出るのは男のみとするのがシミュレーションの規則とされている。女は戦場に出ても鎧をしっかり着用しようとせず、何かのファッションショーと勘違いしていると看做されているわけだ。それ故、平時において如何に多くの女性帝国兵がみられたとしても、有事には男ばかりになる。これは敵兵もまた、女性の人命を重んじ、男子のロールプレイを重んじる紳士であることを示唆しているといえよう。故に、ごく少数の反乱軍は帝国兵を悠悠と薙ぎ倒すことができるわけだ。

関連項目[編集]