抹茶

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どうも。藻です。

抹茶(まっちゃ)は、藻の一種。正確にはミドリゲ目アオミソウ科ネンジュモ属に属する淡水性の緑藻である。


概要[編集]

加工される前のお抹茶。
麺に練り込むとこんなに美味しそうになります。

一般的によくにするのは乾燥させて砕き、粉末となったものである。お湯に混ぜることで茶または青汁のように飲むことができる。ただし青汁のように「不味い!もう一杯!」とはまずならない。

青汁の主原料としてよく知られるクロレラと同様に、抹茶にはタンパク質、ビタミン類、ミネラル類が多く含まれており、栄養補助食品として飲用されることも多い。中でも特に糖類の代謝を促進するビタミンB1が豊富なため和三盆を固めた菓子などと共に供されるのが通例である。またダイエットやアンチエイジングに有用なカテキンやコレステロールを抑制するサポニンが多く含まれているスーパー藻であるという説もあるが学術的根拠はない。

日本では、北海道本州四国九州の淡水湖で生息が確認されている。特に北海道の阿寒湖で育った抹茶は品質が良く、鞠のような美しい球状集合体を形成するためマリモと呼ばれ観賞用としても一定の需要がある。観賞用のマリモは空港や道の駅、各種アンテナショップで昆布やワカメなどの食用藻類と並んで販売されている。

味は藻類独特の青臭さと若干の苦味がある。その特性から抹茶そのものの味が美味と評価されることは少ないが、どういうわけか風味付けとして様々な食品に加えられる。有名なものでは抹茶を麺に練り込んだ茶そば甘口抹茶小倉スパなどがある。他にも抹茶の名産地である阿寒湖を擁する釧路市ではご当地麺としてグリンめんという抹茶を練り込んだひやむぎ等も展開されており、地元のスーパーで平然と販売されているそれらはしばしば観光客を驚かせている。

また菓子業界では抹茶の風味が砂糖の甘みやクリームのコクなどを際立たせるとして特に評価が高くチョコレートクッキーアイスクリームなど様々な菓子類に用いられている。毎年必ずメルティーキッス抹茶味のような冬季限定抹茶味商品が出てくるのはもはや伝統芸とも言える。他にもカントリーマアム抹茶味、パルム抹茶味、キットカット抹茶味、チョコパイ抹茶味、ポッキー抹茶味、ポルテ抹茶味、抹茶ちんすこう、透き通る涼菓宇治抹茶ゼリーなど書ききれないほどのものがある。少々やりすぎに思えなくもない。

茶道との関係[編集]

握りこぶし大のマリモがすっぽりと入る大きさの器。

茶道では使う茶は流派を問わず抹茶で統一されている。点て方で濃茶と薄茶の2通りにわかれるが、どちらもすり潰した藻を溶かしたお湯であることには変わりないので大きな差はないと考えて良い。なおごく限られた文化圏では煎茶を用いる煎茶道というものが存在するがここでは無視する。

茶道とは雑に言うならば甘いお菓子をもったいぶって食べるための様式美である。表千家・裏千家でわずかばかりの違いはあるがどちらも茶菓子としてにわかには信じがたいほどの甘さの菓子を用いる。しかし甘すぎる菓子は味覚を狂わせ、二口目の美味しさを大きく損なわせてしまう。そのため茶道では合間合間で抹茶のように苦くて全く美味しくない液体に含み味覚をリセットするのである。

その単純な目的のため、かつて茶道に用いられていた抹茶は粉末状にして茶筅で点てたものではなく、沸かしたお湯に大きめのマリモを浮かべるという簡素なものであった。茶道の茶器が一般家庭の湯のみと比べて妙に大きいのはこの名残である。しかしかの千利休豊臣秀吉の大事にしていたマリモを誤って飲み込んでしまい、切腹して取り出すことを命じられたのをきっかけに、同じ轍を踏まぬよう現在のような粉末状の抹茶を用いる形式へと変化していったのである。


賞味方法[編集]

一部の物好きを除くと抹茶をそのまま飲む人間は少ない。妙な香りがして舌触りのざらざらする苦い液体だからだ。しかし前述の通りその風味には一考の価値有りということで、様々な飲み方が考案されている。

抹茶フラペチーノ
最も正解に近い飲み方である。氷の冷たさとクリームの甘さで抹茶の悪い部分を殺しきっている。カロリーの高さを指摘されることもあるが良くわからない藻類を摂取しているという不安に比べればカロリー摂取の罪悪感など軽いものである。
抹茶ビール
この世の大抵の悩み事はアルコールで解決するというコンセプトで作られた。もはや抹茶が苦いのかビールが苦いのかよくわからず、それすらもいずれ気にならなくなる。
抹茶ラテ(抹茶ミルク)
苦いものが特に苦手な子供向けに開発されたもの。砂糖や牛乳を加えて変な色だけれど甘くて美味しいものという立ち位置を確立した。


生産地の現状[編集]

正常な抹茶と変色してしまった抹茶。

安定した需要と裏腹に抹茶の供給は難しいとされている。近年の急速な温暖化や水質悪化によって抹茶の漁獲量が減少しているためである。もともと低い水温を好む抹茶は水温が上がるとその鮮やかな緑色から黄緑色へと変色し始める。漁獲時に変色してしまっている抹茶は合成着色料で緑色に着色しなおしてからでなければ加工ができず、このコストの増加は消費者の負担増にも繋がっている。今後の安定供給には課題も多く、京都府茶協同組合などでは抹茶をイシクラゲなどの陸棲の藻と掛けあわせて水質に影響を受けない新品種の生産にも力を入れ始めている。



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