新幹線大爆破

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新幹線大爆破(しんかんせんだいばくは)とは、新幹線の車内で行われたリアル脱出ゲームである。企画・実行は東宝

概要[編集]

任侠路線で売れていた東宝であったが、1974年頃から下火になりつつあった。そんな状況を打開するために出された案が、リアル脱出ゲームを開催し、その様子を映画にすることであった。

アメリカではすでに脱出ゲームを題材にした映画が撮られており、日本では任侠映画の次にこれが売れるのではと予想した。そしてせっかくなら日本独自の場所で脱出ゲームをしようということになった。それに新幹線が選ばれることになる。

しかし当時の国鉄ゲームに使う爆弾を列車に搭載する事に難所を示し、「実際に爆発するのではなく、ダミーにしたい。参加する運転手には博多直前に停車するよう指示する」として「新幹線危機一髪」と乗客の安全が充分確保できるゲームにするよう求めた。これに対し東宝は「本当の爆弾を使ってこそ『リアル』脱出ゲームである」としてあくまでもリアル感を追求した。よって両者の交渉は決裂し、東宝は独断で爆弾を設置することとなった。

ゲーム内容[編集]

ゲームは新幹線の乗客乗員が参加する「乗客編」と、爆弾設置者が参加する「犯人編」の二本立てで行われた。

乗客編[編集]

東京発博多行き「ひかり109号」の車内で開催された。参加者は偶然乗り込んだ約1500人。

担当者が爆弾を列車の2号車の前部台車に設置。この爆弾は一度時速80kmになるとスイッチが入りそれ以上加速しても問題はないが、また時速80kmに減速すると爆発する仕掛けになっている。後にスピードでパクられるアレである。よって、列車が時点80kmを超えた時点でゲームスタートとなった。

ゲーム開始のお知らせは犯人役のリーダー、沖田哲男が行った。この合図により、国鉄や警察は参加者にヒントを与える役目を負うこととなった。また、一部乗員にもゲーム情報が伝えられた。

まず「ひかり109号」のために下り列車をすべて待避線に止めようとしたが、ゲームをより面白くするために東宝が前方の「ひかり157号」をブレーキの故障で本線に停車させ、「ひかり109号」をただでは走らせないようにする演出を行った。困った司令部は上り線に「ひかり109号」を入れようとするが、そうすると上り「ひかり20号」にぶつかってしまう。おまけに上り線に入る浜松駅のポイントは時速70km制限がかかっている。このままだと「新幹線大爆破」が「新幹線大衝突」や「新幹線大脱線」になってしまう…。結局、「ひかり20号」とはとっととすれ違い、ポイントを時速120kmで強行突破するに至った[1]

やむなく名古屋を通過すると乗客が不信に思い始め、騒ぎ出したので乗員は仕方なく乗客へリアル脱出ゲームの参加を呼びかけた。

ろくなヒントをくれない警察に不満を抱いた国鉄は独自に調査を始めた。まず鉄橋に鉄道ファン達に集まってもらい、台車に爆弾がないか確かめさせた。大好きな電車を破壊されるのは嫌だし、せっかくなら爆弾付きの台車を記念に撮っておきたいと思った彼らは、ハイスピードカメラを片手に新幹線の床下を撮りまくった。しかしここでは光の関係で爆弾付きの台車を撮影することはできなかった。おそらく当時はまだ鉄道は趣味として完全には成り立っておらず、経験不足があったとみられる。

ようやく爆弾の図面を手に入れようとした時、図面がある建物がそれごと火事になってしまい、爆弾の解除方法が分からなくなってしまった。これも東宝がゲーム参加者により長くゲームを楽しんでもらえるように行った演出である。

しかし国鉄は諦めなかった。広島にもう一度鉄道ファンを集結させ、台車を撮るよう指示したのだ。おまけに機材はテレビ局のもの。そのおかげでついに完璧な写真が撮れた。滅多にない爆弾付き台車の写真に喜ぶ暇もなく、脱出ゲームの真骨頂である爆弾解除に挑むこととなった。

まず乗り合わせた公安官がドアを開け、身を乗り出して(*時速100kmである)爆弾の解除を試みるも失敗。理由は山陽新幹線にあるはずのないバラスト[2]が手に当たって怪我をしたからである。またまた東宝が仕掛けた演出であり、「ひかり109号」が通過する前にわざわざ敷いたのだ。

東宝のトラップにやられた乗務員は、爆弾近くのゴミ箱をこじ開けようとして、酸素溶接機を持ち込んだ。それは並走した列車から渡り橋で引き渡された(*時速100kmである)。なお、そのときに渡り橋や車体の一部が線路上に放り出されて、あきらかな脱線フラグが立ったが、切断は予想通りうまくいき、爆弾のコードを切ることができた。

ようやく停車できると思い安心していると、6号車にも爆弾らしきものが。だが、東宝の尋常ではない嫌がらせに呆れていた司令部は爆弾を偽物と判断、列車の停車を命じた。結局爆発せずに停車。約1500人全員脱出成功。

犯人編[編集]

参加者は沖田哲男、古賀勝、大城浩の3人である。この3人は事前に東宝と打ち合わせており、積極的にゲームを進めている。

ゲームクリアの条件は、日本から大金を持って脱出することである。ただ脱出するだけでなく、大金を獲得しそれを持ったうえで警察の目をくぐり抜けるという乗客編よりも遥かに難易度の高いものとなっている。

沖田が国鉄に電話したことからゲームスタート。北海道の貨物列車を爆発させ、爆弾の所在を証明した。

まず、北海道で爆弾を設置した古賀が、新千歳空港から羽田空港に到着。警察は事前に古賀の顔を知っていたが、刑事が女の子に目を離すというとてもラッキーなことをやらかし、無事切り抜けた。

次に沖田と大城が身代金500万米ドルを受け取りに秩父に出発。大城が受け取りを担当したが、あいにく見つかってしまい失敗。その後の逃走劇により大城は事故を起こし死亡、脱出失敗となった。どうでもいいが大城は爆弾の配線図を持っていない。

一方、東京から脱出を目論む古賀だったが、こちらも逃走劇に。銃撃を受けてしまうが、地下鉄を使って間一髪切り抜ける。なぜか血痕を追わなかった警察のドジっぷりや、ゲームを楽しんでもらうために古賀を助けなかった乗客の協力もあり、無事沖田のアジトに逃げ込めた。

古賀の帰還後、沖田は今度こそ500万ドルを受け取るために出発。見事500万ドルを獲得した沖田は古賀に報告しに行くが、警察が犯人にバレバレなくらいにサイレンをかき鳴らしてアジトを取り囲んでいるのを目撃。警察のおかげで古賀はダイナマイトを持って自爆し脱出失敗、沖田は一人で脱出することとなった。どうでもいいが古賀は爆弾の配線図を持っていない。

沖田は500万ドルを持って羽田空港へ出発した。そこで警察はなぜかたまたま「ひかり109号」に乗り込んでいた藤尾(沖田・大城・古賀のサポート)を問い詰めることにより、沖田が「タケガワシュンスケ」の名で飛行機に乗ろうとしていることを突き止めた。しかしまたまた警察がドジって「タケガワシュンスケ」を逃す。なお、当の沖田は「サクマゴロウ」の名で出国ゲートを通過。ついに脱出成功かと思われたが、警察は沖田の元妻子を使い沖田を追い詰めた。結果、警察はする必要もないのに沖田を射殺。脱出失敗となった。

脚注[編集]

  1. ^ なお時速70kmのカーブに時速116kmで突っ込んで大脱線を起こしたのが、福知山線の事故である。
  2. ^ 鉄道の線路の下に敷かれた石のこと。鉄道ファンにとって最高の価値を持つ鉱物とされる。

関連項目[編集]

Wikipedia
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