東方厨

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』

東方厨(とうほうちゅう)は、日本のどこかに存在するとされる楽園・幻想郷に入ることを目標とする一団である。博麗神社神主・ZUNを預言者として掲げる新興宗教の信者団であり、楽園の乙女達を崇拝しその存在を日々空想に遊ばせることにより、自らも楽園に旅立つ事ができるとされている。

[編集] 概要

彼らの目指す楽園・幻想郷とは、自分達の存在意義を人間に勝手に依存していた者達が、文明の爆発的な進歩に伴い「このままでは我々は捨てられてしまう。もう今の人間は駄目だ、昔はよかった」と、その辺にいた一部の人間を自分達の都合で巻き込んで作った箱庭世界である。外の世界で忘れられた存在が自動的に流れ着くという画期的なロジックが組まれており、現代ではほとんど見られなくなったような珍しいものが未だに現役で利用されている。幻想郷は明治時代の文明レベルを今なお保っており、ここに渡ることができた人間には電気もロクに通らず、水道は未消毒で、まともな加工食品もなければ移動手段も自力という、非常に自然に満ち足りた生活が待っている。また外界では廃れてしまった、千年以上前から続く昔ながらの人間・人外の殺し合いが今なお息づいており、迂闊に夜間外を出歩くとダイレクトに命に関わるため、ここでは皆昼に働き夜に寝るという極めて健康的な生活を送ることができる。

東方厨達は幻想郷に入り、めでたく乙女達の、もしくはその辺の人外達の食料として殉教することを至高の目的としている。もしくは幻想郷の人里に移り住み、電気も水も通らない空調も整っていない、人類の努力を嘲笑うかのような前時代的土木家屋で一生を過ごす事が、人間の精神の豊かさを取り戻す正しい生き方と信じている。文明人にはまるで理解不能な思考形態ではあるが、察するに酒があれば他には何もいらないというメッセージが込められているのだろう。

[編集] 布教活動

東方厨は大きく別けて原作系と二次創作系の二派閥が存在するが、この二つはそれほど仲が良くないことで知られている。原作派の「二次設定ウザい」と二次派の「原作厨うるさすぎ」という相反する主張のためであり、この溝が埋まる気配は未だに感じられない。また他にも、古参新参の睨み合いや同人屋への僻みなど、様々な派閥が存在しそれぞれ対立している。実に不思議なことだが、これに限らず東方厨には「精神の豊かさ」を求めている割にそれが貧しいとしか思えない行動が諸所に渡って見られる。幻想郷に入ることさえできれば精神の貧相さは解消できるという考えなのかもしれないが、それならば今からでも外に出て現実を充実させた方が建設的なのではないだろうか。

原作派は二次派に比べて絶対数が非常に少ないため話題に上がり辛いが、主にしたらばその他の匿名掲示板において布教活動を行っている。薄汚れた現代文明の利器に染められ堕落した愚民達に、自然に畏怖と敬意を払い古き良き日本の伝統を是とし守る日本人の精神性を取り戻させるため、東方Projectというゲームをプレイするように薦めるのである。本末転倒な結論に至っているような気がするが、布教活動を行っている下手人のほとんどはその程度の意識すらなく「このゲームは面白い」とただ薦めてくるだけなので、指摘するだけ無駄である。

二次派は言うまでもなく布教活動の急先鋒であり、ニコニコ動画pixivを拠点に連日の活動を行っている。嘘だと思うならそれぞれのデイリーランキングでも見てみるといい。さして高レベルでもない動画やイラストが堂々とランキングの上位を独占している光景などは日常茶飯事である。また「キャラを一目見て描いた」というような、原作を知らずに絵を描くような不届きな二次絵描きに対しては、「版権やるなら原作やってからにしろ」「好きでもないのに描くな」「氏ね同人ゴロ」等というような何様としか思えない容赦のない叱責が浴びせられる。流行りのもので同人を行うことへの反発はどのようなジャンルでもあることだが、東方厨にとって、彼女達の姿を描き出すという行為は幻想郷へ行くという深遠なる目的のための崇高なる手段であり、その教えを理解せずに行うということは東方Projectそのものへの侮辱に等しいため、正に過激的な宗教信者が如き過敏な反応を示すのである。

しかし、日夜そういった熱心な布教活動が精力的に行われているにも関わらず、その最前線で活躍し、人間社会から幻想の存在とほぼ認められている者達が幻想郷に行けたという話はほとんど聞かない。本当はそこそこに行けてはいるのだろうが、しかし幻想郷の結界は外界で幻想になった存在を取り込むという機構になっているのだから、ならば現状のようにネット世界が幻想になる資格を十分以上に持っているであろう者達で溢れ還るようなことは決して起こり得ない筈である。彼らはもう十分なまでに幻想になるための活動を行っているにも関わらず、未だ幻想になることもできずにネット上で終わりの見えない宗教活動を繰り返している。これは実は、幻想に近い存在の絶対数が幻想郷に対して余りにも多く、彼ら全員を受け入れるには土地の許容量が到底足りないため、幻想郷側とても幻想になるべき者を厳選しなければならないからである。幻想郷の妖怪達もそれほど食料に困っている訳ではないため、資格を所有する者達をそれほど大量に回収する必要もなく、今日もネット上では幻想に成り損ねた者達による宗教活動が絶えることなく行われている。

また、幻想郷入りができない理由としては、幻想郷に入れる条件をあくまで「外の世界で忘れられること」だと仮定すれば、彼らは「ウザい存在」として一部のネットユーザーに認識されてしまっており、外の世界でその存在を忘れられていないので入れないとする仮説がある。そのため、本当に幻想郷に行けたときにはその人間は誰からも忘れ去られてしまっているので、行けたかどうかを確認するには相当困難になるはずである。また、これにより彼らが幻想郷に行けるのは二次創作を含めた東方のブームが終息し、東方が世の中から完全に忘れられた頃になると予想される。

[編集] 関連項目