物権

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物権(ぶっけん)とは、明治時代に著された霊術書「民法」に登場する悪霊の一群である。

物権の発見[編集]

人間の歴史は戦争の歴史である。世界中のあらゆる場所で戦いが起こり、人が死んでいる。そして無念の思いは悪霊となり、土地、家、あるいは財宝などにとり憑いてこの世にとどまっている。我が国も例外ではなく、とりわけ戦国時代の戦乱で悪霊が大量発生した為に飽和状態になっており、また平時でも日頃の恨みつらみが生霊となることも多くあった。古くは平安時代に悪霊を払うための陰陽師が活躍し、その後江戸時代になると悪霊の存在は民衆の間でも囁かれるようになり、数々の書物に描かれた。しかし、この時点では、悪霊は人々にとって恐れの対象でしかなかった。

ところが、日本が幕末を迎え西洋文明と接するにつれ、人々の悪霊観は大きく変わり始めた。特にフランスに留学した退魔師箕作麟祥は、現地で戦争で発生した悪霊を人々が飼い慣らし、効果的に利用していることを発見し、我が国での悪霊利用の有益性を力説した。そこで、明治政府は有名なフランス人霊能力者のボアソナードを招聘し、物にとり憑く悪霊を物権として分類させ、この利用法を「民法」の一部にまとめ、編纂したのであった(民法に登場する悪霊には他に債権がある)。当時はまだ物権の存在に人々は半信半疑であったが、その効能の大きさから日常生活に欠かせないものとして定着し、以来、我が国では物に対する支配を守るため、物に物権を取り憑かせて飼育することが盛んに行われている。

物権の性質[編集]

物権は非常に強力な悪霊であるから、目的を同じくする物権が同じ物にとり憑くと物権どうしがわーわー喧嘩を始めてしまう。この喧嘩を仲裁し、(可哀相だけど)片方の物権を追い出すためには登記引渡しと呼ばれる儀式を行う必要がある。しかし、物権と債権の喧嘩では物権が勝つ。また、物権は債権と違い、四方八方誰の攻撃に対してもしっかり反撃してくれる。

このように非常に頼もしい悪霊であるが、二十年放置されると飼い主に愛想をつかして出ていってしまう(例外あり)。たまには遊んであげることが大事である。また他人に二十年(心が純粋な人なら十年)接していると心変わり起こすため、毎日そばで見守ってあげなくてはならない。

ここでは割愛するが、担保物権も、物権の一種である。他人の家にとり憑いて蝕む抵当権など、えげつない面子が揃っている。担保大家族も参照。

民法上の物権[編集]

所有権[編集]

物に対する完全な支配のための物権。最強の物権との声も高い。忠実な性格で、取り憑く対象を選ばない。土地家屋から鉛筆までなんでも護ってくれる。とにかく他人を寄せ付けず、守備範囲の広さが売りのがんばり屋さん。また例外的に二十年放置しても決して出ていかない飼い主想いの物権である。しかし、心が純粋な人には非常に弱く、とことこついていってしまうことがある。

地上権[編集]

地縛霊。土地を利用するための物権。「地上」という名前に反してちゃっかり地下にも対応している。ほとんどそっくりさんの土地賃借権に対し、自分が物権であることに密かな優越感を感じている。

地役権[編集]

地縛霊。他の土地(要役地)の人のために、取り憑いた当土地(承役地)の便益をはかる物権。たとえば、隣の土地の人が道路に出るために当土地上を通行するなど。飼い主への忠誠心は薄く、要役地の所有者が変わるとあっさり主人を変える。ここを読んで分かる通り、この子を文章だけで説明するのは難しい。

永小作権[編集]

地縛霊。今ではあまり聞かない、小作農を行うための物権。戦前は仕事が多かったのに、農地改革でほとんどが失業してしまったかわいそうな物権。今は肩身が狭い思いをしている。

質権[編集]

地縛霊、浮遊霊。どちらも存在するが、地縛霊の存在は近年ほとんど報告されていない。地縛霊がほとんど存在しないので、登記簿で見ることはめったにない。我が国の例ではないが、カンボジアタイ国境の、カンボジア側にあるカジノには、質屋もあり、劣勢を一気に挽回しようと夢見た人たちの夢の跡(質流れした、スマホ等)が展示されており、その涙を誘う。

入会権[編集]

地縛霊。いりあいけん(にゅうかいけんじゃないよ!)。排他的な村落に存在するある種の邪悪な空気が悪霊となったもの。元が空気なのでもやもやしていて掴み所が無く、外からは何を考えているのか分からない。一方でその縄張りを侵したものは容赦なく排除する。田舎の恐ろしさと理不尽さを体現した物権である。

賃借権[編集]

ここに並べているが、本当は債権である。よって、登記の力を借りなければ上記の悪霊には勝てない。しかも賃借権の登記はいろいろあって至難の業。だけど、心は物権、そのためいつも債権と物権の狭間で苦悩している。「はやく物権になりたい…」

しかし、そんなひ弱な悪霊も借地借家法の手にかかれば…!?

関連項目[編集]