玉座

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玉座(ぎょくざ)とは、王様が座る球状の椅子のことである。座り心地は良いが、常にその椅子から引き摺り下ろされる恐怖と戦わねばならない。

概要[編集]

玉座は段差の上に置かれていることが多い。これは王様と臣下の身分の違いを明確に強調するためである。玉座には宝石や黄金などで派手な装飾が施されていることが多く、座り心地はきわめて快い。王様はこの椅子に座りながら、大臣などの部下達に指示を下してゆく。

だが、下克上という概念があるように、玉座に座ることは相当な平衡感覚が要求され王様はいつ玉座から滑り落ちるかわからない。しかも、権力の頂点に君臨するものの象徴である玉座には、責任という重石が自然とのしかかってくる。一見、座り心地がよさそうだが、王様は常にひざの上に重石を抱え、苦しそうな姿勢で玉座に座り続けなければならないのだ。

玉座から下ろされないために[編集]

自分が玉座から下ろされたくない、そう憂慮する王様の中には、自分と玉座を粘着テープで、玉座と床をアロンアルファで癒着させ、他者があの手この手をつくしても決して玉座から下ろせないように工作する王様もいる。権力の座から落ちたくないという、支配者の執念がなせる業である。しかし、権力者を潰そうとするものは、王様が玉座から離れようが離れまいが、意に介さない。接着剤で玉座と王様や床が離れないのであれば王様ごと玉座を爆弾でぶっ壊すのである。

また、王様が玉座から離れられない状態は、革命家が雇った狙撃者にとっては王様の額をライフルでぶち抜き易い状態を提供することに他ならない。つまるところ、玉座に拘泥することは、かえって自身の命を縮めることになるのだ。

降りられない玉座[編集]

王様の中には、座りたくて玉座に座りたくはなかった王様もいる。しかし、王様の息子だから、大臣や官吏の合意があったから、などの理由で、無理やり玉座に座らされることもあった。玉座を蹴飛ばして逃げ出そうとしても、大臣が、官吏が、そして国という巨大な怪物が、玉座を高速ストレートで宮殿に投げ返し王様を玉座に引き戻すのである。結果、王様は、この装飾だけ豪華な椅子に、半ば一生、座ることを強制されるのだ。王様が味わう窮屈さは、想像を絶するものであろう。宝石がちりばめられた豪華な装飾も、やがては魔界に生える毒キノコに錯覚してしまう。

王座と玉座[編集]

玉座と王座は、ほとんど同じ意味の言葉であるとされ、かつては「王座」という言葉の方が良く使われていた。しかし時代が下るにつれて王座に座るものはその自己顕示欲から自らの人徳を誇示するあまり、王座を座りにくい形へ変えていった。その究極と言える形が球体であり、今ではこの「玉座」である王座の方が浸透している。

また、「王」にはなくて「玉」にある「、」は、玉座に座る王様を狙い撃ちにしようとするスナイパーの銃口であるとされる。人々を率いる王が座る椅子であるのと同時に、反体制勢力に真っ先に銃口を向けられる危険な立場だから「王座」より「玉座」のほうが適切であるという視点も、「玉座」という呼称がより使われるようになった理由である。

赤い椅子[編集]

革命が起こると、玉座はほぼ十割の確率で真紅に染まる。革命に参加する人々にとって、玉座は不倶戴天の象徴なのだ。また、王位の後続継承で争いが生じたときも、玉座が血に染まることが多い。そのため、玉座は「赤い椅子」と喩えられることがある。

ある作家の風刺[編集]

ある作家は、玉座のことを「上に座るデブの王様が熱い座面で安定を保つのに四苦八苦する余り踊り狂い出すのを大衆が見るために使われる、熱い鉄板でできた球である」と表現している。

平民からみた玉座[編集]

平民から見ると、玉座は羨望の対象らしく、一生に一度でも、嫁を質屋に入れてでも座りたい代物らしい。だがしかし、上に書かれている情報を見ても、それでも座りたいと思えるだろうか。それでも座りたいと思う人は、相当なマゾヒストに違いない。

関連項目[編集]