界 (分類学)

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』

(かい, 英:kingdom, 羅:regnum)は、リンネ式階級分類に定められる生物分類の階級の一つ、及びそこに属する生物群(タクソン)を指す。

基本的階級の最上位に位置し、あらゆる生物を一纏めにした簡易で理解し易い1界説が認められてきたが、それをわざわざ個別に分類しようという暇人によって動物界・植物界・鉱物界の3界説が唱えられると、同様の暇人が時間潰しに丁度良いとばかりに集まり始め、19世紀末頃から様々な界が乱立、20世紀以降になると界分類の再編が日常的に唱えられている。

[編集] 分類単位としての概要・変遷

元々、界は分類上の単位としては考えられていなかった。しかしながら、当然のように生物には三つのもの、動物界・植物界・鉱物界に分けられると考えられていた。が、古い時代の人々は神やら神学やらの研究で忙しかったため、その辺の下等生物の分類体系化にはまるで興味がなく、アリストテレスによって体系化された1界説が長年に渡って用いられてきた。しかし18世紀に入ると、キリスト教会の権威の失墜と技術の革新に伴い、神の研究に飽きて別の道に進む人々がぽつぽつと現れるようになり、分類学の世界にも徐々に有能な暇人が入るようになった。その代表的な人物が3界説を唱えたリンネであり、それまでに知られていた生物の情報の整理、二命名法の体系化、分類階級の階層的位置付け、綱、目、属の追加などの功績により、『分類学の父』と称されている。

後年の技術の発達による強力な武装・兵装の一般化によって、自然界を跋扈する超常存在(以下、便宜的に『妖怪』とする)に対して、専門職でない一般人にもある程度の抵抗ができるようになる。また、伝統の技術を持つ専門職の中にもこれら近代武装を用いる者が増え始め、妖怪に対する勝率が鰻上りに上がるようになった。その中で現れ始めた、妖怪退治の専門職の家系に生まれながら別の職業を兼任する人々にあって、分類学の道に進んだのがエルンスト・ヘッケルである。ヴァンパイアハンター(対吸血鬼専門職)の家系に生まれ、妖怪退治に対して強烈な才能を持っていた彼は、その能力・技術・知識を駆使し、それまでの人々がしようにもできなかった『妖怪の分類体系化』に望んだ。その中で、妖怪が生物としてカテゴライズできることを確信するも、どう頑張っても吸血鬼が既存の分類体系に当て嵌まらないことに疑問を覚えた彼は、他の対妖怪専門家に接触して話を聞くことにより『妖怪』が独立した一つのカテゴリーが形成していることを確信、第4の界として界を提唱した。

[編集] 近代分類

ロバート・ホイタッカーは更に動物界から原生生物界、植物界から界をそれぞれ認め、6界説を提唱した。動物・植物の区別が無かったであろう時代は遥かに過去の事であり、その両方に含まれる生物を先史時代の名残として、過去から変わっていない『原生の生物』という独立の界とした。また、真正細菌古細菌ウィルスなどの、現状の分類では捉え難かった超小型の生物について『菌』として一つにまとめ、再分類することに成功した。この6界説は、ミドリムシ変形菌など、動物・植物界双方に含まれるような生物の分類をどうするかという分類学史上ずっと争われてきた論争に終止符を打つものとして、現在でも評価が高い。

また、カール・ウーズは、ヘッケル以来ほったらかしにされてきた妖怪・神・幽霊を再分類し、8界説を提唱した。自身が強力なエクソシスト(対悪魔専門職)であった彼は、仕事の合間の趣味として分類学を始めた折、妖界の分類が余りにも大雑把過ぎることに疑問を持った。それは、妖怪に対抗できる専門職かつ分類学を専攻するような変わり者が非常に少なかった為であった。これは趣味として丁度良いと感じた彼は、その能力を持ってして妖怪・悪魔・神・亡霊などの研究を行った結果、妖界を以下の三つに再分類した。

  • 妖怪 - 季節・自然現象の体現や幻想生物、複数の生物が複合されたような形状を取るキメラ系生物など、妖力を持つ以外、姿形は他の動植物とそれほど区別がつかないもの。
  • 神仏 - 人に関わり、人の祈りによって体現するもの。人間に似た姿を取っているものが多い。日本のような多神教の土地にはそれこそ数え切れない程の神が存在する。
  • 幽霊 - 人間その他、ありとあらゆるものの魂の成れの果て。音の魂たる言霊から、神仏の魂たる神霊、人間の魂たる亡霊など、ありとあらゆる霊魂が分類される。


その後、ウーズは増えすぎた分類を簡易に表記するべく、3ドメイン説を提唱した。従来の分類学上の最上位だった『界』の上に新たにドメイン(domain)を置き、動植物をまとめた『生物』、細胞構造を持たない『鉱物』、超常存在としての『幻想』を命名。何で今更そんなことをする必要があるんだ、という議論が巻き起こったが、判り易くなるならいいじゃんという理由で次第に沈静化し、現在ではこの3ドメイン説が界以上の分類法の基準となっている。

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リンネ
3界説
ヘッケル
4界説
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ウーズ
8界説
ウーズ
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植物 植物 植物 植物
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鉱物 鉱物 鉱物 鉱物 鉱物
  幻想

[編集] 関連