白紙文集

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白紙文集(はくしぶんしゅう)とは、中国のの時代に編纂されたとされる、文集。全編白紙なのでこう呼ばれる。

概要[編集]

著者は詩人として有名な白居易。文集でありながら、本文が一切無いという謎の書物である。既に死期が近かった彼がこの書物によって何を表現したかったのかは現在でも謎である。しかし、有名人の著書ということもあり、またミステリーブームの真っ最中であった中国では大流行していた。当時の説として、以下のようなものがある。

言論弾圧批判説[編集]

何も書かないことで暗に政府の言論弾圧を批判。現代でも海外の新聞社がこの手法を用いている。

特殊なペンでなぞると見える説[編集]

昔、お菓子のおまけとかでよくあったアレである。当時、偽のペンが高値で売られ、多くの人間が騙されたという。

頭真っ白説[編集]

別名・作者は痴呆症説。作者は当時74歳であったため、最有力。しかし白居易ファンの一部はこの説に猛抗議している。

日本での受容[編集]

日本には、平安初期の844年、唐に留学していた僧恵萼によって伝えられた。彼はこれが中国最先端の文学であると説明したが、ジョン・ケージが知られる1000年以上前の日本でこんな作品が理解されるはずもなかった。都の貴族たちは、「なんぞこれ」「ばかにしてんのか」「資源を無駄にするな」と口々に言い、ある人はお絵描きノートと勘違いし、またある人は便所紙に使おうとした。少し後になってこれを読んだ菅原道真に至っては「今の中国には見るべきものは何にもないっていうけど、本当だったんだな」と言って遣唐使の廃止を建議してしまう始末であった。こういうわけで、白紙文集は貴族たちの間でばかばかしい舶来品として恰好のネタとなり、知名度だけは高くなっていった。

しかし、この書物に他とは違った目を向けた者達が存在した。それは、平安時代を代表する同人作家であり、腐女子でもあった清少納言紫式部(サークル「受領兄弟」)である。彼女達は、知名度だけはあるこの書物をなんとか同人のネタにできないかと必死に考え、その並外れた想像力を総動員して著者の白居易を美少年化し、また勝手な設定・解釈を次々と付加していくことに成功した。彼女達の妄想の集大成は生モノ系パロディ同人誌「白氏文集」(はくしもんじゅう)として発表された。後代ではこちらの方が有名になってしまったため間違えやすいが、白氏文集は白紙文集をネタにした同人誌であり、その内容はすべて清少納言・紫式部の妄想である。

同人誌「白氏文集」の内容[編集]

  • 著作者は白居易という名の当時18歳の美少年。通称「ハク」。
  • 天才的な頭脳の持ち主で若くして科挙に合格するも、冤罪で地方に飛ばされる。
  • 途方に暮れる中、禅僧鳥窠道林と出会い、禁断の愛に目覚める。
  • 純粋過ぎる愛情と背徳心の間で揺れるハク。さらに悪いことに、上官に密告され、晒し上げられてしまう。
  • 絶体絶命のハク。だが、彼はかつての楊貴妃の悲劇を引き合いに出し、抗議した(この部分が所謂「長恨歌」。)
  • そしてハクは、自らの愛の正当性を反語的に立証しようと試みる。曰く「皇帝と絶世の美女という世界でこの上ない取り合わせの男女ですら、幸福を掴めず、そのうえ国を傾けたのではないですか。どうして同姓の愛のみが天の道理に背くと言えるのでしょうか」と。
  • しかし彼の抗議もむなしく、二人は別々に牢に入れられてしまう。
  • 獄にいること半年、初めて看守からお互いの書状での連絡を許される。
  • ハクが看守に手渡した書を見て、看守は怪訝な顔をしたが、ハクはそのまま届けてくれと頼んだ。
  • 後日、道林から届いた書を見て、ハクは感激した。その書には、何も書かれていなかったからである。
  • ここで曰く「強固な愛は、言葉を必要としない。それが世間のしがらみをも撥ね付けるほどの強さなら、なおさらだ。」
  • やがて釈放される頃、ふたりの手元には、たくさんのまっさらな紙切れがあった。
  • 後年、昔を思い出した二人はその紙切れをまとめ、書物のようにして、大事にとっておいている。(END)
  • 巻末には「この物語はフィクションであり、実在の人物・事件・団体とは一切関係ありません」と書いてある。
  • 一部で時代が唐から漢に変更されているなど、生モノ同人ゆえの関係者への周到な配慮が行われている。

このような当時としては革新的な内容であったことや、元ネタの知名度もあり「白氏文集」は売れに売れ、彼女達は人気同人作家となった。その後彼女達が創作した美少年「白居易」のキャラクターを用いた同人誌があちこちで作られ、「白居易ネタ」としてありがたがられた。紫式部自身もエロ小説「源氏物語」の中で白居易ネタを取り入れている。しかし、その後清少納言と紫式部はキャラクターの使用権をめぐってトラブルを起こし、サークルは解散してしまった。

しかし、その後も「白氏文集」は同人界に大きな影響力を持ち、やがて元ネタが忘れ去られてこちらが原作であると思われ、本来老人の白居易は美少年として定着してしまった。さらには男性までもが作品の虜となり、その内容を真に受けて実際に同性愛に耽るなど、社会的に大きな影響を残した。特に藤原頼長は、幼い頃から白氏文集を愛読していたという。

近代における再評価[編集]

長い間忘れられていた原作「白紙文書」であるが、近代になり、「なにもない美しさ」として哲学的に解釈されるなど評価が進み、前述のジョン・ケージの楽曲に大きな影響を与えた。

関連項目[編集]

  • 白居易
  • 白氏答案…白氏文集の続編。設定上は白氏文集より過去の物語。かなり過激な内容だが、ラストは「目が覚めると科挙の試験は終わっており、自分は白紙で答案を出すことを余儀なくされた」というオチがついている。いわゆる夢オチの古典的作品。