空手

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』

空手(からて)とは、日本を代表する伝統的な武道であり、基本的に素手で殴ったり蹴ったりする格闘技である。

一般的に漫画ゲームの影響で空手=強いというイメージが先行しているが興行格闘技では打撃戦でキックボクサーには遠く及ばなかったり、総合格闘技の試合ではレスラーに関節技で負けたりと 知名度のわりには戦績が散々な武道でもある。

目次

[編集] 発祥

14世紀頃に琉球列島で既に空手の原型となる「手」(てぃ)と呼ばれる徒手空拳格闘技が存在。空手は日本武道と云われているがこの時代の手と中国福建地方からの拳法(白鶴拳か?)が15世紀から18世紀にかけて融合したものが空手(唐手)である。

したがって、沖縄県=琉球王朝=本来は外国として考えてしまうと、中国拳法の強い影響もあって空手は日本国技でもなんでもないということになるが、ちゃんと独自に発展させた部分もあり、別に起源説を振りかざす必要性はどこにもないので気にすることはない。

ともかく空手はその伝承と発祥がそこまで正確で細かい文献もなくあやふやであり、判明していることは

  1. 貿易などで琉球人が中国人から影響を受けた拳法であること。
  2. 故に江戸時代は薩摩藩に支配されていた琉球王朝が本場であること。
  3. 琉球の空手家たちは修行はしたが口伝のみで文献で詳細を残さなかったこと。

くらいしかわかっていない。

[編集] 空手の本土上陸と発展

大正時代に空手家の船越義珍が本土に此れを紹介した。元々空手は中国の「手」という意味がある「唐手(からて)」と書いていたのだが、このおっさんが「唐」と「空」が発音が同じであることに着目し、「空は禅的でかっこいいイメージの字」と当て嵌めてしまったため、結局これが定着した。

この時点ですでに現代に到る空手の迷走の元凶は出来ているが、中でもその最大なものとして本場沖縄出身の師範たちが、古くから伝承されている型の意味を積極的に本土の弟子に教えなかったり、型の動作を勝手に変えたりしていることである。それを発展というか、改悪というかは人それぞれであるが。

とりあえず、船越の流派は彼の弟子たちから松涛館流と命名され、あまり流派という概念がなかった沖縄武道の空手世界に流派という意識を生んでしまった。この松涛館流を初め、糸東(しとう)流、剛柔流、和道流が伝統的な名門四大流派、すなわち伝統派空手である。その他にもやや地味ではあるが名門として上地流や小林流なども古くからある。

その後、空手が大きな発展を遂げていくきっかけとして、柔道の創始者の嘉納治五郎が空手を見て「こんなに素晴らしい武道は皆に広めるべきだ」といって空手を大日本武徳会の柔道部門に組み入れてしまったことが大きい。もっとも、その為に空手は戦後、剣道、柔道のように戦前からインチキに睨みを効かせる統一的巨大組織がないカオスな状態となってしまう。

伝統派空手はパンチやキックが一撃必殺という理念で存在しており、一発当たれば死亡という妄想的な理念の中、試合はいつも拳や蹴りを当てない寸止めで行われていた。

[編集] じゃあ当てればいいじゃん。

戦後在日朝鮮人大山倍達筋肉にものを云わせる形式での荒っぽい稽古を確立させ、極真会館を設立、伝統派空手に対抗する極真会館空手を作り上げた。

初期の極真会館空手のルールは頭部以外を全て手で殴ってもいいというものであった。が流石にやり過ぎて大会や稽古で怪我人が続出した為に手刀、肘、頭突き、貫手(指で突き刺す)は大会では禁止というものになってしまった。

極真会館ルール(フルコンタクト空手 略してフルコン)では現在でも鍛え上げた筋肉質の大男が延々とお互いの胸とお腹を殴りあうという独特の光景が見られて、喧嘩は顔を殴るのが当たり前子供からヤクザまで常識としてある実戦性」について疑問視されることになる。

またこのフルコンというルールでは、投げ無しで拳と脚で直接殴りあう為にそういうルールはキックボクサーの方が本業であり、しばしば空手は白帯だがキックボクシング暦○年の人が優勝という寒い光景が誕生した。

大山は自分を主人公にした「空手馬鹿一代」などの漫画や映画を積極的に自流の広告として使用し、彼と門弟の強靭な筋肉に裏打ちされた他流試合の強さもあって1970年代には極真会館空手(通称・極真空手)は海外支部道場も多く誕生し隆盛を極めた。

極真会館空手以外の伝統的流派たちからは「どーせ俺らは極真じゃないし…」とやや貧乏に裏打ちされた卑屈さも手伝って「あいつ等は空手で空手ではない」「空手着を来たキックボクシング」などという非難が相次いだ。そこまで云うなら試合をしてケリをつければいいのにと思うのは部外者で正常な人間である。

流派CM成功の反面、大山総裁と劇画原作者の梶原一騎などがやりすぎてしまったので 牛と戦う武道が空手、手刀でビール瓶を割るのが空手、野球の木製バットを蹴りで折るのが空手、(残念だが大相撲の稽古とは関係ない)という、昔から空手をやっている人からすれば奇妙なイメージが誕生してしまう。

余談であるが格闘技専門企業のISAMIなどでは「通常の三分の一の力で折れるバット」などが商品としてありISAMIの製品では野球が出来ないと野球好きな空手家の間で多少問題化した。本末転倒である。

また極真会館は既に武道界に類を見ない一大産業となってしまい巨大な収入もあり1995年に大山倍達他界後は門弟たちが次々と分裂して「俺が本家」「私が元祖」「ウチが本物」という状態となった。(これらの分裂騒動は江戸時代の剣術流派でもよくあったので今更でもあるが…)

[編集] 空手の現在

現在も空手は統一流派も統一団体も存在せず、無数の流派がありその中には当然インチキ流派もある。インチキを見破るのは素人には難しいが、基本的に十段や九段を名乗る師範にはインチキが多いのは武道界では事実である(剣道、柔道では十段、九段は凍結段位である)。インチキにも色々形態がある為に一概にはいえないが、大体、聞いたこともない流派ではよくあることである。それを仕方ないと見るかどうかは人それぞれ。なかには、痛々しいケースとしては先代が存命中は三段だったのだが、宗家他界後は流派が分裂したのをいいことに十段を名乗ったりする師範すら存在する。

当然、三段だった為に素人ではないのだが十段を名乗る指導力や実力があるのか? などは、もはや個人の判断に委ねるしかないと云わざるを得ない。

[編集] その術理

空手は素手での攻防が基本であり、その多くは殴る蹴るで構築されているが、古流、古伝のものになればなるほどリング上での試合でなく、街中の喧嘩騒ぎへの対処となる為に現代では反則と云われている技術や当時の日用品であるなどの農機具を武器として使用する術理が登場する。特に琉球古武術にその傾向が強く、本来空手で禁止されている目突き、金的(股間への打撃)は当たり前で、投げ技関節技も存在する。

つまりは総合武道だったのだが、前述した船越義珍など本土上陸した空手家たちがこれらの技を危険な為封印・・というかセールスは健全路線だし・・「型を教えても手(意味)を教えるな」という合言葉で本土武術家への不信感から封印、隠蔽してしまったので、これらの重要な実戦的要素が含まれる型の具体的な運用方法や意味が多く失伝されているのが最大の問題点である。

故に開き直って「じゃあ型なんて知らなくていいや」と殴る蹴るだけを意識してボディビルを使用し強靭な筋肉を発達させたのが大山らの極真会館系の団体である。それでも昇級、昇段審査では大抵の団体、流派は型の審査があるので空手の型は世界有数の武術的に摩訶不思議な存在である。

そのため、同じ名称の型でも各流派で動作が若干異なる事も多く、近年は現代科学も取り入れて型の分析、解析を行っている空手家も存在しているが、そもそも初期の船越らが型そのものを変えてしまっている部分もある為に、しっかりとした結論は研究者間ではまったく出ていない。そのくせ、格闘漫画、ゲームによって様々な理論、大法螺、夢想などが氾濫しまくった現状はまさにとんでもない状況であり、指先一つで人体を破裂させる技や、掌から波動を出す技一秒間に何十発も敵を殴る奥義アッパーカット状に拳を出して飛び上がる秘術などが国民全般に知れ渡っている。

[編集] 一般的な空手での常識

以下に一般的な空手界での常識を上げる。
拳で突くことを基本としている。これを正拳突きという。
「空手に先手なし」という専守防衛思想がある反面、防御するくらいならカウンターで反撃しろという「空手に防御なし」という超攻撃的思想もある。
脚の脛と甲を棒のように廻して蹴り込む、廻し(回し)蹴りはキックボクシングからの影響が強い技で最近のもの。
とりわけ下段廻し蹴り(ローキック)はキックボクシングからの影響である。
試し割りでよく見られる手刀はフルコン試合では禁止。(容易であり打撃を受ける者が骨折し易いため)
多くの伝統派空手は寸止めである。
道着は白色で初段以上は黒帯を付ける。帯は1、2級前後である。(サントリーの烏龍茶とは関係ない)間違ってもオレンジ色やピンク色の道着は使わない。
跳び蹴りをして相手の後ろ側に廻り込んでしゃがんで攻撃してから必殺技でまた跳びあがらない。
目安としては五段あれば充分高段位。十段は多分自称か詐称。
一回組手をする度に100円を払わない。10秒以内に決断するコンテニューカウントもない。
投げ禁止の直接打撃試合だと膝蹴りは意外と使える。
顔面攻撃無し組手でも顔面攻撃を想定して攻防すること。
あんまりTOUGHとかを信じない。
バキにいたっては論外だ。

[編集] 関連項目

ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディアの専門家気取りたちが「空手」の項目を執筆しています。