脱脂粉乳

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脱脂粉乳(だっしふんにゅう)とは、アメリカから日本へ横流しされた飲料のような「何か」である。

概要[編集]

脱脂粉乳を作るのは極めて簡単であり、牛乳からバターを作った後のカスを天日で干して粉にした後水で戻すだけである。粉にするのは保存性や運搬性のためであり、間違っても味のためではない。とにかく匂いは生臭く味も酷い。飲料でなくだと言われれば信じるほどにクソ不味い。何事も合理主義のアメリカ人でさえ家畜のエサとしてみるような物で、誕生から現在までアメリカ国内に筆舌に尽くしがたい量の不良在庫が積み上がり社会問題と化している。

当時アメリカではホウレンソウを原型を留めないほどに煮崩して缶に詰めた「クリームスピナッチ缶」というものが販売されていたが、これもまた死ぬほど不味い代物である。現在もクリームスピナッチは付け合わせで極偶に食されるが、あれを美味しいと思う人間は恐らく一人もいないだろう。液体と固体の中間のようなボテッとした見た目になんだかわからない味付け、と不味くなる要素しかないのである。しかもそれを缶に詰めたせいで更に劣化を招いている。しかしなんとかこれの在庫を処分しようと販促用に作られたアニメが「ポパイ」で、「不味いけど強くなれる」と信じて多くのアメリカンショタっ子がクリームスピナッチに挑み、ゲホゲホとむせた後ピーナッツバターとコークで口直しをしたのである。

美味しんぼ原作者の雁屋氏は自身のコラムにて「アングロサクソンは味に拘らない。と言うより味なんかわからない。もっと言えば味覚がない。だから何でも食料に出来て、世界各国で発展していった。日本人のように味覚が繊細な民族は、しょせん世界では成功しない」と語っているが、これは事実である。味に拘るような感性を持っていたらテレビディナーなんてものは作らないし炊事に忙殺されアメリカの女性進出は阻害されていただろう。

しかし、そんなアメリカ人でさえ「栄養はあるかもしれないが絶対に飲みたくない」と恐れおののく食品、それこそが脱脂粉乳である。

横流しの実態[編集]

日本に脱脂粉乳が入ってきたのは戦後のことであり、国内はアメリカのせいで深刻な食糧難に陥りまたアメリカのせいで労働力不足に陥ってもいた。これを打開すべく対日禁輸の解除措置と食料提供が始まったが、さてここで日本に何を食わせるか、とうことが問題になった。

戦時中日本人の精神性に手を焼いたアメリカは日本人のメンタルを改革するため、ユニセフの寄付物資をスタートとして初等教育機関を中心に伝統食の縮小化とアメリカンスタイルな食事様式の励行を行うことにした。即ちパン食普及作戦である。「とにかく米の飯は身体に悪いというイメージを植え付けると共にパン食を有難がらせる」というその作戦は恙なく執り行われ、戦後の学校給食は米飯ゼロの状態からスタートした。一定以上の年齢の日本人に給食の話を聞くと、「米飯給食は中学の時からだった」「小三で始めて米の給食が出た」などと当時の話を聞くことが出来る。

さてしかし、パン食には重大な欠点もあった。なにか水物がなければ喉に詰まってしまうのだ。かといって汁物は熱いのでパンを流し込むには向かない。そこで牛乳の制式が持ち上がったのだが、当時の脱脂粉乳業者がユニセフに対し「脱脂粉乳を飲ませればいいんじゃないか」と働き掛けたのである。これは本国で在庫となっている脱脂粉乳を体よく処分するだけでなく導入費用の差額を懐に入れてしまおうという汚職談合だったわけだが、「日本人は頑丈だからきっと大丈夫」と説得され日本の学校給食は「コッペパン+脱脂粉乳」というスタイルで始まったのである。

悲劇[編集]

かくして陰謀めいたやりとりの下で脱脂粉乳が日本の子供たちの処へと届けられた。お昼を迎えてお腹を空かせた子供たちが脱脂粉乳を前にしてまず思ったこと。それは―――

臭い!! 不味い!!」というどうしようもないマイナス感情であった。実際団塊の世代には乳製品が苦手だという人が少なくないが、それは乳製品の原体験がよりにもよって脱脂粉乳だったせいだと思って間違いない。しかしお茶も無ければ水もない、脱脂粉乳片手にパンを食うしか道はないのである。しかもそのパンはゴッチゴチのパッサパサ。何故ならコストを抑え(差額はやはり関係者の懐へ)安い安い小麦で作られた低品質なパンだったのだ。

子供たちは理不尽な「味の暴力」に耐えながら辛い辛い食事をし、家で食べる「普通の食事」がいかに有り難いものなのか痛感していった。それは奇しくもアメリカが求めたのと真逆の結果ではあったが、そりゃそうなるさ

団塊世代にとって給食の思い出は「クソ不味い脱脂粉乳」「ガッチガチの竜田揚げ」「パッサパサのコッペパン」という三大マズメシである。人生の基礎を築く大事な時期に不味いものばかり食わされる、それが悲劇でなくて何であろうか。

関連項目[編集]