舞姫

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舞姫』(まいひめ)は1890(明治23)年に発表された森鴎外小説日本におけるヤンデレ文化の先駆的作品として知られる。

目次

[編集] 概略

日本からドイツにやって来た留学生・太田豊太郎は、ある日の夕暮れ、寂れた路地で一人の少女に出会う。彼女の名はエリス。ヴィクトリア座に立つ人気の踊り子。彼らの出会いは、互いの運命を大きく変えていく――。

[編集] 登場人物

太田 豊太郎(おおた とよたろう)
主人公。法律の勉強のためにドイツに来た留学生。25歳。勉強に打ち込みながらも自分の歩む道に迷う彼の運命は、エリスとの出会いによって大きく変わっていく。
「どうして君は泣いているんだい?」

エリス・ワイゲルト(えりす・わいげると)
ヒロイン。金髪碧眼の美少女で、ヴィクトリア座の舞台に立つ人気の踊り子。16、7歳。貧しさに付け込まれて座長に言い寄られていた所を豊太郎に助けられ、彼に深く想いを寄せるようになる。
「ねぇ、豊太郎さん。あなたと私の子供だもの、きっとあなたみたいな綺麗な黒髪の子だわ」

相澤 謙吉(あいざわ けんきち)
豊太郎の友人。国費留学生の任を解かれた豊太郎を心配して彼を尋ねて来る。彼の訪問は豊太郎とエリスの生活に大きな影響を与える事となる。
「豊太郎、それは気の迷いだよ。彼女とは別れるべきだ」

天方伯爵(あまがたはくしゃく)
豊太郎の今後を心配した相澤が彼に引き合わせた大臣。豊太郎の能力を見込み、自分と共に来るよう誘う。
「私は明日ロシアに発つ。君も共に来ないかね?」

[編集] 評価

文豪・森鴎外の作品としての側面からだけでなく、日本におけるヤンデレ小説の先駆けとして発表当時から非常に高い評価を受けた。愛の重さゆえに変化していくエリスの言動、そんなエリスを追い詰めていく豊太郎の優柔不断な態度などには、後に数多く生み出されるヤンデレ作品へ続いていくテーマがしっかりと描写されているほか、当時としては金髪碧眼の美少女と日本人が恋に落ちるという設定が非常に斬新であった。

また、ラストシーンにおける豊太郎とエリスの結末には賛否両論数多く巻き起こり、後に石橋忍月らを中心とした「舞姫論争」と呼ばれる論争を引き起こすこととなった。

[編集] 関連項目

Wikipedia
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