証人喚問
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「記憶にございません」
〜 証人喚問 について、小佐野賢治
〜 証人喚問 について、小佐野賢治
証人喚問(しょうにんかんもん)とは国会および地方議会で開催されるテーブルトーク・ロールプレイングゲームである。国会で開催されるものはエクストリーム・謝罪決勝ラウンド進出チームのうち、一定の条件を満たしたチームに限りプレイヤーとして参加が許されることで知られる。
概要[編集]
国会や地方議会では国を左右する重要な議論が交わされているが、大半の議員は真面目な議論に参加できるほどの能力がないとされる。重箱の隅を楊枝でほじくるような些末な質問を出来る議員はマシな部類で、昨今では質問をする代わりにクイズ大会を開いたり、般若心経を唱えたりする議員も現れている始末である。
そんなお歴々が国民に対して仕事をしているように見せるためにはパフォーマンスが必要であり、そのために与野党が協力して二束三文の議員先生たちを接待するための遊びとして考案された。
ルール[編集]
ゲームの参加者は以下のいずれかのキャラクターを演じてプレイする。
- ゲームマスター
- ゲームの進行役。予算委員会の委員長が務めることが多い。
- ローヤー(弁護士)
- 与党議員が担当することが多い。
- プロセキューター(検事)
- 野党議員で担当することが多い。
- ウィットネス (証人)
- 実質的な主役。この役に限って一般人の参加が許される。
ゲームの流れ[編集]
このゲームはターン制となっており、プロセキューター→ウィットネス→ローヤーの順番で行動する。ただし、この中で楽しんでいるのはウィットネスだけである。
- プロセキューターは適当な事件を見つけてくる。この事件は簡単に決着しそうなものか、もしくは疑惑のように見えるものなら何でもいい。本当の事件を持ってくることは、処理できないプレイヤーが続出するため禁止されている。
- プロセキューターは事件を話題にさせる。国会でのパフォーマンスやメディアのインタビュー、SNSなどを活用し、とにかくそれっぽい理由を並べて騒ぎ立てる。
- プロセキューターはキーマンとされる人物の証人喚問を要求させる。ある程度騒がせるためにゲームマスターは適当なタイミングまで拒否し、その後にしぶしぶ認めるように見せることがプ礼儀である。
- ローヤーは適度に状況をコントロールしながら証人喚問の日までウィットネスに適当なことを喋らせる。ただしウィットネスに中身のある意見を言う能力あるいは意欲がないことは気にしない。
- プロセキューターは審査員となるウィットネスと国民に対してパフォーマンスをする。熱意ある質問をしているように見せたり、やたら声をデカくし身振り手振りを付けていちゃもんをつけたり、脅迫まがいの脅しをかけたりすれば高得点となる。逆に鋭い質問をしたり、矛盾点を見つけてしまうと減点されるためアホのフリをしなければならない。
- 証人喚問後、ローヤーは適当に「疑惑は払拭された」と詠む。
- ローヤーの宣言を受け、プロセキューターは適当に「まだ議論が必要」と返歌する。
- プロセキューターは「疑惑はますます深まった」と言う。なるべく「私はこの問題に関して本気で関わっているんです」という顔をしなければならない。
- 証人が証人喚問の場で偽証をした場合は証人を偽証罪で刑事告発する。パフォーマンスで刑事告発しても司法に却下されるので基本的にはやらない。
過去の主な証人喚問[編集]
年 | 証人 | 案件 |
---|---|---|
1948年 | 幣原喜重郎 | 政党創立における政治資金問題 |
吉田茂 | 政治資金問題 | |
徳田球一 | 徳田要請問題 | |
1958年 | 川島正次郎 | 第1次FX問題 |
河野一郎 | ||
1976年 | 小佐野賢治 | ロッキード事件 |
1977年 | 中曽根康弘 | |
1988年 | 江副浩正 | リクルート事件 |
1992年 | 竹下登 | 東京佐川急便事件 |
金丸信 | ||
1994年 | 細川護煕 | |
2002年 | 鈴木宗男 | 鈴木宗男事件 |
2006年 | 小嶋進 | 構造計算書偽造問題 |
2007年 | 守屋武昌 | 山田洋行事件 |
2017年 | 籠池康博 | 森友学園問題 |
佐川宣寿 |
有名なゲーム[編集]
- ロッキード事件
- その後の証人喚問での定番キメ台詞「記憶にございません」が生まれたゲームとして知られる。
- 東京佐川急便事件
- 元総理大臣が合計3回も呼び出されたこともあり世間で大評判となった。
- 森友学園問題
- とある小学校の土地値引きや認可に関して総理や総理夫人が関与しているのではと騒いだゲーム。嘘をつくと偽証罪に問われる証人喚問での発言について、「詐欺事件の容疑者は信じられるが元理財局長は信じられない。」などと発言して国民を楽しませた。
有名プレイヤー[編集]
ウィットネス[編集]
- 小佐野賢治
- 名台詞「記憶にございません」を生み出したプレイヤーとして人気があった。
- 小嶋進
- 小佐野賢治との差別化を図るため「オジャマモン」と自己紹介し世間の注目を一挙に集める。証人喚問で「記憶にございません」を連発(約30回)。
- 佐川宣寿
- 証人喚問で「刑事訴追の恐れがありますので証言を拒否します」を連発(約50回)した。証言拒否回数の新記録を打ち立てた可能性がある。また、このセリフは証人喚問の本来のルールに基づいてなされている発言であり、完全な合法である。
プロセキューター[編集]
- 辻元清美
- 鈴木宗男事件から活躍するベテランプレイヤー。「疑惑の総合商社」など流行語も生んでいる。
- 小池晃
- 演技派として名を馳せるプレイヤー。演じている中身に関しては評価が分かれる。
- 福島瑞穂
- 社民党の有名プレイヤー。女性党首として有名だったが現在は副党首。