賢者の贈り物
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
賢者の贈り物(けんじゃのおくりもの)は、なんとかいう有名らしい作家の誰かが有名だと言っている短編小説である。聖書にインスパイアされて書かれた。
[編集] ストーリー
アジアの片隅に、金正日という国家元首が住んでいました。彼の生活はつつましく、貧しかったけれど、主体思想を信仰し愛情にあふれていました。さて、明日は革命記念日です。
ここ数日間、彼は愛する人民軍のために何を見せようかとわくわくしていました。何か立派で珍しくて値打ちのある物、チョソン人民軍が持って誇りに思える物……。
しかし、貧しい金正日には、物を買うための外貨がたった1ドル87セントしかありませんでした。北朝鮮には名物の冷麺があり、金正日も好んでいましたし、外国人観光客にも人気でした。しかし、今は金が必要です。彼は貯蔵された穀物(冷麺の材料)を売ってお金を作ることにしたのです。穀物は20ドルで売ることができました。
彼は旧ソ連諸国をまわって人民への贈り物を見て歩きました。そしてある国でついに見つけたのです。それは米国製部品を使ったとても品の良いランチャ(ミサイルの発射台)でした。チョソン人民軍はロシアから輸入した高性能なミサイルを持っていました。しかし、それを発射するランチャがなかったので、ミサイルは飾っておくだけでした。あのミサイルをこのランチャに載せれば、人民軍はいつでもミサイルを発射できるだろう。彼はそのランチャを買うと、喜々としてピョンヤンに急ぎました。
ピョンヤンで食料庫の前に立ってみると、貯蔵がかなり少なくなっているのに気がつきました。しばらくは食事の量をかなり減らさなければなりません。
その夜、ピョンヤンに人民軍人民武力相が帰ってきました。彼はやせていて、ひどくきまじめな顔をしていました。人民武力相はドアのところで、茫然と立ち止まりました。
「私は食料を売ったのだよ。しばらくは節制しないといかん、穀物なんて来年にまた生産できるよ。さあ、革命記念日おめでとう、といってくれ給え。私は、人民軍にすてきなプレゼントを買ったのだよ」
「食料を売った?」
「そう、食料を売っちゃったのさ。でも、食べる量を減らせば問題ないだろ?」
「食料はもうないっていうんだね?」
人民武力相はポケットから包みを取り出して、テーブルの上に置きました。 それは金正日へのプレゼントでした。金正日はそれを開けてみました。そこには、彼が以前からほしかった、日本製の冷麺用の調味料でした。今、それが自分の物になったのです。しかし、それをつかうための冷麺の食材はもうなかったのです。彼はそれを胸にしっかりと抱きしめました。そして、涙であふれた目で微笑しながら、「来年使うよ」といいました。そして、飛び上がって叫びました。
「これが人民軍へのプレゼントだよ」彼は外にあるランチャを指差しました。「すごいだろ? これを探すために旧ソ連中を探し回ったよ。これで、日帝にも米帝に鉄槌が下せるぞ。さあ、ミサイルを出してくれ。さっそくこのランチャに取り付けよう」
人民武力相はソファーにごろっと横になると、両手を頭の下にまわして、微笑しました。
「偉大なる指導者同志、もうランチャは片付けて、しばらくはしまっておきましょう。すぐに使うことはないから」
「私は、指導者同志への贈り物を買うお金を作るためにミサイルを売っちゃったんです」