門 (分類学)
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
門(もん, 英:phylum, 羅:division)は、リンネ式階級分類に定められる生物分類の階級の一つ、及びそこに属する生物群(タクソン)を指す。
基本的分類階級の一つであり、界の下・綱の上に位置する。その区分で足りない場合には更に上門、亜門等が置かれる。19世紀以降になって、綱を更にグループ化するためにエルンスト・ヘッケルが導入した。
[編集] 呼称
『門』という名称には多分に意訳が含まれているものの、これは分類の出入り口という意味を含んだメタファーであり、専門、浄土門、門外漢などの言葉に使われるような物事の分類上の大別にも繋がっている。また、門は鬼門にも通じるため、吸血「鬼」殺し、ヴァンパイアハンターであったヘッケルが持っていた妖怪の生物学的分類に対する信念の表れではなかったかという向きもある。
また、従来は門のことを動物学ではphylum、植物学ではdivisionとして区別していた。「phylum」とは、phylactery(お守り)とLam(Lamentations, 聖書)のかばん語であった「Phylam」が訛って「Phylum」になったもので、「聖書の守り」とはすなわち「神の加護」を表す。「division」はdivine(神聖)とvision(光景)のかばん語、すなわち「神性の光景」であり、『神の創造せしこの世界の美の象徴』という意味が込められている。
この命名法には未だに論争が絶えず、時にヘッケルは非難の対象になることも多い。というのも、この命名は事実上、植物を単なる風景と見なしたものであり、生物として格下に位置づけたものだったからである。そのため、植物は生きてないから食べても問題ない、という安易な菜食主義の展開に些か以上の影響を与えてしまい、問題視されることになった。現在では国際植物命名規約に基づいて、植物にも「phylum」の命名が指定されている(1994年・東京規約)。
しかし、菜食主義の塊である吸血鬼を日常的に相手取っていたヘッケルからすれば、彼らの主な食料であるトマトやトマトやトマトなどに、神の加護が宿ると考えられなかったのも無理からぬことと言える[1]。それほど敬遠なキリスト教徒という訳ではなかった彼であったが[2]、当時は往年ほどではないにせよ、まだキリスト教が力を持っていた時代であり、ヘッケル一人を非難するのには無理があろう。
[編集] 注釈
- ↑ 吸血鬼は夜の王ともされる種族であり、悪魔の使徒と呼ばれることも多々あった。
- ↑ 事実、彼の正妻アグネスは吸血鬼である。キリスト教は吸血鬼に対して優位な特性を持つため、仕事上入ってはいたものの熱心な信仰は持っていなかった。