高機動幻想ガンパレード・マーチ
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高機動幻想ガンパレード・マーチ(こうきどうげんそう - )とは、陸上自衛隊がかつて開発していた隊員訓練用・広報用の戦術シミュレーションシステムのことである。隊員訓練用のシステムの正式な名称は小隊内生活戦術訓練システムである。
[編集] 概要
本来は新入隊員の訓練に使用する為の仮想現実を利用した訓練システムであり、1999年に開発が開始され、2003年に制式導入される予定であった。 このシステムの特徴として、正式名称「小隊内生活戦術訓練システム」が示す通り、戦闘訓練だけではなく作戦中における小隊内での生活面をシミュレートできることにある。例えば、食事の取り方や休息の取り方が作戦行動に影響する。あるいは遅刻したり、規則違反を犯せば厳しく上官から叱責され、場合によっては罰を受ける。このような細かな生活面のシミュレーションを行うことで、隊員の生活指導の効率化を図る目的があった。
このシステムは内容を秘匿する目的から、従来防衛産業に関わってきた企業をあえて避けゲームソフト会社であるアルファ・システムに開発を委託した。2002年には評価用のシステムが完成し、東部方面隊第1教育団にて試験運用が開始された。
[編集] 開発の失敗と広報用ソフトへの転用
しかし、要求仕様が技術面から見て過大だったことや、予算不足の影響から本システムは完成度が低く、試験運用中に誤動作が多発した。
- 誤動作の例
- 使用中にいきなりデバッグモードに入り、操作を受け付けなくなる。
- 職種が会計課の設定でシミュレーションを行うと、同じ日のシミュレーションを繰り返したりドメスティックバイオレンスを受けたりする。
- 男女間の恋愛による誘惑をシミュレートする機能があるが、誤動作により同性間の恋愛もシミュレートしてしまい、隊員の精神に多大な負担をかけることがある。精神(嗜好)が元に戻らなくなってしまう事例もあった。
他多数。
これらの誤動作の修正には多大な費用と時間がかかると見積もられ、システムの導入計画は中止を余儀なくされた。
しかしながら、試験運用にあたった第1教育団の教官から、陸上自衛隊内での生活を体験できる広報用素材として活用してはどうかとの提案があがったことがきっかけとなり、費用回収も兼ねてこのシステムは広報用ソフトへと転用されることとなった。転用に当たっては機密情報にあたる内容を削除し、政治的配慮の為に味方はロボット兵器部隊に、敵は怪獣に設定されている。その他家庭用ゲーム機で動作させるための内容の絞り込みと改良を経て、2003年にプレイステーション用ソフト「高機動幻想ガンパレード・マーチ」として発売された。残念なことにプレイステーション用ソフト内でも前述の誤動作の一部が残ってしまっている。
この広報用ソフトのタイトルが有名になってしまった為、開発失敗に終わった訓練用システムも一般に「ガンパレード・マーチ」と呼ばれるようになった。