2012年のアルビレックス新潟・第三部

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2012年のアルビレックス新潟・第三部(2012ねんのアルビレックスにいがた)

2012年Jリーグを振り返ると、確実に「危機感」という言葉が一つのキーワードとなる。サガン鳥栖の躍進を支えたことで知られるこの意識は、2012年の秋ごろからJ1の残留を争う各チームに芽生え始め、チームに一体感をもたらしていく。特に、大宮アルディージャに。それとは別に、「安心感」というものがある。きっと、なんとかなる。下位がアレだから大丈夫。新潟だから楽勝楽勝。まぁ、アンサイクロペディアを読んでいれば誰だってそう思う。

リーグ戦が終盤になると、どんな試合でも多くのジャーナリストが読み手にそう思わせるような文章を書くから、スポーツは商売になる。誰だって危機を避けたいと思うのが人情だから。で、毎年毎年、誰もがそう思わずにはいられない事実を積み上げるのがアルビれーっくす。けれど、この時期に安心感なんて持っていたら、ろくなことにならないことも確かである。

2012年・8月の続き[編集]

8月に入ってから、各試合ごとに項目を立て常に憂鬱なワードを練りこみ、さらにまして文章内にトチ狂った言動を積み重ねていく。そうすることで、より情報を求める人間に警戒されないように、危機感を抱かせないようにして、どーせ11月まで降格圏を抜け出せないであろうアルビレックスの対戦相手が少しでも気を抜いてくれるように願いながら事実を積み重ねていく。何が悲しいって、事実をそのまま述べるだけで十分に精神を病むような内容であるってところがたまらない

深く濃くほどよくひどく[1] ホームサンフレッチェ広島[編集]

そして、たった1週間で日本と韓国の間の感情が爆発寸前にまで高まり、亀田製菓の未来が深い闇に沈んでいく。普通、一国の大統領が領土問題地域にずかずかと乗り込んだ上、隣国の精神的主柱に対してそんな暴言吐くかあ? と亀田製菓の全関係者が度肝を抜かれた発表からわずか3日。スワップの提携廃止や韓国国債の購入取り消しといった楽しい話が続々と出てくる。

そんなスポンサーの一大事において、アルビレックスがリーグ首位サンフレッチェ広島と戦わざるをえなくなるというのが、実に呪われているというか、天罰というかなんというか。さすが韓国。関わる者全てに不幸をもたらしやがる。いまさらながら、そんなアルビの体質が恨めしい。

不幸を吸引する性質が恨めしい。

というわけで、首位を相手になんとしてでも勝ち点をもぎとらないといけない我らがあるびれーっくすの前にはしかし、リーグ戦におけるアルビレックス選手の全得点よりも多いゴールを獲得している佐藤寿人選手が立ちはだかる。そして、そんなアルビの内情をよく知る森保一広島監督や千葉和彦選手との懐かしき面々が、アルビの弱点を突かないわけがない。

この戦いは結局のところ、日本政府から支援停止を突きつけられたどこぞの韓国経済とまるで同じ、今そこにある弱点を見えなかった&触れないことにせざるをえなかった新潟に、深く濃く味わいぶかい経験が積み重なる。やはり、1ヶ月間試合に出ずっぱりの上、心身ともに疲労の残る鈴木大輔選手が、先週アルビに新加入した坪内秀介選手との連携を構築し、さらにはほぼ一ヶ月ほど間が空いた守護神である東口選手との連携も再確認せざるをえない状況下、マッチアップする相手が生粋のストライカーの佐藤選手という状況では、さすがに堅守を誇るアルビのディフェンスにほころびが出ても仕方がない。

けれど、オリンピックで全国的に名を売って、新しいアルビレックスの顔として認識された鈴木選手をベンチスタートにするわけにもいかんわな。結局、そんなアルビの大穴を突く形で、前半26分、ドンピシャの縦パス一本で佐藤選手が技ありのゴール。さすがとしかいいようがない。

そして、後半10分に、アルビレックスの得点力としてはほぼトドメにあたる2点目を石原直樹選手に決められてしまい、さすが首位としかいいようがない試合を、ホームでしかも亀田製菓に続くスポンサーであるコメリホームセンターサンクスデーにおいて、スポンサーとファンにまざまざと見せ付けてしまう。

この点については、黒崎監督の過保護とも見える若手への扱いが正しいと思えた。けれど、この段階で新選手と中心選手との連携構築を始めなければならない柳下監督の事情もよーく分かる以上、今回はそのギャップをついた広島に拍手を送らざるをえない、くやしーけれど。さすが首位である。

とりあえず、そんなチームを取り纏めた森監督の手腕に涙が出てくる反面、アルビレックスの現実はもう、笑うしかない。なんせ、この試合の結果、これまでアルビの下にいたガンバ大阪大宮アルディージャがそろって勝利、勝ち点3を積み上げた結果、一気に17位に落ちてしまう。いくら首位のチームが相手とはいえ、現実が重くのしかかりすぎていやになる。

なんにせよ、ディフェンス陣の再構築を急がないといけないという話である。ついでに言えば、ガンバ大阪は名古屋グランパス相手に5-0の大勝。明らかに復調のキザシを見せている。

あわせて、よりひどい話として、亀田製菓と農心グループの提携について、柿の種つらいラーメン味は8月9日の段階で販売が終了となっているのだけれど、なんとまさか信じられないことにその直前、8月6日に亀田製菓がベトナムで農心グループとの合弁事業として工場建設とかいう話になっていた。いつの間にやらなっていた。


新潟、


終了。


なしてこう、幸せと縁遠い話ばかりやってくるのか。2年続いた東原神の後、韓国だぜ、韓国。まぁ、新潟だからしょうがねえか。とりあえず、8月6日と9日にそんな話があったことと、今回の敗戦はまったく関係ない。けど、次、もしJFLに所属しているVファーレン長崎と試合をしても、確実に負ける自信がなぜかある。なぜだかある

次の試合は8月25日にアウェイで鹿島アントラーズとの一戦である。

珍しく勝てる可能性のある試合 アウェイ鹿島アントラーズ[編集]

8月25日に行われる対鹿島アントラーズ戦は、本来ならばJリーグ屈指の強豪として知られる鹿島を相手に接戦が予想されている試合なのだけれど、珍しく、本当に珍しく、FC東京戦以来となる相手チームの事情があまりよくない=チャンス到来という試合になる。というのも、鹿島アントラーズの主力選手3人がカードの累積で試合出場停止、さらに中心選手である小笠原満男選手も怪我で欠場という満身創痍の状態で、リーグ戦でドベから2番目のアルビレックスにとっては、まさに天の配剤と言える試合になる。

また、実はアルビレックスが鹿島アントラーズの天敵として4年もの間、敗北していないという驚愕の事実、奇跡のような話も存在しているように、こういった話が導かれる何かが確実に存在している。

まぁ、鹿島神宮のある土地に、社長が神主をしているチームが乗り込むわけだから、それも致し方ない。逆に考えれば、それだけ呪いが打ち消される場所だ。たとえアルビレックスだったとしても。きっと。多分。お願いだから。

実際、試合はいつもの通り例年通り襲いくる鹿島のオフェンス陣を東口神を中心とした固い守りで跳ね返し続けるという、新潟らしい相手に合わせない試合運びで0-0のまま推移。そんな防御一辺倒の中、やはりこの地には呪いが少ないとばかり、前半38分、数年にわたって鹿島を苦しめ続ける少人数でのカウンターがまたしても炸裂。自陣PA内から東口選手が優しく転がしたボールをブルーノ・ロペス選手が長躯に渡ってドリブル。ハーウウェイラインを越えたあたりで絶好のパスをミシェウ選手に渡すと、そのまま相手PA内でキーパーを交わして技ありのループシュート。あれほど攻め込んでいた鹿島相手に悪夢のゴールに突き刺す。

しかし、この程度で喜べるようなあるびれつくすふあんはしあわせものである。こういったシーンの後から、いつもいつも毎試合毎試合、分厚く手堅い鹿島の攻撃が新潟を襲い続けるんだから、たまらなくふあんになる。そして、そういう状況が大好きな人が新潟のファンになる。けれど、そういう状況のときほど、新潟のやけに【防|御|力】の高すぎて、なおかつ   得    点   能     力   がスッカスカな攻撃陣が活躍する。こういうチームをアントラーズというオーソドックスの塊みたいなチームが毛嫌いするのは仕方ないと思う。そもそも、フォワードの矢野貴章選手を守備固めとして投入するチームなんてJ1どころかJ2にもない。

世界的に見ても珍しい。けれど、新潟だから。まったくもって新潟だから。もう諦めよう色々と。

そして、アルビファンにとって首の絞まり続けるような時間が刻々と過ぎていく中、鹿島ファンにとっては本当に絞まる時間が過ぎていく。そして鹿島相手に鹿島ることが望まれるロスタイムに突入。あぁ、もちろん、新潟にふつくしく小奇麗に鹿島れるような足元の技術の持ち主及びそんな見事な試合運びをやってのける思想なんて存在しないさ。というわけで、泥臭く、かっこ悪く秒単位で時間を稼ぐ中、まったく油断も隙もない中で、ついにようやく、やっとのことで…

ブルーノ・ロペス選手が相手PA内ドフリーのシュートをおもっくそ外す

えぇ、今年のアルビレックス新潟の義務ですよ。もはや。けれど、新潟は気落ちすることなくディフェンスに勤めよーやくタイムアップ。鹿島をシャットアウトすることに成功。この勝利の結果、アルビレックスはJ1で通産100勝を達成する。やった。これで、100勝の呪いは無くなった。禊は済んだ。後は、コツコツ勝ち点を積み上げていくだけだ。

何とかして。なお、この試合の結果、降格圏を争う4チームの中で唯一敗北した大宮アルディージャを抜き、アルビレックスは16位に浮上。次節9月1日はJ1残留争いの正念場となるホームでのセレッソ大阪戦である。

2012年・9月[編集]

夏場の移籍期間を経て、心からガッツポーズした話と、心から暗澹たる気持ちになった話の2つがある。一つは、ガンバ大阪がディフェンス陣の強化にまったく金をかけなかったこと=東口選手を守りきったこと。もう一つは、アルビレックスに攻撃面を支える新加入の選手がいなかったことである。もし、ガンバ大阪に危機感があったら。そして、もしガンバ大阪に安心感がなかったら。とりあえず、アルビレックスが残留を争ったチームの一つがガンバ大阪だったことが、本当に幸運だった

呪いは解けた。ように見えただけだ。 ホームセレッソ大阪[編集]

9月1日、降格を争うセレッソ大阪との大一番。実はこの試合の数日前にアルビレックスにとって再度の僥倖が訪れており、なんとセレッソ大阪はこの試合の直前にセルジオ・ソアレス監督との契約を解除。前監督だったレヴィー・クルピ監督を招聘するというけっこーな賭けに出ている。つまり、いくら前任の監督だったとはいえ、数名のメンバーが監督との息があっていない状況で試合に臨まねばならないという、まっこともってアルビレックスにとって都合のいい試合になっている。なってはいる。なっちゃいるんだけれど、そうなんだけれども。

というわけでまず、結果だけ書く。

ブルーノ・ロペスのヘディングは入っていた、と見なされてしてもおかしくはない。が、ただでさえゴール前の混戦で審判の判断が違うとされたんなら、それは仕方がないということなんだ。そういう、ことなんだ。ただ、どうして審判が5月のベガルタ仙台戦のときと同じ中村氏なのかは、こちらもよく知らない。すおううういうううんめいだとしか思えない。

というわけで、ブルーノ選手が本日のお務めを試合開始早々に終わらせてからは、いつもどおりの緊迫した投手戦ならぬ防御戦に突入。一進一退の攻防が続く。無論、この流れはアルビのものである。多分。きっと。そして後半に行ってもやはりアルビレックスのディフェンス陣は機能しまくりききまくり。その反面、まったくビッグスワンでは攻撃陣が息をしなくなるのがお約束。そもそも、2012年になってから、ホームで1回しか勝ってない。アルビレックスは新潟県に何か恨みでもあるのかといいたくなるぐらい、ホームでのゴールが遠い。まぁ、ホームでのゴールが遠いからアルビレックスを恨んでいる新潟県民はいる。確実にいる。

が深ければ恨みも強くなるのは仕方がない。

そして0-0のまま迎えた後半25分、これまたいつもどおり矢野貴章選手を投入しディフェンスを厚くする。オフェンスについては、ほら、セレッソに矢野選手の得点で勝ったことがあるじゃないですか。まぐれで。その再現を狙った投入だと思いましょう。

で、後半36分に柿谷曜一朗選手にたたっこまれるのがアルビってえもんじゃないですか。えぇ。とりあえず、鈴木大輔選手がやらかしたってところが、うん、まぁ、その、なんだ。仙台戦とかぶるなあ。ははは


号泣。


試合はそのまま0-1で終了。アルビレックスは残留争いの大きな山場を落とす。さぁ、そろそろJ2の覚悟を始めようか。そんなもん、筋金入りの新潟ファンは9年前から持ち続けているけど。なお、今節の試合の結果、勝ち点24で大宮アルディージャガンバ大阪、そして我らがあるびれーっくすが横一列で並び、その中の1チームしか残留できないという、かなり胃の痛い話が出来上がる。まったくもって、勝てる気がしねえ。いや、実力うんぬんではなくて、あまりの運の悪さが飛びぬけていすぎて。なお、次の試合は9月15日にこりゃまた絶対に負けられないガンバ大阪戦である。

ちょっと一服 天皇杯 サウルコス福井[編集]

9月9日、リーグ戦を離れてサッカー天皇杯の2回戦が行われ、各地でアマチュアチームによるジャイアントキリングが続発する中、危うくアルビレックスもその波に巻き込まれかける。相手のサウルコス福井はJ2の下のJFLのさらに一つ下、地域リーグの一つ北信越リーグに所属するチームであり、本来ならば絶対に勝たなければいけないJ1チームとして示しがつかない相手なわけだけれど、今年のアルビレックスにそういう常識を求めてはいけない、むしろ今までもそしてこれからも求めてはいけないことを示すかのごとく、前半ロスタイムにサウルコスの坂井優介選手にセットプレーから決められてしまう。

90分間に1点しか取れない新潟にこのハンデはきつすぎる。

しかし、この危機を救う選手が出てくるところが、なんていうか、アルビらしくない。というわけで、2012年アルビレックスユースの最高傑作として知られる川口尚紀選手が初めての公式戦出場に見事応え、後半11分にDFでありながら右サイドを駆け上がると相手ゴールライン際で、ブルーノ・ロペス選手にパス、見事同点ゴールに結びつける。

が。それでもやはりというかなんというかもう1点が決めきれないのがあるびれっくすである。試合はそのまま延長戦に突入。J1チームとしてどーかと思われなくもないけれど、実はこの段階でサンフレッチェ広島FC東京サガン鳥栖ヴィッセル神戸コンサドーレ札幌が格下相手に敗北しており、今年の天皇杯の話題はそちらに思いっきり奪われていた中で、幸いにも延長前半終了間際、プルーノ・ロペス選手が相手PA内で倒されてPKを獲得。見事決めて、そのまま試合は終了する。なお今年の天皇杯は6つのアマチュアチームがJリーグ所属チームを大番狂わせで倒すという、まさにしっちゃかめっちゃかな状況であり、その恩恵を受ける形で、3回戦は10月10日にビッグスワンで東北社会人サッカーリーグに所属する福島ユナイテッドFCと戦うことになる。

今年のビッグスワンの成績が9月現在1勝しかしていないのが、大変に素晴らしい指標すぎて悲しくなる。

なお、この試合の苦戦の原因について柳下監督は、新しい戦術を試していたからと説明している。とりあえず、川口選手がいなかったらと思うと、ぞっとする話である。

アワシマノミナサンサヨウナラ[2] アウェイガンバ大阪[編集]

9月15日。運命のアウェイガンバ大阪戦。

負けた


前半14分にレアンドロ選手に決められてサヨウナラ。1-0で終了。大宮アルディージャも勝利しており、アルビレックスは単独17位にまで落ちる。とりあえず、希望を打ち捨て期待を壊し、さっさと来シーズンのJ2の戦いを今から考えて試合に臨んだほうがいい。なぜなら、チームがバラバラになりかけている中で、1試合ごとに勝利しようたって、そうはいかんさ。結局のところ、今年の新潟はこういう新潟だった。なら、さっさと次の新潟を見出していくしかないわな。


などと、試合終了直前に書いておいたら


後は保存ボタンを押すだけとなっていたはずの後半46分にブルーノ・ロペス選手が起死回生の同点ゴール。てゆうか、敗色濃厚な中、ガンバ大阪の岩下敬輔選手が、起死回生の・・・ではなく、悪魔に魂を売ったかのごとく、PA内でミシェウ選手をスライディングで弾き飛ばし、目が覚めるようなPKを献上って。なーやそれ。

・・・あぁ、知ってたよ。こういうチームだってな。筋金入りのこういうチームだってな。ガンバもアルビも、何か運命に導かれるようにネタを積み重ねる。ということで、新潟ファンは来週もまた強烈なもやもやの中で生き続けることになる。きれいさっぱり何もかも諦められたほうが楽なのに。

結局、


引分け。


とりあえず、1-1のまま試合終了。17位。だけど、勝ち点はガンバも一緒。まったくもって、アルビレックスファンでいることはマゾにとって最高だ。サドが島がある県だってのに。というわけで、粟島の皆さん、またお世話になります。来週は、アウェイで思い出したくも無い前田遼一選手のいるジュビロ磐田との戦いです。

実はガンバも呪われていた[編集]

今回のガンバとアルビレックスの一戦は、2012年度に入ってから初めてアルビレックス新潟に幸運が舞い降りた試合になる。そもそも、後半ロスタイムのPKなんて話は、相手チームにはあっても、アルビレックスに存在するなんてことは新潟の歴史上稀有、ありえなかった話である。今まで、どれだけボールがゴールに嫌われ、ゴールに入ったボールを無しにされたか考えたくもない新潟にこんなビッグチャンスはおかしすぎると考えることは、その後、起こったある事件の結果、別におかしくはなかったということが明らかになる。

というのも、試合の当日の9月15日から16日にかけて、中国尖閣諸島領有問題に端を発する大規模反日デモが発生。ガンバ大阪の親会社、パナソニックの工場が焼き討ちされ、十億円規模の被害が出ることが明らかになり、工場の再開の目処も数ヶ月規模で立たないという悲惨な事件が発生する。

というわけで。今期のガンバは中国に呪われていた。

そらあ、韓国に呪われたアルビレックスよりも根が深いわな。そらあ、前年度優勝争いをしたチームが、降格圏に張り付くことになるわな。何にせよ、関係者の運を吸い取る、吸い尽くすことで悪名の高い両国である。この試合の展開は偶然であるけれど、必然である。単なるサッカーチームの勝敗が、日韓及び日中の外交関係になんら影響を及ぼさないのは分かっているけれど、たまったもんじゃない。というわけで、親会社のもたらす不運対決に関しては、明らかに既存の戦力と親会社に及ぼした被害額から考えれば、アルビレックスよりもガンバに降りかかった災いのほうがはるかに上を行く。世の中、下には下がある。そんなものである。

あわせて、2012年1月に中国サッカー・スーパーリーグに日本人として初めて監督として赴任した岡田武史氏は、思いっきりコンサドーレ札幌の監督だった気がしなくもないけれど、まぁ、気にしない。

夢も希望もない何も無い[3] アウェイジュビロ磐田[編集]

9月22日にアウェイ行われた対ジュビロ磐田戦。5月の悪夢以来となるこの試合はしかし、試合前から大変に重苦しい雰囲気が新潟を覆いつくすことになる。大宮アルディージャコンサドーレ札幌に5-0で勝利。つまり、今節における降格圏からの脱出が無理であることが明らかになっており、さらに試合が開始された直後には、同じく勝ち点25で降格圏を争うガンバ大阪が首位を伺う浦和レッズを打ちのめす得点、さらに追加点まで挙げているという状況の中、対磐田戦は重く苦しい雰囲気の中、両者とも一進一退の争いが続き、前半を0-0で折り返す。

ちなみに、磐田もここで勝利すれば優勝争いに加われるため、なんとしてでも勝利を収めたい状況だったりする。

もちろん、アルビレックスは、ここで負けたらおしまい。分かりやすい。

そして戦いは予想だにしない結末を迎える。両チームとも拮抗したまま、後半ロスタイムを迎え、両チーム引き分けを覚悟した直後に矢野貴章選手が相手ディフェンダーを振り切ってミシェウ選手にマイナスのクロス、それを見事に起死回生のゴール・・・決めた瞬間、オフサイドの判定。意味が分からん。いや、まったくもってオフサイドのルールぐらい分かるけれど、意味が分からない。すくなくとも、オフサイドではない状態でオフサイドを取られることが、まったくもって理解できない。

ま、よくある話なんだけどさ。ただ、試合のカギを握る人物が審判だっていうのは、心底やめてほしいわな。とりあえず、この引き分けでガンバとの勝ち点差が3、大宮との勝ち点差が4に広がる。今期のアルビレックスは誤審によって降格することが決まったかもしれない。仙台戦の勝ち点3、セレッソ戦の勝ち点1、そして今回の磐田戦での勝ち点2。死んだ子の数を数えても仕方ないけれど、数えられる勝ち点がこんなにあるのがろくでもない。

次節、名古屋グランパス戦が、どうやら今年のアルビレックスが終了するかどうかの分かれ道になりそうである。

萬代橋の下を信濃川が流れ 我らの今シーズンも流れる[4] ホーム名古屋グランパス[編集]

9月29日、アウェイに比べてやけに勝率がいいホームでの名古屋グランパス戦。もはや1試合も落とせないという剣が峰に立たされたアルビにとって、もはや有って無きがごとき相性などという2文字すがらなければ、まともな精神を保てない、むしろ保てる要素があってよかったなあレベルの悲惨な境遇の中、粛々と試合が始まり、粛々と試合が進んでいく。

まぁ、どっちにしろ味方も敵も点が入らないのが今年のアルビレックスの大きな特徴なわけで。で、そうこうしているうちに、前半が終了。いつもどうりのスコアレス。しかし、名古屋の強力なオフェンス陣をしれっと完封できるまでにアルビレックスのディフェンスが成長したことを、心から喜ぶものである。あわせて、どうせ来シーズンになりゃボロッボロだろうと、今のうちから覚悟を決めるものである[5]

そんな新潟県人の心の余裕を見透かすように、こういうときに限って。ほんとうに、こういうときにかぎって。ねぇ。本当に。もぅ。

きっかけは、後半11分。左サイドバックのキム・ジンス選手の突破に名古屋の永井謙祐選手がたまらずPA内で痛恨のファール。ミシェウ選手がきっちりと決めてまず先制。この段階で、多くの新潟県人が、すくなくとも負けはない、かなレベルでほっとしたことから始まる。いつだって、小さなことからとんでもないことが始まる。そして、その小さなきっかけは即座に芽を出し、直後の後半19分、同じくキム・ジンス選手がロングスローからの折り返しを左サイドでキープ、粘ってPAに進入してマイナスのクロスを出すと、今度もミシェウ選手がきれいに流し込んで2対0。今シーズン、ほとんど見ることがなかった珍しい光景にビッグスワンが大きく揺れる。しかししかし、これでもまだ半分にも満たないってえところが恐ろしい。そして後半28分にこれまた左サイドを突破した矢野貴章選手がPA内のゴールラインぎりぎりから倒れこむようクロスを出すと、たまらず名古屋の増川隆洋選手が痛恨のオウンゴール。

なんてことでしょう。2012年のアルビレックスは、開幕からおよそ6ヶ月目にして、ようやく3点目に到達しました。

この奇跡、もしくはあるわけがない光景に新潟中が打ち震え、よっしゃ、後は試合を無事に終わらせるだけだ、と県民が勝利への祈りをこめていた後半45分。こりゃまた左サイドから名古屋ディフェンスを崩して中央へ切れ込んだブルーノ・ロペス選手が鮮やかなミドルシュートを名古屋ゴールに突き刺して4点目。それまで、いったい全体どれだけド至近距離&フリーな状態でもらってからのゴールを外しまくっていたか考えたくないロペス選手が、とんでもなく難しいミドルを鮮やかにぶち込むというのが、もはや信じがたいレベルのバカ話であるわけで。17点しか取っていないアルビレックスが、いったいどうしてなんでこんな結果を残すやら。夢かうつつか幻かと多くのJリーグファンが呆然。

そして、喜劇はフィナーレを迎える。

後半ロスタイム。しかも最後のワンプレーで、キム・ジンス選手が蹴ったコーナーキックを、やはりというかなんというか、中央からフリーで左サイドへ流れた坪内秀介選手が体ごとボールをゴールに押し込んで、おめでたうございます。アルビレックス新潟がJ1に昇格して以降の最高得点となる5点目が入りました。そして、これまたアルビレックスの歴史において、もっとも大きい5点差の勝利です。前節まで、半年かけて17得点、しかもそのうちの1点は相手オウンゴールという悲惨な状況の中、Jリーグワースト記録となる1シーズン19得点も視野に入っていた中、全てのサッカーファンが色々な意味で笑うしかない勝利をぶちまけるのが、いわゆる一つのあるびれっくすてえやつである。

です、うつつです、です。なんだったら、とっとと覚めて、開幕前に戻りたいぐらいです。が。こればかりはいたしかたない。

というわけで、現実のほうは、やっぱりというかなんというか、J2への降格がしっかりとカウントされっぱなしです。いくら大勝しても、降格圏脱出には、まだまだ勝ち点が足りません。結局、ガンバ大阪大宮アルディージャも引き分けたため、順位も17位のまま替わりません。でも、まぁ、とりあえず、久しぶりに悩みの後には楽しみがあることを思い出しただけよしとする。

試合に負けようと選手を引き抜かれようと
月日は流れ新潟ファンは残る。

次節、ホームでヴィッセル神戸戦である。

2012年・10月[編集]

この月がターニングポイントである。10月13日、新潟の守護神でありリーグ屈指のGKでもある東口順昭選手が大怪我で戦線を離脱。アルビレックスに危機感しかなくなったのに対し、残留を争う各チームに安心感が広がる。いやになるほど広がる。ただし、大宮だけは別。あそこは、そういった感情とは何か別の意識の元で動いている。その上で、アンサイクロペディアではより安心感を得たい人に対して全力で狂い喚き醜態をさらすことで、より安心してもらい危機感すら忘れるように仕向けていく。無論、東口選手の怪我で、ほぼ今シーズンは終わったと覚悟はしたけれど

10月は残酷極まる月だ[6] ホームヴィッセル神戸[編集]

いつまでもどこまでも負けられない戦いが続くアルビレックス。いつものことながらファンにとってはたまったもんじゃない日が続く。とりあえず、マゾにとっては天国だろう。先週の圧勝がフロックか運かそれとも何かの呪いかは分からないけれど、10月6日の対ヴィッセル神戸戦は、実はアルビにとってかなり優位に見える形で試合を迎えることになる。なんせ、神戸は新潟戦を前に泥沼の4連敗、さらにレギュラー陣に怪我人が続出、その上アルビはビッグスワンにおいて神戸相手に無敗という、書いているだけなら何とかなりそうな話がいくつか存在。

書くだけなら。

しかし、そんな話を無にするような話はそれ以上にある。なんせ、2012年から嫌な記憶しかないNHKでのテレビ中継が行われ、相手の監督は名将西野朗。怪我人は多いとはいえ、ヴィッセルの選手層の厚さは驚異的と、本当に書くだけでいやになる。

けれど、そんな話はまったく関係のないままに試合は始まり、いつもどおり新潟も神戸も点が入らない時間が続く続く続く。いつもどおりすぎる前半0-0にスコアレス、後半勝負。腹筋の硬さがなのに、拳の硬さが砂利のようなボクサーみたいな状況になる。

このじゃりの多い攻撃から、どんなゴールが生まれるというのやら。

…まぁ、生まれなかったわけだけれど。むしろ、後半は神戸に押される押される。けれど、決定的な場面を一つたりとも見せずにはじきまくる。なんて固い腹筋なんだ。しかし、こちらの攻撃もまったくといっていいほど点になるような雰囲気はなし、まるでなし。最終的に、新潟のディフェンス陣はまたしてもまたしてもまたしても相手の攻撃を0に抑え、オフェンス陣は先週の5点が夢で幻で何かの呪いであったことを証明する。あんなに枠内に入ったのに、今週はまるでゴールバーにすら当たらないときた。最終的に後半ロスタイム、キム・ジンス選手のロングフィードが流れ、超ロングシュート気味に神戸ゴールを脅かしたことが唯一の枠内での決定機というのが実に新潟らしい。

あわせて、同時刻に行われていた降格圏を争う大宮アルディージャvs.名古屋グランパスの一戦は新潟と同じくスコアレスドローに終わり、さらに一歩、降格ラインが新潟から遠ざかる。

この結果、次節、アウェイでの大宮アルディージャ戦に負ければ終了という、実に分かりやすい話がやってくる。そして、そして、そしてたまらない話として、次節は10月20日、このろくでもない日々を2週間過ごさざるをえないってところがもう。

なお、幸いかどうかは知らないけれど、10月5日(日本時間10月6日)に話し合われることになっていたロンドン五輪男子サッカー3位決定戦における韓国のプラカード問題は、急遽1週間の延期が決定。アルビの試合と韓国の呪いがかぶらないことも決定。この問題がどうなるかは誰も分からないけれど、アルビがどうなるかについては、確実によくない方向へ向かっている。

なぜなら、アルビはもはや敗北を怖れる必要がなかったのです。アルビ自らが敗北自体でありました[7]天皇杯 福島ユナイテッドFC[編集]

ひたひたとJ2が忍び寄ってくるその前に、10月10日、天皇杯3回戦がビッグスワンで行われる。相手は福島ユナイテッドFC。JFLの下、東北リーグ所属のチームである。この試合、アルビレックスは大幅にメンバーを入れ替えており、前の試合のスターティングメンバーからは田中亜土夢選手のみが先発、さらに今期アルビユースから昇格した川口尚紀選手を先発に据えるなど、新メンバーの実力を確認するという内容になっている。

とりあえず、前半5分に守備の要である菊池直哉選手が負傷交代。しかし、試合は若手選手が踏ん張り、こう着状態のまま前半を0-0で折り返す。

もう、嫌な予感しかしない。

そして、その嫌な予感は見事にぶち当たり、後半18分に福島の益子義浩選手に決められる。いや、ほら、若手を試す試合だからしょうがないよ、うん。しかし、しょうがないのはアルビレックスの攻撃力であり、後半ロスタイムに見事に外すいつもの呪いである。とりあえず、平井将生選手は悪くない。いつもの呪いだから。

結局、いつもどおりに0点しか取れなかったアルビレックスは、1点を獲得した福島ユナイテッドに敗北。天皇杯3回戦で姿を消すことになる。あわせて、今期のアルビレックスにおける鉄壁の防御力及び煮崩れたさといも並みの攻撃力を鑑みると、今回の敗戦はまったくジャイアントキリングには合致しないため、さほどショックではないのが悲しい話である。

本当に悲しい話である。

てゆうか、JFLの下の地域リーグ所属チームとの対戦前から、勝つ確率が半々だと全ての新潟県民が達観してるってのはどういうこっちゃねんこういうこっちゃねん。あわせて粛々と結果を受け入れるのが新潟県民のいいところ。今年もまた寒い季節がやってきた。あとに虚しさと、冷めたい虚空がはりつめているばかりでした。

形見とて 何か残さむ マルセロに 黒崎監督 秋の東口[8][編集]

10月13日、アルビレックス新潟とザスパ草津のU-23チームの練習試合が新潟県聖籠町のアルビレックス新潟クラブハウスで行われ、またしても、またしても、またしてもアルビレックスがアルビる

というわけで、前半20分にGK東口順昭選手が競り合いの中で昨年に痛めたヒザを負傷。繰り返す、東口選手、負傷。

全治


不明


不思議だなあ。なぜか、なぜだか笑ってしまう。なんでだろう。どうしてか、笑えてしまって仕方がない。

なお、今期の東口選手はJ1で最も失点率が少ないキーパーであり、1試合平均0.98点の失点という驚くべき数字を残している。しかも、その中に1試合に6点取られた5月のジュビロ磐田戦の悪夢も含まれており、それさえなかったらJ1ダントツの堅守を誇っていた。まぁ、そのおかげでキーパーに難のある他チームから思いっきり獲得目標にされており、また、新潟らしく給料の少なさという点においても、引き抜きやすい対象と見られていた。実際、この冬の移籍においては、サッカー関連のマスコミが注目する選手のトップとも言える存在だった。もちろん、新潟サイドの引き止めについても話題に上っており、もし今期J1に残留すればMVPは確実だの給料倍増だの、いや3倍増だのといった話が事細かにファンの間で語られていた。

全て、になった。そう、新潟に残されていた儚い希望が、今日、と消えた。

・・・などと言うたところで、それが新潟だろうがと言われればその通りなんだけれどもさ。ただ、今回の件について大きな混乱もなく粛々と対応しているアルビレックスと新潟ファンは、本当の意味で恐ろしい。覚悟を決めるということは、つまりそういうことである。ただ、こんなにも早く全ての痛みを受け入れる気持ちになれたというのは、違う意味でやるせない。なんでこんなに非常事態に強いんだと、心から自嘲してしまうレベルでやるせない。

そして、翌14日に怪我の全容が判明。右ひざ前十字靭帯再断裂、内側側副靭帯損傷のため、

全治


8ヶ月


とりあえず、次、サッカーのグラウンドで東口選手に会えるのは来年の夏になりそうである。とりあえず、再び、他チームの移籍対象となるまで復活して、アルビファンの気持ちを再びやきもきさせてくれることを、心から願うものである。待ってっからな

脚注[編集]

  1. ^ 元ネタはネスカフェのCM
  2. ^ 元ネタは硫黄島の戦いで守備隊が玉砕する際の最後の電報
  3. ^ 元ネタはRCサクセションの「ナイ-ナイ」
  4. ^ 元ネタはアポリネールの詩「ミラボー橋」冒頭で、訳者が長岡市出身の堀口大学
  5. ^ これは予言ではなく、単なる減らず口である。けれど、2013年1月5日に当たるんだから、早すぎである。
  6. ^ 元ネタはT・S・エリオットの荒地の冒頭で、訳者が小千谷市出身の西脇順三郎
  7. ^ 元ネタは新潟市出身の坂口安吾の「桜の森の満開の下」
  8. ^ 元ネタは出雲崎町出身の良寛の短歌から

関連項目[編集]