2013年のアルビレックス新潟・第三部

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2013年のアルビレックス新潟・第三部

2013年のアルビレックス新潟は柳下正明監督の下で、世界のトップチームであるバイエルン・ミュンヘンボルシア・ドルトムントが採用している新戦術、通称「ゲーゲンプレス」の新潟版ともいえる超ハイプレス&新潟得意のショートカウンター戦術を採用し、秋以降の2013年シーズンのJ1に旋風を巻き起こすことになる。ということは、アンサイクロペディアで大変によく見られた、笑うしかない新潟、いつものアルビレックスがまったく、影も形も出てこない。

ちなみに、このような戦術の根幹にあるのは、戦術の一貫性選手のケアである。後者がJリーグトップクラスだからこそ、新潟は1年間を通してチームの向上を継続できたことは確かであると同時に、笑える箇所が少ない分、なるべく知識を多めにして記事を書かざるをえないところが微妙につらい。

けど、ケガをしない、させないチームがどれぐらい強くなるかについて、ものすごくいいデータであると同時に、そういった思想やトレーニング方法が広まっていくことが、リーグ全体にとっても重要であるためしかたねえや。

9月[編集]

昨年とは違い、平穏無事な中位の日々を静々と過ごすわれらがあーるびれっくす。この懐かしき心休まる日々の原因が、選手たちが負傷をしないためであることは間違いない。実に、替えが利かない中心選手がいなくならないってのはすばらしい。改めて、柳下正明監督他チームスタッフに感謝すべき事案である。そして、スポーツの秋を迎え、これからの2ヶ月間は、来年度に向けた戦いの始まりである。

残り10試合となって[編集]

8月31日に行われたJ1第24節の終了時点で、アルビレックスの成績は勝ち点33(10勝11敗3分)得失点差-1(得点32失点33)という状況である。昨年度の鉄壁を誇ったDF陣を根こそぎやられ、開幕直後からセットプレイでぢごくを見たにしては、けっこーいい数字である。また、今後のチーム運営にもっとも影響する降格圏との差は、16位の湘南ベルマーレの勝ち点が20、17位のジュビロ磐田も勝ち点が16となっている。これは、残り試合が10試合という状況ではほぼセーフティといえ、アルビが昨年度のヴィッセル神戸並みの急降下するか、もしくは前述の2チームが大宮アルディージャ並みの急上昇をかまされなければ、まず降格はありえない差である。

が、なんとなくこんなことを言うとフラグっぽいのでこの件については見なかったことにしよう、そうしよう。

スクラップ&ビルド[編集]

アルビレックスのいいところ。それは、現実的な話を現実的な選択をもってしっかりとやれるという点である。ここからいきなり頂点へ向かって突き進むようなチームではなく、あくまでも2012年6月に柳下監督が就任した際、残留を目標に据えたことを新潟市民が支持したように、今やれることから何が最善かを明確にしてチーム運営を行えることが、大きな財産である。そのため、降格の恐れのなくなった残り2ヶ月などという状況は、2014年シーズンのための下準備をはじめるには、まさにうってつけと言える。

で、とりあえず、2013年から2014年度に移行する間、さまざまな事態が確定している。当たり前の話として、全選手の年齢が1つ上がるとともに、30代を迎えた選手たちに、引退の2文字が重くのしかかってくる。これはまあ、どこのチームでも同じ話である。その他に、アルビレックスにおける重要な話として、DFのキム・クナン選手の兵役によるチームの離脱が確定している。そのため、ここ8月中盤からの試合はクナン選手の代わりにフィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手がスタメンとして出場しており、2014年の布陣を見据えた動きとして舞行龍選手に着々とJ1の経験を積ませている。

そのほか、J1とJ2の各チームにレンタルした選手がレベルアップして帰ることも確定。とりあえず、してなかったら帰ってこれないかこさせないため、2013年の残りの3ヶ月間で、レンタル先で各選手がどういった上積みがしていくかが、今後の命運を決めることになる。昨年度の川又選手のような成長を遂げて帰ってきてほしいけれど、こればかりはなんともいえない。

最後に、ラスト2ヶ月の間にJ1チームに選手として残留するだけの上積みがなされなかった選手は、アルビレックスに残れない。ここらへんは悲しいけれど常識である。これは、2012年のようにレギュラーも控えもバックアップもユースも心を一つにして残留を果たしたのとは違い、2013年は早め早めに非情に動けるし、動かなければいけない。2012年12月のように、残留を果たした直後、盛大にチームをぶっ壊してレギュラーをすかんすかん放出していったのは、それまでチームの結束を緩ませるような動きができなかったためであり、とてもじゃないが秋口に来年の話ができるような状況でなかったためである。けれど、2013年は2014年に向けた動きができるししなければまずいまずい。とりあえず、ホージェル選手の獲得と舞行龍選手の復帰は、2014年度に向けた動きの第一歩に当たる。

で、ここまではシーズン終了2ヶ月前の段階である程度予想できる話。問題は、新潟の12月である移籍である引き抜きである。けれども、とりあえず、珍しく、時期的な意味で、今年の冬は、悲観的にならずにすむ若干の可能性があり、来年度のW杯出場の可能性がある川又堅碁選手に東口順昭選手、キム・ジンス選手らが、W杯登録メンバーに選ばれる可能性が激減する国内移籍を選択するとは到底思えないし思いたくない。

国外だったらもはやどうしようもない

そして、レオ・シルバ選手も複数年契約と思われる以上、1年でサヨウナラなんて事態は避けられるとは思うんだけれども、こればっかりは、フロントの判断である。しかし、せっかくここまで積み上げた選手間の連携とある程度計算できる来年の勝ち点を、12月のJリーグ閉幕直後にで失おうといういうんぢゃあないだろうかなあという心配がなきにしもあらず。いや、日本中がサッカーW杯で燃え上がるのが確定してるんだから、そのビッグウェーブに乗るための人材を手放さないほうがいいと思うんだなあと。

本当に、ここから先は神のみぞ知る世界である。。

さらば竹重[編集]

そんな来年度に向けての模索が始まる9月。いきなり、その第一歩が始まるんだからもうしょうがない。てゆうか、その一歩のせいで逆にこういった話になったんだけれどもさ。

というわけで、2013年の春、怪我人続出でGKがずえんずえんいなかったアルビレックスを支えるため、急遽ジュビロ磐田からレンタルで獲得したGK竹重安希彦選手が、9月6日になって、これまた急遽ジュビロに帰還することが決まる。これは、2013年、絶賛崩壊中のジュビロのチーム事情によるものであり、他チームにレンタルに出していた第3GKを返却させないといけないまでにジュビロが追い詰められたことを意味している。

そのため、この急な別れに対して、アルビレックスファンも、明日はわが身てゆうか、昨年のわが身という思いを強くするとともに、どうしてこうなったかについてを冷静に考える機会を得た、という話になる。

まぁ、単純に、スクラップ&ビルドに失敗しただけの話なんだけれども。けれど、昨年のアルビとは違い、磐田の場合は、それが一度成功した部分をスクラップできなかったという点において重い。2010年のアルビのように、成功した状況を引き抜きでスクラップされたのと違い、ジュビロは成功し、日本代表にまで上り詰めた選手をスクラップすることができなかった。その結果、代表戦のたびごとにチーム状況は悪化し、明らかにコンディションの悪い選手も、それまでの実績から使わざるをえなかった。そう思うと、2011年にU-23代表戦に出たレギュラー選手を、直後のリーグ戦に出さなかった黒崎久志前監督のスタイルがアルビの若手選手にいかに好影響を与えたか、という話になる。

とりあえず、ベストパフォーマンスは点を取るけれど、ネームバリューは点を取らない。これは、肝に銘じておかないといけない話である。まぁ、2012年のアルビレックスにおけるFWらしき何かも、ネームバリューはよかったんだ、うん、ほんと。問題は、ベストパフォーマンスでも点が取れなかったって話になるんだけれどもさ。

天皇杯2回戦 ホーム対新潟経営大学[編集]

というわけで、9月7日にビッグスワンで行われるサッカー天皇杯2回戦は、来年度に向けたチーム編成を考えるための格好の題材となる。昨年のように、3回戦で地域リーグに所属していた福島ユナイテッドに敗北して、口から魂吐きながら、よし、これでリーグ戦に専念できるとか何とかいう話と違い、しっかりと2014年を見据えた試合ができるという意味では相当重要である。

が、さすがに試合前に柳下監督が天皇杯優勝を目指すという話をする時点で、うーーーーーーん。

まぁ、すべてはである。来年度の話も、そして2013年のこれからのリーグ戦についても、そして目先の新潟経営大学戦についても運である。が、1年先を見据えての準備とせにゃならんことをするための一歩としては、けっこーいい戦いである。

んで、おーーーーーーーーいと言わざるをえない結果になるところもまたアルビレックス。一応、試合には勝ったのだけれども、J1が大学相手に延長戦にまでもつれ込む段階で、少々心苦しい。もっとも、新潟経営大学は東口順昭選手の母校であるため、経営大の今後ますますの発展を期待できる、と素直に見ることもできる。

一応、試合は前半22分にレオ・シルバ選手のフリーキックでアルビが先制点、1-0でリードを奪うものの、35分に余裕を見せて川又堅碁選手を交代させたところから、徐々に雲行きが怪しくなっていく。

なんせ、1点リードしたものの、加点できないんだからしょうがない。

そして、後半36分に経営大学に見事崩されて太田翔選手に決められて動転。誤字だけどいいや、動転1-1。そして、試合は経営代が押せ押せの状態で、大学生相手にJ1チームとしてはくつじよくとも言える延長戦に突入。直後の延長前半2分。中村太一選手に決められて逆転。1-2。な、おーーーーーーーーい、だろ。しかし、その直後、アルビの新潟出身選手が試合をひっくり返すのだから、今日はまったく新潟デー。とにもかくにも新潟デー。延長前半5分に田中亜土夢選手、同じく6分に本間勲選手が立て続けにゴールにたたっこんで、3-2。とりあえず、両選手とも来期の居場所をアピール。

そのほかの選手についての明確な返答は避けたいと思う。

試合はその後、延長後半4分にキム・ジンス選手がダメ押しとなる4点目を決めて終了。経営大学からのアルビレックスコールおよび東口コールを受けての3回戦進出なんだけれども、本当に、反省材料と来期の構想に役立ちすぎるデータがわんさか集まる集まる。うわーい、ほんと、来期のチーム編成がどうなんだろ、これ。次の試合は9月14日、ホームで大宮アルディージャ戦である。

ビッグスワンに新たなスポンサーが誕生[編集]

9月11日、アルビレックスのホーム、ビッグスワンに大きな変化が訪れる。長らく東北電力が命名件(ネーミングライツ)を取得、正式名称東北電力ビッグスワンスタジアムとして親しまれてきた、ということにするビッグスワンは、東日本大震災以降の各地域の電力会社の営業不振の波をもろに受ける形で、2013年を最後に命名権を返上することとなり、新潟県では新たなスポンサーを探していたところ、県外である東京にある大手化学品メーカー、電気化学工業、通称「DENKA」が命名件の取得に名乗りを挙げ、2014年度より、正式名称が「デンカビッグスワンスタジアム」となることが決定する。

なお、電気化学工業の主力生産品は化学肥料およびセメントで、いわゆるデンカセメントの商標で知られており、親不知の近くに同社が1921年に設立したセメント工場がある。その親不知に面する糸魚川の電気化学工業青海工場では、すぐそばにある黒姫山から露天掘りした石灰岩を加工、セメントやカーバイトなどの製品を出荷している。そのため、どんな会社かまったく分からなくても多くの工事現場を通じて「デンカ」は多くの人に知られた名称である。他にも、新潟県には五泉市にワクチンや検査薬などを製造するデンカ生研があり、今回のビッグスワンの命名件取得によって、確実にデンカの名前は新潟市民に刻まれるものと思われる。ただし、いかんせん完璧に新潟市民に刷り込みが成されたビッグスワンの呼び名を変えられるかどうかは、すんごく微妙。一応、各種メディアを通じて影響はあるものと思われるけれども、やっぱし微妙。

最終的に平成25年11月6日に電気化学工業と新潟県は正式に調印し、東北電力ビッグスワンスタジアムは2014年度より「デンカビッグスワンスタジアム」へとその名を変えることになる。

いつもとは逆 ホーム大宮アルディージャ[編集]

9月14日、新潟県の梅雨明けが遅れてコンディション調整がしやすいなどという話をしてから1ヶ月後、しかも9月になったらすぐに涼しい気候に恵まれたため、これは幸先いいなあと思ったところに残暑が襲い掛かるのがアルビレックスというものである。まぁ、風は涼しく湿度もさほど高くないので体調を崩すほどではないため問題はないのだけれど、この季節の寒暖の差は微妙にコンディションに影響が出る。

などと、試合にまったく関係ない話をしてしまうほど、大宮アルディージャとの相性があまりよくないのがあーるびれっくす。正確に言うと、引き分けのあまりの多さに涙したくなり、元アルビの守護神である北野貴之選手による数々のスーパーセーブが心に重く重くのしかかる。けれどもしかし、今年のアルビには川又堅碁選手がいる。正確に言うと、今までの大宮戦とは違う川又選手がいる。今年ブレークした彼ならば、重くのしかかる大宮戦を何とかしてくれるはず。と思ったら、大宮のキーパーが江角浩司選手に代わっており、北野選手は控え。よし、これならばなんとかなる。

などと言ったらば、前半ロスタイムにゴール前のクロスをドフリーではずすのがあるびれっくすてえものじゃないか。まぁ、微妙にタイミングがずれて川又選手が上手にミートできなかったのも確かなんだけどもさ。

しかし、試合はアルビペースで進む。なんと、前半を大宮のシュート0に押さえ、怖い怖いゴール前の放り込みに対してもほぼ完璧に対応。大宮の誇るスロベニア代表コンビ、ズラタン選手とノヴァコヴィッチ選手を抑えることに成功。もっとも、これには大きな原因があり、両者とも火曜日に行われたキプロスとの代表戦に出場し勝利に貢献、その直後にキプロスから日本まで戻って休む間もなく試合に出場したため、ベストコンディションに程遠いためである。しかし、そういう日に限って大宮のDF陣が奮起するんだからたまらない。しっかりと川又選手を抑え込み、新潟の攻撃の芽を摘み続ける。しかし、そういった動きを考慮しての後半である。

というのも、この試合、普段のように先発メンバーに田中達也選手が入る代わりに、岡本英也選手が名を連ねる。つまるところ、後半いつもの交代を機に勝負を決めようという意思が丸見えで、まさにスロベニア代表コンビの動きが悪くなる時間帯に勝負という話がよーく分かるスタメンとなっていた。その考えが大当たり。後半に入って20分過ぎ、いつもどおり交代枠を2枚使った直後から新潟の連携がピタリとはまるのが今年のアルビレックスてえものである。後半20分に成岡翔選手とホージェル選手、26分に岡本選手と田中選手を代えた直後の29分。ホージェル選手のドリブル突破から田中選手にパス、折り返したところを田中亜土夢選手が見事なミドルシュート、対アルビ鉄壁兵器であるGK北野選手がいない大宮ゴールのネットに突き刺さり、1-0。けれどもしかし、その直後から大宮の攻撃陣のエンジンが点火。スロビニア代表コンビがアルビゴールに立て続けにシュートを放つものの、疲れのためか後一歩の精度に欠き、東口順昭選手をおびやかすに至ず。その後はアルビがうまああく試合をコントロール。ロスタイム間際には前期の大宮戦のお返しとばかり、アルビコーナーフラッグ付近にボールを集めるという、鹿島る姿まで見せるのだから、正直普段と違う光景すぎる。結局そのまま1-0で試合は終了。なお、試合終了間際に鈴木武蔵選手のシュートをGK江角選手がビッグセーブで止めており、とりあえず、アルビ戦になると大宮のこういうシーンが出てくるのが、もはや運命みたいなもんであろうかというかなんというか。勝ったからええんだけれども。

なんにせよ、リーグ戦では久しぶり、本当に久しぶりの大宮からの勝利であるとともに、ホーム5連勝。この瞬間、2010年にビッグスワンでファンを魅了したアルビレックス神がようやく、ようやく新潟へご帰還なされる。まぁ、もちろん、2011年2012年とアルビを翻弄しまくったネタの神様と同一であることは先刻承知なわけだけれど。

次の試合は9月21日にアウェイで森保一監督率いるサンフレッチェ広島との一戦である。

上位互換 アウェイサンフレッチェ広島[編集]

9月21日、お互いに勝手知ったる森保一監督と千葉和彦選手の所属する前年度チャンピオンチーム、サンフレッチェ広島との一戦。この試合は、開始早々から攻守がめまぐるしく変わり、シュートもポンポン打ち合って一進一退という、当初は、両チームのファンが面白いと感じる形で始まる。けれども、かたや優勝争いに食い込み、かたやメンバー全員が成長途中という点において、残念ながらチームの完成度については広島のほうが一枚も二枚も上手という点においては、徐々に結果として差が出てくるのも仕方ない仕方ない。

特にそんな悲しき現実が生まれるのが、ゴールまでの組み立てってところが、実にまったくアルビレックス。なんせ、広島がリーグ戦3連敗で調子を崩しかけている中、クソ真っ正直に攻撃して、広島のカウンター狙いの戦術にはまり続けるんだから世知辛い。いや、そういう相手に合わせた戦術を取れるから広島が強いんだけれどもさ。

というわけで、前半28分、広島のカウンターで石原直樹選手のパスを受けたファン・ソッコ選手がスッカスカのアルビの右サイドを突破。いつもの右サイドを突破。そのままゴールをこじ開けて1-0。で、その直後の33分。こりゃまたカウンターで森崎和幸選手が奪ったボールを即座にミドル、こぼれたところに佐藤寿人選手が反応するもぎりぎりでクリア、けれどその先で待っていたこりゃまた石原選手がクロスを上げると、見事にアルビDF陣のマークを外した佐藤選手がヘッドで押し込んで追加点。2-0。

なんちゅうか、いい経験すぎてがっくり来る。若いサイドバックを攻撃的に使う以上、カウンター大好きチームの餌食になるのは仕方ないけれど、2点目の組み立てが見事すぎて嫌になる。ミドルをはじく可能性、佐藤選手が競り合いで負ける可能性、そしてボールがクリアされる可能性を全部見越して最後のクロスとDFを外す動きが生まれている。

何この詰め将棋

結局、チームとしての予測力がちょーっと広島に負けている。まぁ、経験てえものだからしゃーないけれど、若いサイドバック2人が森保監督の手のひらで動いているようにしか見えないってところが悲しい。勝手知ったるどころの騒ぎではない。とりあえず、アルビの反撃がクロスの精度と川又堅碁選手への強烈なマークで終わり続けるのが実にまったくやるせない。しかも、点を取った後の試合の作り方もちゃんと広島は考えており、しっかり守って佐藤選手へのカウンター狙いがはまりすぎ。逆に、はまらせるためにチーム戦術としてどんだけ練習時間を積み重ねたのやら、という話にもなる。

んっとうに、若手育成でやってきたアルビの上位互換チームすぎて、もう。

というわけで、後半開始早々に右サイドバックの川口尚紀選手と坪内秀介選手が交代。そらーーーーーもう、仕方ない。で、即座に試合は膠着。てゆうか、膠着させられる。アルビに持たせて跳ね返すだけ。突っ込ませて、塞いで、苦し紛れのパスを掻っ攫うだけ。うん、2-0でこれは当たり前。それにこんな試合運び、アルビがやってるところ見たことねえや。結局、チーム全体の引き出しの数が違いすぎて何かが出来る選手と出来ない選手の差が激しい激しい。

正確に言うと、何か出来る選手とそれを生かそうとする選手同士の意識の差が大きい大きい。

そういう意味で、どしてもアルビと広島には差が生まれるわなあ。昨年アウェイで広島に勝ったときと、前期のビッグスワンで1人退場した後に堅守で苦しめたときは、両方ともアルビは守りに守ってカウンター一閃、もしくはセットプレイで一撃というまさに弱者の戦い方で対応したけれど、さすがに今回のように、いつもの戦い方で挑んだら、そらあこんな試合になってもおかしかない。けど、そうならんでもらいたかつたなあ。

試合はそのまま2-0で完敗。改めて、今年のアルビレックスの現状を垣間見る試合となる。相手に対応されるとどうしようもなく、上手く対応されるとさらにどうしようもなくなる。で、広島はそれがとんでもないほど上手い。チーム全体で相手をはめる動きと弱点を突く動きをしてくるんだからたまらない。けれどもしかし、こういった試合でドン引きカウンターとかいうと、チームとしても成長せず、未来も見えないことも確かであり、少なくとも前半は、1点取られるまでは、互角の試合をしていた。アルビの誇る両サイドバックも特攻精神をもって広島を苦しめた。で、その後、しっかりとその隙を突かれ、それから先、アルビに広島ゴールをこじあける力がなかったところもまたしょうがない。

昨年度、そんな戦い方が出来るから広島が優勝し、出来ないアルビが最終節で奇跡の逆転残留という差になって現れたことが、改めてよく分かる試合である。

で、その一番の原因である、元アルビレックスコーチの森保一広島監督の手腕に泣けてくる。彼がいたら、2012年は絶対にもうちょっと楽なシーズンを送れたと思うとさらに泣けてくる。とりあえず、2014年度は広島のように相手チームファンが弱冠引くレベルで統率の取れた試合運びをアルビでも見てみたいものである。

・・・無理だろうけど

あわせて、次節は9月28日にアウェイで柏レイソル戦である。

不運なチームと幸運なチーム アウェイ柏レイソル[編集]

9月28日。この日のアルビはいつもとはちょっと違う、微妙な状況での試合となる。というのも、相手となる柏レイソルがナビスコ杯で勝ちあがり天皇杯で勝利しACL準決勝に進出した結果、9月の日程がめちやくちやになってしまい、急遽、ACL準々決勝後に、Jリーグ機構に新潟とのリーグ戦の延期を申し出るなどというニュースが飛び込んでくるぐらい、切羽詰った状況に追い詰められる。

しかし結局、テレビ放送やサッカーくじとの絡みやら、すでにチケットを購入していたファンの都合など、もろもろがかぶさった結果、新潟としてはありがたく、Jリーグの今後を考えると相当に微妙な形で、9月28日の試合が予定通り決行されることになる。2011年にJ1、翌11年に天皇杯を制したレイソルは、ただでさえ強力な攻撃陣を揃えており、ほかにもアルビの元チームメイトでしかもオリンピック代表である鈴木大輔選手が所属している以上、こういう切羽詰った状況で試合が出来るというのは、ある意味、アルビにとっては珍しいほどの幸運でとてもありがたいんだけれども、やはり、今後のJリーグの未来を思うと複雑である。

けれど、行われる以上はやらなければならない。その上、25日に行われたACL準決勝で柏は広州恒大戦でホームでありながら1-4の大敗。その後、連戦を嫌いメンバーを入れ替えるかと思われた新潟戦を、あえてACLと同じメンバー、しかも相当に疲労度の濃いメンバーを出場させるんだから、柏のネルシーニョ監督のJリーグ機構に対する抗議の意思がちょっと重い。

しかし、とはいっても、サッカーをやらなしゃーないのである。

そんな悲壮感あふれる試合は開始早々に柏も新潟も惜しいシュートを繰り出す一進一退の攻防だったのに、徐々にそして明らかに柏に連戦の疲労が重くのしかかっていく。前半14分、柏のDF陣の大黒柱である増嶋竜也選手が負傷、急遽、狩野健太選手が交代で出場するものの、その直後から新潟のプレッシャーが柏を追い詰めていく。そして、前半32分、成岡翔選手のシュートをGKの菅野孝憲選手がはじいたところを川又堅碁選手が押し込んでアルビが先制に成功。0-1。けれども、その直後、前半終了間際に今度は柏のFW工藤壮人選手も負傷。

・・・気が重いどころの騒ぎじゃない

結局、後半開始早々に工藤選手はクレオ選手と交代し、レイソルはなんら戦術的価値もない交代カードを2枚使わざるをえなくなる。で、そんな非常事態に対して、こりゃまた新潟の得意な戦術が後半相手がへばっきたところに得点能力の高い選手をたたっこむという、あーきーらーかーに、柏の現状にとって最悪な戦術を駆使してきているわけで。

自分とこの不運は笑って流せるけれど、ここまで相手が不運を通り越して悲惨だと、さすがにちょっと考えてしまう。

しかし、そうはゆうても勝負であり、選手の生活がかかった大事な一戦である。後半開始早々、柏の最後の力を振り絞るような反撃が新潟のゴールを脅かすものの、後一歩のところでの精度を欠きシーンを連発。そして、後半25分、成岡選手と藤田征也選手、川又選手と田中達也選手が交代。

なお、柏レイソルの主将、大谷秀和選手も負傷で茨田陽生選手と交代。なんなんすかもう。ネルシーニョ監督もJリーグ機構も。相手チームのレギュラー3選手が怪我で交代する段階でアルビのほうも気が重いなんてもんじゃない。

その直後から、体力に勝るアルビがガンガンとサイド突破を繰り返していくのだけれども、後一歩及ばず、逆に中盤を主導権を握った柏のほうが徐々に試合のペースをつかんでいき、いつの間にかバテバテの柏にアルビが押され始める。すると後半30分、ジョルジ・ワグネル選手がPA右隅からミドルシュートを撃つと、それをゴール前につめていたクレオ選手がワンタッチで流し込んで、1-1。アルビは同点に追いつかれる。

その後、後半42分にアルビは鈴木武蔵選手を岡本英也選手に代えて投入。さらにパワーとスピードにあふれる選手がガス欠の柏に襲い掛かることになる。そして、運命のときが訪れる。鈴木選手の投入直後の後半43分。右サイドを突破した藤田選手からのクロスをDFを引き剥がした鈴木選手があわせるも、間一髪のところでGK菅野選手がクリア、するもののバーに当たってゴール・・・したんだけれども、審判がとってくれない。ゴール内に倒れこんだGK菅野選手の体の上に乗ったボールが、明らかにラインを超えた状態であったものの、直後にボールを外に出した菅野選手を審判は支持。

ぶっっっ


いや、そりゃねえよ。本当にねえよ。第4の審判って飾りかよ。てゆうか、主審の目ん玉は確実に飾りだろうって、おいいいいいいいいい。

えーっと、すいません。この瞬間、柏圧勝と見られていたJリーグ不運対決はアルビの大逆転勝利で決まりました。柏が連戦すぎてかわいそうとか言ってましたが、実はそんな状況で不運大魔王アルビレックスと戦えるということはつまり、とてつもない幸運なチームの証でした。なお、試合はそのまま1-1でドロー。アルビレックスは勝利を審判によって奪われ、柏はある意味奇跡の勝ち点1を獲得する。とりあえず、連戦の結果、レギュラー選手3人が負傷して格下の新潟相手に苦戦、ぎりぎりのところで引き分けに持ち込んだ柏の幸運さが目にしみる。本当に、目にしみる

まぁ、なんだ。日程とか怪我とか疲労とかいうのは不運ではない。運が悪いというのはこういうことだ

なお、鈴木選手のゴールを認めずに、試合を通じてピーピーピーピー笛を吹き鳴らして試合を止めリズムを崩し、イエローカードも7枚ほど乱舞させ(新潟5枚、柏2枚)、最後の最後で新潟から勝ち点2を奪った審判は、サッカーファンの間でも悪名の高い扇谷健司氏である。もっとも、新潟には2012年4月28日のホームベガルタ仙台戦という、審判が勝ち点3をぶんどってった衝撃的な試合があるため、まだ冷静でいられる。まぁ、勝ち点3を0にされるのも1にされるのもろくでもないことは変わりなく、たとえすでに経験したとしても誤審というものはひどい。本当にひどい。けれど、実にアルビレックスらしくて仕方が無い。ネタの神様は今日もまたご健在である。

次節は10月5日、ホームでサガン鳥栖戦である。

10月[編集]

下位チームファンの号泣が聞こえ始める10月。まかり間違えば、アルビレックスもその中に含まれていた可能性もあり、残り7試合とはいえど気を抜いてはいけない。気を抜けば来期に地獄を見る試合が続くのが、シーズン終了間際というものである。2013年のジュビロ磐田の不調は、2012年の秋から始まっているため、決して安心してはいけない。

もっとも、2013年は下位3チームのコンディション調整も夏季におけるチームの建て直しも上手くいってないため、降格は考えられないのだけれど、それでも、一歩間違えば同じ道を歩むのがサッカーである。気を抜けば、来シーズンに影響が出る。出てしまう。

佐賀県民の何割かが、川又選手を嫌いになった ホームサガン鳥栖[編集]

10月5日、ホームビッグスワンで行われるサガン鳥栖戦は、2011年、2012年とあまりいい思い出のないテレビの地上派での中継が行われることになる。もっとも、後半戦に入ってからのアルビレックスは、ホーム5連勝中であり、しかも相手のサガンのDF陣のレギュラーが2人出場停止となっているため、珍しく、テレビを見てもいいかもしれないという試合になる。もっとも、その出場停止の選手の1人が、後半戦の鳥栖の躍進を支えた菊地直哉選手であるため、少々気が重いような軽いような複雑な感情も含まれる。そして、こういった試合は、普通であればまさにチャンスであるのだけれども、アルビレックスがそういうチャンスを手にした回数と逃した回数、さらには先週の試合を考えると、そう簡単にはいかないのが現実である。

なお、試合はいつもどおりのサガン鳥栖戦、すなわち両チームによる前線からのハイプレス合戦で、そもそも鳥栖のDF陣の穴を突く前に中盤から前線でボールのやり取りが行われる。そして、アルビレックスもサガンも同じような前線からの強烈なプレスを身上とするチームであるため、いつもどおり、いや、いつも以上に中盤でガッシガシぶつかりあう。

その結果、前半だけでイエローカード6枚(アルビ4枚、鳥栖2枚)。しかも、選手同士のいざこざも2回。さらに出血騒ぎまでおまけしますというレベルの荒れた試合になる。まぁ、前半終了間際に、アルビのキャプテン三門雄大選手が、顔面にクリアボールを受けて鼻血に見舞われただけなのだけれど。

しかし、後半戦好調な2チームによる対戦であるため、荒れた試合の中でもゴールはしっかりとこじ開けており、前半30分に川又堅碁選手と成岡翔選手のワンツーで鳥栖DF陣を翻弄、PA内にするすると入り込んだ成岡選手が1度は鳥栖のGK、林彰洋選手にはじかれるものの、こぼれたところを冷静に押し込んで、アルビレックスが先制、1-0。しかし、前半39分、オフサイドやろそれえええええ、という新潟ファンの絶叫の中、池田圭選手がアルビのGK東口順昭選手と交錯しつつボールをネットに流し込んで同点。1-1。

あえて何も言うまい

そのまま前半は終了。負傷した三門選手は本間勲選手と交代する。もっとも、運動量豊富な今年のアルビレックスは後半勝負がメインとなっており、足が止まる時間帯のレオ・シルバ選手の恐ろしさと、交代で入ってくる攻撃的な選手による数々の仕掛けがDF陣に不安のあるチームをことごとく屠ってきた。そして、残念ながらありがたいことに、レギュラー2人が出場停止中のサガン鳥栖のDF陣は少々ではなく相当に不安があった。という話が後半に結実する。

というわけで、後半24分、PA左隅へのロングボールを競り勝った川又選手が、PA内に切れ込んで岡本英也選手にラストパス、見事に決めて2-1。それで終わらないから世の中は恐ろしいということで、後半35分、若干オフサイド気味だけど前半のあれの分帳消しでいいやってタイミングで抜け出した川又選手に、キム・ジンス選手からドンピシャのクロスがわたり、すっかこーんとダメ押しの3点目。川又選手は今期の鳥栖で計6点(ゴール4点、アシスト2点)を奪い、これでシーズン17ゴール。新潟のレジェンド、マルシオ・リシャルデス選手越えを達成する。

試合はそのまま3-1で新潟が快勝。チーム記録となるホーム6連勝を達成するとともに、サガン鳥栖関係者に、川又堅碁の悪名を知れ渡らせることに成功。まさか、新潟からここまで特定のチームに相性のいい選手が出るとは思わなかった。あ、でも、鹿島アントラーズ戦における○様がいたか。もっとも、いい話ばかりではないのがまったくもって新潟らしく、最終的にイエローカードはアルビが5枚、鳥栖が4枚という大量な試合となり、相当な数の新潟の選手がイエローカードの累積で試合に出られなくなるまで後1枚となる。とりあえず、次節以降は、翌週の対戦相手を見越した戦術を取るか、もしくは控え選手へのチャンスがめぐってくるか。なるべく、強豪相手にレギュラーががっつりかけた状態で試合することのないよう、しっかりと心がけてもらいたいものである。

などという文章を書くこと自体、フラグなんだろうけれど。

なお、次の試合は10月13日に、ホームで天皇杯大分トリニータ戦、リーグ戦は10月19日にアウェイでFC東京戦である。というわけで、大分の辻尾真二選手の応援団の皆さんが今年2回目となるビッグスワンになることを、心からお喜びいたします。いや、まさか、ねぇ。

発動する不運属性 天皇杯 ホーム大分トリニータ[編集]

新潟県内の佐川急便関係者の皆さん、年に2度の動員、ご苦労さまです。

なお今回の天皇杯3回戦は、テレビ中継もない、ネットでも配信しない、誰が出場してるかもよく分からないという、ないないづくしの試合となる。こういう非常事態において、単に結果だけ語るようなら仕込みが足りない。なぜなら、こういうときに小ネタを温存しておくと便利だからである。というわけで、大分トリニータ所属の辻尾真二選手とアルビレックス新潟との特異な関係についてを穴埋めとして使用する。

簡単に説明すると、2013年3月まで佐川急便の第5代社長を勤めていた辻尾敏明氏に恩義を感じる新潟県の宅配業者が、毎年毎年、彼の子息である辻尾真二選手が所属するチームが新潟に来た際に、数百人規模で大規模私設応援団を派遣するという、ただそれだけの話である。もっとも、アルビにとってはホームの試合で入場者数が増えておいしく、相手チームにとっても、ときに声援が倍増する応援団の存在は心強く、応援する側も自腹を切らずにサッカーを楽しめるという、いいこと尽くめの話である。実際、平均で300人規模の私設応援団が年1、カップ戦によっては年2回ビッグスワンに来るだけで、軽く七桁を超える利益が出るため、なんだったら毎試合お願いしますという冗談も出るほど新潟にとってありがたい存在である。

もっとも、天皇杯は基本、各県ごとのサッカー協会が主催しているため、今回の動員についてはアルビの収益云々ではなく、ビッグスワンの収益という点で大きいわけだけれど。なんせ、大分と新潟との距離を考えれば、自ずと大分サイドで動員できる人数も限定されるため、アウェイ席がガラガラでスタジアムの収入がグヘっとかになるよりも、私設応援団といえども、数百人&百万円を超える利益を計上してくれるだけでも違う違う。

ただし、一つだけ大きな問題がある。新潟県内の宅配業者から私設応援団に動員されるということは、もちろん、その中にアルビレックスファンが存在する、という話にもなる。多くの場合、それはそれ、これはこれという考えで、特に問題はないのだけれど、中には生粋のファンもいて、相手チームのユニフォームに着替えさせられ、相手チームの選手名を覚えさせられ、場合によっては応援歌まで即興で教えられるという悲劇も存在する。なおかつ、自分はアルビファンであるからと動員を拒否すると、なかなか、大人の社会というものは難しいもので、後々まで上司から目をつけられるという怖いうわさまで存在。

あくまでも、うわさである。

そんな外野の話はさることながら、試合は粛々と進む。なお、左サイドバックのキム・ジンス選手はA代表に召集され、10月13日に行われた韓国ブラジル戦で先発出場を果たしている。幸い、怪我もなく、乱闘を起こすこともなく、0-2で敗北するものの左サイドから崩されるようなこともなかったため、特に問題はない。まぁ、アルビレックスの選手とネイマール選手が同じピッチに立っただけでも感涙でむせび泣けるのだけれど、残念ながら同じ左サイドの選手であるため、マッチアップしてとかいう話にはならなかった。が、元コンサドーレ札幌で、その後、東京ヴェルディに移籍。その後、欧州で大活躍したフッキ選手と見事にマッチアップ。ケチョンケチョンとは言わないまでも、さすがに実力差は存在。でも、破綻しなかっただけでも大きな成長である。

ちなみに、今回の試合はサガン鳥栖戦で負傷した成岡翔選手の代わりに酒井宣福選手、キム・ジンス選手の代わりに坪内秀介選手、大井健太郎選手の代わりにキム・クナン選手、三門雄大選手の代わりに本間勲キャプテンが出場した結果、微妙な部分で連携がかみ合わず、リーグ最下位の大分相手に、なぜだかゴールが遠いという、いつものアルビレックスをさらけ出す。一応、川又堅碁選手も岡本英也選手も先発で出場するものの、微妙なところでタイミングが合わず、リーグ戦固定メンバーの弊害が垣間見える結果となる。あわせて、実は新潟と大分の試合は、どこぞの浦和レッズ並みに相性が悪く、それは、ホームで3-2で敗れた試合でもよーく身にしみている話である。

なお、2013年J1における大分の白星は、いまだにその1つだけである。

あわせて、試合はこう着状態のまま延長戦へ突入。直後に、新潟はその相性の悪さを、大分は新潟戦における運のよさを見せ付けることになる。延長前半2分、キム・クナン選手が負傷。その際、一瞬だけマークが外れた隙をついて後藤優介選手が見事得点。0-1。ぐへっ。その直後、後半前半5分、直前の失点で熱くなったレオ・シルバ選手が倒れた相手をおもっきし蹴ってしまい一発退場。ぐぐへへっっ。って。うぉいいいいい。天皇杯の一発退場は、次節のリーグ戦に直接影響するため、10月19日のFC東京戦でアルビはキープレイヤーを欠いた状態で試合に臨まなければならなくなる。

Q.えーーーーーーーっと、どうして、新潟って不運なんですか?

A.それが分かれば苦労しないから

試合はそのまま0-1で終了。まさか、大分を相手にホームで、2回連続で、時間が止まるレベルの不運を堪能するとは思わなかったけれど、結局はこれも新潟の実力である。控え選手陣とレギュラー陣の差を埋めないことには、新潟経営大学相手ですら苦戦するってのはすでにファン全員が知っている。そして、埋めなかった&埋められなかった以上、J1チームと当たればこうなるのも自明の理である。が、やっぱり不運で負けたことも確かである。実に切ない。で、新潟ファンをやってると、こんな話に慣れきってしまうという事実が、それ以上に切ない。なお、次の試合は10月19日のアウェイFC東京戦である。本間キャプテンの活躍を心より祈るほかない。

あ、辻尾選手は後半33分に出場、見事勝利に貢献しています。関係者の皆さん、おめでとうございます。

3カ国目4つ目のアルビレックス新チーム[編集]

10月16日、サッカーを含めたさまざまなスポーツに名義貸しを繰り返し、新潟関連のスポーツチームを軒並みオレンジ色に染め上げたアルビレックスに、なんと、新たなサッカーチームが誕生する。本家本元のアルビレックスのほか、女子サッカー&アルビシンガポール&アルビバルセロナに次ぐ5つ目のサッカーアルビレックスは、なんと東南アジアのカンボジアの首都、プノンペンを本拠地とするという段階で、ある意味、とんでもね。その新たなプロサッカークラブの名称は「アルビレックス新潟プノンペン」といい、2014年1月より、新たにサッカーカンボジアリーグ、正式名称メトフォン・Cリーグに参入するため、急ピッチで選手およびチームスタッフの編成が始まることになる。

なお、文章を書いている最中に「しょうこりもなく」だの「しゃしゃり出る」だのという言葉が含まれていたのを必死になって手直ししている。けど、まさか、バルセロナの後にプノンペンとは。

さらに、選手についてもカンボジアリーグである以上、カンボジア出身選手に限定され、一応、外人枠として日本人の登用を予定しているのだけれども、しょーじき、よー分からん。というのも、アルビシンガポールが全員日本人選手&日本人スタッフで構成されているため、選手の育成とスタッフの育成、さらには現地の日本人社会との友好がとんとん拍子で進み、ついにはアルビシンガポールが日本人サッカー選手の海外への窓口として確立したなんて話もあるのだけれど、いかんせん、カンボジアかあ。また、アルビバルセロナもサッカーの本場スペインバルセロナで、有能なスペイン人スタッフを招聘、最先端のトレーニング技術などを取り入れる窓口として役立つことはよーく分かるのだけれども、それにしてもプノンペンというのはねえ。

もっとも、今後、中国の没落とともに東南アジア各国へ世界中から投資が見込まれているため、もっとも安い時期にもっとも稼げる首都に自分達のサッカーチームを作るというのは、まったくもって間違ってはいない。けど、稼げるまでが大変で、それ以上に国が発展するまで、サッカーチームとして経営環境を整えるまで相当に気が長い話だと思う。無論、成功するしない以前に、アルビレックス新潟カンボジアには、シンガポールやバルセロナについで新潟と海外との架け橋になることが期待されており、むしろ発足当初はそちらが最初のメインになるわけで、いつの日か、アルビレックスまで選手を送り込める環境を整えられるよう期待する、という話である。第一歩というものはそういうものだけれど。そして、アルビレックス新潟シンガポールとアルビ・カンボジアの合同セレクションが12月に予定されており、2013年もJ1J2JFLに所属する選手たちが、リーグ戦終了とともに日本からトライアウトを経て海を渡るものと思われる。

あわせて、今回の寝耳に水の新チームの発足は2013年5月にカンボジアリーグと日本のJFAとの間で結ばれたパートナーシップによるものであり、もうちょっと早く話を進めてくれれば、3ヶ月で新チームという大騒ぎを避けられた気がしなくもない。選手はしょーがないけれど、スタッフの招聘も3ヶ月というのはちと厳しい。なんにせよ、世界中のアルビレックスで培った経験を新チームで活かせるよう、幸運を祈るものである。不運なアルビレックスだからこそ。

苦難選手、クナンの1年に[編集]

10月17日、天皇杯大分トリニータ戦で負傷し、精密検査を受けていたキム・クナン選手の怪我の詳細がアルビレックス広報より公表される。

左ひざ前十字じん帯損傷により、全治8ヶ月・・・。

全治、


8ヶ月。


つまり、2012年のアルビレックス新潟における東口順昭選手と同じ左ひざで同じ怪我、同じ期間という段階でしかも、同じ10月で同じ翌年の6月までって。までて。世の中には不思議な話があるもんだ。なんていいますか、その、7月の心電図騒ぎも含めて、2013年におけるアルビレックスの不運をすべて背負い込んだような話である。

また、今回のクナン選手の怪我によって2014年度のアルビレックスの補強に若干の変更が生まれた可能性が存在する。というのも、1986年8月生まれのクナン選手は、30歳になるまでに兵役に就かなければならず、また、サッカー選手として活動するには28歳の時点でKリーグに移籍しなければいけないたため、本来であれば2014年4月の段階でKリーグへ移籍しているはずの選手だった。というのも、韓国人サッカー選手は兵役期間中にサッカーをするには、韓国軍のサッカーチームである尚州尚武FCに所属しなければならず、そのため、彼が30歳になる2015年8月までに海外からの移籍をみとめていない尚武FCに入団するには、普通であれば2014年4月にKリーグのいずれかのチームに移籍しなければならなかった。

しかし、いかんせん、2014年6月までかかる大怪我である。そのため、Kリーグへの参入がどうなるかすら微妙になってしまう。場合によっては、2014年夏の移籍期間でKリーグに移籍し、2015年7月の移籍で尚武FCという話になるかもしれないのだけれども、それだとアルビレックスの補強にがっつり影響する。こればかりは、アルビレックスとクナン選手の契約がどうなっているかによるのだけれど、大怪我をしたまま単年度契約で放り出すでは気分が重く、さりとて来年の編成に影響するまで待っていたんではもともと絞まっているクビがさらに絞まる。たいへんにむつかしい話である。なるべく、奇特なKリーグのチームが手を挙げることを祈るばかりである。

キープレイヤーのいない試合 アウェイFC東京[編集]

10月19日、アウェイで行われるFC東京戦は、10月16日に台風26号によって大きな被害を受けた東京都伊豆大島の人々に哀悼の意を表するため、選手全員が喪章を付けての試合となる。

なお、この試合は先週の天皇杯でレッドカードをもらったレオ・シルバ選手の代わりに本間勲キャプテンが先発、さらに攻撃的なボランチとして、本来は右サイドで活躍する成岡翔選手を真ん中に入れた結果、三門雄大選手の代わりに天皇杯でも右SHで出場した酒井宣福選手がスタメンに抜擢される。その結果、いつもの新潟とはちょと違う、中盤の寄せがワンテンポ遅れた試合になるのは、そらあ致し方ない。レオ・シルバ選手がいないということはつまり、そういうことなわけで。ちなみに、本間選手と三門選手は2012年の際にコンビを組んでおり、リーグ屈指の失点の少なさと、新潟史上最○の得点力を誇っていたことを思えば、柳下正明監督の判断は間違ってはいない。

実際、試合は前半から一進一退の攻防となる。そもそも、相手はリーグ7位のFC東京であって、9位の新潟よりも格が上。そして、なおかつ、最近特に目立つようになってきている新潟の内弁慶っぷりと、持ち前の不運属性、さらにはそういうときに限ってキープレイヤーを欠いて試合に臨まないといけない以上、互角であることがありがたい。というわけで、前半は新潟が少々押し込まれるものの、田中亜土夢選手がギリギリでルーカス・セベリーノ選手の決定的チャンスを防いだり、いつものせっとぷりぇええについても、しっかりと対応。膠着状態のまま前半終了のホイッスルが鳴り響く。

で、後半開始直後にそのせっとぷりぇええで失点するのが新潟ってえものじゃないか。

後半8分、ルーカス選手からのスルーパスに反応した長谷川アーリアジャスール選手をフィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手がたまらずPA手前でイエローカード付きのファールで止めるものの、直後のフリーキックを太田宏介選手がゴールに蹴りこんで先制。1-0。軽く叫べる。軽く、叫べる。どしてセットプレイが強くて前半戦のときにボッコボコにやられたチームに、同じ失敗を繰り返すのですか。まぁ、アルビレックスにそんな相手チームにあわせて細かい修正やら対応する力なんてないんだけれどもさ。

あったらこんな苦労するわけねえんだけれどもさ。

しかし、新潟の後半は選手交代に妙がある。後半12分に酒井選手に代えて田中達也選手を投入すると、一気に試合は新潟ペースになり、惜しいシュートがFC東京ゴールを脅かす。脅かし続ける。おびやか・・・って、去年見たような光景だよなあ、うん。そして、さらに攻撃的選手を投入。後半32分に本間勲キャプテンに代えて鈴木武蔵選手がピッチに送り込まれ、なんとストライカーが4人いる奇妙な光景がそこに現れる。が、それで点を取れるようなアルビだと思ってはいけない。で、攻撃に偏重すればどうなるかということも、よーく考えないといけない。

後半34分、長谷川選手とのワンツーで抜け出したルーカス選手がドリブルで中央を突破、GK東口順昭選手との1対1を見事制して2-0。

あいっかわらず、ゴール前で柔らかいタッチが出来る選手に弱いなあ、と。後、サガン鳥栖ファンが川又堅碁選手をどう思うかが、よーく分かったなあ、と。知ってたけど。とりあえず、中盤からのスルーパス&一瞬の反応といった、DFラインが急造だったアルビの嫌がる戦法を中盤でつぶしまくっていたレオ・シルバ選手に三門選手がいない試合は、つまるところ、こういう試合になるということが、いまさらながら身にしみる。いや、骨身にしみる。試合はそのままタイムアップ。ストライカーが4人いたところで、アルビの攻撃陣に一瞬の反応と柔らかいボールタッチ、そして体捌きで相手DFを置き去りにするような選手はいない。泥臭く、体をぶつけ合ってのゴールの多いチームと、技術で相手を抜いて洗練されたゴールが出来るチームの差は確実に存在する。特に、セットプレイにおいて。

次節は10月27日、ホームで湘南ベルマーレ戦である。

よい一日 ホーム湘南ベルマーレ[編集]

10月28日、この日は上越市出身でアルビレックスからレンタル移籍中の大野和成選手が所属する湘南ベルマーレをビッグスワンに迎えるにあたり、いろいろといろいろな話が出てくる一戦となる。まず、素晴らしい話として、ベルマーレで年間を通じてゴール前を守っていた大野選手が、レンタル契約の都合で出場が出来ないほか、この試合に勝つか引き分けるかで、2013年のアルビレックスのJ1残留が決まり、さらに勝利すればホームでの連勝記録を更新。そして、なんとサッカー日本代表監督であるアルベルト・ザッケローニ氏がアルビの川又堅碁選手を視察に来るという、まさにチーム一丸となってお膳立てした結果、正月がいっぺんに来るレベルでアルビに幸運が訪れる、かもしれない試合となる。

なお、同じようにDF陣がボロボロだったチームにレギュラークラスのDFをレンタル、そして新潟戦に出場させなかったことでホームサガン鳥栖戦がめっちゃ楽しい試合になったことは記憶に新しい。つまるところ、アルビレックスのような若手育成を主体としたプロビンチャは、こういった相手の弱みに付け込んだ戦略が取れるのが強みである。無論、それで勝てるかどうかは運であるのだけれど。

あわせて、2012年、アルビで花開いたセンターバック2人がいなくなった直後、大野選手が湘南に残留すると聞いて多くのファンが発狂しかけたなんて話もあるけれど、それもこれもこの一日のための仕込みだと思えば、すべてが許される。

というわけで、試合は開始直後からアルビペース。ザッケローニ監督の目の前で川又選手にボールを集め続けると、即座にその効果が現れて、前半12分レオ・シルバ選手の浮き球のパスをPA内で受けた川又選手が裏に抜けたところを湘南の島村毅選手が後ろから押し倒してしまってPKを獲得。そのまま川又選手が蹴りこんで1-0。早速、ザッケローニ監督にアピールする。

しかし、その後はJ1残留にがけっぷちの湘南が一転して攻勢に出。アルビのゴール前を脅かすものの最後の精度を欠いて得点にはいたらず、そのまま前半は終了。その間、ベルマーレのDFの要である大野選手がいない中で、点取り屋である川又選手と彼をサポートする田中達也選手のコンビネーションが湘南DF陣のスタミナを少しずつ削っていく。結局、試合の組み立てというものは、試合が始まる前に半分は決まっている。

というわけで、後半。アルビレックスの猛攻が始まる。まず、後半6分に川又選手お得意の低い弾道のクロスボールへのワンタッチシュートは、湘南GKのアレックス・サンターナ選手に防がれるものの、こぼれたところを拾いなおして反転、再度シュート、しかし再度サンターナ選手に弾かれてしまうものの、こんなにPA内で生き生きしている新潟の選手を見たことがなかったことを考えるものすごくうれしい。考え直すと、ちょっと悲しいけれど。

そして後半18分、成岡翔選手が左サイドを突破、ゴール前に駆け上がるとPA内で今度は湘南FWの古橋達弥選手のファールを誘い、今シーズンそれまで1回しかPKを獲得してなかったアルビレックスがこの試合で2つ目のPKを獲得する。まぁ、とりあえず、体を寄せてのディフェンスがつたないFW陣にドリブルで突っかけるというのは、素晴らしい判断である。そして、そのまま川又選手がたたっこんで2-0。ザック監督にアピールというかなんというか、持っている選手であることを見せ付ける。このゴールで川又選手は新潟のレジェンドであるエジミウソン選手の持つアルビレックスの年間最多ゴール記録に並ぶことになる。

さらにさらに、後半27分に途中出場の鈴木武蔵選手が前線でボールをキープし、追い越した田中亜土夢選手にパス、そして最後は先ほどアレックス選手に弾かれたグラウンダーのクロスを、今度こそ川又選手がワンタッチで押し込んでハットトリックとアルビレックスの年間ゴール数の新記録を達成する。3-0。そして、2013年のアルビの総得点40点のうち、半分である20得点を川又選手がたたき出すという素晴らしい話になる。もちろん、ザッケローニ監督の前で最高のアピールを果たすとともに、新潟の選手としては空前絶後となる全国のサッカーファンに通じる選手となることが確定。晴れて、ザックジャパンの隠し玉となる、といいな、けど、なったはず。もっとも、よく訓練された新潟ファンは、2013年の川又選手の活躍について、クロスへの反応では代表レベルだけれど、そのほかのスキルについてはまだまだ厳しい点が多いことをちゃんと理解している。けれど、前線からの守備やボールキープ、さらには身長やガタイのよさなど、他の代表FW陣に負けないところも多い上、24歳という若さも魅力であることから、2014年のW杯の有力候補になったことは間違いない。

だから、きっと、W杯に出場できる話をポシャらせる危険性をはらむ、2013年12月における他チームへの移籍なんて話は、多分、ない、はず。そういう点で、今回のハットトリックは、川又選手にとっても新潟ファンにとってもうれしい話になる。あわせて、2014年の夏か、もしくは12月にさらなる飛躍と書いていつもの話と読み、新潟県民が七転八倒する移籍が行われる覚悟についても、今のうちからやっておかないといけない。でも、調子を崩してそんな話が立ち消えになるなんてことも嫌なので、それはそれでむつかしい。

そんなファンがもやもやしまくる状況の中、すんなり試合が終わらないからこそネタの神様がいるアルビレックス。喜びを喜びすぎると喜べなくなるってことを気づかせてくれるかのごとく、まず後半32分にアルビ左サイドを突破した古林将太選手のクロスを永木亮太選手がヘッドで押し込んで3-1。その直後の後半37分に右サイドを駆け上がった亀川諒史選手のクロスを川口尚紀選手が痛恨のオウンゴールで3-2。3-0から5分間で絶体絶命の窮地に立たされるという、実に見事なアルビレックスの姿をザッケローニ監督に見せ付ける。その後は、スカンスカンスカンスカンとベルマーレがサイドからクロスを放り込みまくるところを、ゴール前で東口順昭選手他、アルビ守備陣が必死になってクリアするというたまらない展開となるものの、運よくゴールを守りきることに成功し、試合は3-2でアルビレックスが勝利。これでホーム7連勝。そして、アルビレックスはJ1残留を果たすことになる。

そして川又選手は20ゴールで得点王争いの単独2位に浮上。トップを走る川崎フロンターレ大久保嘉人選手に2ゴール差まで詰め寄った結果、ナビスコ杯天皇杯で敗退し、リーグ戦でも中位争いの只中にあって、さらに残留も決めたという状況の中、選手もファンも試合のモチベーションを高める要素がいまひとつという、多くのチームでよくある消化試合という名の惰性を打ち崩せる、大きな意義が出来上がる。

残り4節。次の試合は、1週空いて11月10日、アウェイで大分トリニータ戦である。

柳下監督の契約更新[編集]

10月28日、J1残留を達成したアルビレックスは監督である柳下正明氏との契約を更新、2014年もアルビレックスを率いることで合意したと発表。とりあえず、2012年の悪夢から見事、アルビレックスを救い出した段階でファンは常にいつでも柳下監督を支持しているため、残留を確定させた直後の契約更新はほぼ規定路線と言える。また、アルビの特色である若手選手の積極的な育成というスタイルについても、川又堅碁選手を筆頭に、キム・ジンス選手や川口尚紀選手といった無名な選手を積極的に起用、代表レベル、J1レベルにまで押し上げた手腕は見事であり、アルビのようなやっすい給料のチームが、多くの若手選手を育成しまくることでJ1を生き残るためには、まさにうってつけの監督であると言える。

無論、それは優勝というものが最終目標である以上、ベストではない。手塩にかけて育てた選手を引き抜かれてチームが瓦解、立て直すまでもがき苦しむことは新潟にとってすでに当たり前になっており、しかも、場合によっては1から戦術から組み立てなおさなければならず、何ヶ月も勝ち点3が取れないなんて話もザラ。結局、選手が育つまでファンも待つしかなく、未来の勝利のためには目の前の敗北を割り切らざるをえないと多くの新潟県民は達観している。これは、素晴らしい話なのだけれども、正直、素晴らしくない。

本当に、たまらない。

でも、そういった苦境を耐えられるフロントであり、スタッフであり、ファンであり、選手であることが、アルビレックスの一つの強さであり、頑固に若手を使い続け成長を促す柳下監督は、とりあえず、ワーストでなければそれでいいという点において最上である。また、戦術面でも2012年に徹底的な守備戦術を取り入れてギリギリの残留を果たすと、翌2013年にはまったく違うハイプレス戦術で降格圏レベルだったチームを中位にまで躍進させることに成功。さらには春の段階で、夏場に威力を発揮する後半勝負を徹底させた結果、夏から秋にかけてホームでの連勝記録を打ち立てるなど、長期的なチーム運営、判断において柳下監督の手腕は確実にJ1上位であるといえる。もっとも、試合ごとの選手の起用については、アルビのうっすいうっすい選手層では仕方ないのだけれど、チームの成長を促す積極的なメンバーの起用とは逆の起用もよくやることで知られ、レギュラーでもふがいないプレーをしたら即座に交代させて、場合によってはスタメンからも外して未熟な若手を積極的に起用。結果、敗北したとしてもまったく気にせずに同じことを繰り返すしている。ファンにとってはたまらないけれど、チームの未来にとっては正しい指導を貫いている。

これは、チームの頓死を防ぐためには重要である。

というのも、戦術的な面もさることながら、2013年のJリーグでは各クラブにおいてレギュラーメンバーの給料の増加や莫大な施設料金、さらにはスポンサーの経営不振などから資金難に陥るクラブが大きな問題となる。特に、J1最大の赤字を持つ横浜・F・マリノスは優勝争いをしてもなお赤字が解消されず、さらに2013年10月に資金不足でチーム解体の危機が訪れたアビスパ福岡のように、放漫経営によってチームが危機を迎えるなんて話もちらほらと出ているのが、2013年のJリーグの真実である。そんな悲劇を全力で避け、地域に愛されるサッカーチームを運営し続けることが、チームの未来のためにより重要な要素となっている。そのため、レギュラーであっても、金銭面で特別扱いしない、場合によってはチームの顔であっても放出することをためらわないことが、チームの未来を救うなんて話になる。

なおかつ、アルビ特有の選手の引き抜きについても、もし引き抜かれなかったとしたところで、いずれは2013年のジュビロ磐田2012年のガンバ大阪が、ほぼ固定化された常勝メンバーが劣化していく現実から目をそむけた結果、チーム全体で守りきって0-0で勝ち点1を得るような泥臭いスタイルが取れなくなったように、新しいを入れられなければ、どんな強豪もいずれは黒星を重ね続けて降格することになる。そんな話を回避するには、キープレイヤーを引き抜かれても、対応できるチーム力が重要になってくる。

勝った時代にこだわらず、常にスクラップ&ビルドを繰り返せるチームおよび監督というものは、ある意味、一つの完成形である。もっとも、それでも尚、J2に落ちるときは落ちる。運不運がある以上、それは仕方ない。幸運で優勝することはないのに、不運で降格することがあるのが、スポーツの世界である。けど、まぁ、15年前にはまったくファンがいなかったチームが嫌になるほどの不運の中、やっすいやっすい給料ながら10年連続してJ1にとどまり、2万人を超える観客動員を維持しているというのは、日本のスポーツ史に残る大きな成果である。

そして、今回の契約更新からアルビレックスの2014年シーズンは始まったと考えて、柳下監督の下、一丸となってチームの強化に励まないといけない。というのも2013年のアルビレックスは近年まれに見るほど魅力的な選手にあふれており、2013年12月、2014年の夏、そして2014年12月に立て続けにろくでもない引き抜きが起こることが予想され、チーム瓦解レベルでものすっごく苦労することを見越して動かなければならない。そんな悲劇への対応は、1年以上前から考えないと、正直、厳しい。無論、どうなるかは神のみぞ知る話だけれど。

11月[編集]

昨年よりも1ヶ月以上早いリーグ残留を決め、来年度に向けた動きが加速していくアルビレックス。積極的な若手の起用やレギュラー選手のポジションのコンバート、さらには新しい契約選手についても少しずつ情報が送られてくる。が、それはしかし、来年度に向けて、何人かの選手を送り出す準備でもある。致し方ないけれど、さびしい話だけれど、アルビの宿業である選手層の薄さを解消するためには、どうしても乗り越えないといけない話である。

そして、移籍が、始まる[編集]

天皇杯を終え、アルビレックスでもそして他のクラブチームでも続々と次シーズンに向けた動きが本格化する。高卒、大卒の新規加入選手の内定や報道各社による移籍情報のすっぱ抜き、さらには悲しいことながら、控え選手やベテラン選手の戦力外通知といった話が雨後のたけのこのごとくポコポコと出てくる季節になる。

DF陣からまた1人欠ける[編集]

11月2日、アルビレックス広報から10月20日にFC東京との練習試合で負傷したDF坪内秀介選手の怪我の具合が発表され、右足の疲労骨折で全治3ヶ月と診断され、さらに手術まで行ったことが明らかになる。左右どちらでもサイドバックが出来、控えの選手として欠かせないベンチメンバーだった坪内選手の負傷の結果、アルビレックスのDF陣が窮地に立たされる。なぜなら、アルビレックスのレギュラー陣のカード枚数たるやそれはもうそれはもう。もし今後の試合でイエローカードをもらってしまうと、即座にカードの累積で試合に出れなくなる選手ばかりである。で、そういうときに限って、控えのメンバーに欠員が出る。

もし、サイドバックに期待の若手がいたら、大チャンスだったのだけれど、それはもう6月にやってしまった。

実に、あるびれつくすらしくてしかたがない。なお、考えたくもない上、絶対に当てたくない予言を今するなら、11月10日のアウェイ大分トリニータ戦とその次のホームベガルタ仙台戦で、うれしいぐらいにアルビにイエローが提示された結果、11月30日、J1優勝がかかる横浜・F・マリノス戦でDFが穴だらけになる未来が、見たくもないのによく見える。無論、2012年に同じような話があったこともよーく覚えている。ぜひとも、繰り返さぬことを祈りつつ、繰り返した場合に備えないといけない。そして、なぜだか確実に繰り返すものと今のうちから諦めておかないといけない。

ポジションのコンバートがスムーズに行くことを、心から祈るものである。

2014年の新規加入選手第1号[編集]

11月5日、アルビレックスは流通経済大学付属柏高校に所属するMF、小泉慶選手と仮契約を締結。晴れて2014年における新規加入選手第一号として、ボール奪取能力に秀でた高卒選手を獲得したということはすなわち、アルビレックスが誇るボール奪取の達人、レオ・シルバ選手のプレーをとことんまでマネをさせて、2013年のアルビ躍進の原動力となったハイプレス&ショートカウンターに沿った人材の育成を目論んだものと考えられる。

あわせて、小泉選手自体、横浜・F・マリノスユース出身で千葉県柏市の高校に通いながら、マリノスでも柏レイソルでもないアルビレックスに来るということはすなわち、それぐらい新潟の選手層が薄く、なおかつ、若手の育成で名を売っているためである。ということにする。そらあ、マリノスやレイソルの選手層の厚さを思えば、高卒ルーキーが新潟を選びたくなるのもよく分かる。結局、成長するかチームにフィットするかどうかは試合に出ないと判断できないため、長き控え生活やられんたる生活が待つビッグクラブよりは、アルビのような育成実績のあるクラブを選択するのは間違っていない。また、新潟のMFについても、2013年は新潟のエンジンであるレオ・シルバ&三門雄大選手のコンビに本間勲元キャプテンが図抜けているものの、もう1人必要な控えの選手が足りず、右サイドの成岡翔選手や酒井宣福選手といった決して専門職とはいえない選手が、レオ&三門コンビの代役を勤めるのが現状であるため、その部分が本職で埋まるということは大変に重要である。

こういった話は、2013年のアルビの右サイドバックにおける下克上のように、選手間の切磋琢磨につながるため、キープレイヤー偏重の結果チームが瓦解するなんて話を防ぐためには大変に重要になる。

とりあえず、その2013年のアルビのサイドバックを再度振り返ると、開幕当初、本来右MFの藤田征也選手をサイドバックにコンバートして試してみたものの、守備が安定せずカードで苦しむこととなり、どうもチームとしてしっくりいかない。しかし、現状を打破できないままにサイドバックが専門である坪内秀介選手と併用する形で試合に出し続けるものの、どうしても右サイドでの苦戦は免れず勝ち点が増えないまま下位を低迷という、実によくある当たり前な状態が続く。そのため、現状打破を目的に急遽、高卒で入団してから半年弱しか経ってない右サイドバック川口尚紀選手を起用したところ、めちゃくちゃ荒削りながらもアルビの武器として成り立つ出来だったため、即座にレギュラー昇格。そこからは血の涙を流しながら19歳の川口選手を徹底的に鍛え上げ、彼の未熟さによってアルビは数々の敗戦を喫すものの後半戦以降、J1屈指となる若手サイドバックに成長させたなんて話は、高卒サッカー選手としてはまさに垂涎の成長物語である。その上、さらにアルビには高卒選手をたった3年で海外移籍するまで成長させたという酒井高徳選手の伝説も存在。

新潟だからすごくないように見えるものの、まったくサッカー文化というものが無かった新潟の地方クラブのユースから、生え抜きで育て上げてドイツVfBシュトゥットガルドにステップアップしたなんていう酒井選手とアルビの逸話は、日本サッカー界にとっても実はとんでもない話だったりする。まったく、すごくないように見えるけれど。

このように、新潟には有望な高卒選手がJ1に1年目から出場できる可能性が存在し続けている。そして、鈴木武蔵選手のように、入団1年目でも萎縮せずにはっちゃけられる空気もある。無論、それが合わない選手にはとことん合わない空気であるのも確かである。けれど、高校生ぐらいの成長株にはこれぐらいがちょうどよく、とりあえず、実力差に萎縮して自分の殻に閉じこもるなんて話は、緩いアルビには存在しない。こういったことも踏まえ、高卒のサッカー選手については、ぜひとも新潟を目指してくださいといえる環境が整えられている。

これは他のJチームと比べて明らかに大きな利点である。もちろん、それがアルビの弱い部分に直結してるということも知ってて書いている。

もっとも、小泉選手の場合はじっくり育てる以前に、1~2年後、かなりの確率で引き抜かれるレオ・シルバ選手の技術を継承してもらわないと、来年はともかく再来年が怖い。2013年12月に移籍されたら目も当てられない。そして、そんな引き抜きの悪夢に際して、レオ・シルバ選手の代わりとなる選手を、まっっっったく獲得できそうにないのが、実にまったくアルビレックス。そのため、キー選手のいなくなる場合に備えて、今のうちから保険をかけておくのはいい判断である。どうなるかは誰にも分からないけれど。

デンカスタジアムビッグスワン[編集]

11月6日、かねてより新潟県電気化学工業との間で調整が続けられていた東北電力スタジアムビッグスワンの命名権の売却について、基本協定が成立、2014年1月1日より「デンカビッグスワンスタジアム」、略称を「デンカS」として新たな一歩を築くことが決定する。なお、発表の際、新潟県知事である泉田裕彦氏が名前をビッスワンと間違えた件については気にしない。

と、思ってたらこの記事でも間違えていた件についてはもっと気にしない。

残念かつ少しほっとする代表選出[編集]

11月7日、かねてよりアルビファンが注目していたサッカー日本代表の選出が行われ、見事、アルビ出身の酒井高徳選手が日本代表に選出される。

なんというか、その、残念ながら。今回の選考からは、川又堅碁選手の選出は漏れることになってしまう。けれど、それでもまだ川又選手が幸運であるといえるのが面白いところで、なんせ、今回の日本代表の対戦相手というのがヨーロッパの強豪オランダと、化け物レベルの若手が続々と登場して、歴代最強メンバーと噂されるベルギーという時点で、どう考えても川又選手の得点能力に期待とかいう試合は厳しい。むしろ、新潟らしい前線からの守備能力が求められる相手であるため、今回のチャンスについては逃してもまだ痛くない。逆に選出されたセレッソ大阪柿谷曜一朗選手、横浜・F・マリノス齋藤学選手のほうが、守備的意識が求められる試合という点で崖っぷちに立たされたと見ることすらできる。

というのも、ヨーロッパの強豪相手、しかも破壊的な攻撃力を有することで有名な2チームである。そのため、前線からの守備というスキルが必須であるため、Jリーグでもっとも守備的な能力が高いフォワードである鹿島アントラーズ大迫勇也選手が今回の選考で選ばれたことは、かなり大きなファクター足りえる。とりあえず、今回のヨーロッパ遠征で日本のDF陣がボッコボコにされて、守備的な連携を構築しなおすなんて話になった場合、大迫選手や岡崎慎司選手のような中盤の負担をがっつり減らせる攻撃陣というのは大変に重要になり、攻撃力のみに特化した選手にとってはかなり厳しい状況になる。

思い返せば、2010年のW杯において矢野貴章選手が代表に選ばれた際も、日本代表のDF陣がボロッボロだったような気がしなくもない。なんにせよ、得点能力よりも得点されない能力が重要視されれば、大迫選手に次いでJリーグで2番目に前線からの守備をしまくる川又選手の代表選出は、今回の選出から外されたとしても、挽回は十分可能である。はず。きっと。まぁ、もし、今回の遠征で日本がオランダとベルギーに快勝するようだったら諦めるしかないけれど。

後、今回、代表選出から外れた結果、2014年のW杯出場という新潟にとって川又選手の引き抜きを防ぐ最大の保険を破る最後の可能性もほぼなくなる。とりあえず、ヨーロッパ遠征で大活躍→シーズン終了後即海外有力チームが川又選手を引き抜き→欧州勢大好きザッケローニ監督が即座に日本代表に選出、という新潟にとって考えうる最低最悪の展開は、11月の親善試合さえ乗り切れば、ほぼなくなったとみなせる。そういう点については心からほっとできる。その上で、2014年のW杯に向けて、まずはチーム挙げての川又選手のJ1得点王獲得が1つの目標になる。

後、フロントは本当にがんばってくださいお願いします。

こういう日に限ってサーバーが不調なのが アウェイ大分トリニータ[編集]

11月10日、2013年度ぶっちぎりでJ1最下位の大分トリニータと、2013年その大分に2敗1分とまったく勝ててないアルビレックスの一戦in大分銀行ドーム(ビッグアイ)。この試合はすでにJ2降格が決まりモチベーションダダ下がりの大分に対し、新潟は川又堅碁選手の得点王争いと、7位以上の賞金圏内を目指すという点で細部における組み立てに大きな差が出る試合となる。とりあえず、アルビにとって年に数回しか来ない順当勝ちのチャンスである。

で、そういう日に限って、アンサイクロペディアのサーバーがぶっ壊れてまったく書き込めなくなっている。これはつまり、ネタ的に見ておいしいという話である。

で、そういう試合でそういうときに限ってアルビレックスの歴史に残る爆笑ゴールが生まれるんだからろくでもない。最高の瞬間は最悪の時間に訪れるという、実にまったくマーフィーの法則が似合う似合いまくるアルビレックスらしいアンサイクロペディアらしいゴールは前半13分、大分のGK清水圭介選手が、CKのこぼれ球をPA内でキャッチしたところから始まる。カウンターのために前をよく見ないで急いで前線へ蹴りだそうとしたところ、なんとミスキックをかまして斜め前を走って自陣へ戻ろうとしていた田中達也選手の背中にボールぶち当てて、跳ね返ったボールがそのまま清水選手の頭上を越えて、ゴール。0-1。

なお、前半終了間際に動画がYoutubeに配信されて瞬く間に世界中に拡散していくのは仕方ない。けれど、こういったGKの致命的なミスという場面を見るにつけ、半年前のナビスコ杯鹿島アントラーズ戦における竹重安希彦選手のアレを思い出して少し心が重くするのが、経験をつんだ新潟ファンというものである。

。少し重くなった程度で爆笑しないわけない。後、前期における新潟対大分の大爆笑試合(怪我人付き)と比べても遜色ないネタの出来であるため、ネタ的に見れば引き分けである。で、なしてこう、ネタの神様にアルビレックスは好かれているのでしょうかと自問自答したくなる。

しかし、そんな爆笑ゴールでリードしても、基本、アルビレックスとトリニータの相性は最悪であり、なんと公式戦で8年間1度も勝ててない。無論、大分がJ2の時代が長かった以上、当たり前の話であるけれども、下位チームに対する絶対的な成績の悪さをもつアルビレックスは2013年度でも、ぶっちぎりの成績で降格することになったジュビロ磐田大分トリニータに両方とも、数少ない白星を献上している段階でファンとしてはお腹いっぱい。なお、そこで白星を積み重ねていたら、ゆゆゆっしょうあああらそそそいいいい、には厳しいまでも相当いい順位にいけた模様。

ま、そんなもんだ。

そんなアルビの宿命を知ってか知らずか、前半40分、高松大樹選手のクロスをフィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手が跳ね返したところを松本昌也選手が掻っ攫って、そのままミドルシュート、見事ゴールに突き刺さって同点。1-1。えぇ、普通にスーパーゴールです。けれど、DF陣のもう1歩が足りなかったのがちょと悲しいです。

でも、まぁ、これでアルビレックスの目が覚めたからよしとしよう。アルビにとってもっとも大切な得点が生まれたんだからよしとしよう。

前半44分、再び新潟はCKのチャンスからこぼれたところを、フィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手がシュート、するものの見事に蹴り損ねてまったくゴールとは無関係なところへとひょろひょろのボールが飛んでいく。しかし、なぜかそこにおもっきしドフリーの川又堅碁選手が待ち構えてるんだから恐ろしい。まぁ、おもっきしマンマークを外す動きが利いたせいだけど。なして前半45分の中で2回も蹴り損ねで点が入るか分からないけれど。そして、川又選手は利き足の左でボール落とし、反転して利き足とは逆の右でボレー、見事GKの手をすり抜けてゴールに右隅に突き刺さり、新潟は勝ち越しに成功、1-2。

なお、川又選手がアルビの選手としては空前絶後、未知の領域に入っているのだけれど、多くの新潟県民にとってまったく実感が沸いてないというのが悲しい現実である。今後、10数年どころかアルビの歴史に名を残す可能性の高い偉業なのに。もっとも、アルビの選手が20得点してさらにゴールを積み重ねるなんて、書いてるほうも非現実的と感じてしまうのが、実にまったくあるびれつくす。

けど、12月になって移籍報道で現実を実感するのも困る。

結局、試合はそのまま前半を終了。この段階で、新潟県民はうっきうきのわっくわくである。そしてその勢いは止まらず、後半11分、大分のパスミスを奪った田中亜土夢選手がミドルシュート、一度バーにはじかれたものの、真下に落ちてそのままゴール。1-3、ほぼ試合を決定付けると、後は川又選手の得点王争いが焦点へと移る。

けれど、こういう話になるとパタリと得点のにおいが無くなるのが無欲新潟優しい新潟足るを知る新潟である。いや、うん、白星が先行しそうでさらに得失点差がプラスになった段階でなんとなくそんな気はしたんだけれどもさ。こういうときに貪欲になれるとうれしいんだけれど、さすがにそんな簡単にチームの気風は変わらない。

そして、新潟得意の後半15分からの選手交代も今回は不発。もっとも、大分の猛攻をGK東口順昭選手以下、DF陣の奮闘で跳ね返しまくった上、今回の大分戦はカードの累積が怖すぎるキム・ジンス選手とレオ・シルバ選手への負担を減らすため、がっつりいつもとは違うフォーメーションにしているため、それも致し方ない。

とりあえず、イエローをもらわずに試合をつくることを考えて、一番カードの提示される可能性が高い川口尚紀選手についてはスタメンから外しベンチ入りも無し。代わりに三門雄大キャプテンを右サイドバックに入れることで対応する。そして後は成岡翔選手を中央に、空いた右サイドに田中亜土夢選手、そして左のMFに岡本英也選手を入れるという、コンバートしまくりの新フォーメーションを試していたため、こういう話になるのもしょうがないしょうがない。

とりあえず、急造のフォーメーションでも上手くいくことが判明したことで、次節以降もある程度の計算が可能になる。けれど、結局、舞行龍ジェームズ選手がカードをもらって、次節11月23日のホームベガルタ仙台戦で1試合出場停止。あべし。そして、アルビには専門職のCBが濱田水輝しかいない状況になる。とりあえず、ユースで活躍する酒井高徳選手と酒井宣福選手の弟、酒井高聖選手のベンチ入りの可能性も考えられるレベルの緊急事態である。

なんにせよ、2週間後の右往左往が今から見て取れる状況の中で、試合はそのままタイムアップを迎える。1-3でアルビレックスの勝利。川又選手は今期21得点目をあげるものの、なんと、川崎フロンターレ大久保嘉人選手が、清水エスパルスを相手に2得点の大活躍、通産24ゴールとして差を広げられてしまう。

なんで、通常の年なら得点王間違いなしという20ゴールを超えたにも関わらず、その上を行く選手が出るのだろうてあるびだからですねそうですねよくしってます。

やはりアルビのような層の薄いチームは、カードの累積が与える影響は大きい。2013年のJ1も残り3試合。果たして得点王争いがどうなるか。とりあえず、アウェイマリノス戦では相当厳しいことを考えれば、実質、23日の仙台戦か、最終節のホーム名古屋グランパス戦が川又選手の将来を決める大事な一戦になるものと思われる。後、フロンターレの残り試合に大分が存在しているため、よりハードルが高くなっているのは気のせいだと思いたい。

もう1つの残留[編集]

11月10日、この日、1つの時代が終わりを告げる。J1屈指の強豪と知られ、ACL優勝を含めた幾多のタイトルを獲得したジュビロ磐田が、1-0でサガン鳥栖に破れてJ2へ降格する。これは最強チームの落日という点で、Jリーグの歴史に大きな転換期が来たことを証明している。そして、もう1つ、場合によってはアルビレックスにとって最悪に近い引き抜きが起こった可能性もあった話である。もし、万が一、ジュビロサイドでそんな話が動いていたならば、アルビレックスの来期のJ2降格は不可避という状況もありえた。

つまり、元ジュビロ監督だった柳下正明氏が引き抜かれていたら、という話になる。無論、アルビレックスの契約更新した直後であるためそんな話は一笑できるのだけれど、もし契約前に引き抜かれていたら、2014年度のアルビのチーム構想がすべて崩壊。まっさら。まっさかさま。まさにギリギリの状況であったといえる。もっとも、ジュビロから柳下監督が出て行った経緯がアレであり、それに対して柳下監督がとった意趣返しがさらに激烈だったため、よほどのことがないかぎりはそういった可能性は少なかったのだけれども、可能性は可能性。外部へのツテの少ないジュビロフロントが土下座した上で三顧の礼をもって招聘したとしたら、2014年に電撃的に磐田への復帰もありえた。

そもそも、柳下監督は降格の危機に陥ったジュビロを一度救っており、最終的に前年度二桁順位のチームを8位にまで押し上げてナビスコ杯を優勝、その上でなぜだかジュビロフロント&ファンと対立して立場を悪くしていったという、よく分からない経緯が存在する。最終的に成績の下降の責任をとって2011年のシーズン終了後に柳下監督が退任した結果、2012年にアルビレックスがギリギリでJ1に残留し、2013年にジュビロがどん底に落ちていく。今から思うと信じられない話である。

しかも、そういった過去のいろいろに対して柳下監督がとった行動が、ジュビロと残留を争ったサガン鳥栖に、自らの教え子にしてJ屈指の万能DFで、なおかつ経歴に傷があるという菊地直哉選手をレンタル移籍させるという、ある意味、鬼畜の所業だった。あわせて、ジュビロの永遠のライバルである清水エスパルスは、正GKでしかも日本代表の経験もある林彰洋選手を鳥栖にレンタル移籍させるという、これまた柳下監督に勝るとも劣らない悪鬼のなせる業を行っており、その結果、降格圏内でもがいていた鳥栖が一気に浮上。最終的に、林選手と菊地選手の活躍で、鳥栖がJ1残留を果たし、同時に磐田が降格する。

いや、夏の移籍でまともな補強がほとんどできなかった磐田も悪いんだけれどもさ。

結論。チームが強くなるのも弱くなるのも、お金以上に人間関係によるところが大きい。2013年のジュビロ磐田は、その点において大きな失敗をしていた。心より、アルビレックスが同じ道をたどらぬよう、祈るものである。

酒井高聖選手、トップチーム昇格[編集]

11月13日、アルビレックスの広報は、新潟ユースに所属し2013年から2種登録選手としてチームに帯同してきた酒井高聖選手(17歳)について、2014年よりトップチームへ昇格することを決定したと発表する。ポジションはCB。てゆうか、怪我人続出&カード出まくりの影響で、11月23日のリーグ戦でベンチ入りする可能性もあるというのが、運がいいんだか悪いんだか。なお、今回の昇格の結果、酒井高徳選手と酒井宣福選手、そして酒井高聖選手のいわゆる酒井3兄弟全員が各国のトップリーグに所属するという偉業を達成されることになる。なお、日本のサッカー選手の中でガンバ大阪遠藤保仁選手や清水エスパルス高木俊幸選手も有名な3兄弟そろってのサッカー選手であるものの、全員がトップリーグに所属したということはないため、酒井3兄弟の記録は相当に珍しいものである。

なお、女子リーグも含めると、元ヴァンフォーレ甲府で2013年現在ガイナーレ鳥取に所属する永里源気選手と、大儀見優季(旧姓、永里)選手、永里亜紗乃選手の3兄弟はそれぞれがJ1となでしこリーグに所属した経験を持っており、また、戦前にはベルリンオリンピックで優勝候補筆頭だったスウェーデンを破る大金星を挙げた、いわゆるベルリンの奇跡の立役者である松永行氏で有名な松永3兄弟の事例も存在する。残念ながら松永行氏は若干28歳で非業の戦死を遂げるものの、弟である松永信夫氏、松永碩氏らも日本代表として活躍しており、日本のサッカーの歴史でもっとも偉大な3兄弟であることは間違いない。けれど、J1発足後は酒井3兄弟が初めてになる可能性が高い。が、どう考えても長男次男がトップリーグで活躍し、三男もU-17で日本代表に選ばれている高木3兄弟がその後に続くのが目に見えているため、偉業は偉業なんだけれど、持ち上げるような話とは言いがたい。

ま、十分に偉業なんだけれど。なぜに時代は似たような類似するケースようなを同じ時間帯に置くのでしょう。いや、新潟にはそういう話がよく似合からいいんだけどさ。

ちなみに、酒井3兄弟は本当は4兄弟で、酒井高徳選手は次男である。4兄弟の中でもっとも体格のよかった長男は、サッカーではなく柔道の道を選んでおり、2013年現在、実業団で活躍している。

悲しいけれど、これもまたチーム作り[編集]

喜びと期待に満ちた来る人の一報が来た後に、深く心をえぐる行く人の一報がもたらされるのも、世の中というものである。それが、長年アルビレックスを支えてくれた選手の話だと地味にきつい。

11月18日、アルビレックス広報は、アルビのサイドバックとして一時代を築いた名プレイヤー、内田潤選手との来期の契約を結ばない旨を発表する。鹿島アントラーズ出身で守備的ポジションならどこでもこなせる存在としてもその名を知られた内田選手は、2006年にアルビに移籍後に数々の記憶に残るプレーを残している。特に2008年の最終節ガンバ大阪戦で決めたJ1残留を決定付ける後半ロスタイムでの勝ち越しゴールなどは、ファンの記憶にもチームの記録にも深く刻み込まれている。また、そんな名バイブレーヤーの内田選手は、選手としての実績もさることながら、後輩選手に積極的に指導するよき先輩としても知られ、その結果、彼が2006年に鹿島から新潟に移籍後、J1屈指といわれたアントラーズのサイドバック文化をアルビレックスに伝えられることになり、アルビレックスのチームスタイルが大きく変化していったことでも知られている。

ちなみに、内田選手が移籍して7年半の間に、アルビレックスのサイドバックから3名もの代表選手が出ているのだから、いかに内田選手が伝えたものが大きいやら。

あわせて、彼がアルビレックスに伝え、その後に大きくチームスタイルを変えたプレースタイルについて説明すると、2013年度のアルビレックスにおいて、キム・ジンス選手に川口尚紀選手といった両サイドバックが前の選手を追い越してドリブルで仕掛けまくってクロスを放り込んで、なおかつ守備もしっかりと勤めるというスタイルの、さらに1つ上のものである。特に、守備という点において。2013年、アルビレックスの右サイドでよく見られたような相手のカウンター時に全力で自陣に戻る際のプレーの選択ミスで試合を破綻させる悲劇を起こさない判断、予測という点で、1つも2つも上のプレーを、彼は新潟に伝えている。

無論、伝わらなかったり、伝え切れなかったりした件もちらほらと。けれど、そのバランスを受け継いだ選手全員が代表入りしているのだからとんでもない。

なお、内田選手以前にも、アルビレックスにはそれなりにディフェンス能力があり、攻撃時においても自分でゲームを作るサイドバックは存在していた。けれど、守備意識と仕掛けの意識のバランスが一番上手かったのが内田選手であったという点が重要であって、実際、攻撃という点においては彼よりも才能のあるサイドバックの選手はアルビレックスの歴史には大勢いる。中でも、2009年にセレッソ大阪から移籍して来て、内田選手の薫陶を受けて才能が花開いた後、2010年にアルビレックスから鹿島に移籍したジウトン選手は新潟史上最高の攻撃力を誇るサイドバックであり、攻撃一辺倒で守備的意識が欠如しまくった点でも新潟随一である。そんなプレースタイルに特化した結果、ある意味放任主義のアルビレックスで大活躍。でも、彼のおかげで喫した失点も数知れず。けれど、J1屈指の攻撃的なサイドバックという魅力を多くのチームが欲し、自分達の手でディフェンス意識を与えられると思ってアントラーズが引っこ抜いた結果、ジウトン選手は見事にその才能を発揮。たった1人でチーム全体の守備をぶち壊し、鹿島アントラーズのJ1四連覇を阻止することになる。

ある意味、鹿島時代、監督との確執のために新潟に移籍することになった内田選手による、最高の復讐だった気が、しなくも、ない。

けれど、いくらアルビの歴史に名を刻んだ選手でも、年齢と怪我には勝てないのが悲しい話である。内田選手は、2010年の酒井高徳選手と西大伍選手の台頭から徐々にトップチームにおける試合機会を減らしていく。実際、内田選手を退けてアルビでレギュラーを奪取した後、両選手とも日本代表に選ばれているのだからそれはもう致し方ない。

そして、最終的に、2012年5月のホームジュビロ磐田戦、あの、1-6で敗れた悪夢のジュビロ戦に出場した際に、右ひざを大怪我。その後、内田選手はアルビレックスのトップチームから完全に脱落する。そして、長期にわたるリハビリの経て復帰するものの、2013年からは控えメンバーとしての出場にとどまることになり、すでに多くのファンからは選手としてよりも、その若手に対する指導力と実績から早期のフロント入りを望まれる存在になっていた。しかし、内田選手本人は現役続行の意思を表明しており、チームも本人の意思を尊重した結果、今回、アルビレックスは内田選手との契約延長を行わない旨をリーグ戦終了前に発表。他チームとの交渉の結果を待った上で、今後の対応を行うことを決める。

で、なしてそういう話をJリーグ機構が新しいカテゴリーJ3を増やす直前にするのかしらん。各地でチームが増えれば、即、各チームでコーチやらユースコーチやらなにやらの人材不足になるに決まってますやん。で、そういうときになしてサイドバックの指導力に定評のある選手と契約を結ばないってやるんかなあ。アルビレックスだからかあ。そうだよなあ。

などといういつもの話は捨て置くとして、移籍するとしてもしないとしても内田選手の今後を心から応援するものである。あわせて、たとえ、コーチ兼選手のような形で他チームに引き抜かれ、いずれライバルチームの一員として対峙することになったとしても、アルビレックスは森保一サンフレッチェ広島監督ですでに経験済みであるため、まったく問題はない。むしろ、チームを離れることで人脈を広げ、さらに視野もまた広げることで、より内田選手のサッカー人生が豊かになることを心より喜ぶ用意をするものである。もだえながら。ほんと、なしてこの時期にって、この時期だからこそ、か。

晴れのよき日の前に[編集]

2013年11月23日。この日は、アルビレックス新潟がJ1に昇格してからちょうど10年目という記念の日になる。10年間、いろんなことがありまくった新潟が、平穏無事にこの日を迎えたことを心から祝おうとした直前に、ろくでもないニュースが飛び込んでくるというのが実にまったくあるびれっくすらしくて仕方ないではないですか。

なお、前節の大分トリニータ戦以降、アルビレックスのフロントは今回の記念試合に向けて珍しく積極的に広報活動を繰り広げ、ビッグスワンをアルビが昇格した際の観客数である4万人のファンで埋めよう、「アイシテルニイガタ」のコレオ(人文字)を作ろうという、ある意味、無謀な企画を発案。もっとも、10年前の熱狂を覚えている県民の中には、そういう話に乗り気になる人間も多く、また2週間かけて選手たちも様々なメディアで今回の企画を宣伝し続ける。そして、ホームページには10周年の企画として2003年の昇格に貢献した安英学選手ら元アルビ所属の選手達からのメッセージを掲載。さらに、J1昇格10周年の記念グッズも多数取り揃え、ついにはアルビレックス新潟検定なる新潟県民以外誰も食いつかないサイトまでつくって、バナーまで作成。インターネット広告で広めるという手段にまで打って出る。その結果、人が長文読んでる間中チャカチャカ動いてクソむかつくDMM.comエロゲーの広告よりも、よっぽど良い印象をインターネット利用者に与えることに成功。無論、単なる偶然であり、多くの場合においてほとんど気づかれなかった可能性が高いけれど、こういうチャレンジは悪い印象を持たれなかったら成功なわけで。

とりあえず、アルビレックスの広報が珍しくいい仕事をした。

で、そんなこんなでいろいろと仕込みを行い、11月下旬であるにも関わらず、ぎりぎり天候も崩れない予報の中で23日になり、こらあ新潟にしては珍しく運がいいなあと思っていた矢先のまさに早朝。

日刊スポーツガンバ大阪、アルビレックス新潟のGK東口順昭選手獲得へ」。

・・・このクソ大事な日にどういう気持ちで記者がこういった記事を書いたかは知らないけれど、せめて試合が終わってから報道しやがれ。後、絶対にネタ的においしい何かがあるだろうと確信していたこちらの予想どおりに動くな。なんにせよ、「絶好のチャンスは最悪のタイミングでやってくる」というマーフィーの法則のとおりに事が運びすぎて悲しくなる。

なお、今回の移籍報道についてアルビファンは思った以上に達観している。というのも、過去に二度、靭帯断裂の大怪我を負った東口選手の膝の事情から、J1屈指の選手の健康管理システムを誇る新潟より移籍するとは考えがたく、さらに2012年のJ2降格の原因が、中心選手の度重なるケガだったガンバ大阪への移籍とか言われても、正直、移籍することが選手生命に関わる悲劇としか考えられないため、報道された直後から日刊スポーツの憶測、デマ、飛ばし記事であるという話でファンは一致。むしろ、毎年毎年同じような話が出ている中、ケアの体制が整っていないチームからの移籍情報といわれても反応に困るという話になる。もっとも、横浜・F・マリノスのようにケアの体制が整っているチームからだったらもっと反応に困る。

J1昇格記念日 ホームベガルタ仙台[編集]

そんなわけで早々にケチがついてしまった23日のベガルタ仙台戦。そして、これまた思ったとおりに見事に外れる天気予報。小雨のぱらつく寒い中での試合という、まさにファンの足を止める最低最悪の要素が出揃うのが実にアルビレックスらしくて泣きたくなる状況の中、懸命に抗うからこそ新潟ファンというものである。実際、10周年を迎えるために選手スタッフ、さらに多くのファンが2週間かけて手弁当でいろいろと準備して、アルビレックスに関わる人々が一丸となって祝おうという雰囲気がビッグスワンを押し包めば、そらあ、昔のビッグスワンが戻るのも道理。J1昇格後、様々なチームから魔境呼ばわりされたビッグスワンが帰ってくるのも道理である。

前半18分、キム・ジンス選手が左サイドで仕掛けて深い位置でFKを獲得。田中亜土夢選手からのクロスは一旦はじかれるものの、こぼれたところを岡本英也選手が拾い、綺麗なボレーをゴールに突き刺してアルビが先制。1-0。その後も、スタジアムを包む押せ押せムードの中、レオ・シルバ選手を中心とした異常なるハイプレス戦法で仙台にまともにポールを保持させない。が。追加点が取れない。そして、当たり前のことながら川又堅碁選手にがっつりマークがつきまくり。まぁ、だからこそ岡本選手が生きたんだけれど、得点王争いで、川崎フロンターレ大久保嘉人選手はこの試合の開始直前にさらに1ゴールを決めて川又選手と4ゴール差にしているため、そういう意味ではかなり厳しい。そんな状況のまま前半を終了。

こうなると、後半15分以降の交代が鍵を握る。

後半20分、前線からのプレスで仙台の中盤をズタズタにした田中達也選手が鈴木武蔵選手と交代。その直後、衝撃的な情報がビッグスワンを駆け巡る。って、観客数が32,425人という話はすでに天候が雨だった時点でしょうがないんだけれども、地味に2週間の準備が痛い。けれど、11月下旬に小雨のぱらつく中、3万2千人もホームに集客できるということは十分にすごい話である。8000人ほど足りなかったけれども、新潟以外のチームでそういう話が出来るのは、全国に2つか3つぐらいしかないからよしとする。

しかし、新潟がリードしていることに代わりはなく、淡々と時間が進むことはアルビの勝利に近づくことを意味する。が、それは川又選手から得点王の座が遠ざかることも意味し、で、そういう日に限って仙台のGK、林卓人選手が絶好調。うん、アルビレックスにはこういう話がよく似合う。その後、両チームともスタミナが切れ始めて攻撃に精度が無くなっていくと、両チームともまったく得点のにおいがしない拮抗状態に陥ってしまう。うれしいんだけれどもうれしくない。そしてさらに、試合前のゴタゴタに反発するかのごとく、GK東口順昭選手も好セーブを連発。そして、フィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手の代わりに先発を果たした濱田水輝選手もしっかりと役割を果たし、仙台の攻撃陣を封印。試合はそのまま1-0、いわゆるウノゼロのまま終了。後、残念ながら川又選手の得点王もほぼ終了。心が重くもあるホーム8連勝を達成する。

あわせて、この試合の直前に、横浜・F・マリノスジュビロ磐田にで勝利し、2位以下のチームがそろって敗北した結果、次節、11月30日に横浜のホームである日産スタジアムで行われる新潟戦で勝利すれば2013年シーズンのJ1優勝を決めることになる。なして全国で2つか3つというチームと顔を合わせるアルビレックス。そのため、図らずも2週連続して3万人を超える大群衆の下での試合が確定し、なおかつ、2年連続して最終節前にアウェイでJ1の優勝争いにがっつり絡む試合をすることになる。

ちなみに、森保一監督率いる3位サンフレッチェ広島は2連勝が優勝の最低条件になり、マルシオ選手が所属する2位浦和レッズは1勝1分の上、得点も3点以上上積みさせることが最低条件となっている。つまるところ、ほとんどマリノスの優勝という状況であったりする。でも、まあ、気にしない。

最強の脇役 アウェイ横浜・F・マリノス[編集]

11月30日、2013年のJリーグディヴィジョン1の優勝が決定する、かもしれない、アルビレックス対横浜・F・マリノスの一戦は、横浜日産スタジアムにJ1リーグ戦では新記録となる62,632人の大観衆を集めた上、当然のことながらNHKで生放送。さらには、なんとJリーグの優勝決定戦かもしれないということで、世界各国のサッカーファンへ向けた試合中継まで行われることになり、まさにJリーグ機構をあげての一大イベントという様相を呈する。

こんな試合に、過去のあるびれーっくすが挑んだら、試合以前にスタジアムの雰囲気やチームの格だけでけちょんけちょんにされていた気がしてならない。

しかし、2013年のアルビレックスはそんな姿とは程遠い、1つの完成形を有しており、夏場以降のチームの成熟度についてはJリーグトップ。シーズン後半戦だけで見ればJ1でもっとも強いチームである。そんな気はまったくしないんだけれども。事実、ホーム8連勝も含めて数字はそういうことを物語っている。信じがたいんだけれども。そんなチームが優勝を争うマリノスとシーズンの終了間際でぶつかるというんだから、世の中は皮肉でかつ面白く出来ているものである。もっとも、マリノスファンだったら、それまで単なる脇役にすぎなかったチームがいきなり最強の脇役と化してリーグ優勝直前に立ちふさがるんだから、やってられないと思うのも仕方ない。でも、まぁ、それがアルビレックスというものである。それもあるびれっくすというものである。

なお、試合は前半から間延びなしでお互いにガンガン体をぶつけ合う死闘となる。新潟が毎度おなじみいつものハイプレスでマリノスの中盤つぶしまくれば、横浜も負けじとリーグ最強のDF陣が奮闘。まったく相手チームに見せ場らしい見せ場を作らせないまま、とにもかくにもレオ・シルバ&まったくもって中澤佑二という両チームの守備の要が活躍。ともに中盤でかっさらいかっさらいーの、PA内で跳ね返し跳ね返しーのと、まさに今シーズンの両チームを象徴する戦いとなる。

となれば、もう1つの象徴に目を向けないわけにはいかない。

というわけで、この試合はホイッスルが鳴る前からせっとぷりゃあの対応が試合を決めると予想されており、いかにアルビレックスの選手全員がマリノスの中村俊輔選手のフリーキック&コーナーキックを跳ね返すかが試合の争点となっていた。で、その予感は大当たり。Jリーグ屈指の精密な弾道がアルビゴールに何度も襲い掛かり、久しぶりにというかあまり見たくはなかったというかなんというか、GK東口順昭選手が神様に見える試合となる。そして、1年を通して苦しんだアルビレックスのセットプレイの守備というものは、ある意味、この試合に結実することになる。

まるで、どこぞのブルーノ・ロペス選手を思い出すかのような献身的な守備を川又堅碁選手が見せ、怖い高い強いマリノスの中澤選手のヘディングについてもアルビのMF陣でほぼ完璧に対応。なお、1回ドフリーでヘディングされた件については不問とする。結局、最後まで中村選手を中心としたマリノスのセットプレイを運も味方につけることで完封した結果、ついにようやく1年かけてチーム全体でセットプレイの意識を統一。選手交代直後にマークの受け渡しミスで失点とかいう悪夢もすっかり笑い話になる。

まぁ、セットプレイでの失点がなかったら優勝争いしてたんだけれど気にしない。

となると、後はいつもアルビレックスのターンである。前半を0-0で抑えたら、後は選手交代をきっかけとしたいつものアルビレックスなわけなのだけれど、もっとも、その前の時間帯はおもっきしマリノスに押されまくり、齋藤学選手の強烈なドリブルがアルビ右サイドを攻撃。これもいつもの話。さすがに、優勝寸前のチームを6万人のファンが後押しすれば、そうなるのは当然である。けれど、後半18分に田中達也選手と鈴木武蔵選手の交代によってアルビレックスの第2エンジンに火がつくと、徐々に鉄壁のマリノスDF陣に隙が生まれ始める。で、そういうときにいつもあるびにいなかったすとらいかあがいまはいる。ほんとうにいる。後半27分。鈴木武蔵選手のドリブルからの強引なシュートがコーナーキックを生み、キッカーのキム・ジンス選手の蹴ったボールが微妙に変化、PA内の競り合いでマリノスの栗原勇蔵選手が痛恨のクリアミスを犯すと、なんと川又選手の足元に絶妙のボールが。そして、右足一閃。

まさに、一閃

見事、今期J1でもっとも失点が少なかったマリノスDFに風穴をあけ、1-0でアルビレックスがリードする。何が恐ろしいって、優勝争いをするチームに対してアルビレックスが先制しても特に珍しくもないという現実が恐ろしい。

その後、マリノスがしゃかりきになって前掛かりになり、危険なシーンも続出。しかし、アルビが全員で対応することで最後の部分で守りきるという、いつものアルビレックスのパターンにマリノスがおもっきしはまる。むしろ、リーグ優勝に王手をかけたマリノスを相手に対等以上の試合運びを見せ付ける。まぁ、後半30分を過ぎてからマリノスのロングボールの制度が落ち、そんな中で無理して前線に人数を置くパワープレーに走った結果なんだけれども、そういうときに本当に東口神の存在が大きくて大きくてありがたくてありがたくて。

そして試合はバランスを崩しても前線に選手を配置するマリノスを、冷徹に新潟がカウンターで介錯する。実に嫌な脇役である。後半48分、鈴木武蔵選手がマリノスに引導を渡す2点目を叩き込んだ瞬間に、2013年のJ1の結果は、最終節である12月7日に持ち越されることになる。0-2。短い、型どおりのロスタイムを経過させ、アルビレックスは0-2で勝利。これにより、新潟はチーム記録であるJ1勝ち点52を獲得する。なお、今回の勝利により2012年に引き続いてアルビレックスは森保一監督率いるサンフレッチェ広島にナイスアシストをすることになり、広島は最終節に勝利し、マリノスが引き分けか敗北すれば大逆転で2連覇を達成することになる。ただ、その相手が勝ち点59の鹿島アントラーズという段階で、もう、なんというか、もう。

そんな運命の一戦を尻目に2013年のアルビレックスは、12月7日にホームビッグスワンで名古屋グランパスと対戦する。

とりあえず、この試合の直後に最悪な移籍を覚悟しておかなければならない。なお、2012年にも同じような話があったことを考えれば、2013年12月はアルビレックス史上最悪の1ヶ月になる可能性が高い。

関連項目[編集]