2014年のアルビレックス新潟・第一部

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2015年のアルビレックス新潟・第一部

2014年のアルビレックス新潟を悩ませる1つの現実がある。それは、なぜ柳下正明監督は2013年の後半のような戦い方をしないのか。前線からのハイプレスでJ1の各チームに恐慌をもたらした革新的な戦術を用いずに、どうしてポゼッションを重視した遅攻戦術を取り入れようとして、チームをガッタガタにしたのか。

その謎は、6月に理解できたうえで、8月に結実する。

3月[編集]

というわけで、開幕。

およそ1ヶ月半のキャンプで繰り広げられた激しいポジション争いの結果が発表され、見事2014年のスタメンを獲得したのは、GK守田達弥選手、左SBキム・ジンス選手、CB大井健太郎選手、フィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手、右SB松原健選手、左MF岡本英也選手、MFレオ・シルバ選手、成岡翔選手、右MF田中亜土夢選手、FW川又堅碁選手、田中達也選手が3月1日のピッチに立つことになる。

大体の予想通りと言える布陣であり、移籍したGK東口順昭選手、右SB三門雄大選手の抜けた穴以外は全て2013年の最終戦でビッグスワンのピッチに立っていたメンバーである。ということはつまるところ、昨年末からの戦術とほぼ同じ試合がそこにあることになり、右サイドの穴とセットプレイという話も、もしかしたら、受け継がれる可能性がある。んなことはないと思いたいのだけれど、こういう話がなぜだかないわけがないということが分かるところが新潟ファンというものである。

ろーどとぅえーしーえる アウェイベガルタ仙台[編集]

3月1日、アルビレックス新潟の2014年が始まる。で、始まった直後に色々と終わるってどうよ

前半10分過ぎ、セットプレイで川又堅碁選手負傷。繰り返す。川又選手利き足である左足を負傷

は?


われわれは呪いというものの存在を信じない。ただ、アルビレックスの不幸という現実を深く信じるものである。しかし、その後も川又選手は無理をしてピッチに立ち続けるものの、25分に鈴木武蔵選手と交代。そんな全アルビレックスファンをどん底に突き落とす不幸の後、ベガルタ仙台の守備のミスという望外な幸運が発生するんだから世の中ってものはまったく。前半39分に仙台のMF角田誠選手がPA内で痛恨のハンドを犯してしまい、ある意味、プレゼントされたPKを見事レオ・シルバ選手が決めて新潟が先制。1-0。悪夢の交代劇で叫びたくなるところをぐっと我慢した状態のまま、前半終了。中心選手の交代という悲劇に動揺することなく、新潟は2013年に完成した「新潟らしい試合」を組み立てていく。

しかし、そんな小さな幸運もまた、即座にかき消されるのが新潟というものである。不幸とアンラッキーと悪夢が手をつないでスキップしながら扉をノックして郵便箱を確認して呼び鈴を押すのがアルビレックスというものである。で、ドアを開けてお茶にご招待するからこそのにいがた。

後半開始直後の4分。フィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手、仙台のFWウイルソン選手と交錯して交代。繰り返さない。繰り返したくないので繰り返さない。

はぁっ?


そして、舞行龍選手が大野和成選手と交代した直後の後半7分。思い出したくもないセットプレイから失点するのもまた、アルビレックス。間接FKから見事に仙台のMF富田晋伍選手にたたっこまれて1-1の同点。いや、だから、どうして、2013年の弱点が翌年に継続されてるのでしょうか。なしてマンマークが外れてドフリーの状態で・・・って、そうですね、2人も怪我で交代してたらそうなりますよねぇぇぇぇぇぇ。けど、それでも、フリーにするほうが悪いことは確かである。不運だけれども。

が、さういった対応しきれない悲劇を埋めるために、新潟は新潟の戦術を磨いてきたわけで。というわけで、いつもの試合の鍵となる後半の交代が行われ、後半28分に田中達也選手とホージェル選手が交代。その後はスタミナが落ちてきた仙台相手にいつものハイプレス&ショートカウンター地獄、別名レオ・シルバ無双が始まり、仙台ファンの絶叫と新潟ファンのため息が交差する。改めて、2014年の新潟の中心選手がレオ・シルバ選手であることが再確認される。んが、かくも奪い続けたボールがことごとく最後の精度というものに跳ね返され、昨年と同じように新潟ファンの心に重くのしかかる。3ヶ月ぶりとなるこのため息はしかし、川又選手がそこにいたらという話であるため、こりゃまた仕方ないどうしようもない。ぐはあ

しかし、仙台の攻撃の芽をつぶしまくっているから特に問題はないんだけれどもしかしそうなんだけど、とか何とかゆうてたら、後半44分にホージェル選手がPAの外からスーパーゴールぶっさすんだから、まったくもう。とにもかくにも新潟の控え選手万歳としか言いようがなくなるわけで。

なんちゅう試合じゃ

1-2。もう1回。なんちゅう開幕じゃ。試合はそのまま新潟が仙台の攻撃の芽を摘みまくって時間を上手く使い、残りのロスタイム4分を無難に終わらせる。これは、2013年の新潟が積み重ねてきた光景であり勝利の方程式である。が、その、怪我人が多すぎて喜びを喜べない上、確実に次節に影響がないわけがないちゅう話でもある。とりあえず、次節はホーム開幕戦、3月8日にビッグスワンにガンバ大阪を迎える、ということはすなわち東口順昭選手がやってくるということでもあると同時に、宇佐美貴史選手を欠くガンバという点において、中心選手が怪我をしたチーム同士の戦い、にもなる。心より、川又選手と舞行龍選手の怪我が軽いことを祈る。祈るしかない。

うぎゃあ[編集]

試合が望外な勝利に終わったとしても、まだまだアルビレックスの不運体質が終わるわけではない。なんせ、午後のひと時、みんなでお茶を召し上がった後、お帰りになられる際に不幸アンラッキー悪夢の皆さんに、しっかりとお土産を持たせるからこそのアルビレックスである。本当にそうである。

というわけで、3月3日、W杯ブラジル大会に向けたトレーニングマッチ、対ニュージーランド戦のメンバーの追加召集が行われ、すでに代表に選ばれていたセレッソ大阪柿谷曜一朗選手が、本人の急な発熱で取りやめとなった結果、サガン鳥栖豊田陽平選手が急遽、3月5日に国立競技場で行われる代表戦に呼ばれることになる。なお、豊田選手は2013年にも日本代表に招集されており、東アジアカップでブレイクした柿谷選手とのFW争いに1歩遅れをとってから召集が見送られるようになったという経緯が存在。今回の召集は再挑戦及び最後のチャンスという意味合いが強い。

・・・ということはつまり、その、うぎゃあ

はいそうです。まったくもってそのとおりです。怪我さえなかったら川又堅碁選手の初代表選出が十分ありえました。てゆうか、対戦相手や開幕直後というコンディションの面から見て、ものすごいどころの騒ぎではない大チャンスでしたよこんちくしょう。開幕戦でここまで呪われるか普通。って、アルビレックスは普通じゃありませんでしたそうでした。

けど、まぁ、まだ挽回は可能である。5月末からの日本代表の最終合宿までに調子を取り戻すことは十分に可能であり、今は今、そもそも柿谷選手の発熱という話に乗っかるよりも、FWとしての実力および実績で選ばれたほうがいろんな意味で確実である。そのため、怪我を治すことと一戦一戦ゴールと勝利を積み重ねることが重要である。んだけれどもしかし。なに、この、見事な、不運体質。開幕戦における利き足の怪我および途中交代だけでもひどすぎる話だってのに、なして代表初参加のチャンスがこういう不運で過ぎ去っていくのでしょうか。「アルビレックスだから」という答え以外で。

・・・まったく分からん

なお、3月4日にようやく川又選手の怪我の詳細が判明し、膝の打撲ですでに練習を再開しているとの一報が流れ、ファンは安堵すると同時に、だからこそそのタイミングの悪さが心に沁みる。んとーに。

藤田征也選手、湘南ベルマーレへレンタル移籍[編集]

3月4日。実にまったく新潟らしい話。

2月26日、Jリーグ開幕直前に湘南ベルマーレの右MF、古林将太選手が練習の際に負傷、精密検査の結果、全治7ヶ月の大怪我と判明する。これは、2013年にJ1で30試合出場したバリッバリのレギュラーをシーズン開幕前に失い、その上、リハビリと試合勘を取り戻す作業も含めれば、今シーズンを棒に振ることになることを意味しており、ベルマーレのスカウト陣は大急ぎで、穴埋めのための人材を求めてツテを頼りにいろいろといろいろすることになる。

その結果、2012年から2年間、大野和成選手をレンタルしていたアルビレックスに白羽の矢が立つことになり、3月4日、藤田征也選手が湘南へレンタル移籍することが決定。出場機会を求める藤田選手と、選手の成長のきっかけを惜しまないアルビレックス、そして戦線が崩壊する寸前だったベルマーレの3者とも納得の移籍となる。のだけれでも、4者目である新潟ファンのもやもやについては、こりゃもう致し方ない。

まさか、シーズン始まってからこーいう話になるかー。

なお、1月中旬に2014年の所属選手が発表された段階で、アルビレックスの登録メンバー26人、少数精鋭だなあという話がそこかしこであったにもかかわらず、さらに少数になるんだからファンの心のもやもやたるやもう。

けれども、今回の移籍は藤田選手の飛躍のきっかけになるという点において衆目は一致しており、急な話かつ、後々苦労するかもしれないけれども、快く藤田選手を送り出すからこそのアルビレックス。ただし、本職はMFながら、右SBのスキルも有する藤田選手の移籍により、右SBが本職である松原健選手と川口尚紀選手がU-21日本代表として韓国で行われるアジア競技会に赴く9月までに、バックアップの体制について模索しなければならない。

なんにせよ、2015年1月の段階で藤田選手がどれぐらいスキルアップして新潟に戻ってくるかを楽しむと同時に、様々な思いをぐっと飲み込んで、藤田選手の活躍を祈ると同時に、彼の類まれなるクロスを無駄にしないようにベルマーレのスタッフにお願いしつつ、ディフェンス面での向上を湘南のほうで何とか、何とかしてくださいと土下座するものである。

ああひがしぐち ホームガンバ大阪[編集]

3月8日、当たり前の話ながら、東口順昭選手のいるガンバ大阪戦。この試合は、前節のベガルタ仙台戦で負傷した川又堅碁選手は先発出場を果たすものの、フィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手は脳震盪ということで大事をとってベンチ外に退くことになり、代わりとして大野和成選手がスタメンに名を連ねることになる。

そんなわけで、ホーム開幕戦。相手は川又選手と同じ日本代表候補である宇佐美貴史選手を怪我で欠くものの、遠藤保仁選手、今野泰幸選手というW杯出場が濃厚な2人を有するビッグクラブ。そこに、アルビの歴史上最高のGKである東口選手が加わった結果、どうなるかというと、こうなるわけだ。

あわせて、この試合の2日前に行われた各国の代表戦で、韓国代表としてギリシャ戦をアウェイでしかもフル出場したキム・ジンス選手は中1日、時差ぼけも解消できない超強行軍で先発出場を果たすものの、その動きはやはり悪く、その結果、左サイドからの崩しというアルビの攻撃力の30%を有する武器ががっつり失われることになる。無論、ガンバの遠藤選手も代表戦に出場したものの、後半のみで中2日という状態では、コンディションが悪化するほどとはいえない。

そんな状況の中、さらにガンバ大阪はアルビレックスが大嫌いな遅攻をしかけてくるんだからたまらない。つまるところ、2013年のアウェイサンフレッチェ広島戦の悪夢が繰り返されることになる。アルビが前線でどれだけプレスをかけてボールをダッシュしても、ゴール前でガンバは十分に人数をかけて守る上、取られることを見越したディフェンスを繰り返す繰り返す。で、前半の時点で攻撃が停滞しまくるしまくる。その上、前半だけでアルビレックスのコーナーキックについては今年も得点のにおいがしないことが明らかになり、9本ほどチャンスを棒に振る。結局、風上にたった前半はアルビレックスがガンバを押し捲るもののことごとくチャンスを得点に結び付けられないまま0-0で終了。ここまで両チームとも攻撃が停滞しまくって得点のにおいがしない試合におけるキーとなるもの。それは、アルビレックスにはないけど、相手にある、しかも遠藤選手のセットプレイという日本屈指の飛び道具である。それだけでも怖いのに、前半の時点で代表のDFを担う今野選手も大暴れ。そして何よりも東口。ああ東口。

このように、押し捲っていても嫌な予感しかしない試合というものは現実に存在する。そして、そんな現実が大当たりするからこそのあるびれーっくす。しかし、そうは言ってもせめなしゃーないのである。というわけで、後半14分にいつもどおり田中達也選手と鈴木武蔵選手が交代するものの、いつものスピードによる崩しはがっつりと息を潜め、徐々に重苦しい雰囲気がアルビサイドを覆い始める。これは普段であれば田中達也選手が消耗させていたDFラインが、無理に攻めないという意識の統一の下、本来であれば消耗しているはずの後半20分すぎになっても元気一杯。ということはつまり、そういう話だわな。

っとーに、そういう試合でアルビに点を取れる手段がないことを熟知している選手がいるチームというのはやりづらいし怖い。

しかも、向こうはそういう試合で点が取れる。取れっちまうんだからもう。その上、とんでもないレベルで。というわけで、後半24分、アルビ右サイドの突破から生まれたFKのチャンスで、キッカーの遠藤選手がニアサイドに芸術的な軌跡を描き出すと、そこにマンマークをガッツリ引き剥がした岩下敬輔選手がヘッドでズドン。0-1、ガンバが先制。この段階でアルビファンの心を覆った感情の80%が、東口選手の実績によるものです。えぇ、まったく。本当に。

実際、派手なセーブこそ無かったものの、なに、あの統率の取れまくった守備。特に、ゴール前の守備について、どっかで見たことあるなあと思ったら、思いっきりアルビレックスでよーく見たやり方です。人数をかけて、マンマークを切らさず、中盤の選手と挟み込むようにシュートコースを切りまくって、で、最後の最後に絶対的なGKが控えることで、見ている側にぜんぜん失点のにほいを感じさせない、ミスを極力排除するDFの動きを、まーさか攻め達磨のガンバが取り入れるとは、長谷川健太監督、恐るべし。おかけで川又選手も途中で入った鈴木選手もまともに攻撃参加できないままただただ時間は過ぎていく。

まさかこんな形でアルビレックスと対戦するチームの気持ちを実感できるとは思わなかったぜこんちくしょう。

そして、後半33分に川又選手がホージェル選手に交代しても、その傾向はより強く続き、で、直後の後半37分。中1日での試合に時差ぼけ、そんな中でも走り回るスタミナオバケ、キム・ジンス選手もさすがに運動量が落ちた時間帯に、普段のアルビでは考えられなかった左サイドに空いた穴を突かれるんだから、悲しい話である。

後半37分、アルビ左サイドで倉田秋選手がゴールエリア直前でキム・ジンス選手を振り切った大森晃太郎選手に決定的なスルーパスを送ると、そのままゴールエリア直前まで進入、角度のないところからそのままキーパーである守田達弥選手の手元をぶち抜いて0-2。2013年のアウェイ川崎フロンターレ戦のように、一瞬の切れ味と個人技で失点。

まぁ、なんだ。攻撃の停滞も2失点もアルビレックスの弱点すぎて笑うしかねえや。

けど、まぁ、強豪ガンバ大阪がアルビレックス相手に相手に合わせた試合をするということはつまり、そういう難敵にまでアルビは成長したということである。そう思わないとやってられないという話でもあるけれど、仕方ない。試合はそのままアルビレックスに何の見せ場もなく0-2で終了。連勝は6でストップ。ホームでの連勝も9で止まることになる。なんにせよ敗因は明らかであるから気にしない。そもそも、GKというのはボールをキャッチするほかにも、DFラインを統括するのも重要な仕事である。というわけで、いつもどおり、相手チームの元アルビ選手大活躍という、ちょっと頭をかきむしりたくなるだけの敗北である。なんにせよ、ガンバ大阪は1億円で勝ち点20を買った気がしなくもない。アルビノホウハカチテンヲ10ヘラシタグライニナレバイインダケドナ。

次節は3月15日にアウェイでヴァンフォーレ甲府戦である。なお、平成26年豪雪でホームである山梨中銀スタジアムでの開幕が行われなかったため、実質、ヴァンフォーレにとっては次節の新潟戦がホーム開幕試合となる。

コネクターのいない試合 アウェイヴァンフォーレ甲府[編集]

3月15日、アウェイ甲府戦。この試合の前に、またしてもまたしても、アルビレックスに悲報が訪れる。およそ60分限定のFWとして前線で相手DFをかき回してチャンスを作り上げてくれる田中達也選手が練習で怪我をしてしまい、前線でのチャンスメイクという、とてつもなく重要なピースが欠けてしまう。この段階で、ある程度の苦戦は予想されたものの、まさか、あそこまでガタガタになるとは思いもよらなんだというのが、サッカーの面白いところというか、困ったところである。

前半。予想通りというか当たり前というか、ヴァンフォーレは若干引き気味の戦術を選択。アルビレックスの前線からのハイプレス対策を行うことを選択した瞬間、本日のアルビレックスは、ものの見事にバラッバラだということが判明する。何より、前線からのプレスが効かない。というのも、今回の試合のスタメンは2013年に後半残り20分から何度もゴールを決めてきたコンビである川又堅碁選手と岡本英也選手だったのだけれども、双方とも、前線でパスをつなぎ、キープするコネクトの役割が苦手ときたもので、その結果、2人にパスが渡る前にことごとく甲府DFにつぶされるという、新潟ファンが前半だけで「この試合ダメだあ」と嘆くような試合になる。いかに田中選手の存在が大きかったか、という話のほかに、田中選手の代わりに3年ぶりとなるJ1出場を果たしたプレースキックのスペシャリスト加藤大選手と他の選手とのパスの呼吸が微妙に合わず、逆に甲府の選手にパスをカットされてピンチになる場面が続出。

この段階で、新潟ファンの半分以上がACLを諦めた件についてはいかんともしがたい。基本、ショートパスで敵のDFの近くでつなぐ技術には、微妙なところでマークを外すオフザボールの動きが必須なのだけれども、もーーー、ガッツリ。ベッタリ。甲府DFさん僕を見て状態で、FWの2人が背後霊か何かのごとくに常時DFを背負っていては、そらあパスは通らんわ。そんな状態でことごとく新潟の攻撃がつぶされる中、甲府の攻撃陣が実に見事に素晴らしくいやらしく新潟の弱点を突いてくる。そう、右サイド。改めて言う、右サイド。

前半37分、右サイドの突破から甲府FWのクリスティアーノ選手がボールをキープ。加藤選手のマークを大井健太郎キャプテンがケアするものの、何の意も無くてらいもないクロスをあげさせてしまうと、そこを盛田剛平選手がドンピシャヘッド。大野和成選手の寄せをかいくぐっての見事なヘディングで1-0。なんちゅうか、その、盛田選手は普段DFの選手だけあって、DFが嫌がる動きを熟知しているなああとしか言いようがない。それぐらいの綺麗な位置取りとオフザボールの組み合わさった動きでまず甲府が先制。

そしてまったくチームとして何もできないまま前半が終了。前半、アルビレックスのシュートはわずか2本。暗雲が立ち込めるどころの騒ぎじゃない。このままではACLではなく、残留争いを気にしなければいけないぐらい、チームがかみ合っていない。思い出したくもないおととしの光景を思い出すレベルである。これは、いかに田中達也選手の存在が大きかったかという話と同時に、こういう停滞感あふれるチーム状況をどうやって打開するかを試行錯誤できるかという点において、今後のチームを占える。

もっとも、今回の試合は相手の甲府サイドにも実は不運な面があり、平成26年豪雪のためにキャンプ最終盤において地元での調整が上手くいかなかった結果、甲府はスタミナの面が不安視されており、実際、開幕からの2試合とも後半の失点を食らっている。そのため、アルビレックスのいつもの試合であるならば、いずれかはミスを見出せる、と思いたいなあ、という話があったりする。

そんな予想がありがたいことに当たると同時に、柳下正明監督も戦術の修正を行い、似たよーなパッターンでボールを失いまくっていた前線へのパスが散らされ始めると、ようやく、サイドからのクロスが上がり始める。もっとも、得点のにおいなんてまるでしないクロスなんだけれども、しかし。そのオマケがこの試合、とてつもなく生きてくる。なんせ、たった1試合でアルビレックスにおける最高のプレースキッカーの座を加藤選手が奪取。FKもCKも合わせやすい見事な曲線を描いて前線の選手へと飛んでいくんだから、んだらば、チームとしてやるべきことぐらい見えてくるわな。

というわけで、後半28分。田中亜土夢選手のコーナーキックを、ついに、ようやく、やっとのことで、川又堅碁選手がズドン。1-1。え?加藤選手?彼は右サイドで、今回のコーナーは左サイドです。得意なサイドのコーナーキックを蹴り分けることが可能になっただけでも十分な収穫です、はい。その後も、セットプレイで惜しいチャンスを作り続けるアルビレックス。前節っていったいなんだったんでしょうね。などと、口から思いっきり出た言葉をぐっと飲み込みつつ、遅攻戦術を持って新潟に対応しようとした皆さんをにっこり笑って迎え撃てる体制を心から喜ぶものである。

しかし、同点になった直後から、甲府の猛反撃が始まるんだから困る困る。しかも、新潟が加藤選手からホージェル選手、岡本選手から鈴木武蔵選手へと交代、より前へのプレッシャーをかけた直後に、甲府が得意とするカウンターがガッツンガッツン新潟のゴールへと襲い掛かるんだから、タイミングが悪いなんてもんじゃない。しかし、再三のピンチをGK守田達弥選手がセーブ。改めて、新潟のスカウト陣の実力を知ると同時に、誰だ、スタミナ面で不安があるなんていったのは。

そして、試合は後半30分から実に攻守にわたって激しい攻防が始まる。前半のアレはいったいなんだったのだろう。そして、両陣営のDFが大活躍。結局、試合は1-1の引き分けで終わると同時に残り15分でそれまでの70分間の停滞感を打破することに成功。そして、アルビレックスは遅攻戦術、つまりドン引き戦術を取るチームから得点1と勝ち点1を獲得するという、得がたい経験を得ることになる。もっとも、ボロボロのバラバラだった前半を立て直して後半のセットプレイ一閃という話はJ2で弱小チームが強豪を屠る際の定型であるけれど、J1でも、それができなくなったチームから最初に勝ち点レースからこけていく傾向が強い。その点がサンフィレッチェ広島森保一監督を名将たらしめている。なんにせよ、最低でもアウェイで勝ち点1という話は、ACLという言葉を残留に変えることを防ぐには、大変に重要になる。

なお、次の試合は3月19日、アウェイでナビスコ杯徳島ヴォルティスとの一戦であると同時に、アルビレックスの開幕スタメンから外れた選手達による1年間におよぶ長い戦いの始まり&2015年に向けた試行錯誤の始まりである。あわせて、リーグ戦は3月23日、ホームでW杯ブラジル大会に向け、代表FWの座を争う2人の選手が直接対決する。開幕を怪我で乗り遅れた川又選手と開幕から絶好調のサガン鳥栖豊田陽平選手が直接対決するこの一戦は、ほんとーーーーーに、重要な一戦となる。

博打の打ち方 ナビスコ杯アウェイ徳島ヴォルティス[編集]

3月19日のナビスコ杯徳島ヴォルティス戦。この試合はなんと、2ヶ月前に入団したばかりの本田圭佑選手、もとい小泉慶選手を柳下正明監督は大抜擢。お手本であるレオ・シルバ選手との間で中盤を形成する。そして、右サイドの川口尚紀選手やFW鈴木武蔵選手といったアルビ期待の若手もスタメンに名を連ね、まさに彼らがJ1で生き残れるかどうか、今後を占う一戦となる、はず、だったのだけれど。

徳島ヴォルティスの小林伸二監督は、この試合を若手主体から超若手主体へと切り替えて、リーグ戦からスタメン全員総とっかえ。おーーーい。そう、くる、かあああ。とりあえず、さすが、名監督の呼び名が高い小林氏である。博打の打ち方を知ってらっしゃるという他ない。

なお、今回の徳島の判断は別に問題でもなんでもない。2014年度J2降格候補No1の呼び声の高い徳島ヴォルティスは、この試合までのリーグ戦を3戦全敗得点0、失点10というまさにボロックソ、悲惨な状況で終えており、もちろんJ1ぶっちぎりの最下位。そんな状況の中でナビスコ杯をマトモに戦うなんて話を押し付けるほうが悪い。けれども、イの一番、もっとも初めにカップ戦を切り捨ててまでリーグ戦を重視するんだから、現実が見えてるなあと言うほかない。とりあえず、23日に徳島が戦う柏レイソル戦を前にスタメンを休ませることができた上、ファンとフロント、そして選手達にさえ覚悟を求めている。これは、どこぞの反町康治監督がブラジル人3人前線後全員で守るとかいう大博打でJ1にギリッギリ残留を果たした話と同義である。ようは、危機に陥った際に、非常手段を早い段階で打てるかどうかで、チームの趨勢が決まる。そのため、試合を捨ててまで若手が化ける可能性を選んだ徳島は、なんら間違ってはいない。

ま、降格するチームというものは、そーいう非常時に限って中心選手が怪我をして、さらに、それを埋められる人材が見当たらないままズルズルと降格していくのがデフォなのだけれども、そういった悲劇を回避するために、この試合のような全員若手&全員ステップアップのチャンスという機会を設けるのは、これから先の悲劇を回避するのに重要になる。と同時に、こういう試合をどうコントロールするかもまた、新潟に課せられた重要な課題となる。

幸いなことに試合はアルビレックスが若手主体のヴォルティスを粉砕。前半の初めからズッタズタに相手の攻撃のラインをハイプレスの餌食とするとともに、ボール奪取後に数多くのシュートチャンスを演出。前半16分には田中亜土夢選手からのスルーパスを受けた鈴木武蔵選手が相手DFを上手く交わして早くも0-1。さらにはその直後の24分、岡本英也選手のミドルシュートを、これまた鈴木選手が上手く体に当ててコースを逸らして0-2。ガタイとスピードで徳島のDF陣を圧倒する。また、怖い怖い縦パスも新潟の最終ラインで脳震盪から復帰したフィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手が跳ね返しまくり、徳島にマトモな攻撃をさせないでそのまま前半は終了。後半もそんな状況はまったく変わらないまま、後半28分。CKからのこぼれ球を加藤大選手がクロス、そこを田中亜土夢選手があわせて決定的な0-3。で、これでそのまま終わってくれればよかったんだけれども、後半42分。川口選手の不要なバックパスに反応したドウグラス選手がボールを掻っ攫ってPA内に侵入。たまらず、舞行龍選手がファールを犯してしまってPK。2014年初めての徳島の得点は、新潟のDF陣のミスから生まれましたって、そらあ、試合後に柳下正明監督が嘆くのも無理は無いぜよ1-3。

結局、試合はそのままタイムアップ。猛省すべき選手とほぼレギュラー獲得を果たした選手との差がくっきりと分かれることになる。後、小塚和季選手、公式戦初出場おめでとう。

もっとも、今回の試合はあくまでもボーナスステージと割り切って、もう1つ上のレベルでどう動けるかを注視しないといけない。無為な期待で若手を押しつぶすよりも、ある程度の余裕を持ったほうがいい。それ以上に、恥も外聞も無く1点を取りに来て、ボロクソに負けても1点取った徳島が、今後どう変わっていくか。ファンもフロントも覚悟を決め、中心選手の怪我を回避するなど幸運に恵まれたとしたら、カップ戦で消耗した相手に金星を上げる可能性もある。それぐらい、現状を認識して早めに博打が打てる監督はしぶとい。強いではなく、しぶとい。ま、そんなに上手くいくわきゃないんだけれどもさ。ただ、後半になってから、新潟の攻撃が跳ね返されまくったってのは、それぐらい、前半45分の間で自信を持った選手がいる、かもしれない、という話になるわけだな、うん。

なお、アルビレックスは3月23日にホームでサガン鳥栖戦である。今週、ナビスコ杯が休みだったサガン鳥栖戦である。ほんと、新潟のラックの値の低さを実感できる日程であると同時に、レオ・シルバ選手が出ずっぱりかあああああ。しょうがないけれどもさああああああ。

とある悲劇の翌日 ホームサガン鳥栖[編集]

3月23日のホームサガン鳥栖戦、の前日。新潟県のスポーツシーンで大変によくある光景が繰り返される。2013年の秋に行われた明治神宮野球大会に準優勝したことから春のセンバツで珍しく、本当に珍しくも新潟県勢として躍進が期待された日本文理高校が、ものの見事に甲子園の魔物の餌食となり、愛知豊川高校から大逆転サヨナラ負け。そんな、なかなかにキツイ一撃を食らった翌日、多くの新潟県民がアルビレックスのことを思い出す。まぁ、なんだ。過去の成功や現状に関する甘い認識に浮き足だつとホントーにロクなことにならんという現実を改めて実感した、ということにする。

そんなわけで、多くの県人が軽くへこんだ状態でのホーム、デンカビッグスワンでのサガン鳥栖戦。この試合は、先週のヴァンフォーレ甲府戦と同じく、腕に喪章を巻いての試合となる。これは、アルビレックス新潟の取締役にして、新潟県サッカー協会会長である澤村哲郎氏が3月5日、肺炎のため急逝したことを受けたものである。氏の尽力の結果、アルビレックスが出来上がり、ビッグスワンが完成し、その結果、日韓W杯で新潟で試合が行われることになり、環境の変化によってサッカーの面白さに目覚めた子供達の中から、日本代表に選ばれる酒井高徳選手など、続々と若い才能が出てくる。

世の中というものは種を撒き続ければどこかしらで花が咲くものである。

なお、試合については、ナビスコ杯での活躍から鈴木武蔵選手がスタメンに抜擢され、腰の怪我がまだ不安な田中達也選手はベンチスタートとなる。で、予想どおり、前線からのプレスが不足した上、鳥栖は中盤をすっ飛ばすロングボール主体の戦術を選択。本当に、どこのチームも新潟の得意な戦術を取らせてくれない。もっとも、序盤は鳥栖にペースを握られるものの、最終ラインで鳥栖の絶対兵器である豊田陽平選手に仕事をさせずがっちりマンマーク。拮抗した状態で試合は推移していく。となると、後半の交代に味のあるアルビに優位だなあと思っていたらばその前に。前半30分、スローインからの鳥栖のPA内でパスがつながり、マークを外した川又堅碁選手がシュート、DFに跳ね返されるものの、こぼれ球を再度レオ・シルバ選手がゴール右隅に蹴り込んで新潟が先制。1-0。

うん、これは日本文理と同じ展開だなあと感じた県民が思いのほか多かったのは秘密だ。

けれど、前半は特にピンチらしいピンチも無いままに終了。で、問題の後半。本当に問題の後半。いきなり右サイドから崩されて金民友選手のシュートがサイドネットに外れてからもう。すっかんすかんと守田選手が1対1でボールをとめるシーン続出になるんだからもう。舞行龍選手のスーパークリアに守田選手の立て続けのビッグセーブ、そしてスーパーセーブにスーパーゴールポストの活躍を堪能するレベルで、まさにフルボッコの状態で攻められるあるびれっくす。けれど、後一歩のところでゴールラインを割らせることなく、いつもどおりのカウンターを繰り出すものの、ナビスコ杯の疲労からか動きが後半に入って一段落ちてしまい、さらに怒涛の鳥栖の反撃を食らうというシーンが繰り返される。

てゆうか、右サイドやばすぎ。分かりやすく言うと、鳥栖の安田理大選手すごすぎ。いやもう、ばっつんばっつん抜かれまくる抜かれまくる。

けれど、その結果、よーく分かったこと。それは、今日の鳥栖は絶対に何かがおかしい。特に、後半31分の豊田陽平選手のシュートがポストに弾かれた場面などは、完璧にマンマークを外された状態でラストパスがわたり、誰もがやられた!と思ったにも関わらず、ゴール目前のドフリーのシュートがポストの内側を直撃。てんてんと枠の外へ転がっていく。そんなシーンのさらに上を行くのが後半40分。ハイボールのクリアをミスしたGKの守田達弥選手とフィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手が交錯、こぼれ堕ちたボールを早坂良太選手がゴール前でカットして、無人のゴールに流し込むもうとしたら、そのまま宇宙開発したシーンなど、フリーの素材として後世に伝わるレベルである。とりあえず、あまりの決定力の無さから一昨年のあるびれっくす、てゆうかブルーノ・ロペス選手の姿を思い出してしまうレベルである。

つまるところ、あれだ。甲子園に続いて2日連続で似たような後半一気の大逆転なんて試合をするのは、さすがに神様が許してくれなかったということだ。で、もう1つファンの間でささやかれた話はちょっと不謹慎だからしないけれども気持ちは分かる。

ただし、こういった強烈な幸運に見舞われた試合でネタの神様に供物を用意するところが実にまったくアルビレックス。この試合、なんとまったく驚くことに、選手交代なし。まるでなし。理由。交代選手の身長が低いと、それだけ鳥栖のロングボールを跳ね返せなくなるし、下手にリズムを変えるほうがいい流れが寸断されるから。そのため、至極当たり前の話ながら、ナビスコ杯に出た選手は全員ヘロッヘロ。そんな状態で後半40分過ぎから怒涛の鳥栖のパワープレイが開始され、危険なシーン続出。と同時に、鳥栖の運の悪さもパワープレイ。

一言で言い表すなら、「アルビレックス以外のチームがここまで不幸になるのを初めて見た」。

不幸の比較対象としてアルビレックスが出てくるというのは、かなり重症である。で、試合はそのまま鳥栖に押しに押されっぱなしの状態のまま、ゴールだけは割らせずに1-0でアルビレックスが勝利。てゆうか、シュート16本も打たれて、なおかつ、ほぼゴール確実のシュートを何本も外した段階で、この試合はアルビが勝利したというよりもサガンに負けてもらったという感覚が近い。無論、一番の勝因は守田選手がビッグセーブを連発したおかげであるけれども。

けど、たまには、こういう勝利があってもいい。それに、新潟ファンにとってそんなGK無双な試合は東口順昭選手で大変によく見知ったものであるためなんら問題はない。なお、次節以降、アルビは序盤の山場を向かえ、強豪チームと連戦に入る。その初めは3月29日、アウェイでセレッソ大阪戦である。つまり、アルビレックス新潟と世界的プレイヤーであるディエゴ・フォルラン選手との初めての邂逅、となる。

本当に久しぶり アウェイセレッソ大阪[編集]

3月29日、アルビレックスが本当に久しぶり出会う世界的プレイヤー、ディエゴ・フォルラン選手を擁するセレッソ大阪戦inキンチョウスタジアム。この試合は、アルビレックスが久しぶりにいつものハイプレス&ショートカウンター戦術でガンガンに押しまくれる=戦術レオ・シルバが発揮できる環境となる。とりあえず、アルビレックスの弱点である遅攻やロングボール連発とかいう普通の試合をしてもらえない相手とは違い、セレッソは前節までで3勝1敗の2位。戦術も柿谷曜一朗選手を筆頭に、若手名選手をずらりと揃えて勢いそのままに真正面からやってくれる相手なのだから、ありがたいことこの上ない。

実際、試合はそのままレオ・シルバ選手の中盤における収穫作業をお楽しみください。という、いつもの刈り取り作業がセレッソお得意のパス回しを苦しめ続けるものの、セレッソのほうもめげることなく何度でもアタック。刈取りからこぼれたところを上手くつないで新潟ゴールを脅かす。しかし、アルビレックスも最終ラインでしっかりと弾き返して逆襲、という光景が繰り返され、とりあえず、昨年とは違いセレッソクラスの強力な攻撃陣を相手にしてもまったく動じないディフェンスが、春先に出来上がっていることが証明される。

問題は、相も変わらず攻撃のほうで、もーーー、嫌になるほどのマンマークがいつも通り川俣堅碁選手にべったりと張り付いて動きを阻害。そして、そういった状況をチャンスとしなければならない鈴木武蔵選手もまた、若さ若さがこれまたあふれにあふれ出る出る試合になる。分かりやすく言うと、前線の2人が対戦相手の誰もが嫌がる動きができないため、試合中にボールに絡めず消える時間帯ができてしまい、むはっとかいう話になる。具体的に言うと田中達也選手がいつもやってる動きとは違う動きというやつで、柳下正明監督が嘆くのも仕方ない。特に、前線からのプレス、チェイス、マークをはがすスクリーンにコーナーやスローインを得るプレーといった、相手DFではなく相手チームや相手ファンが嫌がる動きができてない。できても、繰り返すことができない。繰り返し続けることができない。90分の試合を60分で終えるような相手が嫌がるペース配分とかいう話じゃない。けど、まぁ、数年先を考えれば、それもまた仕方ない。日本代表にまで成長した柿谷選手も通った道であり、破綻しなければそういった積み重ねを続けていくしかない。

さすがにそのままだったらまずいけれども。

実際、後半に鈴木選手とと田中選手が交代したところ、一気にアルビレックスの攻撃が活性化することになったのだからちょつとまずい。けれど、結局のところ、そういう話なわけである。なお、試合はそのままアルビのDF陣もセレッソのDF陣も踏ん張って0-0のスコアレスドロー。途中、セレッソのDFゴイコ・カチャル選手の靴が脱げ落ちたにもかかわらず試合が続行され、その間、まったく試合が切られることのないままソックスでボールをクリア、さらにソックスでタックルといったネタが織り込まれることになる。素晴らしいファイティングスピリットであると同時に素晴らしいネタをありがとうございまう。そんな一進一退の好ゲームは、アルビにとって2012年10月に行われたの対ヴィッセル神戸戦以来、1年5か月ぶりとなるスコアレスドローに終わる。けれど、アルビレックスにとって強豪相手にアウェイで勝ち点1をもぎ取ったことは上々であり、下位チームにさえ取りこぼさなければ、上位チームと互角であることを証明した試合でもあるといえる。わんすもあ。下位チームに散りこぼさなければ。

次節は4月6日、これまた強豪だけれども新潟相手に自分たちの戦術を押し通す可能性の高い、すなわち戦術的に相性のいい横浜・F・マリノス戦である。けどその前の、4月2日にナビスコ杯、ホーム名古屋グランパス戦が控えている。2014年の新潟には、控えや若手に華も実力もあるため、カップ戦であっても、その後のリーグ戦に深くかかわる試合になる。で、相手には矢野貴章選手。華も実力もネタもあるという意味で、本当に素晴らしい気がする。やってみなわからんけども。

4月[編集]

例年にない順調な仕上がりの中、春の連戦に挑むアルビレックス。しかし、そういうときに限ってリーグ上位との戦いが目白押しな上、ナビスコ杯やW杯の日程などで試合がきっつきつ、そしてそういうときに限って上位との戦いが待っている(2回目)。

もっとも、アルビレックスもつらいけれど相手もつらいから気にしない。むしろ、夏場の連戦にリーグ上位とかいう話よりも、まだ、マシ。

これぞ天下のバカ試合 ナビスコ杯ホーム名古屋グランパス[編集]

4月2日、お互いに相手ホームだと勝てないことで知られる名古屋グランパス戦。この試合、先発メンバーとしてFWの田中達也選手が実戦に復帰、川又堅碁選手はベンチスタートとなり田中選手は鈴木武蔵選手と初コンビを組むことになる。ということはすなわち、なんとしてでも前線における田中選手の動きを鈴木選手に教えよう、もしくはベンチから川又選手に見てもらおうという柳下正明監督の意思が見え隠れする。さらに、ルーキーである小泉慶選手もスタメン出場を果たし、これまたなんとしてでもレオ・シルバ選手の動きをうんぬんかんぬんという話がごにょごにょと。

そんな試合は、前半、珍しく新潟が主導権を握り、てゆうか、田中達也選手がばっしばし相手DFを崩しまくり、チャンスを演出。その結果、前半17分にキム・ジンス選手が今期初ゴールをあげると、続く前半29分にセットプレイから田中選手が追加点。一気に2-0で新潟がリード。

で、まさかここから試合が大きく動くどころではなく、試合が壊れるとは普通思わんわな。

後半開始直後、リーグ戦に備えて松原健選手を交代、坪内秀介選手がピッチに立つと同時に、2013年にあれほど身に沁みていた交代直後のセットプレイで失点するってんだからもう。というわけで後半4分、CKから田中マルクス闘莉王選手に上手く決められて2-1。そこからはもうひどいひどい。その2分後の後半6分に矢田旭選手にDFの裏を狙われて同点ゴールをたたっこまれ2-2。さらに10分たたないうちに、後半15分、矢田選手の突破から小川佳純選手に大逆転ゴールを決められ、わずか11分間で2-3。なんていうかその、ああああるびれーっくすすすすぎてどうしようもない。

が、これでまだ終わらないところがまったくもって恐ろしい。後半38分、逆転シュートをたたっこんだ小川選手が今度は坪内選手の顔面にエルボーをたたっこんでしまって2枚目のイエロー→レッドカードで退場。このピンチ対し、グランパスの西野朗監督はついにあの矢野貴章選手をピッチに投入。その際、新潟ファンがどんな想いを抱いたかは、想像に難くない。うわー、守備固めだー、まずいなー、どーしよーという言葉の後ろに、という文字が見え隠れした件については目の錯覚である。ちょっとうれしかった件についてはもっと秘密である。

なお、そんな形で多くの新潟ファンが抱いた予測が外れていなかったことについては、こちらの責任ではない。まったくない。

で、まぁ、なんだ。今年1年間を通して語るべき試合、別名、笑うしかない試合確定。後半44分、加藤大選手の絶妙な浮きパスに反応、PA外から中にむけてスルスルと走りこんだ小泉選手による劇的な同点ゴールが決まり3-3、2012年のナビスコ杯大宮アルディージャ戦で0-3から大逆転、4-3とひっくり返して以来となる大量得点大量失点の試合となる。なお、矢野選手は悪くない。最後の小泉選手のシュートの際、若干寄せが遅れて体をぶつけられなかったけれども、悪くない。なんとなく、空気と先の展開を読んでしまった、読めてしまった新潟ファンが悪い。結局、試合はそのまま3-3のドロー。わけのわからん、勝ち点1を獲得する。

これぞ天下のバカ試合。次の試合は4月6日、ホームで横浜・F・マリノス戦である。

固いよー困るよー ホーム横浜・F・マリノス[編集]

4月6日、DFとセットプレイ能力ともにJリーグ屈指の横浜・F・マリノスをデンカビッグスワンに迎えての一戦。この試合は、昨年度のマリノスの歴史に残る悪夢、最終節の逆転サヨナラ準優勝に大きな影響を与えたアルビレックスに対する恨み骨髄、とまではいかないまでも、昨年度もっともマリノスを苦しめた戦術レオ・シルバを、いかにして封じ込めるかが一つの焦点となる。

結果、見事に対応されてしまうからこそ、新潟というものぢゃないですか。

なお、別に奇抜な戦術的にどうのこうのとかいう話ではなく、単に、前半をある程度落とし気味で試合に入り、ある程度アルビレックスに持たせた状態で試合を進め、うまーくDF陣で刈り取り、いなし、両チーム無得点のまま後半勝負を仕掛けてくる。それだけである。その結果、戦術レオ・シルバの肝である中盤がガッタガタになってしまうのが悲しいところ。しかも、レオ・シルバ選手以外の新潟の選手たちが軒並み後半20分以降動きを落としてしまい、なぜか元気なレオ・シルバ選手を尻目に、中村俊輔選手を起点としてスパンスパン両サイドをえぐられてしまう。まぁ、なぜだかもクソもなく、ナビスコ杯の疲労のせいだけれど。しかし、齋藤学選手や中町公祐選手といったスピードのある選手のドリブル突破を、疲労困憊気味で抑えるというのもきつい話で、結局、後半は両サイドからずるずるとDFラインを押し込まれ、嫌になるほどセットプレイされまくることになる。

しかし、そういった話に備えて、本日もアルビレックスはスタメンにフィジカルでマリノスの強力DF陣に対抗できる鈴木武蔵を先発させ、川又堅碁選手とともに、ガタイがよくてタッパのあるFWがしっかりセットプレイで新潟のゴールを守り続ける。そして、アルビDF陣もナビスコ杯名古屋グランパス戦のような11分で3失点とかいう気の抜けた失点は許さず、危ないシーンでも最後の最後で守田達弥選手がビッグセーブを連発し、すんでのところでマリノスにゴールを割らせない。

そんなピンチの中、柳下正明監督はレオ・シルバ選手以外の中盤の選手を全員交代という荒業に打って出る。明らかに疲労で動きが悪かった田中亜土夢選手を後半19分に加藤大選手に交代させると、37分に成岡翔選手をルーキー小泉慶選手に、そして43分に岡本英也選手を田中達也選手と交代することで、ようやく押されに押されまくったマリノスが支配した中盤を奪い返すと、今度は立て続けに反撃。が。最後の最後でレオ・シルバ選手のシュートはポストに嫌われ、鈴木選手のシュートがゴールから外れていくこの悲しさよ。

結局、試合は0-0のままタイムアップ。2013年に1度もなかったスコアレスドローを2試合連続で経験することになる。もちろん、相手が強豪マリノスであるため、まったく問題はないけれど、ネタ拾うこっちの身にとっては大問題である。次節は4月12日、アウェイで鹿島アントラーズ戦である。

愚直と洗練と アウェイ鹿島アントラーズ[編集]

4月12日、2014年のJ1で首位をひた走る鹿島アントラーズとの一戦。なお、前節までの鹿島は、得点数最多、失点数最小というまさに王者の風格すら漂う戦績を残しており、若手とベテラン、さらには外国人選手のバランスがうまくかみ合ってまさに強豪鹿島復活をアピール。多くのサッカーファンがこりゃアルビも厳しいかなあと思ったらばしかし、いきなり主力選手であるダヴィ選手がカードの累積で試合出場停止。6節で出場停止はさすがに早すぎるけれども、まぁ、ダヴィ選手なら仕方ない。あわせて、これでワンチャンスができたと思うくらいでは、まだまだアルビレックスの懐の深さというか運の悪さというか特性というものを理解していない。でなけりゃ、2-0の試合を11分で2-3にされるわけがない。ぶっちぎりの最下位だった大分トリニータに初白星を謙譲するわけがない。

基本、利点だの余裕だのチャンスだのを持った瞬間、弱くなるチームというものは現実に存在する。

さて、試合のほうはまさに戦前の予想どおり、洗練されたパスワークで崩してくる鹿島を、新潟が愚直なマンマークで対応。ボール奪取後のカウンターを鹿島DF陣が柔軟に跳ね返すというシーンが続出。特に、絶対的にセットプレイに自信を持つ鹿島は、新潟程度のセットプレイを苦にしないとしか思えないレベルで新潟のチャンスをセットプレイでつぶしまくる。けど、まぁ、これもまた予想どおり。

唯一、予測できなかったのが、前半20分。成岡翔選手のクロスに日本代表選出のための事前合宿に参加していた川又堅碁選手がボレーで合わせ、首位チーム&最小失点のDF陣相手に値千金の先制ゴール。0-1。とりあえず、先週まで相手DFのマークに苦しんでいた川又選手が、わずか3日間の合宿で化けて帰ってきました。心より、アルベルト・ザッケローニ代表監督の選手指導力を感謝するとともに、前回大会に続く、アルビレックス選手の代表入り&W杯出場の可能性が少しだけ増えたことを心より喜ぼうとしたらばしかし、前半31分。アルビレックスの右サイドを突破した山本脩斗選手がクロスをあげると、走りこんだ土居聖真選手がしっかりとあわせて即座に同点。さすが首位チーム。嫌になるほどアルビレックスの弱点を突いてくる。さすがアルビレックスの右サイド。こなれたネタをしっかり忘れずに提供してきやがる。

結局、同点のまま前半を終了。鹿島相手に互角の争いをするアルビレックスというのも、ある意味、珍しいかもしれない。

そして後半。疲労がたまった鹿島アントラーズを相手にあの選手が無双をはじめる。というわけで、まるで新潟平野の秋、稲穂にゆれる田んぼに投入された最新鋭コンバインのようにレオ・シルバ選手が鹿島の中盤のパスワークを刈り取りまくる刈り取りまくる。普通、1対3の状況でパスを刈り取るかあ?刈り取るのかああ。それぐらいえぐいプレイを鹿島ファンに見せ付けるのだから恐ろしい。けれども、鹿島もまた、少ないチャンスを反撃に結び付けて応戦。そんな一進一退の攻防はしかし、最終的にあの選手が決めてくれるんだから恐ろしい。

というわけで、後半31分。PA内に走りこんだ鈴木武蔵選手のクロスが、川又選手、ではなくて鹿島のDF青木剛選手の足に当たり、そのままゴールの中へ吸い込まれていく

・・・へ?


え、えーっと、その、なんといいますか、意外性のある選手というものは本当にオソロシイデスネとしかいいようがない。J1最小失点チームのDFからミスを誘発させるんだから、本当に恐ろしい。しかし、たとえ相手の足であったとしてもゴールはゴール。1-2。けれど、その結果として当然のごとくいつもの守田達弥タイム到来。鹿島のシュートがバカスカ降り注ぐことになる。しかし、試合開始時から始まっているレオ・シルバタイムと同じく、アントラーズ相手に決定的なシーンを防ぐ防ぐ。とりあえず、なんだ。慎重派の柳下正明監督が、ACLへのチャレンジを口にしても納得の試合運びである、と同時に、怪我をしたら&誰か1人でも引き抜かれたらシーズンごと終わるという気がしなくもないどころか、絶対に終わる

そんな将来の不安に心を曇らせるほど、強いアルビレックスというのも久しぶりである。試合はそのまま1-2で新潟が勝利。2013年、公式戦で3敗した相手に土をつけることに成功。そして、強豪相手の3連戦で1勝2分は上々であり、これでさらに気持ちよく連勝を狙いたい、と思いたいんだけれどもしかし。連戦の最後の最後に待っているのが勝手知ったる、ではなく、勝手知られたる森保一監督と千葉和彦選手というところがまったくもってその。

なに、この、不運。いや、新潟らしくて仕方ないんだけれどもさ。というわけで、次節は4月20日ホーム、デンカビッグスワンスタジアムでリーグ2連覇中のサンフレッチェ広島戦。の前に、4月16日のナビスコ杯、ホームヴァンフォーレ甲府戦があるというところがまったくもって。とりあえず、水曜日のカップ戦をはさむと、とたんに後半の動きが落ちるアルビレックスが、2013年のアウェイ広島戦でまったく手も足も出ずに敗北した経験をどう活かすかが試される。と同時に、どーしても活かせる気がしない、するわけがないという意識が働いて困る。ま、それも含めて経験なんだけれども。

ミス待ち試合のやるせなさ ナビスコ杯ホームヴァンフォーレ甲府[編集]

4月16日、毎度毎度引き分け続きで嫌になりそなヴァンフォーレ甲府との試合は、まったくもって予測されたどおりの試合すぎて悲しくなる一戦となる。つまるところ、開幕3戦目と同じく、甲府サイドが引き気味に試合を進めるのに際し、アルビレックスの引き出しの少なさが身に沁みる身に沁みる。そして、相手の遅攻戦術に際し、見せてはいけないミスをする選手が続出。前半39分にほぼ懲罰交代のような形でキム・ジンス選手が交代すると、その後は延々と新潟甲府ともに相手のミス待ちを狙う戦いとなる。

つまるところ、甲府の術中にはまった、ということである。もちろん、アルビレックスにもそういった遅攻戦術に対抗する術はあるものの、今回の甲府はミドルシュートやセットプレイなどへの対応も完璧。むしろ、いらだつ新潟のほうがミスを連発してピンチを招くなど、相変わらず王者の戦いや強者としての心構えができないあるびれえーっくすというものをファンに見せ付ける。まぁ、相手の対策を押しつぶせるほど戦力が固まってもいない状況では、さすがに厳しい話だけれども、今後、J1下位を相手に同じように苦戦しては、下位に対する取りこぼしでACLを失う光景が今から見て取れる。しかも、その可能性がものっそく高いこともよく分かる。

そんな悲壮感あふれる甲府との戦いはしかし、最後の最後で、ルーキー小泉慶選手が頑丈に固められた甲府のゴール前をこじ開ける。

後半48分、PA内への突破をはかった小泉選手がラストパスを鈴木武蔵選手へ渡すと、DFを引き剥がして振り向きざまのシュート。見事に相手DFの足の下を抜けたボールが甲府GK岡大生選手の指先をかいくぐって、1-0。ついに均衡を破ると同時に、アルビレックスをナビスコ杯Bグループトップへと押し上げる。最終的に、試合はそのままタイムアップ。90分間のモヤモヤを1分間で晴らせたとしても、やはりモヤモヤはモヤモヤとして心に残る。勝ったには勝ったけれど、反省点の多い、多すぎる勝ち点3である。

次の試合は4月20日、ホームでサンフレッチェ広島戦であると同時に、少しでも休ませたかったレオ・シルバ選手に川又堅碁選手が、結局出ずっぱりになった件については、そらあアルビレックスだものしょうがねえべさ、と思うしかない。

ミス待ち試合パートⅡ・最強の敵 ホームサンフレッチェ広島[編集]

4月20日、試合前から嫌な予感しかしないJリーグ連覇中のサンフレッチェ広島戦は、ナビスコ杯ヴァンフォーレ甲府戦とまったく同じかつまったく逆の試合となる。つまり、アルビレックスが格下で広島が格上という点で、前の試合以上にミスができない、ミスをしてはいけない試合となる。

んで、ミスがたくさん。ごっつたくさん生まれるところが実にまったくあああるびれっくすぅぅ。いや、攻撃の際に突っかけて奪われるのは仕方ないのだけれど、チャレンジしてないところでの単純なパスミスやチャレンジして取られたとしても、まったく粘れないミスが連発するてえのが、実に広島の守備の強さを物語る。と同時に、新潟の攻撃陣の未熟さも物語る。つまるところ、チャンスがそのままピンチに直結する場面多すぎ。ありていに言えば、アルビレックスが普段やってるような、中盤でのハイプレスに弱すぎ。けれども、ディフェンスでのミスについては、最終ラインの大井健太郎キャプテンと、フィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手がしっかりと対応。ミスを犯すことなくしっかりと広島の攻撃の芽を摘みまくるため、前半20分過ぎから試合はある種、こう着状態へと陥り、甲府戦以上のお互いのミスを待ち続ける試合が完成。ビッグスワンをため息が支配する。

そして、前半早いうちから新潟のオフェンス陣が組織的な守備、特にあわてないこと、ミスをしないことに定評のある守備陣をあわてさせることができない、ミスさせることができない素直な選手ばっかということも確定。Jリーグの全DFに嫌われるような前田遼一選手や大久保嘉人選手、さらには佐藤寿人選手のような個人技とチームワークと、も1つ個人技が合わさった動きができないできない。

てゆうか、この試合は、前から固い硬いと定評のある広島DF陣に対して新潟のあわてる選手がことごとくあわてるのが新潟らしいやこんちくしょう。その上、数少ないゴール前のチャンスでも、新潟のミドルはゴールの上にけりこまなければいけないルールでもあるのだろうかというぐらいふかしまくり、シュートを打った瞬間、相手がほっとする、相手が楽になるシーンが続出。そして、広島のGK林卓人選手が、数少ない枠内に飛んだボールをことごとく弾き返し、まさに守護神の名に恥じぬ活躍っぷり。そんなシーンが前半を通して&後半も17分からの新潟の交代までは延々と繰り返される。で、田中亜土夢選手が小泉慶選手、直後の鈴木武蔵選手が田中達也選手に交代してから、ようやく新潟の攻撃からミスが減ることとなり、なんとか試合らしくなる。とりあえず、田中亜土夢選手は広島のプレス&素早いプレッシャーに負けすぎてミスを連発し、鈴木選手も鈴木選手でドリブル中に自分のフェイントで自分がこける段階で、まったくもって妥当すぎる交代である。

しかも、フェイントのモーションが大きすぎて相手DF陣が引っかかりもしないときたもんだ。

もっとも、そんなミス連発のアルビレックスに対し、サンフレッチェも森保一監督も、今回の試合をきっつい連戦の中のきっついアウェイでの1試合とみなし、最低限のラインを早くから設定。なんにせよ、ACL狙いの強豪を相手の試合と考えた結果かどうかは知らないものの、新潟相手に最低限の勝ち点を得ることに徹してくるのだから、実にまったくすさまじい。そら、2連覇するわ。結局、後半開始直後から明らかに疲労で動けない広島の中心選手を早めに下げた上、全体の運動量が少ない状況でミスを少なくする失点を回避する引き分け狙いを選択。つまるところ、前線に怖い怖い佐藤寿人選手を置くものの、残りの10人をハーフウェイラインより下げて新潟のオフェンスに対応させるフォーメーションを選んだ結果、新潟の凡ミス以外、広島の攻撃がほっとんどなくなってしまう。しかし、森保監督がよーく知ってるように、新潟がそういう相手から点を取れるような引き出しがたくさんあるかというと、ほっとんどない。まったくない、とは言い切れないけれど、そういう戦術を組織的な守備が最も得意な相手がやってくると、まず、得点できやしない。あああるびれつくすということを再確認させてくれるという点で実に嫌な監督かつ元アルビレックスヘッドコーチである。

実際、新潟は試合中、わずかながらも相手のDF陣を崩しシュートに持ち込み、少ないながらもセットプレイも獲得。けれども、最後の最後のツメが甘いシーン続出。後半、川又堅碁選手と林選手が1対1になり、シュートが見事に弾かれた時点で、あ、こらダメだという話が出てくる。てゆうか、広島の守備陣が機能しまくり、常時DFを多めにしてPA付近に張り付いた結果、アルビレックスのリズムの中に、最後の冷静さが抜け落ちる形ができてしまっていた。結局、最終的に成岡翔選手と加藤大選手を交代で入れて、リズムに変化を持たせたものの、時間が足りずにそのままタイムアップ。0-0のスコアレスドローに終わり、アルビレックスが首位相手に勝ち点1を獲得すると同時に、引き分け狙いの相手に勝ち点2を奪われる。

悲しい話であるけれど、これもまたアルビレックスの実力である、と同時に、ミスがあんだけ多かったらしゃあねえわな&少なくともこけんなあああああ、という話になる。ま、まだ春先の話である。1人の選手と1つのチームを育成していくには、それだけ多くの時間と勝ち点が必要になる。しょーがない。次の試合は4月26日、アウェイでぶっっっちぎりの最下位徳島ヴォルティス戦である。つまり、強い相手に強く、弱い相手にとことん弱いアルビレックスにとって天敵ともいえる相手との試合である。

分かりきったこととは雖も[編集]

4月23日、いつもの話がやってくる。いつもどおりにやってくる。

ドイツブンデスリーガに所属するTSG1899ホッフェンハイムキム・ジンス選手の移籍に向けて動くという話が出てきましたとさ。ちなみに、ホッフェンハイムのある都市の名前がジンスハイム。んな話は置いといて、さすが、W杯イヤー。試合スケジュールの前倒しもむごければ、移籍交渉のとっかかりも早い早い。そして世界の主要リーグはすでに来シーズンに向けて動き始めており、そのとばっちりでアルビも2014年の春に2015年のことを考え始めないといけないはめになる。

幸いなことに、数々の移籍に関する悪夢を乗り越え、のしかかる借金債務についてもなんとかかんとか軽減していったアルビレックスである。そのため、他のチームで今後よく見られるようなクラブライセンスうんぬんで緊急的に金が入用のため、戦術面が崩壊してでも選手を移籍させないといけない、とかいう話ではない。そして各種報道でも、7月に入った直後の移籍とかいう無体な話はまずありえないとしている。というのも、アルビレックスのフロントがキム・ジンス選手の移籍を食い止めやすい条件が整っており、まずW杯において、韓国代表として活躍すれば、ホッフェンハイムより大きなクラブへの移籍も可能になるという点が1つ。また、10月に開催されるアジア大会でもし金メダルを獲得しさえすれば兵役が免除されるという点がもう1つ。特に、後者が彼のサッカー人生に与える影響が大きいため、アジア大会直前にヨーロッパへ移籍して、時差ぼけなどでコンディションを落としてメダル獲得に失敗すれば、いろんな意味で元も子もない。そのため、2014年の夏の移籍でもしキム・ジンス選手がヨーロッパのチームに分捕られるとしたら、W杯で大活躍した上で、ホッフェンハイム以上のビッグクラブの食指が動く場合に限る。

あわせて、もしホッフェンハイム以上のクラブが動いたら、Jリーグ内で引き止められるチームなんて存在しない。けど、まぁ、大丈夫、だろう。多分。

もっとも、キム・ジンス選手自体、海外志向が強くヨーロッパリーグへの挑戦を公言していた中での話である。そのため、ファンにとってもある意味、規定路線規定路線。だいぶ早いけれども。あわせてこの報道を受けて早速、ファンの間では夏の移籍で獲得する左サイドバック、もしくはポジションをコンバートする選手についての見立てが始まっている。

2014年の徳島ヴォルティス アウェイ徳島ヴォルティス[編集]

4月26日、昔のアルビレックスを見る気がしてならない徳島ヴォルティス戦は、仕方のない話として、心が折れている相手をさらに折らなければいけない試合である。とはゆーても勝たなしゃーないのである。そして、そんな話をしたときに限って、ろくでもない結末を迎えるのも昔っからのアルビレックスである。普通、味方のDF同士が交錯して、両方交代すっかああ?とかいう記憶はなかったことにしたいんだけれども、そんなわけにはいかない。

もっとも、そんな悪夢を一度たりとも経験したら、次からは同じ過ちを繰り返さないよう心がけるのも当然である。なお、同じ過ちというか、同じ不幸属性を繰り返してぶっちぎり最下位だった大分トリニータ天皇杯でも敗北した件については、もはやどうしようもない。

そんなアルビレックスらしいアルビレックスを繰り返すのがアルビレックスだからアルビレックスというものはアルビレックス。というわけで、この試合、前節のサンフレッチェ広島戦でめちやくちや動きの悪かった田中亜土夢選手に替えて、なんと高卒ルーキー小泉慶選手が先発。もっとも、これからGWにかけて2週間で5試合というハードな連戦が続くため、コンディション調整の意味合いが強く、急な初先発についてもまったく問題はない。まったく。そんな前半。試合はアルビが嫌いな遅攻を取り入れた徳島をどうやって崩していくかが鍵となるのだけれども、その、なんていうか、うん、アルビレックス新潟の選手の個人技で崩される徳島DF陣が心からやばい。前半35分、成岡翔選手からのスルーパスに反応した鈴木武蔵選手が先制ゴールを決めて1-0、なんだけれども、アルビレックスがサイドではなくほぼゴール正面から相手DF陣を崩したなんて話を思い出そうとすると、2013年の最終節まで遡らないといけないんですが、ええ。

この段階でアルビレックスの攻撃がどうのこうのというよりも、徳島のDFがやばいどころの騒ぎじゃない。

そして、直後の前半38分。こりゃまた鈴木選手の突破でもらったファール、徳島のPA手前でのFKをレオ・シルバ選手が見事にゴール右隅に突き刺して2-0。えーっと、アルビレックスが直接FKで得点したなんて記憶は、2013年秋の天皇杯にまで遡らないといけないんですが、ええ。

そんな思い出深いシーンを集めたまま前半終了。0-2・・・どこかで見たことのある数字だけれど、気にしない。11分なんて数字に見覚えはない。そして迎えた後半、前回の轍を踏まずに、しっかりと守るアルビレックス。そこを果敢に崩そうとするヴォルティスはしかし、J1トップチームですら苦しむ戦術レオ・シルバと売り出し中のGK守田達弥選手の存在感を存分に味わうことになる。そして、アルビレックスは次の試合に向けてのターンオーバーを開始、まず後半18分に成岡翔選手が田中亜土夢選手と交代、そして後半28分、岡本英也選手に代わって、膝の怪我で出遅れていた小林裕紀選手がついにアルビレックスのユニフォームをまとって試合に出場する。もっとも、怪我明けの選手の様子を見るという意味では最高のシチュエーションであるわけで、同じくコンディション不良の田中亜土夢選手と徳島ヴォルティスを翻弄。

えっと、すいません。徳島の選手の名前を書けるチャンスがないんですが。

そしてそして、後半37分には鈴木武蔵選手に代えて小塚和季選手を投入。まさに、お試し状態となった試合だからこそ、ネタの神様がやってくる。本当にやってくる。後半44分、アルビレックスの大嫌いなセットプレイで、PA手前で濱田武選手の蹴ったボールは惜しくもポストを直撃するものの、跳ね返ったボールを衛藤裕選手が折り返し、李栄直選手が冷静に押し込んで、1-2。誰だ、徳島の選手の名前を書くチャンスがないだなんて言ったやつは。しかし、不意の失点でも特に動揺することなく、アルビレックスは冷静に試合をすすめそのままタイムアップ。1-2で新潟が勝利する。けれど、やっぱり最下位相手にポカをやらかすあるびれくす。伊達に試合前から不安視されてない。けど、まぁ、勝ったからいいや。それに、お試し選手が多すぎて、セットプレイ時の守備についても仕方ない仕方ない。次の試合は4月29日、昭和の日にホームでヴィッセル神戸戦であると同時に、昔懐かしきペドロ・ジュニオール選手との再会である。

個対組織 ホームヴィッセル神戸[編集]

4月29日、勝ち点20で首位鹿島アントラーズと並ぶヴィッセル神戸をホームに迎えた試合は、怖い怖い神戸の個と組織の融合したシステムと、組織に特化したアルビレックスの戦いとなる。その結果、連戦になればなるほど、組織というものは綻びるという話になる。

神戸の躍進を支える3人のブラジル人、元アルビレックスのペドロ・ジュニオール選手とマルキーニョス選手、シンプリシオ選手のうち、守備的選手であるシンプリシオ選手が膝の怪我で抜けたことは大きいのだけれど、いかんせん、残りの2人が怖いなんてもんじゃない。普通、移籍したばかりの選手が試合に慣れるまで相当な時間が必要なのだけれども、両選手ともそういった問題を個の能力で解決。ボールキープ、体幹、ファーストタッチ、スタミナなどなど、他の神戸の選手たちからパスをもらえばそこから自分達で試合を作れるんだから後はもう、何をすればいいかなんてすぐ分かる。

結果、神戸は新潟バリのハイプレス&ショートカウンター戦術で、前線で奪って2人に預けるという実にシンプルな戦術が、とてつもなくきつい厳しい難しい。新潟にとっても1人のキープレイヤーだけならばレオ・シルバ選手でつぶせるのだけれど、もう1人をつぶせる選手がいないことが重く重くのしかかっていく。そのため、前半からシンプルなパスと個の能力がナタのような重さをもって新潟のDF陣にたたきつけられ、危険なシーンが続出。なにあのキープ力。しかし、新潟もリーグナンバー1のDF陣が底力を発揮して、危険なシーンを防ぎ続けるものの、明らかに連戦で動きが悪く、前線へボールがつながっていかない。ショートパスって、こんなにもカットされるのかこんなにも短い距離でミスするのかというシーンが出てくる出てくる。

こういうとき、ミスしない個の能力を持つチームが本当にうらやましい。

しかし、前半を0-0で終えて、常時ハイプレスのヴィッセルが後半動きを悪くするのは見えており、さらに新潟の柳下正明監督は後半開始直後に鈴木武蔵選手に代えて小林裕紀選手を投入。川又堅碁選手をワントップに据え、中盤を厚くしミスを少なくする戦術を選択。その結果、後半開始直後から新潟が試合をつくりスタミナが欠け始めた神戸を押し込み始めるものの、そういうときに限って、こりゃまた神戸がさらにさらに個の戦術を高めるんだからもう。そして、スタミナ天国のアルビレックスでも、連戦で信じられないミスが起こるってのがまったくもう。

後半28分、レオ・シルバ選手が痛恨のパスミス。バックパスを神戸のMF森岡亮太選手に掻っ攫われてシュート、GK守田達弥選手がギリギリのところでセーブするものの、こぼれたボールはコロコロとペドロ・ジュニオール選手の足元へ。ガチャコーンとポストに叩きつけられたボールはそのままゴールラインを割って0-1・・・まぁ、なんだ。連戦におけるレオ・シルバ選手の凡ミスは2013年度からけっこーあった話だから、うん、まぁ、その、ぐえええええええ

あわせて、ペドロ選手は気の合うブラジル人仲間がいると、本当にいい選手だよなあちっくしょう。

久しぶりに精神的にくるゴールである。しかし、その直後に神戸は怖い怖いペドロ選手をターンオーバー気味に交代。つまり、レオ・シルバ選手がマルキーニョス選手を抑えられる状況になり、新潟がようやく新潟らしい試合に持ち込める、と思ったらばしかし、がっつり引いて守るから2位にいるんだろうなあヴィッセルは。そんな心重い中でも攻めないといけないことは間違いなく、愚直に諦めずにパスをまわす新潟の選手達。そんな新潟の選手達になぜだかやってくる。ネタの神様がやってくる

後半45分、左サイドからのキム・ジンス選手のクロスが神戸のGK山本海人選手の正面へ飛んでいくところを、寸前で加藤大選手がそらし、真後ろの川又選手がシュート。思いっきり空振りして、軸足の太ももの付け根にボールが当たったボールがてんてんとゴールラインを割って1-1の同点。うーわーー、やったーーって、なんだこの、複雑なうれしさは。

あぁそうだよ、股間でシュートだよ。最後の最後で、個の力で押してくる相手に、新潟の誇る個の力で同点に追いついたことはうれしいのだけれども、後半ロスタイム間際に同点に追いつく貴重なゴールなんだけれども、川又選手がW杯代表に選ばれるために必要不可欠なゴールもそうなんだけれども、いろんな意味で神様に愛されすぎである。川又選手が股でゴールするなんて話は、どう考えても小学生レベルのダジャレであるのだけれども。結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。最後の最後で貴重な勝ち点1を獲得すると同時に、アルビレックスも川又選手もいろんな意味でもっていすぎである。

次の試合は5月3日、こりゃまたネタ度の高いことで定評のある大宮アルディージャとの一戦、inNACK5スタジアム大宮である。

関連項目[編集]