2015年のアルビレックス新潟・最終章

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2015年のアルビレックス新潟・最終章

毎年恒例である夢も希望もないストーブリーグin新潟。けれど、2015年から16年にかけてのスクラップ&ビルドはいつもとは様相が異なり、なんと金銭を介した選手の移籍がほとんど行われない反面、監督とコーチ陣を一新するというそれまでにない形のものとなる。果たして、このバクチがどういった結末を迎えるかは定かではないものの、いつものように若手選手の覚醒頼りではない、何かしらの要素がアルビレックスの引き出しに加わることを願う。

ま、そんな単純な話じゃないことは分かってるけれども。

12月[編集]

2015年から変更されることになったJリーグのレギュレーションの結果、チャンピオンシップと呼ばれるリーグ上位チームによるトーナメントに進出した3チーム(サンフレッチェ広島浦和レッズガンバ大阪)及び天皇杯準々決勝に進出した8チーム以外にはいつもよりも長いオフが始まることとなる。けれども、ストーブリーグはすでに始まっているため、様々な選手や監督、コーチなどの動静が伝えられるものの、いかんせん多くのチームで公式戦が終了していない以上チームの戦績次第でどうにでも対応が分かれるため、リーグ全体で例年とは違う静かな冬の始まりとなる。ただし、そこかしこで派手な動きも散見されており、中でもサガン鳥栖のように新規スポンサーを掴んで債務の解消に目処が立ったと思ったらば、いきなり世界的な名監督である元バイエルン・ミュンヘン監督のフェリックス・マガト氏を招聘、どこぞのセレッソ大阪が選手に大金かけすぎてチームをぶち壊したのとは違うレベルの大博打にサッカーファンが驚愕、という話もでてきている。

そんな派手な動きの中で、静かに、けれども着実に動くからこそのあるびれっくす。2016年の戦いはすでに始まっている。

吉田達磨監督、正式就任(仮)[編集]

12月2日、新潟日報を通してすでに確定的と言われていた柏レイソル吉田達磨氏のアルビレックス新潟監督への就任について、アルビレックスより正式に発表があり、初代監督であるフランツ・バルコム氏から7人目となるアルビレックスの新監督が決定する。といっても、前述したとおり柏レイソルにはまだ公式戦が残っているため、アルビレックスでの仕事が始まるのはだいぶ先になる。

あわせて、吉田監督に関する情報を取りまとめると、とにもかくにも、若手育成に長けた監督で、強豪として知られるレイソルユース組織はもとよりそのさらに下の中学生や小学生が所属する育成組織を新たに作り上げることで、2011年のレイソルのJ1初優勝ほか安定してJ1で成績を残す基盤の形成に深く関わったことで知られている。その功績によって2015年にユース監督からトップチームの監督に昇格人事が行われたものの、さすがに前任者のネルシーニョ監督と違い、勝利に徹した選手起用や試合の勘所を押さえた交代、さらには状況に合わせたフォーメーションチェンジやチームの雰囲気を保つための選手のコントロール方法などでどうしてもアラが目立つこととなり、最終的にはチームの中心選手であるクリスティアーノ選手と衝突。15年シーズンの終盤には得点力不足に悩まされることとなり、吉田監督が率いた2015年の柏レイソルは、ACLを勝ち上がったことによるコンディション調整の難しさを鑑みたとしても、過去の優勝チームとしては少し寂しい10位でリーグ戦を終えることになる。

この状況を踏まえ、柏フロントはシーズン終了前から積極的に動き、10月の時点で吉田監督に代る監督を調査。すると、ブラジルトップリーグのアトレチコ・パラナエンセ監督であるミルトン・メンデス氏がかねてより日本での監督業を切望しているとの情報を入手。そんな中、秋が深まるにつれて柏は徐々にチーム情勢を悪化させて中位から下位に低迷しはじめたため、柏フロントは即座にメンデス氏に2016年の新監督就任を打診することになる。これは、ネルシーニョ監督がヴィッセル神戸に去ってから優秀なブラジル人選手を獲得するツテを失ったことが2015年の柏の失速の一因となったためで、いくら若手選手の台頭著しいレイソルでも、即戦力として一芸に秀でた選手を獲得しなければ中々J1では勝ちきることができないとフロントが判断したためである。

で、そこを横から掻っ攫って行くからこそのあるびれーっくす。もちろん、柏としては子飼いの人材の中でも特に優秀な吉田監督を再びユースに戻して手腕を発揮させるという思惑もあった。けれども、過去のJリーグおいて、それまで無かった監督の育成という理念を実戦し、森保一サンフレッチェ広島監督という、日本人屈指の有能な人材を育てた上で、お借りしていたチームにちゃんと返したという実績のあるアルビレックスだからこそ、柏サイドでもアルビレックスへの監督就任要請があったらば、そらあやぶさかではないわけで。

無論、そういった動きを察知した上で、2015年の戦績を抜きにしても吉田監督の就任は若手選手と関係者の成長と覚醒が鍵を握る新潟の実情と合致している、と判断するからこその新潟ファンである。実際、口さがない連中は15位のチームに10位の監督が就任する時点で2016年の降格チームが1つ確定したと言い回るけれども、そこはそれ。あくまでも現実的なアルビレックスファンは、吉田監督はチームの方針に沿った人事の一環であると覚悟している。そして、何よりも2016年のアルビレックスの本質については、森保監督がそうだったように、若手選手の育成を担当する吉田監督以外に、戦術や既存の選手との仲介、さらには汚れ役もまたいとわないようなトップコーチが必須であることも重々承知している。どんな人材が吉田監督と二人三脚でチームを導くかでいろいろな未来が決まる、すなわち2016年の動向はこれからアルビレックスのフロントの人事で、ある程度予測できる、てゆうか、トップコーチがいませんとかいう話になったら、シャレにならない。

というのも、2015年の悪夢であるセットプレーの質や、和田治雄コーチが担当していた対戦相手のデータ分析など、現時点でのアルビレックスの監督・コーチ陣に足りない要素は山のように存在しており、その穴をどういったツテで埋めて行くかが今後、問われることになる。なお、場合によっては2年連続で優秀なアルビレックスのフロント陣の引き抜きという無体な話もありうるため、選手ばかりではなく指導者についても、優秀な人材の確保やユース組織における指導者の育成、さらには海外からの優秀なコーチの招聘なども含めて動き続けないといけない。覚醒は無理だとしても、成長していかなければならない。

そうですね。どう考えても監督交代の影響ですね。[編集]

12月5日、サッカーJ1の2015年シーズン最後の試合が行われるその日の早朝。いつもどおりというかなんというか、スポーツ新聞を通してアルビレックスにけっこーどころか相当大きな話がやってくる。なんと、2016年にJ1に復帰するジュビロ磐田名波浩監督が、DFラインの強化についていろいろと試行錯誤した結果、人脈が思いっきりつながっていて、なおかつ、ケンカ別れした柳下正明監督がちょうどいなくなったこの瞬間を狙って、アルビレックスの大井健太郎キャプテンにオファー。6年ぶりとなる古巣への復帰をお願いする時点で、ジュビロのおかげで残留できたアルビレックスのレバーにものすごいボディブローが突き刺さる。けれども、アルビレックスもまたカウンターを当てるからこそストーブリーグ巧者と言える。なんと、ジュビロからレンタルで来ている山本康裕選手の完全移籍に向けての逆オファーを行う時点で、いろいろと思うことが多い移籍話となる。

まず、当たり前のことながら、アルビレックスとして柏レイソルから吉田達磨新監督を迎えるに当たり、少しずつチームから柳下正明監督色を薄めていくことは、スクラップ&ビルドのスクラップにおける基本となる。また、キャプテンの引き抜きという三門雄大選手以来の悲劇についても、アルビにはまだ余裕があり、次期キャプテンとして、現在の副キャプテンのレオ・シルバ選手がそのままスライドする可能性が高いため、たとえアルビレックス初の外国人キャプテンが誕生したとしても、ファンも選手も関係者も大方納得。実績と人格バンザイ。

なお、本来であれば絶叫できるDFの要のキャプテンに対する引き抜きにここまで冷静なのは、2015年の春先に崩壊したアルビレックスの守備組織について、いの一番に再構築する必要性に迫られているという側面もあるのと、よりにもよって大井キャプテンの尊敬する人物が名波浩元ジュビロキャプテンという時点でうおおおおい。

また、これから必須となる柳下監督が去った後の新潟の次の一手を考える際、どうしても選手間のつながりを考えなければならず、どこぞの浦和レッズのように選手間の派閥どうしの軋轢でチームにヒビが入ることも今のうちから覚悟しないといけない。実績のある手錬れの監督からほぼ真っ白な若手の監督にスイッチするというのは、そういった危険性もはらむものである。そのため、これからのアルビレックスの姿勢として、柳下監督を中心としたジュビロ閥ともいえる仲間意識の中に、今回のような楔を打っておくことも重要である。血の入れ替えを恐れたチームから壊れていくのがJリーグの日常であるため、たとえ、長年苦楽を共にした仲間だとしても、スクラップの際は情に流されるべきではない。特に、DFの不信が原因で降格の危機にあったチームが非情になれなければ、待っているのは安穏とした悪夢すなわち降格である。そして、もう1つ将来の危険性もまた考えないといけない。どこかのチームに柳下監督が就任した際に1人ならまだしも、2人、3人と人脈を駆使して正々堂々レギュラーを持っていかれるという、J2に落ちたジュビロやサンフレッチェ広島に降りかかった悪夢ことも考えれば、こういった話にもまた意味がある。

ただし、今回の件は腹の底から叫ぶのを必死に我慢している状況である。それぐらいアルビレックスにとって大きな話であり、どう転ぶかはまだ誰にも分からない。2人とも残る可能性もあり、2人とも出て行く可能性もある。実際、ジュビロという才能ある若手選手のあこがれだったチームから、若手育成に実績のある監督がきたからこそ、アルビレックスは中堅と呼ばれる年齢を迎えていた、元才能ある若手選手を格安で獲得できていた。けれども、そうではなくなった。だとしたら、常変を意識して選手獲得のルートの再構築を進めていかないといけない。そのため、こういった選手同士のトレードはある意味、その再構築の第一歩とも言える。

人脈の創生[編集]

12月6日、2015年度のサッカーJリーグの最後を飾る、J2及びJ1昇格プレーオフが行われ、見事に町田ゼルビア大分トリニータを下してJ2に昇格。その結果、いつもだと更新頻度の少ない松原健選手のツイッターが動く動く。さらに、町田にはアルビレックスからレンタルで移籍し、1年を通して不動のDFとして活躍した増田繁人選手がいたわけだけれども、彼も2014年の所属が大分だったわけで、こりゃまたツイッターにて複雑な心境を吐露するのも当然である。しかし、勝負の世界とはそういうものである。そして、2016年に向けたチーム編成の中で、CBのコマの目処が一つ増えたことはアルビレックスにとっても大変大きな成果である。

それ以上にとんでもない大成功と言えるのがアビスパ福岡である。昨年12月に柏レイソルのコーチだった井原正巳監督を招聘した際に、横浜F・マリノスでJリーグを戦った戦友ということでアルビレックスから2人もフロントを引き抜いた結果、引き抜かれたアルビが2015年にどんだけ苦労したやら。しかし、三浦文丈コーチもスカウトの鈴木健仁氏(現、アビスパ統括本部長)も移籍初年度にアビスパをJ1に昇格させたという成果をことのほか喜ぶものである。なぜなら、それぞれの業務において最高級の成果を出せる人材をアルビレックスは育てていたという話であって、そういう意味では、引き抜かれた新潟にとってもでけえ貸しである。そう思わないとやってられないってことは認める。あわせて、確実にアルビレックス時代の縁で浦和レッズから福岡に移籍した濱田水輝選手や2年連続でアルビからレンタル中の酒井宣福選手たちが1年を通して大きく成長していく様は実に喜ばしく、何よりも

2016年に向けて実に悩ましい。

なんせ、2013年に同じ残留争い仲間だった湘南ベルマーレが困ってるからと、2年連続で大野和成選手をレンタルさせた仏のアルビレックスである。そのため、J1各チームから有望な若手選手がレンタルしたおかげでJ1に昇格した以上、さっさと選手を回収する、つまり2016年の降格候補No.1がアビスパになるのが目に見えている中で、どうしましょう。普通にレンタル延長する狂気のアルビレックスが目に見えるんですが。

ちなみに、アビスパにレンタルで移籍していた若手選手は、酒井選手の他、不動のGKとしてチームを牽引した柏レイソルの中村航輔選手、湘南ベルマーレからSB亀川諒史選手らが年間を通じて活躍しまくっており、特に中村選手については福岡の昇格にどれだけ貢献したか分からないレベルで成長。そんなアンダー代表レギュラーもほぼ確定のGKが相手チームにいることを柏レイソルが許すかというと、相当に厳しいわけで。亀川選手についてもしかり。けんども、さかいせんしゅについてはよぉー、あんのあるびだじぇえー、あんの。実際、酒井選手のポジションであるFW及びMFというポジションは、実は足りている。コマもそろっている。

さて。酒井選手についてどういった判断が下されるか、アビスパファンもアルビファンも新潟のフロント陣の判断に注目である。ちなみに、井原監督とアルビレックスの吉田達磨新監督は、2009年から14年にかけて普通にレイソルで一緒に仕事をしている。ふっつーに。だったら、中村選手にも芽があるかというと、残念、柏のミルトン・メンデス新監督は、そんな人脈とは無関係の立場である。むしろ、延長させたとしたら、そっちのほうがいろんな意味で恐ろしい。2016年のJ1の展開が読めなくなるという意味で、特に。

うれしくもあり複雑でもあり [編集]

12月8日、Jリーグ機構は2015年の総決算であるJリーグアウォーズで表彰する各賞の受賞者を発表し、優秀選手賞として見事、アルビレックス新潟からレオ・シルバ選手が選出されるものの、うん、めっちゃフクザツなシンキョーになることこの上ない。一応は、11月22日にすでに発表されていたのだけれども、誤解を恐れずいうならば、2013年と2014年のレオ・シルバ選手と比べれば、2015年のレオ・シルバ選手は大病を患った影響とその後のコンディション回復が遅れた影響から、多くのシャレにならないミスを連発。中でも、ナビスコ杯準決勝ガンバ大阪戦のレッドカードのように、その試合での退場はもとより次の試合における敗退の責任が、彼の安易なプレーにあるというケースが幾度もあった。実際、過去2年間で猛威を振るったその刈り取りの技術も、足が後一歩、もう10cm出ない状況の中、ボールを刈り取れず足を刈るシーンが倍増、大量のカードをコレクションすることとなり、アルビレックスの終盤戦でとても大きなハンディキャップとなっていた。

そのため、いくらJリーグの歴史に残る助っ人外国人であったにせよ、2015年のJ1における優秀な選手32人の中に入るかというと、さすがに厳しい出来であったと言わざるをえない。もっとも、コンディションが良かった試合ではそれこそ無双していたため、減点のない評価であるならば対象内と言えるのだけれど、さすがに来年もレオ・シルバ選手が2015年と同じプレーをし続けたら、アルビレックスに待っているのは降格である。とにもかくにも、カードをもらわない守備を心がけないことには、またぞろ、審判に負ける試合ばかりになってしまうし、いろいろと今のうちから考えておかないといけない。

あわせて、こちらは朗報であるけれど、デンカビッグスワンのピッチが2年ぶりにJリーグベストピッチ賞に輝くこととなり、清水エスパルスのホームであるIAIスタジアム日本平に次ぐ5回目の受賞となる。なお、昨年度受賞を逃した理由は、12月のアレのせいである。あわせて、2016年も開幕の時期が早まる都合上、3月上旬にホームとかいう話にもしなると、けっこーやばい状況になる可能性もある。2016年の2月開幕という話は、それぐらい北日本と日本海側では恐ろしいものである。

小塚選手、レンタル終了 [編集]

12月11日、アルビレックス広報から2016年シーズンに向けたチーム編成に関する発表が行われ、2014年にレノファ山口にレンタル移籍した後、レノファの躍進の原動力となっていた小塚和季選手のチーム復帰が決定、中国地方から盛大な嘆きの声が聞こえることとなる。なお、小塚選手はJFL及びJ3でアシストをしまくっており、2015年のJ3アシストランキングではセンターハーフとして33試合に出場、13アシストを記録して見事1位を獲得。その上、6ゴールをあげるなど、レノファの攻撃陣のスイッチとなっていた。ただし、アルビレックスではレオ・シルバ選手という絶対的な存在がいた上、フィジカル面でライバルとなる小泉慶選手ほか小林悠紀選手、成岡翔選手に一歩遅れを取っていたため、柳下正明前監督が2014年の夏にレノファへ送り出すのも仕方なく、もう1年延長するのもやっぱり仕方がなかった。だったら、もう1年という話は当然のことながら山口から聞こえてきたものの、残念なことに2015年のアルビレックスの崩壊がそれに待ったをかけることとなる。

すんません、最終的に選手がいなくなったんです。

カップ戦ならまだしも、リーグ戦にまでユース選手を登録、出場させなければいけなかった時点で、2012年の川又堅碁選手と同じく、レンタル先での活躍を身もだえしながら聞くような状況になってたわけで。実際、酒井宣福選手、小塚選手、増田繁人選手の3人がそれぞれレンタル先のチームを昇格させる大活躍をしてた後ろ側で、アルビレックスが瀕死の重傷だったわけで。そらあーた、コマのそろってるFWとしての酒井選手はともかく、怪我人続出の上、レオ・シルバ選手も大病を患ったおかげで誰もいなくなりかけたボランチ、センターハーフとしての小塚選手をもう1年、というわけにはいかんでしょうが。また、吉田達磨監督が柏レイソルでパスサッカーというものを標榜しているため、パスセンスを有した若手選手というまさに育てがいのある人材であった点も大きい。無論、そのためにはまず、フィジカル面での成長は必須である。J3とは違い、J1では求められる当たりと耐えるべき当たりが段違いである。

あわせて、アスルクラロ沼津にレンタル中の西村竜馬選手については、JFL所属のアスルクラロが惜しくも4位との勝ち点差6の5位でJ3入会を逃してしまったため、もう1年、J3に昇格するまで、てゆうか何としてでもHondaFCに勝つまではアスルクラロにレンタルしたほうがいい、という話の裏には、2015年に現役に復帰したゴンこと中山雅史選手からいろいろと教わって欲しいのとその技術や姿勢を盗んでほしいという現実がある。とくに、アルビレックスに絶対的に足りないコミュニケーション能力を、なんとしてでも新潟に持ち帰ってもらいたいものである。無理だろうケド。あわせて、よく言われるJFLからJ3への昇格という話は、J3とJFLが同じカテゴリであるため、あくまでもJ3入会が正しい表記である。

指導者の引き抜きは本当に怖い[編集]

12月14日、アルビレックスにもけっこー関係あるけれど、それ以上にアビスパ福岡に大きな影響を与える怖いニュースが飛び込んでくる。なんと2014年までアルビレックスに所属し、惜しまれながらアビスパ福岡に移籍していった三浦文丈コーチが一足飛びにAC長野パルセイロの監督に就任することが決定。とはゆーたものの、アルビレックスにとっては若手選手の派遣先がまた1つ増えるという話であり、日本で一番熱いと言われている信州ダービーの2チーム、パルセイロと松本山雅FCに以前、新潟に所属した人物が監督が就任する時点で感慨深いなー、人脈広がるなー、あんまりアルビレックスはかんけーないけどさー、ぐらいの話である。けれど、アビスパにとってはJ2から昇格する大きな力となった人材が1年でいなくなるという悲劇である。

まぁ、J1に昇格したその原動力の1つが酒井宣福選手も含めた若手選手の急成長すなわち若手選手の育成だったアビスパである。つまり、横浜・F・マリノスのユース監督を長く務めた三浦コーチの手腕がいかにすごかったかは誰でも分かる話である。けれど、2016年のアビスパにとっては、それだけでJ1に残留することは厳しいこともまた事実で、どこぞのアルビレックスのように、若手育成と優秀なブラジル人選手の二枚看板で残留を繰り返すような体制を整えなければ、またぞろエレベーターチームの仲間入りなわけで。そのため、今回の三浦コーチの人事が、アビスパが2016年の残留に向けた動きをすでにとった証というならば、実に2016年シーズンはアルビレックスにとってタフなシーズンになる。福岡の鈴木健仁強化部長も分かってるという話になる。けれど、この話がなんじゃらほいだの寝耳に水とかいう話であるならば、昨年、優秀なスタッフを引き抜かれて地獄を見たアルビレックスがどうもだえ苦しんだかぜひ体験してください、という心優しい意趣返しという話になるけれど、さすがにそれはない。きっとない。

あわせて、今回の移籍の内実については、長野の誇る最大最強のツテ、むしろ思いっきりアルビレックスも利用しましたありがとうというジュビロ人脈が動いた結果である。というのも、三浦コーチは1999年に古巣マリノスから一度京都サンガを経てジュビロに移籍しており、その際にジュビロの伝説的な人物と大きな関わりを作ることとなる。その人物は、ジュビロ磐田の歴史上最強、むしろ日本サッカー史上でも最強のチームを作り上げていて、で、そんな人物がなぜだかどうしてだか2010年にパルセイロの強化部長に就任し、直後にチームを北信越リーグからJFLに昇格させるときたもんだ。とりあえず、その鈴木政一氏という、本来であればサッカーの表舞台に立ち続けないといけない人物は、就任から半年でパルセイロを離れるものの、そもそも、なしてパルセイロに来たかが分からない。後、離れたきっかけがどう考えてもあの地震な気がするけれど、昇格したんだから気にしない。で、その後を思うと、わずか半年で彼がそこで築いた財産がとんでもなく大きかったことも確かである。その反面、なして歴史に残るフォーメーションN-BOXの生みの親である人物がジュビロから離れてしまったのかについては、大きな、本当に大きな磐田の闇である。

というわけで、鈴木氏の就任からおよそ5年後、パルセイロにジュビロの黄金時代を経験した人材を招聘するツテがしっかりと出来上がる。なお、鈴木氏はパルセイロを昇格させた直後に母校である日本体育大学のサッカー部監督に就任している。正直、2016年の残留を争う相手から優秀なスタッフがいなくなるということはとても大きい。申し訳ないけれども。

ちなみに、アルビレックスの強化部長である神田勝夫氏のご兄弟であり、新潟に知らぬ者はいないとまでいわれた名選手神田昭夫氏が、なぜだか長野市の企業に勤めてるけれども、単なる偶然である。

続々と続々と[編集]

12月16日、クラブワールドカップで森保一監督率いるサンフレッチェ広島がアルゼンチン代表のリーベル・プレートと対戦。惜しくも1-0で敗れるも、過密日程の中で南米王者を苦しめる名采配を見せ付けた森監督の名声がより高まることとなり、ああ、新潟が掲げた指導者の育成とは本当に素晴らしい方針だったという感慨に浸るものである。あわせて、その実態は獲得賞金が2億だの3億だのという現実がうらやましいったらありゃしないと、軽ーくもだえるものである。

ああいった冷静な采配を新監督である吉田達磨氏に期待したくもなるけれど、まずはまず、現実的な選択を期待するしかない。夢想に浸る余裕なんてものは15位のチームには存在しない。というわけで、お金の使い方が分かってる広島がこの賞金でさらに強くなるのが分かったまさにその日、アルビレックスでも2016年度に向けた選手の補強の話が表に出てくる。それも2人。

1人目は、2015年にとんでもない選手不足の中で急成長した、というか急成長せざるをえなかったアルビユースの2種登録選手の中から、左MFの宮崎幾笑選手17歳がトップチームに昇格。ちなみに、宮崎選手及びそれまでに2種登録されていた各選手は、8月の時点で15年度のトップ昇格を見送る通達がなされていたという話があり、実際、多くの選手が大学進学を選択。けれど、長谷川選手が大逆転で昇格を果たしたのは、端的に言えば、わずか4ヶ月で関係者の意識を変えるレベルで急成長を果たしたということである。事実、天皇杯での公式戦初出場とリーグ最終戦での交代出場はもとより、12月13日に行われた高円宮杯U-18サッカーリーグのプレミアリーグ参入戦で、それまでプリンスリーグ(ユース世代でのJ2に相当)に所属していたアルビユースをトップリーグに昇格させる勝利に見事貢献した時点で、宮崎選手が近年のユース選手ではマレな大きな実績を残したことは確かである。

そらあ、昇格させないとやばいですわな。いろいろと。もちろん、サッカー天皇杯徳島ヴォルティス戦で明らかになったように、実力的に見ればまだまだ。けれど、若者らしいセンスと思い切りのよさ、何よりも効果的なクロスを上げる技術がトップチームでも武器になることは事実であり、少なくとも、夏場から自動車免許取得に苦戦、12月になってようやく取得した某選手よりもクロスの質については上である。さらに、アルビレックスとしても、とあるチームのようにいきなり高卒選手を大量に獲得した後、トップに上げないまま大量に解雇したら一気に地元の高校からの支持を失って、有望選手が軒並み他チームに流れて有力選手を獲得するツテを失ったという悲劇を避けなければいけない。まぁ、そのせいで福岡県の某チームはとんでもないほど信用を失い、2015年に社長が代わった時点で監督以下コーチ強化部長、さらにはフィジコにアシスタントコーチを含めてフロントをほぼ一新、盛大に血を流してようやく地元の信頼を取り戻す。ただし、そのとばっちりを受けたアルビレックスは泣いていい。あわせて、今回のトップ昇格における一番の悲劇は、ユース上がりの選手のほうが今いる選手よりもよっぽどしっかりしたクロスを上げられるという一点に尽きる。なにはともあれ、宮崎選手の今後の活躍を祈るものである。

そして、さらにもう1人アルビレックスがなけなしの資金をはたいて獲得しようと動いていることが分かったのが、J2京都サンガに所属する快速ドリブラー伊藤優汰選手23歳である。なお、伊藤選手は利き足が左であるものの、なぜだかポジションは右MFとのこと。そのため、クロスについてはちょと微妙と言われているけれど、前線に運ぶ力やラストパスの制度ではピカイチとのこと。あわせて、ユースからサンガ一筋という伊藤選手とアルビレックスとの関わりについては、別に代理人を介さなくても、GK守田達弥選手と元チームメイトだったほか、2013年に愛媛FCにレンタルされた際にはMF加藤大選手とも一緒にプレー、そういう意味ではアルビレックスは入団する際の葛藤が少ないチームである。まぁ、加藤選手とは思いっきりポジションがかぶっているけれども。

あわせて、今回の移籍話が出てきた裏には、2016年度の京都サンガはJ1復帰を目指して大規模な補強を選択したためである。すでに12月の時点でトップが数億の金を動かすことを名言し、J1からも続々と選手を集め始めており、早くもJ1レギュラークラスの移籍も確定。そんな中、伊藤選手の盟友であり同い年の駒井善成選手が浦和レッズへの移籍を決断するなど、ファンの愛着も強いユース上がりの選手であっても、再編の際の例外としない姿勢が強く現れている。そんな中でアルビレックスが手を上げた、もしくはサンガから逆オファーがあったという話であるならば、育成費込みで3千万を越えるという移籍金も、減額される可能性がある。ただし、今はまだ第一報の段階であり、どう動くかはまだ誰にも分からない。

では、また。と、またかい!と。[編集]

12月19日、覚悟してたとはいえども辛い現実が襲ってくる。というわけで、山本康裕選手が1年半のレンタルを終えてジュビロ磐田に帰還することが決定。野戦病院と化していた15年シーズンのアルビレックスでスタメンで唯一怪我をせずに1年を乗り切った残留最大の功労者が、来年、ビッグスワンに恩返しにやってくることになる。なってしまう。また、山本選手はJ1でも1試合におけるスプリントの回数がトップレベルであることで知られており、試合の終盤での得点の多さはそこの部分にあった。で、そんな選手がよりにもよって残留を争うチームに帰ってしまう。その上、山本選手はアルビの日本人選手で最も人気のあった選手であり、彼がいなくなるというのは、営業面でも痛いなんてもんじゃない。とはいうものの、柳下正明前監督がジュビロに食らわせた痛撃に比べればごく普通の交渉であり、自然な結末であるのが実に困ったものである。

てゆうか、あの移籍のエグさは日本サッカーの歴史においてもトップクラスである。そのため、今回の期限付き移籍の満了に関しても、下手に恨みを買わずに笑顔で別れを言えるだけでも十分なわけで。実際、サッカーという競技の裏には、確実に人事もしくは移籍に関する恨みがマグマのごとく蓄積されていて、ふとした瞬間に大怪我を負わすことで知られている。そのため、山本選手の歯噛みしたくなる移籍についても無理やりに頬を緩ませて、笑顔で古巣での活躍を祈ることが重要である。と同時に、アウェイベガルタ仙台戦の終了間際のゴールを筆頭に山本選手の決勝ゴールがなかったらアルビレックスは確実に降格していたことも確かであり、ただただ感謝の2文字であり、山本選手のこれからの活躍を祈るものである。

あわせて、同じく19日に2015年の隠れたブームというかなんというか、A契約25人いる中での5人てどうよ、という話がやってくる。なんと、川口尚紀選手が一般の女性と入籍。その結果、1月の鈴木武蔵選手、6月の指宿洋史選手、10月の大野和成選手、フィッツジェラルド舞行龍ジェームズに次いで2015年のアルビレックスで5人目となる夫婦の誕生である。思いっきり下世話だけれど、試合のゴールじゃなくてこっちのゴールが量産されるからこそのあるびれーっくす。また、2016年1月にラブラ2にてNGT48の常設公演が始まることから、スポーツ選手とアイドルというある意味鉄板のアホなげーのーニュースに選手もチームも振り回される危険性が増した以上は、こういった結婚ラッシュが本当にありがたい気がしなくもない。まぁ、偶然なんだけれども、チームとしてしっかりとした対応に見えてきてしょうがない。あわせて、2016年はリオデジャネイロオリンピックの年であり、川口選手はオリンピックの最終予選メンバーに選ばれた松原健選手を最も身近で追いかける立場である。そのため、勝負の年に向けて身を固めることで、より大きな目標に向かって更なる成長を期待できるという話と、2016年の右SB激烈なすぎるポジション争いは今から始まっていることを考えないといけない。

全ては吉田達磨新監督の胸のうちにあるけれど、だったら、新監督の求めるスタイルや思想は監督が来る前の12月、1月の時点ですり合わせておかないとまずいわな。

さようならキャプテン[編集]

12月23日。恐れていたことがついに起こってしまう。

大井健太郎キャプテン、ジュビロ磐田へ完全移籍。

2012年のアルビレックス新潟の奇跡を体験した選手が、また1人いなくなる。何より、確実に残留争いのライバルとなる相手に一本釣りされる現実がひどく重く、ディフェンスリーダーが今後誰になるのか、吉田達磨新監督の意図を選手に伝える役割を誰が担うか、15年度に崩壊した守備システムをどうやって立て直すか、様々な課題が重くのしかかる。けれど、同じく23日に朗報も飛び込んできており、フィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手と酒井高聖選手が契約更新を行ったということはつまり、手錬れのDFが1人と成長株がもう1人チームに残ることが決まったわけで、少なくともまだ慌てる時期ではないことがチームから示される。けれど、痛いことは痛い。むしろ、激痛。

というのも、アルビレックスは毎度毎度のことながらJ1屈指の若いチームになっており、その上、30代の選手は軒並み控えで唯一大井キャプテンがチームの現場担当として選手と監督、スタッフ、ファン、メディアとの架け橋を担っていたのだけれど、その任をさて次は誰が背負うのかについては、もんのすごく難しい。年齢で言えば田中達也選手に成岡翔選手、黒河貴矢選手、イム・ユファン選手がいるため、どこぞの清水エスパルスのように、死因が若年化とかいう悲劇は避けられる見込みであるものの、いざキャプテンという責務を担う人材となると、いの一番にレオ・シルバ選手が来るのもちょっと。試合中ならいいのだけれど、練習中に吉田新監督の意図を受けて他の選手に説明でき、新参でなく、なおかつ年齢的にも実績的にも十分な存在となると、実績面でフィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手が来て、吉田監督と顔なじみという点で指宿洋史選手、さらには地元新潟出身選手ということで大野和成選手が次期キャプテン候補となるものの、一長一短すぎてもだえたくなる。

とりあえず、全ては吉田監督の差配によるけれども、いろいろな話を総合して考えると、試合の際のキャプテンかもしくは副キャプテンにレオ・シルバ選手は確定として、実際の現場担当、関係者間の折衝という点では、大野選手、舞行龍選手のしゃべりの能力というのがちょいとばかし軽いため、主に対外的、メディア対策、ついでにこれからの本人の精神的な成長を期待という点において、次期キャプテンという話は指宿選手が一歩リードと考える。実際、ナビスコ杯の抽選や海外サッカーでの解説などで、すでに指宿選手のコミュニケーション能力の高さはアルビファンの間では知られており、また、2016年2月で25歳となるため年齢的にも、またその才能の面でも何らかの重責を担わせることでより成長が見込めることから、ぎりぎりせーふということは確かであるけれども、やはり、消去法で指宿選手、という話になる。

あわせて、古巣ジュビロへ帰還する大井キャプテンについて、心からの感謝という話のほか、逃げずに2015年の守備崩壊の際の大きな原因という話もしなければならない。アルビレックスの利点であり弱点でもあったレオ・シルバ選手に依存するチームを、本来であれば大井選手が率先して変えていかなければならなかったのだけれども、残念なことにアルビレックスが残留するきっかけとなったのは大井選手のキャプテンシーによるチームの引き締めではなく、小泉慶選手と端山豪選手といった若い力の台頭だった。そのため、ある意味、アルビレックスの伝統に則った残留劇ではあり、試合終了間際に鈴木武蔵選手を投入するというびっくりどっきり采配の末の話であったのだけれど、毎度毎度チームが危機に陥ってから若手選手の覚醒を待つよりは、危機に陥る前にキャプテンシーを発揮して、もちょっと引き分けを増やして欲しかったという心からの愚痴である。

まぁ、実際は連敗につぐ連敗の中で崩壊寸前のチームをぎりぎりのところで食い止めた功績は揺るがないのだけれど、だとしても、キャプテンとして、一時期のアルビレックスの失点の3分の1を占めたセットプレーという弱点を、セカンドステージに入るまで埋めるのが遅れた責任は大きい。けれども、だとしても、やはり柳下正明監督というJリーグでも屈指の頑固で知られる監督の下で、キャプテンという重責を担ったことは賞賛に値する。そのため、心より大井キャプテンのジュビロでの活躍を祈るものである、と同時に、実は強固に見える名波浩監督のジュビロでの基盤についても、基本、固いなどという話を聞かないジュビロDFでは、J1の残留劇に巻き込まれて監督の評価がボロボロになることを覚悟しなければならない。けれど、アルビと違ってジュビロのような成功した過去を持つチームは、そういったほぼ確定された悲劇に突っ込む覚悟もそこにいたる予測も足りないため、ぜひともアルビのぢごくの残留劇で培った経験を名波監督に伝えてもらいたいものである。

いや、まぁ、知った人間がいるチームと残留を争うほうが気が楽だからという話は認める。

強さ悲しさ間の悪さ[編集]

12月27日、間の悪さとカップ戦における強さで知られるアルビレックス新潟レディースが2年ぶりに皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の決勝に進出。本来であれば、23日の準決勝、日テレベレーザ戦を勝利した時点で項目立てしないとまずい話であったのだけれども、いかんせん、準決勝前に飛び込んできた世界的ニュースのせいで手が止まる。固まる。そして、嘆息というものを一つする。というわけで、12月16日、準決勝を勝ちあがったアルビレックスの決勝の相手であり、なでしこリーグ屈指の強豪であるINAC神戸レオネッサに所属する日本サッカー界のレジェンド、アジアの女子サッカー界における不世出のスーパースターである澤穂希選手が現役引退を発表。アルビレックスとの皇后杯決勝が現役最後の試合になるという時点で、なしてこういう話の際にアルビがぶち当たらなければならないんだという嘆きが漏れる・聞こえる・こだまする。改めて言う。なしてこんな状況で決勝を迎えることになるのやら。

実際、試合は日本女子サッカーではほとんどありえない、2万人もの観衆を集める中で始まり、アルビレディースも一進一退の攻防の中で試合のキーマンである澤選手をしっかりと防御。CBの中村楓選手を中心としたDF陣がしっかりと仕事をして後半30分過ぎまで0-0で推移、延長戦も見えてきた中で、世界的プレイヤーがなんで世界的プレイヤーであるかをまざまざと見せ付ける。

後半37分。アルビレックスの手堅い守備でほとんど仕事が出来なかった澤選手が、INACのCKの際に、アルビレックスの布陣を見てから一瞬の判断でマークを外し、ドンピシャリのヘディング。それが見事にゴールネットを揺らすんだから、実に持っているという話と、実に持っていないという話になる。実にアルビレックスがアルビってて悲しくなる。そのまま試合はタイムアップ。優勝したINACと澤選手、何よりも多くのサッカーファンが一緒になって、2011年のサッカー女子W杯を思い出すような心を振るわせるエンディングを迎えている足元で、静かにのた打ち回るからこそのあるびれつくすとあるびふあん。

強者の足元にはいつだってこういう光景が広がっている。

とりあえず、2002年に創設されたアルビレディースは、2010年代より急成長を遂げており、5年間で皇后杯に3度の準優勝という素晴らしいチームとなっている。にもかかわらず、どうやったらこのもって生まれた間の悪さを覆せるかが分からない。本当に、分からない。その上で、アルビレックス新潟のキープレイヤーでサッカー女子日本代表でもある上尾野辺めぐみ選手をINACが澤選手の後釜として引き抜きを狙っているなどという話が出ており、神も仏もいないのかと思わず空を仰ぎたくなる。まぁ、だからこそのアルビレックスである。

けど、まぁ、女子サッカーは男子とは違い、金にあかせた無体な引き抜きやわざわざルールを変更しての0円移籍、さらには代理人が暗躍することで選手の意思とはかけ離れた移籍になるといった悲劇が存在しないため、まだ、何とかなる。まだ。

おかえり。言葉をいくつか飲み込んで[編集]

Wikipedia
ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「トヨタプレミアカップ」の項目を執筆しています。

12月28日、水戸ホーリーホックより鈴木武蔵選手がレンタルバック。えーっ、その、うん。おかえり。思いっきり深呼吸してにたまった空気の半分以上を使って言いたいことがあるけれども、ぐっと我慢する。なお、水戸でのレンタル生活中、怪我して風邪ひいてレンタル先に迷惑をかけて帰ってきた鈴木選手の復帰については、本来であれば、にっこり笑ってもう1年と言いたいところであるのだけれども、2016年のアルビレックスには苦しい台所事情という重荷があり、中でも若手育成という立場からくるどうしようもない悪夢が待っているため、本来であればもっとJ2で出場経験を重ねるべき鈴木せんしゅについてもてもとにおいておきたいじじょーがあったりもする。

それは、2016年1月12日から30日かけてカタールで開催されるリオデジャネイロオリンピックの男子サッカー最終予選および8月5日から17日にかけて行われるオリンピック本番に、日本屈指の育成チームとして選手を送り込みたいという立場が1つ。そして、2015年の悪夢悪夢の怪我怪我怪我で、最終的にユース選手までベンチ入りさせなければならなかった状況では、少数精鋭なんて言ってられないという話が2つ。最後に、オリンピック代表どころか、本来であれば日本屈指のそのフィジカルとポテンシャルについて、もしかしたら、吉田達磨新監督であれば才能を引き出せるのではないかという、わずかな望みが3つ。こういった要素を鑑みて、鈴木選手のレンタルバックが行われるわけだけれども、いかんせん、2016年のアルビレックスはキャンプからしてスケジュールがタイトすぎで、まず2月にタイ王国でキャンプを行い、その上でキャンプ最終日前日にトヨタプレミアカップというタイサッカーの2015年度優勝チームであるブリーラム・ユナイテッドFCとの国際親善試合が計画されている。もちろん、スケジュール的には鈴木選手も松原選手も最終予選を戦った後になるのだけれど、賞味1ヵ月半しかない中で新監督及び新コーチ、新加入選手による新戦術と新しいにんぐえんくあんくえいの形成、育成を行った上で国際試合という時点で、軽くめまいがする。

訂正。口から魂出る。なんせ、その直後、2月27日にリーグ戦が開幕するんだから。

そのため、アルビレックスの思想に触れている選手はどんどん帰ってきて欲しいどころの騒ぎではない。1ヵ月半でチームを熟成させるには、それなりに発酵した選手が必要である。

移籍いっぱい[編集]

もっとも、だからちゅうて新規の選手を入れないわけにもいかない。ということで、12月29日、前々から取りざたされていた京都サンガのMF伊藤優汰選手23歳が完全移籍で新潟にやってくる。なお、京都サンガファンが言うには、アホの子という話である。問題は、それを聞いた新潟ファンの多くが、大丈夫、小泉慶選手がいるからと即答で反応するところである。もちろん、学業やファッションセンスがアレでもサッカー脳という点において優秀であるからこその反応である。あわせて、新潟にはサッカー脳においても某すずきなんちゃらせんしゅがいるため、心より、心より、吉田新監督の手腕に期待せざるをえない。

まぁ、サジはいっぱい用意しておく。

同じく、12月29日。大変に面白い形でアルビレックスが選手の移籍を連続で行い、まずモンテディオ山形からペルー出身で日系3世であるMFロメロ・フランク選手を完全移籍で獲得し、直後に水戸ホーリーホックにレンタル移籍。もちろん、ファンは唖然呆然。なお、この一瞬の移籍×2は、ロメロ選手が日系人であり、なおかつ中学時代から日本で生活し日本国籍取得間近であるということから勃発したものと思われる。というのも、アルビレックスには2013年にフィッツジェラルド舞行龍ジェームズ選手を同じように日本国籍を取得させてからレンタルバックさせた経緯が存在。そのため、同じように夏の移籍までにロメロ選手に日本国籍を獲得、その後に戻すことで外国人枠を使わない補強を計画したものと思われる。でないと、こんな移籍はさっぱりわからん。なお、なぜ水戸かは不明である。けれども、某鈴木選手及び彼の怪我と不摂生への謝罪みたいな気がしてならんわけで。

当然、適当な話である。

あわせて、この日、サッカー天皇杯準決勝において柏レイソル浦和レッズを相手に1-0で惜敗。吉田達磨監督のアルビレックスへの赴任のスケジュールがようやく立てられることとなり、あわせて、1月のキャンプの準備ほかスタッフの招聘、さらには吉田監督の人脈を駆使した移籍についてもようやく始動することが可能になる。ただし、2016年の柏についてはすでに選手の大移動が始まっており、1月に吉田監督がアルビレックスに就任する前の時点で、アルビレックスが獲得できる素地、ツテがあるのはスペイン行きが噂されてる元アルビの鈴木大輔選手ぐらいしかいない。そのため、就任してからアルビレックスの財政と柏レイソルの給料うんぬんを比較しても、残り時間の部分でさすがに望み薄である。そのため、鈴木選手のスペイン行きがどうなるかが、アルビレックスにとっての大きな鍵となる。

石野GKコーチ、ベガルタ仙台へ[編集]

同じく12月29日。手錬れとして知られるアルビレックスのフロントから、また1人手錬れの人物がチームを去ることになる。

というわけで、2012年よりアルビレックスでGKコーチの任に就いていた石野智顕氏が、2016年度よりベガルタ仙台に就任することが決定。これは、1999年からGKコーチとして各大学及びJチームで指導してきた石野氏にとってJチームとしては5チーム目となるGKコーチの就任である。あわせて、大学や高校での指導を含めると16年間で7チーム目という、まさに渡り鳥と呼ぶにふさわしい実績である。中でも特筆すべきは、2012年から始まった日本代表GK東口順昭選手の本格的な覚醒に深く関わったことである。特に、2年連続で選手生命に関わる大怪我をしてどん底にいた東口選手をJリーグ屈指のGKへ再び引き上げたその功績だけで、他のJ1チームから引っこ抜かれてもしょうがない仕方ない。そのため、アルビレックスにとって痛いことは痛いのだけれども、いかんせん2015年のアルビレックスの守備の崩壊の原因の1つがGK守田達弥選手の失速であることも確かであり、その穴をチーム全体としてDF陣との連携で最後の最後まで埋め切れなかったことが、アルビにおける石野氏の経歴に、最後の最後でミソをつけたことも確かである。

けれど、クラブを渡り歩くコーチというものが怖いのは、その実績が計り知れないという話と、一度や二度の失敗でもまったく平気な人脈である。そのため、今回の移籍も、ベガルタのGK六反勇治選手が日本代表候補として取りざたされる中での就任であり、石野氏の能力を買う関係者がいたらば、こりゃまた当然な話である。

で、そういうチームに2012年にアルビレックスで引退した小林慶行選手がコーチにいるってのが世の中であり、そして人脈てえものである。

おかえり、おかえり、ってまたかーい! [編集]

12月30日。年末年始の時期、新潟に帰省客が一斉に帰ってくる中で、アルビレックスにもさらに2人、選手が帰ってくる。というわけで、2016年は仏のアルビレックスを返上するとばかりに、アビスパ福岡から酒井宣福選手が帰還すると同時に、増田繁人選手も町田ゼルビアからレンタルバック。これで、大井健太郎キャプテンと山本康裕選手の抜けた穴にあてがう選手が一応は用意できたことになる。

ただし、ふさがるとは誰も言ってない。

もちろん、アビスパがJ1に残留できるかどうかが大変に微妙になったことは確かであり、町田もJ2残留に黄信号がともったけれど、アルビ自体、さすがに前年度15位でなおかつJリーグ記録に残る最低勝ち点での残留を果たしたチームである以上、甘い考えを持つことはタブーである。そして、2016年はオリンピックの関係で選手が絶対的に足りなくなるのが分かってる中、レンタル延長なんてしたら、待ってるのは死しかない。そのため、前年度15位でなおかつ翌年のオリンピックで選手が何人も取られることが分かってるチームから選手をレンタルしている以上、レンタル延長を期待されても困るし、恨まれてももっと困る。気もちは分かるけど。

あわせて、酒井選手につきましては12月24日にこりゃまた一般人の女性の方と結婚。もちろん、アビスパに所属していた期間内であるため、1月の鈴木武蔵選手より連綿と続くアルビレックス選手の連続ゴールには含まれない。けれど、最終的に、1年間に6人も選手が結婚して関係者の懐にダメージを与えまくったという意味では、2015年のアルビレックス新潟は日本サッカー史上空前絶後ともいえるチームという気がしなくもない。なんの自慢にもなりゃせんけど。まぁ、アルビレックスらしい1年だった。とてつもない不幸の中に6つも慶事があった。

改めて言う。不思議なチームである。

2015年の総括[編集]

2015年のアルビレックス新潟は、最終的に8勝10分16敗、勝ち点34、得失点差は-17(得点41、失点58)という成績で、これは失点数で見ればリーグワーストである清水エスパルスの65失点に次ぐリーグワースト2位の成績であり、堅守を誇っていたチームの看板を叩き割ってキャンプファイアーで盛大に燃やさないといけない大失態である。無論、その原因は明々白々で、だからこそ、2016年は選手ではなく監督及びコーチ陣の一新せざるをえない状況になったわけだけれども、果たして、2016年のアルビレックスはレオ・シルバ選手への依存とセットプレーの超絶な下手さという2つのクビキから抜け出ることが出来るかが残留争いから抜け出るための目安となる。

などという単純な数字と単純な解答はそこそこに、とりあえず、がっつりと語らなければいけないことはガッツリと語る。

柳下監督の3年半[編集]

というわけで、2015年のまとめにぶん投げた2015年のアルビレックスすなわち柳下正明監督の3年半と、それが煮詰まった2015年についてを、ネタがかぶろうと何をしようと気にせず検証するとともに、2016年のアルビレックスの展望についても事細かにいそいそと。

でも、2012年については省略。あれほど夢も希望もない1年を生き残ったことで、確実に柳下監督が自信を持ったことは大きいけれど、割愛。この項目では2012年残留という奇跡を糧にして、2013年以降、柳下監督がJリーグに革命を起こしたハイプレス&ショートカウンターについて詳しく解説する。と言っても、結構簡単な話であり、すでにやった話もある。気にしない。というわけで、サッカーという競技は、基本、精度を高めていくことでゴールを奪うという性質を持っている。シュートの精度、パスの精度、フリーランの精度にセットプレイの精度など、様々な技術を駆使することでゴールネットを揺らす確率を高め続けるのがサッカーの競技における一つの考えである。けれど、もう一方の考え方として、相手にミスを犯させることで、一気にゴールネットを揺らす確率を跳ね上げる思想も存在。2013年に柳下監督が完成させたアルビレックスの超ハイプレス、そして一気のカウンター戦術は、まさに相手の攻撃の精度を削り続けることで、自軍のチャンスを増やしなおかつ、選手が安く済むというとんでもない戦法だった。ついでに、サッカー脳がアレな若手選手でも何とかなる点において、まさに革命ともいえる戦法だった。

特に、選手の安さと若さの2点において、確実にJリーグの歴史に残る偉大な戦術であったりもする。事実、アルビレックスのスタイルを取り入れた湘南ベルマーレV・ファーレン長崎といった若手選手や安い選手主体のチームが通年で裕福な財政基盤を有するチームをこかせる体制を整備できたのは、その根本に貧乏なアルビレックスの培った苦労がある。確実にある。

そらそうだ。基本、サッカーにおける守備というものは、攻撃に比べて必須なタスクが少なくできているため、3人がかりで寄せる、当てる、囲むといった動きを駆使すれば、どんなレジェンドでもできる選択肢は限られるわけで。別に3人でなく2人でも、もしくはボールを持つ人間がヘタクソなら1人であっても、相手が何をしようかと考える時間と、そのための空間を奪うことが可能になる。その上、さらに上手く体を当てることでボディバランスも崩せばボール奪取も容易であり、その結果、アルビレックスの中盤の守備が大変に凶悪になって行く。2013年以降、新潟の対戦相手は常に中盤での精度は失われ、どうしても攻撃リズムとボールの保持時間がぶった切られるようになり、結果、ささいなミスを重ねることで大きなミスとなり、ショートカウンターの餌食となる機会が増加。こういった戦術は、上手い選手がいればいるほど強くなるという思想とはまったく違い、様々な守備のタスクに当てはまる選手をいかにちりばめるかが焦点となる。特に、セットプレーの跳ね返しだったら天下一品だけどまったく点の取れないFWといった、使えなさそうな選手に光を当てるのがこういった戦術のいいところで、基本、一芸さえあれば後はそこそこでもOK。何とかなる。そして、選手に求める要素についても、ミスを前提とした動きが基本となっていたため、対応が早い早い。ただし、得点力については聞くな。

そもそも、得点の機会は相手が与えてくれる

と同時に、いかにしてクッソ安い選手で攻撃時のタスクを取り揃えるかも勝負となる。2013年に覚醒した川又堅碁選手とキム・ジンス選手は、まさにそのタスクを満たす最高のパーツであった。けれども、翌年に2人ともいなくなれば、そらあ迷走して当然である。

まぁ、その迷走の結果、柳下監督は自らのツテを頼りにジュビロ磐田の人材をかき集めて、攻撃手段の無くなったアルビレックスにジュビロ色をした攻撃の手段を加えようとするのだけれども、その考えは、残念なことにセットプレーの悪夢によってかき消されることとなる。正確には、そのセットプレーにつながるもろもろの要素で砕け散ることとなる。

その萌芽は2014年の後半戦の段階ですでに見えていた。とりあえず、フィールドプレーとは違い、セットプレーについては、ミスを前提にするのではなく、あくまでも精度を追求しないといけない。でないと、相手の精度に負けて失点する機会が増える増える。あったり前の話である。けど、まさか2015年に柳下監督が勝負とした年にそれが花開くとは普通は思わない。けれど、そんな年に限って、相手チームのセットプレーの機会が激増するのもまたあるびれーっくす。2015年1月にハイプレスを維持し続ける高スタミナとスピード、特に初速からトップスピードまでの素早さを有していた田中亜土夢選手がいなくなるんだからもう、ね。結局、ハイプレスで相手をしっかりと囲みきれない中、慣れないポゼッションを駆使して精度を高める戦法を導入しようとした結果、中盤で奪いきれないケースが続出し、なおかつ、相手が凡ミスによって開けた穴をショートカウンターで広げて得点というシーンも激減。ついでに、自分たちの凡ミスで失点するシーンも激増。とりあえず、遅い攻撃でありがちな、高い位置にまで上がった両サイドの裏を狙われて、そこからのセットプレーもそこからの失点も、やっぱり激増。

2014年はそれでもまだ、レオ・シルバ選手が八面六臂の活躍をしていたため目立たなかったけれども、翌2015年に、そのレオ・シルバ選手が大病を患った時点でアルビレックスが崩壊したのは、ある意味、必然のような話だった。

ただし、幸いなことに、どこぞの清水エスパルスと違ってアルビレックスと柳下監督には、まだ戻る場所があった。というわけで、レオ・シルバ選手が夏に復帰してからのアルビレックスはポゼッションを封印し、徐々に両サイドバックの攻撃参加を少なくした上で、ハイプレスからのショートカウンターで相手のミスを誘う戦術を再開。もちろん、そう簡単にチームの戦術の穴はふさがらなかったけれども、少なくとも、セットプレーからの失点が激減したことで、戦線を再構築する余裕が生まれることとなる。9月以降、柳下監督がなんちゃってポゼッションを捨ててから2ヶ月、最終的に15位で残留という最低限の仕事をこなせた影には、少なくとも、新潟にはそういったチーム文化が残っていたことと、そこに戻るための十分な時間と余裕があったという点に尽きる。

実際、秋以降のアルビレックスの試合では、とにっかく下位に3チームいれば後はどうでもいいという現実的な選択を柳下監督は取り続けており、得点機会を減らしても失点を極端に抑えなおかつ、下位チームとの直接対決にべらっぼうな強さを発揮。そのためメンバーを強烈に落とした上でサッカー天皇杯に敗れてもまったく問題はなく、ファンもその姿勢を支持。少なくとも、残留に向けての体制、すなわち、変革によるブーストについては、アルビは下位チームの中で最も早く固めていた。無論、Jリーグ記録となる最低残留勝ち点34という数字は一度壊れたチームにふさわしいものであり、ある意味、磐田人脈ではどうすることも出来なかった限界でもある。けれど、それでも一度壊れたチームを残留させたのは、大きな成果である。

あわせて、ではなぜに柳下監督が退任するという話になるかというと、柳下監督の人脈とその限界が見え始めたことによる。結局は、若手育成を主体としたチームにありがちな話になり、2015年の清水の死因も実はここにあったりする。つまり、若手のミスを埋める動きができる選手が少なかったのに、若手にチャレンジばかりやらせてたら、そらあ失敗が増えますわな、という話と、そらあ若手も萎縮するわな、という現実である。残念なことに磐田からの人材獲得ルートでは、失敗を埋める動きのできる人材が乏しかった。ついでに、清水は最後まで自前の選手にこだわって、そういう選手を獲得しなかった。まぁ、そういう動きは、基本、若手育成が上手いチームでないと厳しいけれど、中でも、2011年に柳下監督が辞めた後の磐田は、若手育成という話がとことん軽視され続けていた状況にあり、氏がジュビロの監督に再度就任した2009年には、小学生が参加するジュニアユースチームの募集を停止するなどというJ1チームにあるまじきクソたわけた話が出てくるまで、若手育成の思想が破綻しかけていた。まぁ、そのせいかどうかは知らんけども、その6年後の2015年のアルビレックスは若手のミスのカバーに関する動きが悪い、想定していない選手が多かった。その上で、柳下監督が導入しようとしたプレーの精度が必須のポゼッション戦術も、精度を有してない若手選手がいっぱいという時点でなんちゃってポゼッションになるしかないという、まさに惨憺たる状況であったため、ミスを前提にしない戦術のせいでミスを多発させる結果となる。そらあ、ミスする選手を残してミスをカバーしない選手ばかりになったら、チームが破綻するのはしょうがない。とりあえず、各チームの思想というものは、それぐらい戦績に直結するもので。もっとも、基本、2013年にJ2に降格する前も降格した後も2015年に昇格した際も、磐田が目指すスタイルは選手のプレイの精度を高めに高めてのゴールであり、勝利である以上、サッカーとは誰かが必ずミスをするものであるという、ミスを前提にしたチームの動きを求めるのは酷である。

何より、磐田のような精度を高めたチームの失敗しないことを前提とした人材が必要なチームも多いわけで。けど、若手選手にはそういった一試合を通した精度、正確なプレーを求めても厳しく、むしろ、鈴木武蔵選手のように、なあああああんも考えさせずにチームのタスクに則って強フィジカルやなにやらを発揮させたほうが、相手のミスによるキズを広げやすいという話もある。川又選手のクロスへの飛び込みなんてものは、まさに考えずに感じるままに相手の守備の隙を最大限に広げることを目的としたもので、アルビレックスの歴史で最多となるゴールを取れたのも、相手の守備が整う前にスピードを駆使して相手に考える時間を与えずに一気にゴールする仕組みを整えた結果である。そういった攻撃のタスクを作り上げたアルビレックスであったけれども、残念なことにドン引きされると何もできないことが全チームにばれるのも早かった。だからこそ、ジュビロ時代の精度を高めた戦術に戻るのもしょうがないしかたない。けど、その戦術を川又選手や鈴木選手に理解させようというのもむつかしいところのさわぎじゃない。

実際、そういったクロスへの飛び込みや強フィジカル、高身長といった一芸を有する選手は普通はいないため、一芸入試大好きなアルビレックスが獲得することは理に適ってる。化けたら、化けた分、強力な戦力になるのだから。けれども、現実には、得点を取りやすいのはあくまでも精度を高め続けた選手であり、たいていの場合はどんな一芸でも空回りするのが当たり前。なおかつ、精度を高め続けたチームでは、そういった一芸以外の普通のスキルを持たない選手を無害化する技術も精度も数多く有している。つまり、そういったチームを破るためには金が掛かる。いい選手が必要になる。つまり、アルビには厳しい。そして、ミスを防ぐ動きはまだしも、ミスを埋める動きは、そういった安く若く一芸に秀でた程度の選手には期待できないし期待しちゃいけない。けど、チームの穴をふさがないとチームが沈むことも確か。

そんなわけで、実にまったく金のないアルビレックスに危機が訪れるのは当然であるけれど、そういうときに、アルビレックスの変な人脈というか、優秀なスカウト陣がチームを救う。中でも、2015年の夏の移籍で横浜・F・マリノスからレンタルで獲得した佐藤優平選手と上海申キン足球倶楽部から完全移籍で獲得したイム・ユファン選手の2人は、それぞれ若手のミスを埋める動きができる選手だったことが、エスパルスとアルビレックスに決定的な差をつけることとなる。特に佐藤選手についてはかゆいところに手が届くなんてレベルを通り越していて、中盤において若手選手のチャレンジをカバーする動きが上手上手。その結果、同じく夏の移籍で加入した端山豪選手やユース出身選手が一気に伸びることとなり、宮崎幾笑選手のトップチーム昇格の半分は、佐藤選手で出来ている。そして、カップ戦はもとより、リーグ戦においてもジュビロ出身選手の精度を高めた動きと若手選手のチャレンジをしっかりとカバーすることで、ミスを減らし、チャンスメイクを繰り返し、コンディションのなかなか戻らなかったレオ・シルバ選手に代わる活躍を見せる。とにもかくにも、若手選手が萎縮しない動きを心得ていたことが大きかった。そのため、アルビレックスの夏場の勝ち点の多くは、佐藤選手の活躍によるものであり、そこにアルビレックスの若手育成の思想と柳下監督のジュビロ時代の思想が上手くかみ合った結果である。あわせて、ぎりぎりのところで佐藤選手を獲得し抜擢した柳下監督についても、やはり、分かってらっしゃるということである。

そういった点を鑑みて2016年のアルビレックスについてを考慮すると、2016年12月末の時点で、果たしてどれぐらい吉田達磨新監督がアルビレックスの現状を考慮した指導や育成、そして戦術を組み立てるかが分からない以上、一応は今までのアルビレックスが培ったハイプレス&ショートカウンターによる相手のミスを上手に広げる戦術が基本となる。その上で、2016年のアルビレックスにはレンタルバックで大量の若手選手が出戻っており、吉田監督の育成手腕を期待するチームと成ることは確実である以上、レンタルで帰還する佐藤選手に代わる、ミスを埋める動きができる選手が必須になる。中盤で、寄せて絡めて阻害する。こういった相手のミスを広げる戦術には、レオ・シルバ選手1人では絶対に不可能である。2人、3人でチームの守備タスクに則って、パスコースを切り、スペースを埋めて寄せて当ててバランスを崩して奪いきるまでがアルビレックスのやっすい選手および若手選手の任務であるけれど、そこに吉田監督はどういった要素を組み込むか。とりあえず、柏レイソルと違い、アルビレックスは貧乏である。だからこそ、現実路線と様々なツテが大事になってくる。あわせて、2016年のJ1については1月の時点で無体な選手の移籍でボロボロにされるチームが続出。千葉や山梨、湘南、福岡から絶叫が聞こえてくる中、アルビレックスはキープレイヤーを維持しているため、現時点で、まだ残留争いであるけれども、まだ、何とかなる。もちろん、これでもし、病み上がりのレオ・シルバ選手を5億円で中国のチームが持ってったとかいう話が出てきたら、即座に降格候補No.1であるけれど、まだ、何とかなる。

ただし、2年連続でレオ・シルバ選手が長期離脱という可能性を考慮して、若手選手にしっかりした守備のタスクを植えつけておかないいけない。リメンバー7.11。とりあえず、指宿洋史選手と鈴木選手が相手セットプレー時のボールの跳ね返しをもっと多くすることが、今後、アルビレックスにとってとても大事になる。

関連項目[編集]