2016年の名古屋グランパス

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2016年の名古屋グランパス(-ねんのなごやぐらんぱす)とは、Jリーグにおいて毎年毎年懲りもせず学習もせず、雨後の筍のごとく現れる日本サッカー界の笑われ者である。

サッカーファンにとって迷惑な存在だが、アンサイクロペディアにとっては「淡々と事実を書くだけで笑える記事になる」という点において、大変ありがたい存在である。

概要[編集]

第1ステージが終わって、大半のサッカーファンが思ったこと。

今年はこいつらか

監督交代時。

だめだこりゃ

そして最終節。

やっぱり


もう笑うしかないほど典型的なダメパータンを経て見事今年の「笑われ者クラブ」のタイトルを得たのはこのクラブだった。このクラブは「強豪直前」と「万年中位」のステータスを繰り返しており、現在は「万年中位」の状態。下手をすればいつころんでもおかしくない状況でとうとう今年はやってしまった。

典型的降格パターン[編集]

「弱くて弱くて、落ちるべくして落ちる」クラブではない場合、もう笑うほど同じようなパターンを繰り返しているのはもうご存じではあるが、そのパターンをもう一度整理してみる。

  1. それまでのチーム方針と無関係な監督就任
  2. この監督がそれまでと全くサッカースタイルをぶち上げ
  3. 意図不明な戦力整備
  4. スタートダッシュ大失敗
  5. 監督は対策どころか迷走
  6. フロントも夏の移籍市場でろくな補強せず
  7. 後半も連敗街道
  8. フロントも一旦は「監督続投」を宣言するが、直後にやっぱり監督交代
  9. フロントが大慌てで対策を打っても、すでに選手は降格争いでガチガチ状態で手遅れ
  10. 最終節に無様な負けで降格

もう、何度も何度も何度も見ている姿である。今回はこの流れにそって無様な姿をおさらいすることにする(順番は多少前後しているが本質的には問題ない)。

さあ笑ってあげましょう[編集]

経験ゼロの監督就任[編集]

2016年、それまで2年間監督をしていた西野朗をクビにし、2015年6月からGM補佐に就任していた小倉隆史がGM兼監督として就任。小倉は指導者経験ゼロ、フロント経験も前年の6月から。

もうこの時点で降格臭がプンプンしている

いくらOBでもこんな指導歴のなさをいきなりGM兼監督って無謀にもほどがありすぎる。当然ながらS級ライセンスを持っているので指導については学習しているが、問題は采配チーム運営。これはコーチ等や近くでみて経験しないと身につかない。とくに采配なんて解説者として上から見るのと、グラウンドの下から見るのでは感覚が違う。

野球では指導歴ゼロのスター選手が監督になることはよくあるが、サッカーとは違って監督を補佐できるコーチが大量におり、采配で最も重要な投手交代などは投手コーチに頼れることもあり、もっぱらチーム運営のウエイトが大きいのでなんとかなる。しかし、サッカーではこう簡単にはいかない。それはわかりそうなものだが。

とはいえ、名古屋にそれを言うのは無理な話で、何せ指導歴ゼロどころかS級ライセンス格を大慌てで取得したドラガン・ストイコビッチ監督で初優勝してしまった実績があるのだからしょうがない(ただし、ピクシーはユーゴスラビアサッカー協会会長、レッドスター・ベオグラード会長の経験はある)。

無謀な方針転換[編集]

そして、この新人監督サンがいきなり「3人目、4人目も動くサッカー」を標榜。

いきなりの方針大転換で成功する雰囲気極小

そもそも、去年までのスタイルを全く無視して、成功したためしはない。これはどの団体スポーツも同じこと。それまでのスタイルを踏襲しながら徐々に理想のスタイルの変えていくのが本来の姿、そうしなければ間違いなく混乱することになり、現に混乱している。

自分のサッカースタイルが確立されていて、さらに指導歴が相当豊富ならばなんとかなるかもしれないが、この人は指導歴ゼロ。机上の理論がうまくいく保証はまったくない。

ちなみに、小倉氏の理想論が別に悪いわけではない。ただ、それを実現するための方法論がまったく机上の理論の状態だったことが大問題なだけである。

意図不明な戦力整備[編集]

さて、GMでもある新人監督サンを中心に戦力整備をすることになるのだが、いきなり外国人枠3人を総取っ替えをはじめとして11人放出して、10人獲得・入団。しかも、退団者に田中マルクス闘莉王がいた。

どう見ても「やっかいものは追い出せ」としか思えない

実際の意図はわからないが、新しい方針で進めるのに、一言居士である闘莉王の存在は面倒な存在であることは確か。とはいえ、退団時のごたごたは明らかにチームの雰囲気を悪くしてしまっている。

明神智和安田理大の実力者も補強できてはいるのだが、怪我していたとはいえ、経験豊富な外国人を全て放出しており、不安要素満載の状態でシーズンが開幕することになる。

中途半端スタートダッシュのち逆噴射[編集]

こういう状況でも勝ち星を積み重ねればなんとかなるものですが、普通はうまくいくわけがない。

ところが、中途半端にスタートがうまくいってしまった。
  • 2/27 1st第1節 A磐田 ○1-0
  • 3/6 1st第2節 H広島 △1-1
  • 3/12 1st第3節 A川崎 ●2-3
  • 3/19 1st第4節 H仙台 ○2-1

これだけをみれば順風満帆なのだが、ある程度対策が打てるようになったところで、ここから公式戦5連敗、完全に勢いが止まってしまった。結局、4月までのリーグ戦の星を並べると○△●○●●○●、気がつけばいつもの中位にいるだけでなく、この次の第10節横浜戦の勝ち星を最後にまったく勝てなくなる。

結果的に最初がそこそこ良かったために、最悪な状況になるまでの時間が遅くなり、フロントも状況に気づくのが遅くなってしまった。

状況を把握してない移籍市場[編集]

1stステージは14位、近年ではワーストの成績で終わっている。ただ、1stステージでは得点のほうはリーグ5位でそこそこ悪くなかったので、ここで守備編成を立て直せばなんとかなったはず。ところが、夏の移籍市場では松本から酒井隆介セレッソ大阪から扇原貴宏FC東京からレンタルでハ・デソンの3人。

危機感あるの?GM兼監督サマ?

14位と言えばどうかんがえても残留争いを念頭に体制立て直しを検討しなくてはいけない順位。ところが、この人数、面子はどう考えても危機感がまったく見えない。そもそも、リーグワースト2位の29失点という守備を何とかしなくてはいけないのに、DFの補強が1人とはねぇ。代表クラスの扇原、ハ・デソンはとれたがどちらもMF、これで納得できたサポーターはすくないはず。

とはいえ、最初の時点で34人も抱えている状況でやたらと人を増やせない事情があるのだが、これはこれで、

最初の時点で編成を失敗している

といえる。結局、GMの「経験のなさ」が悪い方向にモロに出てしまった。

そして迷走[編集]

そして、「悪い状況を立て直す」ということを経験していない監督は徐々に迷走。フォーメーションを変えたり、起用方が変わったり、当初の理想はどこへやら。いつしかあれだけとれていた点もまったくとれなくなってしまった。

そしてリーグ戦17戦勝ちなし(●△●●△●△△●●●△●△●●●)

っていうか、こうなるまで何もしていないフロントはなにを考えていたんだか。ただ、7月23日の時点(13戦勝ちなし)で「続投させる」と久米一正社長と言っているのだから、検討はしているのは確かだが、こういうクラブは大抵この決断が後になってひっくり返る。

グダグダ状態でようやく監督交代[編集]

「続投させます」「最後までやらせます」と繰り返し言っておきながら、結局8/23に小倉監督を解任

実際は「休養」、契約の関係上こういう形にしているのだろうが、まあ未練がましい。

4ヶ月リーグ戦で勝てない状況でもうどうしようもないのだが、実は6/5のナビスコ杯予選の磐田戦で勝っちゃっている(3-1)ので、ここで一旦危機感がリセットされてしまっていたかもしれない。

どちらにせよ決断が遅すぎる

のこり8戦で16位、15位の甲府とは勝ち点7差。どう考えても降格の危機を自覚するのが遅すぎる。普通は降格圏に落ちた2ndステージ開始時点、つまり7月の時点で動いておかしくないところを、「まあ大丈夫だろう」と高をくくって、いよいよヤバイというところで大慌てで動いた、としか思えない。

よくあるダメクラブの典型的解任劇である。

手遅れな最終手段[編集]

普通、この状況で監督になる人材がおらず、手頃な人に監督を押しつけるのがパターン。実際、ヘッドコーチのボスコ・ジュロヴスキーを監督にする、というおきまりのパターンで監督就任。ところがこの監督、久米社長・小倉GMをはじめとするフロントが、前シーズン後に生ゴミを捨てるようにポイっと捨てた闘莉王を呼び戻す、という非常手段を打つ。

ストイコビッチ時代には守備を担当していたコーチと、闘莉王の奮闘もあり、最終的にはリーグ戦を3勝2分3負の成績を上げるのだが。

監督交代が遅い状況でこの成績では残留は無理

もうすこし前に交代していたら、五分の成績でも十分なのだが、降格圏にいてなおかつ残り試合が少ない状況では最低でも勝ち越さないと残留は無理。実際、残留圏に上がったのは1節だけであとは降格圏に沈んだままだった。

もうこうなる前の時点で、選手が「負けちゃだめだ、負けちゃだめだ、負けちゃだめだ、負けちゃだめだ……」の碇シンジ状態で、自分で勝手に使徒を作って、見えない使徒と勝手に戦って自分で勝手に惨敗している状態。監督がどれだけ戦術を振るっても、闘将がどれだけ鼓舞しても、選手はもうガチガチ・ボロボロ・グダグダな手遅れ状態なのだ、つまり。

この時点で何やっても無駄

そして最終節[編集]

ところが、今年は最終節の時点で磐田・甲府・新潟・名古屋の4チームに降格の危険がある、という大接戦。しかも名古屋と同じ勝ち点の新潟は主力3人が出場停止。しかも新潟の相手は広島。

どう考えても「名古屋さん、どうぞ残留してください」と言わんばかりの状況なのだが、こういう状況でも残留できないのがいつものパターン

結局どうなったか。

仙台 0-1 磐田○ 
●甲府 0-1 鳥栖 
●新潟 0-1 広島 
●名古屋 1-3 湘南 
最下位相手に、4チーム中一番ひどい負け方をしてみごとに降格

結局第2ステージは3勝4分10敗。失点はまったく同じで、得点が激減している。これはジュロヴスキー監督の立て直し後込みの数値なので、いかに前半がひどい負け方だったことがわかる。

そして2017年[編集]

さて、こうして無様な姿で降格したクラブの翌年以降の運命は完全に2パターンに分かれている。もちろん、「すぐに昇格し、何事もなかったかのようにJ1定着」「そのままJ2定住」。降格したクラブは念仏のごとく「1年で戻ります」とは言うが、圧倒的に多いのは後者の方。もちろん、1年で上がれなければそのままJ2定着することが圧倒的に多く、上がったとしてもすぐにJ2に落ちる。実際、2年以上掛けて復帰した場合、高確率で1年でJ2に戻っている。

結局、大事なこと[編集]

1年でJ1に戻って、そのまま定着しているクラブとは、大抵「J1に戻るべくして戻っているクラブ」である。そういうクラブはどういうクラブか、実際に1年で戻ったクラブを思い浮かべれば自然と見えてくる。

  • チームの基本的なサッカースタイルが確立されている
毎年毎年コロコロ戦術を変えているようではダメ。
  • チーム戦術が全体に浸透して継続されている
よほどちゃんとした監督でなければ、いきなり新戦術でJ1に上がれるわけがない。
  • 選手・フロント・サポーターが一体となっている。
特にフロントがバラバラでは何やってもダメ。
  • 主力が多数残留している
1年で戻るには必須。ただ、最初の3つがちゃんとしなければ、愛想尽かして他クラブに出て行ってしまう。

で、グランパスは?[編集]

これまでの1年復帰クラブと現在のグランパスをみれば、一目瞭然。

1年?無理無理。10年ぐらい掛かりそう

なぜかって?もう一回上の4項目を見てみろ。

  • そもそも「名古屋のサッカー」というものはない。ある意味監督任せで、その都度変わっているのだから、表現しようがない。
  • ジュロヴスキーを監督をクビにしたので、間違いなく新しくなってしまうのでそれを浸透するには何年もかかるのだが……これは後述
  • 何と言ってもフロントがボロボロ。経験豊富な久米社長が辞任したっ結果、船頭多くてなんとやらの状態。
  • 再度、闘莉王をポイッ。資金不足でもないのに経験豊富なベテランをポイポイクビにしている。
グランパスはわしが育てた」と言いたい奴らがいるようでは再建は無理

せっかく築いてくれたオシムのサッカーを太平洋に投棄した結果、もうJ1の望みがまったく見えなくなっている千葉と同じコースである。

中日ドラゴンズ[編集]

さて、ジャンルを変えて、野球の話をする。おなじ名古屋に中日ドラゴンズというチームがいる。親会社は中日新聞社で資金も豊富、いい選手も多い。でも、ロクに勝てず、プロ野球設立当初から存在するにもかかわらず日本一はたったの2回。しかも今年は最下位と、どこかのサッカークラブと似たような悲惨さである。

なぜ勝てないか?フロントだけならいざ知らずファンまで2派閥に真っ二つだから

昔からくだらない派閥争いをしており、それが原因で一貫した強化ができず、ボロボロ状態。これでは何百年経ってもも勝てるわけがない。

グランパスは地元にこんな反面教師がいながら、なにを学んでいたのか不思議でしょうがない。


ちなみに、派閥A,Bの超簡単な見分け方として、落合立浪について聞けばよい。「落合は最強監督」「立浪?あんなスキャンダルまみれの男使えねぇ」と言えば派閥A、「落合を永久追放しろ!」「立浪監督で黄金時代だ!」と言っていれば派閥Bである。

今後の展開[編集]

さて、どう見たって神頼み以外でJ1昇格を願うしかない状況なのだが、少なくとも監督だけが状況が違っている。なんと、川崎の風間八宏監督を招聘していることが判明。指導歴・実績豊富な風間監督ならば、新戦術でも対応できそうなのだが……

同時にこれまでのベンゲル監督からわずかに流れていた路線を完全に焼却炉にポイすることを意味している

前節でも書いているが、「グランパスはわしが育てた」といいたい奴が風間監督を招聘したらしい。実際、フロントはベンゲル監督に相談して新監督候補を推薦してもらっている(当人が2部リーグの監督をいやがったので破談にはなっているが)。それを捨てているのだから、よほどなのだろう。つまり、中位体質を選手を筆頭に徹底的に排除しようとしているようだけど、

中位体質の根本的な元凶であるフロントはそのまま

こんな奴らのこんな荒療治でうまくいくのだったら最初からJ2に落ちるようなヘマはしない、ということは当事者はまったく気づいていない。なんせ、シーズン中に選手達に「お前らはクビだ」とか言う奴のやることがまともなわけがない。

もし、風間監督で失敗したらJ2定着確定。ただし、監督がバカフロントを徹底的に無視すれば別。

さあ、来年が楽しみだ。「ほら、いわんこっちゃない」と笑われないことを祈るだけだが、まあ大笑いだろうな。

で、どうなったかというと[編集]

風間八宏監督を迎え、さらには広島から佐藤寿人を獲得するなどして風間監督の信条である「ボール保持率100%」のサッカーに取り組んで迎えた2017年シーズン。良くはなかったが悪くもないというなんとも歯がゆい位置で1年を過ごすことになるとは。


3~6位のプレーオフ圏が定位置。自動昇格圏の2位以上が狙えそうで手がとどかない、という状況でずっと続いて結局3位で終了。これも最終戦で4位から3位に上がったものだが、これが大きかった。プレーオフでは初戦は千葉相手に神の手ゴールで逆転勝ち、千葉サポーターのぶち切れが治まる間もなく迎えた福岡戦は3位のアドバンテージを活かして完封のドローで見事1年で昇格してしまった。ここで負けると万年J2コース一直線だったがそれを回避することに成功。まあ、得点85はリーグトップだが失点も多かったところでの福岡戦なので十分すぎる成果と言える。


ところで、自動昇格した2クラブはというと、去年から曹貴裁監督が続投しこれまでのサッカーを継承した結果、ほぼ2位以上で突っ走った湘南と、経営破綻寸前であのジャパネットたかた高田明会長が社長に就任したとたんに経営と成績がV字回復して2位になった長崎。


「一貫した戦術」と「強固なフロント」、どっちもこれまでの名古屋にまったくなかったものを武器に自動昇格したのは皮肉なのかそうでないのか。


今後だが、さっそく「ポスト風間」を見据えないと悪夢の二の舞三の舞になりかねない。風間監督が去った川崎はそのサッカーを継続した結果、悲願のリーグ優勝を成し遂げている。そういう実例を見ながら、次の監督がカウンターサッカーとか言い出したら目も当てられない状況再び、という可能性が高い。


記者会見で「一生の恥」とまで言い切って去った前社長の再現があるのか、一切起こらない状況になるのかはサッカーの神のみぞ知る。

関連項目[編集]

Wikipedia
ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「名古屋グランパスエイト」の項目を執筆しています。