E-DEN
E-DEN(えでん)、Project E-DEN(ぷろじぇくとえでん)とは、主として満員電車を舞台に東日本旅客鉄道が開催する非公表のエクストリームスポーツの名称、またはそれを開催する同鉄道会社内のチーム名。一般に使われる場合、その開催区分であるSaikyō-court(さいきょうこーと)を指して使われることが多い。
本項では、主にエクストリームスポーツの「E-DEN」に関して記述する。
概要[編集]
日々の啓発活動もむなしく、同鉄道利用者により繰り返される痴漢や暴力・破壊行為の数々・・・。これらに終止符を打つべく社内に組織されたのが、Project E-DENである。
Project E-DENは、駅構内や鉄道車両内で犯罪行為を行う者を、一般利用者により摘発、警察に引き渡すまでをエクストリームスポーツとしてルール化し、その成果に応じて報酬を支払うプランを上層部に提案、採用された。「E-DEN」の幕開けである。
命名の由来[編集]
E-DENは同社名の東日本(=East Japan)と旅客鉄道、即ち電車(=DENsha)から採られたもので、元来は一般広報向けに「E電(イーでん)」として使われてきたものである。同社が上記の問題を早急に撲滅することが、被害者からの信頼回復やイメージ向上に繋がること、また駅や車内の環境をエデンのように平和にすることを願って、E-DEN(えでん) と読み替えを行い、本プロジェクト名に採用、そのまま同プロジェクトチームが実施するエクストリームスポーツの名称になったとする説が有力である。(つまり、なかったことにした)
歴史[編集]
- 2002年3月10日 - Project E-DEN発足
- 2002年6月25日 - 第一回E-DEN開催(Saikyō-courtにて)、順次他路線に拡大
- 2005年4月4日 - 報酬の大幅改定
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この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。 後は適当に頑張って下さい。(Portal:スタブ) |
競技内容[編集]
以下の犯罪行為を同社と同社が提携する鉄道会社の駅・車内及び保有施設にて行った者(イディオットと呼ばれる)を確保し、警察に身柄を引き渡す。
開催路線の運行時間中、競技は常に開催される。
なお、競技に参加し、報酬を受け取るためには、事前にProject E-DENへ申請を行い、選考テストを通過した「プレイヤー」になる必要がある。
主な開催路線と呼称[編集]
路線ごとに開催名称が異なり、それぞれ末尾に「court」(こーと)と付く。
- 埼京線
- Saikyō-court
- 中央線(快速・各駅停車)
- Chūō-court
- 山手線
- Yamanote-court
- 京浜東北線
- Keihin-court
- 武蔵野線
- Musashino-court
- 湘南新宿ライン(含む宇都宮線・高崎線・東海道線・横須賀線)
- SS-court
- 常磐線
- Jōban-court
ルール(第二訂版E-DEN参加契約書より抜粋)[編集]
利害や犯罪行為が絡むため、他のエクストリームスポーツに比べルールが厳格に決められている。
このルールに違反した場合、状況に応じてプレイヤー資格停止(1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年・3年・6年)、資格剥奪(永久除名)、東日本鉄道線乗車禁止(最大6ヶ月)、契約違反による民事訴訟などの罰則が適用される。
プレイヤーの資格と登録[編集]
競技に参加し、報酬を受け取るためには、事前にProject E-DENへ申請を行い、選考テストを通過した「エージェント」になる必要がある。
- 路線ごとに参加資格が異なる。資格のない路線ではエディオットを確保しても報酬を受け取れない(ただし、後述する年間ランキングには加算される)。
- 普段利用している路線(最大3路線まで)についてのみ申請が可能。基準は明確でないが、最低週4回程度の利用が望まれる。
- Project E-DENに履歴書(可能ならば申請する路線の定期乗車券のコピーも)を送付し、その後送られてくる手続き申請書に必要事項を記入後、1次面接(口頭)、2次面接(体力測定・一般教養テスト)を経て、仮登録が完了する。
- 仮登録したプレイヤーは、Project E-DEN実施の関連法・登録路線に関する講習を受け、筆記試験に合格した上で、晴れてプレイヤーになることができる。
- 正プレイヤーにはエージェント証が交付される。個人認証・成績処理の際利用される他、Suicaの機能も備えており、このカードに電子マネーで報酬を受け取ることが出来る。
『持ってて安心、E-DENカード!!!』(本文ママ)[編集]
近年流行の「駅ビル」などなりふり構わぬ商売ぶり商魂逞しいJR東日本だが、悪者に正義の鉄槌を下すべく集結したプレイヤーたちもやはりその対象に。
- エージェント証にはクレジットカード機能をつけることが出来、此を利用して買い物をすると、『年間購入額の0.5%分のポイントが帰ってくる!!!(ポイントは当社指定単位でチャージ等に使えます)』。なんと、同社のICカードよりも高ポイント。
- ただし、『本カードに定期券機能は付けられません』ので気を付けろ。
競技[編集]
- イディオットだと見当し、前もって尾行する、監視するなどの行為は許されない(誤認防止のため)。
- ただし、前科者に対しては監視のみ許される。
- イディオットの確保は現行犯のみ。ただし、明確な物的証拠があれば、事後的に確保することができる。
- イディオットに対しては確保時、必ず以下のことを伝えなければならない。
- 自らがプレイヤーである旨
- イディオットの何の行為を確認したという旨
- 原則として、イディオットに危害を加えてはならない。ただし、正当防衛とみなされる場合は除く。
- 実力行使が必要な場合は、鉄道警察官・駅係員あるいは他のプレイヤーによる確認が伴うことが望ましい。
- プレイヤーは、自作・演出・共謀等によって虚偽の犯罪行為や証言を捏造してはならない。
- イディオットの身柄確保後、プレイヤーは速やかに警察へ身柄の引渡しを行わなければならない。
- 可能な限り、犯罪被害者も引渡しを行い、事実関係を明確にする。
- プレイヤーは被害者を可能な限り救済・保護しなければならない。
- ましてや、加害者の犯行に加わるなんて言語道うわ!何をする、やめrくぁwせdrftgyふじこlp
- 犯罪被害者が拒否しても、犯行が明確な限り、プレイヤーは警察にイディオットの身柄拘束を求めることができる。
- プレイヤーが自らの利益を求めるために、イディオットに対して民事訴訟を起こしてはならない(怪我の賠償は除く)。ただし、無報酬で犯罪被害者の証人となることは許される。
- 犯罪被害者に報酬を求めてはならない。ただし、感謝料として被害者の任意によるものは、報酬(または報酬相当額)の20%まで受け取ることができる。その際、受け取った物品の明細を提出する必要があり、面倒である。
報酬(抜粋)[編集]
確保の難易度、犯罪の凶悪性などにより報酬額が異なる。
基本報酬[編集]
- I種(単独犯)
- 痴漢 ¥50000
- 駅係員・乗客などに対する暴力 ¥40000
- 鉄道会社の施設に対する破壊・損壊 ¥35000
- 窃盗 ¥45000
- II種(複数犯)
- ※確保したイディオット一人当たりの単価
- 痴漢 ¥45000
- 駅係員・乗客などに対する暴力 ¥35000
- 鉄道会社の施設に対する破壊・損壊 ¥30000
- 窃盗 ¥40000
- 追加報酬
- 複数犯全員確保 - ¥10000×人数
- 乗車率 - 85%超 5%ごとに ¥3000
- 体格差 - プレイヤーとの体重差 +5kgごとに ¥6000
- プレイヤーとの身長差 +5cmごとに ¥8000
- ハンディボーナス (女性のみ) 合計額の1.25倍加算
- プレイヤーとのぴー長差(男性のみ)+5mmごとに ¥200
- 痴漢の現行犯が、確保後に全裸で身体測定に掛けられるのはこのためである。
- 減額
- 状況によっては減額される場合もある。
- イディオット負傷
- 怪我の部位(頭部・腕部・胴体部・脚部など8分類)・状況・度合いに応じて ¥-1500~
- 被害者不保護 - ¥-10000~
これらの条項は必要に応じ順次追加・変更される。尚この項目は2008年4月1日付けの報酬規定に基づき執筆している。
- 例1)乗車率110%の電車内で
- 男性のイディオット(身長170cm体重65kg)が窃盗行為を行い、
- 女性プレイヤー(身長165cm体重50kg)が全員確保した場合
- ((基本報酬)+乗車率+(体格差))
- (40000+15000+(8000+6000)×1.25=¥86250
- 例2)乗車率500%の電車内で
- 男性250人組みのイディオット(身長175cm体重65kgぴー長120mm180名と身長170cm体重60kgぴー長100mm70名)が痴漢行為を行い、
- 男性プレイヤー(身長175cm体重65kgぴー長200mm)が全員確保したが
- 15人の鼻を折り全治6ヶ月の怪我を負わせた場合
- ((基本報酬×人数)+複数犯全員確保+乗車率+各々に対する体格差)-(イディオット負傷)
- ((45000×250)+250000+249000+32000)-(1200000)= 11781000 - 1200000 = ¥10581000
このように、運がよければ一攫千金も夢ではない。運がよければ。
課題[編集]
成果[編集]
報酬改定と女性専用車両導入により痴漢などの被害は減少したものの、依然として全体の犯罪被害者数は減少に鈍る状態にある。同社内の一部上層部にも、「コストが嵩む」「本当に効果があるのか」「うまい、うますぎる!」という声が見られるなど、システムの抜本的見直しが求められている。一方、犯罪件数の抑止には一定の効果があるとして、現在のような非公表の競技としてではなく、一般に認知されるべきだといった声もある。
報酬主義とダイバーの存在[編集]
このエクストリームスポーツは開始当初から、参加人数の低迷に悩まされてきた。その原因はいずれも当初の報酬の圧倒的低さにあり(例1の報酬例で計算して¥25500)、最も登録者の多いSaikyō-courtでさえ登録者が100人台という状況だった。
東日本旅客鉄道は、この状況を打破するため2005年4月4日埼京線への女性専用車両の導入とともに報酬規定の大幅アップを実施、その結果現在では同コートで登録者数は800人を突破し、現在も増加の一途を辿っている。
これを犯罪撲滅への道として歓迎する一方、「根本的な解決になるのか」、「犯罪を金儲けの道具にしていいのか」といった声や、この人痴漢です等冤罪被害の増加も問題となっている。
また、報酬の増加に伴いE-DENのみで生計を立てる「ダイバー」(満員電車を狙い、潜り込んで行く様から)と呼ばれるものの存在も僅かながら確認され、ナワバリ争いの報告もされている。