UnBooks:もう恋なんてしない 青年Nの決意とその後
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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[編集] プロローグ
関東地方のあるところにNという青年がいました。Nはとてもおとなしい青年で、気配りもできる優しい人でした。
Nには最愛の彼女がいました。Nは彼女のことをとても愛しており、Nと彼女は朝も昼も夜も真夜中も、いつもお互いを求め合っていました。
しかし、ある時、お互いの間にひずみが生じてしまいました。それは二人があまりにお互いを知りすぎて、求めすぎたがためのひずみでした。そのひずみはいつしか深くなっていき、ある時、彼女は、同棲していたNの家を出て行ってしまいました。出て行ったきりで、何日経っても彼女はNの家に戻ってきませんでした。お互いに愛し合いすぎていたが故の破局。それはとても皮肉なものでした。彼女が去り、彼女の物が少しだけ残った部屋にいると、寂しさが余計に募りました。
こうして最愛の彼女と別れてしまったNは
「もう恋なんてしない。」
と決意しました。もう二度とあのような寂しさを味わいたくなかったのです。
[編集] 彼女との記憶
最愛の彼女と別れてからもう3年が経過しました。しかし、Nは彼女を忘れることが出来ません。
いつまでも彼女との思い出に縛られたくない、彼女と出せなかった答えを他の女性と見つけてみたい……そういう気持ちはNの心のどこかにありました。しかし、彼女を思い出す度に、Nのそういう欲はかき消されていきました。
とても女性と付き合う気など起きず、女性から告白されても「悪いけど、そういう気にはなれないんだ」と断り、好きな女性が出来ても、とても告白する気にはなれませんでした。彼女と別れて以来、Nはずっと独りを貫き続けていました。
……その日がくるまでは。
[編集] "K"
Nが最愛の彼女と別れてから5年が経ったある日、まだ彼女のことを忘れられていないNは、仕事場で帰り支度を整えると、いつものように家に直帰しようとしていました。すると、Nの横にいた同僚のKが
「Nさあ、今日暇なら、ウチに寄っていかない?いい酒あるよ?」
と誘ってきました。Kとは単に同僚なだけで、今までほとんど話したことはありませんでしたが、特に嫌いというわけではなかったので
「まあいいか。家に帰っても別にやること無いし、付き合うか。こいつとはあまり話したこと無かったし、この機会に友好でも深めておくかな……」
と心の中で思い、軽い気持ちでKについて行きました。Kの部屋は神奈川県のとある市の、駅から徒歩10分。比較的新しい貸アパートの、5階の、エレベータから少し離れた奥の方にありました。
「汚い部屋だけどあがってよ。」
Kはそう言って、Nを部屋の中に入れました。Kは謙遜して、自分では"汚い部屋と"言うものの、そこは男の部屋にしてはえらく整い、塵一つ見あたらないような綺麗な部屋でした。
「それじゃ、いただくかな……」
NはKと少しづつ酒を飲みながら、職場であったことや、世間話なんかで談笑していました。
すると、その時です。特に酒に弱いというわけではないはずのNが、二杯目のコップに手を伸ばしたとき、急にふらふらっとしてしまったのです。
「あれ……頭がぼーっと……」
Nはそう言うと、その場で倒れてしまいました。
[編集] そして……
Nが目を覚ますと、そこは布団の中でした。Nはいつの間にか裸になっていて、横にはKが裸でがいました。
「やあ・・・、やっと目を覚ましたかい」
「K!?これはいったい?」
「キミの裸、すごく素敵だよ……」
「うわっ!何をする!やめろよ、そんなとこ触るなよ!」
「ハッハッハ、薬が効いてるから、上手く抵抗できないだろ?」
「K!?な、なんで?こんなことを?」
「キミを初めて見たときから、ずっとこうしたいと思ってたからだよ……」
……その後、NはKに体の隅ずみまで弄られることになり、
「アッー!」
「アッー!」
結局、Kと最後まで事を終えてしまったのでした。最初は嫌々だったNも、段々抵抗感が薄れていき、事が終わったあとには
「あれ……なんだろう?この感覚……すごく、気持ちいい……」
という風にさえ感じるようになったのでした。そして、Nは昔から薄々感じていながらも、今まで気付いていなかった自分の本質に、この日、初めて気付いたのでした。
そして、最初は強引に無理Nを犯してしまったKとも、いつしか肉体だけでなく心を深めていくようになり、ついには、自分から体を求めていくようになりました。「もう恋なんてしない」と決意していたNは、長らく久しぶりに、ようやく、再び愛というものを感じることができるようになったのです。
そして、5年前に付き合っていた当時の最愛の彼女のことを思い出すこともなくなりました。
[編集] エピローグ
その後、Nは、ある事情でとある遠いところに行くことになり、Kとは離ればなれになってしまいました。数年間離ればなれになった二人。しかし二人は片時もお互いのことを忘れませんでした。遠く離れていても心は繋がっていました。
やがて、Nは遠いところから帰ってこられると、Nは真っ先にKの元に向かっていき、その夜、NはKと体を重ねあいました。そしてしばらくして神奈川の某所に新居を構え、二人でそこに住むことになりました。
ふと、Nは昔の彼女のことを思い出します。あの彼女のことは何だったのだろうか……あんなにも愛し、忘れられなかったはずの彼女のことを、Kと付き合うようになってから、全く思い出さなくなっていたのは何故なのだろうか、と。
さらにNは考えます。今となっては、それはもう、どうでもよいことなのだと。
今は彼女のことを思い出しても全く苦にならないし、それに、こうして大切な人が横にいる。それは女ではなく男で、世間から見たら極めてアレかもしれないけど、周りからどう言われても、僕は自分らしく自分の気持ちを大切にしているから気にはならない……
今もNはKとどこかで二人仲良く暮らしています。そして、当時の最愛の彼女と2人で出せなかった答えを、今、彼女の知らない男、Kと、二人で見つけていることでしょう。めでたしめでたし……。
[編集] 関連項目
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