UnBooks:アドベンチャーゲームブック

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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灰色の髪の女と小人族の女、どちらを選ぶ?

他のいかなる百科事典の記事とも違う、このアドベンチャーゲームブックの記事にようこそ! ほとんどの百科事典では、君は記事を最初から最後まで読むだけだが、この記事ではが何が起こるかを決めるのだ! 君はただ各セクションの終わりにあるリンクを自分の選択に従ってクリックするだけで、次のセクションへと進むことができる。けれどもご用心! この記事は適当に作ったテーマと御都合主義のシナリオで埋め尽くされた危険な場所だ。生き残るためには、君は用心深くならねばならず、誤った選択は君に破滅をもたらし、ゲームはそこで終わることになるだろう。君は画面をスクロールさせて戻るかもしれないが、それは卑怯者のやり口だ。

1[編集]

それは1993年のことである。君は四角い眼鏡をかけた、早熟で内気な11歳の男の子だ。雨降る日曜の午後、君を静かにさせておこうと、君の母親はピーター・ジャクソン&ケン・リビングストン著の『火吹き山の運命の要塞の魔法使い』というぼろぼろの古本を君にくれた。君の父親はフットボールの試合を観るのに忙しく、君の兄はファシストグループの集会へ行く準備をしている。君の妹はどこかその辺にいるようだ。古本屋から買ってきたこのゲームブックをのぞいては、君はなにもすることがない。ゲームブックを始めるためには、鉛筆と、消しゴムと、サイコロ二個が必要だ。君はまず鉛筆を見つけなければならない。

2[編集]

兄の偏見に取り入るために、君はナチスソ連侵攻を舞台にしたボードゲームを発明したので、それを試してみるためにサイコロが必要なのだと説明する。兄はお前が作るものなど、どうせろくでもないものに決まっていると答えながらも、その内容には賛成し、そのゲームを後で見せてくれと君に言う。兄は君にハーケンクロイツで覆われた二個のサイコロをくれる。成功だ――君の嘘は見抜かれずにすんだらしい。さあ、君はいつでもゲームブックを始めることができる。しかし君がゲームブックをやるために部屋へ戻ったところへ、君の妹があらわれ、何をしてるのと聞く。

  • これからゲームブックを読むところだと言うなら、12へ進め
  • 妹を手荒く放り出すなら、14へ進め

3[編集]

妹は自分が引き起こした騒ぎに狂喜しながら、君のゲームブックを持って駆けていく。君は妹よりは足が速いが、妹は小さくてすばしっこい。妹はなんとかトイレまでたどり着き、中から鍵をかける。妹に道理を説いて聞かせようとする君の努力もむなしく、トイレの水を流す音が聞こえる。君はゲームブックを失った。しかし、妹が出てくれば、君は妹を捕まえることができるだろう。君は日曜の午後をトイレの外に陣取って過ごす。

  • 終わり

4[編集]

エメラルドヒルゾーンの猛スピードと華麗なグラフィックを期待しながら、君はどしゃ降りの雨の中をとぼとぼと歩いていく。君の両親が電話を使わせてくれないので、君は友達の家に前もって電話をしておくことができなかった。友達の家にたどり着くと、友達の母親が、彼は水ぼうそうにかかっていて誰にも会えないし、いずれにせよあなたはうちの子と遊んで欲しくないと君に伝える。友達の家を離れようとしたときに、友達が起き上がってメガドライブをプレイしているのが見えた。まったく病気には見えない。

5[編集]

革のジャケットを着込みスキンヘッドにした兄は、鋭い目付きをしている。兄の部屋はハインリッヒ・ヒムラーが履いたという触れ込みのソックスなどの、ファシストの記念品で一杯だ。君がドアをノックすると、兄は振り向いて、ちびのクソ野郎が何をしにきたと尋ねる。君はもごもごと口ごもりつつ、サイコロをいくつか貸してくれないかと頼む。兄は嫌な笑顔を浮かべながら、ナチスの旗を降ろして、何のためにサイコロが要るんだと質問する。

  • ゲームブックのために要るのだと答えるなら、10へ進め
  • 他の理由をでっちあげるなら、2へ進め

6[編集]

君はその剣を取ったことで、心ならずも怪物の群れを世界に解き放ってしまったために、罰として故郷の村から追放され、若い魅力的な女性の魔法使いと道連れになる。君たちは一緒に世界を旅しながら、怪物と戦ってレベルを上げ、最後には君の宿敵を打ち滅ぼし、世界を救う。

  • 終わり

7[編集]

ひいきのチームが負けているところへ消しゴムをくれと頼まれたのが、ラクダの背骨を折る最後の一本の藁になった。更に、彼はひどく酔っ払っていた。父親は君を抱え上げて、本物の男に仕込もうと決心する。父親は君の手に一本の缶ビールを押し付けて、それを飲めと命令を下す。生ぬるく酸っぱい液体は君の目に涙をさそい、続けて何本かのビールを飲み干すうちに、君は完全に正体を失う。君は一日の残りを千鳥足でうろつきながら、げえげえ吐き続けることに費やし、ゲームブックのことは完全に忘れ去られる。

  • 君の冒険は終わった。

8[編集]

テレビのある部屋に入ると、開けたてのビールの臭いが君の鼻を突く。太りすぎの中年の男が尻をソファーに落ちつけて、フットボールの試合を観ている。君は試合を観ていたわけではないが、それでも父親のひいきのチームが勝っていないのは分かる。父親の周りでは、床がビールの空き缶とつまみの容器で埋めつくされている。父親の努力にもかかわらず、君はスポーツが好きだったことは一度もなく、彼は今まで君に失望させられ続けてきた。うなり声をあげながら、父親は君になにがしたいのかと尋ねる。

  • ゲームブックをするから消しゴムをくれと頼むのなら、7へ進め
  • フットボールの試合を観たいと言うなら、17へ進め

9[編集]

君は懸命にロープをほどこうとするが、それはしっかりと結んであり、結び目は鉄のように固い。君に迫りつつある列車の轟音を耳にして、君の胃は口のあたりまで飛び上がる。絶望的に奇跡を願いながらも、君はこれでおしまいなのだということをうんざりするほど理解している。ウェールズ人の山賊たちが、また一人犠牲者を得たのだ。

  • 君の冒険は終わった。

10[編集]

兄はしばらくの間なんとも言えない表情を浮かべ、そのゲームブックを見せてくれと君に頼む。君がゲームブックを持ってくると、兄はそれを君の弱々しく抱える腕からひったくり、入れ墨のある腕で君を押さえつけながら、でたらめに開いたページを嫌味たっぷりな声で読み上げる。君を辱めおえると、兄はゲームブックをごみ箱に投げ入れて君を部屋から叩き出し、今度俺の邪魔をしたらその頭をカチ割ってやるぞ、ちびのオタク野郎、と怒鳴りつける。

  • 君の冒険は終わった。

11[編集]

ガレージは壊れたガーデニング用品と古いクリスマスツリーで一杯だが、君は以前ここで消しゴムを見たことがあるのをおぼえている。何年も昔の話だ。クモの巣の中で、君の父親のオートバイがカバーをかけられたまま錆びついている。父親は毎月のようにそれを修理するつもりだと言っているが、それはもう何年も手を触れられたことさえない。未使用のバーベキューセットの残りをかき分けて、君は消しゴムの付いた、折れた鉛筆のかけらを見つけ出す。成功だ! さあ、君は二個のサイコロを見つけなればならない。ことによると、破傷風の予防接種も。

  • 兄にサイコロをくれるよう頼むなら、5へ進め
  • 家庭用ボードゲームの中にあるサイコロを借りるつもりなら、15へ進め

12[編集]

妹が関心を持たないことを願いつつ、君が退屈なやり方でゲームブックについて説明していると、妹は君の腕からゲームブックを素早くひったくる! くすくす笑いながら、妹はゲームブックを持ったまま逃げていく。君は今すぐに決断を下さねばならない。

13[編集]

君がロボット忍者の暗殺団から逃れて屋根の向こう側によじのぼると、空気はスモッグでにごっていた。君はできる限り素早く動くが、暗殺団の方が素早く、君が疲労するにつれて包囲の輪は狭まっていく。ビルの間を飛び移ったときに、毒を塗った手裏剣が君の左の尻を捕らえる。君はぬいぐるみの人形のように手も足もでないまま、下にある通りへと転がり落ちていく。

  • 君の冒険は終わった。

14[編集]

君は妹を部屋から押し出しながら、失せろ、邪魔するなと言いつける。これは大きな間違いだった! これまで以上に君のゲームブックに興味をそそられた妹は、力の限り兄ちゃんがぶったと叫んで、母親と父親の注意を引いた。幸いなことに、兄はもう出かけたあとだった。両親も(主に妹側に)加わって諍いは一気にエスカレート。ぎすぎすした雰囲気があたりに満ち、日曜の午後は台なしになる。そして、君のゲームブックは没収される。

  • 君の冒険は終わった。

15[編集]

君の家庭はそれほど裕福ではないため、その結果として多くのボードゲームをそろえている。しかし、モノポリーのようないいボードゲームはない。君はボードゲームをひっかき回し、ついにはなはだしく種類の違ったサイコロ二つを何とか見つけ出す。片方は『ビッグマックを探せ』で使われていたものであり、もう片方は『Mr.Tの乳しぼりゲーム』で使われていたものである。君の兄により、Mr.Tの顔には大きく滑稽な唇が落書きされている。さあ、君はいつでもゲームブックを始めることができる。しかし君がゲームブックをやるために部屋へ戻ったところへ、君の妹があらわれ、一緒に遊んでくれとせがみだした。

  • これからゲームブックを読むところだと言うなら、12へ進め
  • 妹を手荒く放り出すなら、14へ進め

16[編集]

天文学恐竜のような、自分が知らない話題について君が話しだすのではないかと予想して、母親は君が近づくにつれて目をくもらせる。君に本をやったことをはや後悔しながら、母親は君の小指よりも短い、太くて先の丸まった鉛筆を手渡し、自分の目の届かない場所へ行くように言いつける。君は自分に与えられた宝物を持って、その場からそっと立ち去る。さあ、君は消しゴムを見つけなければならない。

  • 父親に消しゴムをくれるよう頼むなら、8へ進め
  • ガレージで消しゴムを探すなら、11へ進め

17[編集]

かしこまってフットボールの試合を観る君の姿に、父親は驚きの表情を浮かべる。君がこれまでにフットボールの試合に興味を示したことなどはなかったからだ。ひいきのチームが今年は大敗を続けているという事もあり、君の存在により父親は目に見えて不機嫌になってくる。一、ニ分後、父親は頭痛がすると言い訳をしながら、横になるためによろよろと部屋を出て行く。父親が去ったあと、君は父親が尻を置いていたソファーの上に、上質の消しゴムを見つけて驚く。消しゴムはまだ生温かい。さあ、君は二個のサイコロを見つけなればならない。

  • 兄にサイコロをくれるよう頼むなら、5へ進め
  • 家庭用ボードゲームの中にあるサイコロを借りるつもりなら、15へ進め

18[編集]

君がランプをこするにつれて、奇妙なひゅうひゅう鳴る音が聞こえる。突然に、長いおしゃれな髪型をした魔神があらわれ、その願いが有名な引用文であらわされる一節であるかぎり、願い事を一つだけかなえてやろうと持ちかける。

  • 「伝記により、死ぬことに新たな恐怖を付け加えられる」と願うのなら、28へ進め
  • 「流行とは、我々がそれを6ヶ月ごとに変更しなければならないほどに耐え難い、醜悪な儀式である」と願うのなら、35へ進め

19[編集]

君は先週に学校のトイレで見つけた鉛筆はないかと、自分の文房具入れをひっかき回す。しかし、鉛筆はそこにはないようだ。やがて、君は金曜日にその鉛筆を学校の机の下にチューインガムで貼り付け、週末までそのまま残っているか試そうとしたことを思いだす。なんたる不運! しかし君がそこから出て行こうとした時に、レゴブロックの箱の中にある何かが君の目に止まる。それは古い青鉛筆だった。すばらしい! さあ、君は消しゴムを見つけなければならない。

  • 父親に消しゴムをくれるよう頼むなら、8へ進め
  • ガレージで消しゴムを探すなら、11へ進め

20[編集]

すばやく頭を働かせ、君は妹のマイリトルポニーをつかみ上げると、妹がゲームブックを返さないのなら、この馬鹿ポニーの頭を引き裂くぞと脅しつける。この脅しに妹はその場に立ちすくむ。長々とした交渉の合間に、君は自分の取った人質の方が妹のそれよりも価値があることを印象付ける。結局、君は交換を承知させ、君はゲームブックを奪い返すと、妹に彼女のおもちゃを返してやる。君がポニーの馬ぐしを担保として預かっておくことを知り、妹は落ち込んだ表情を浮かべた。おめでとう、君はまんまと7歳の女の子の裏をかいたのだ。

21[編集]

おおっと! こんなページは存在しない。さっきの場所に戻ること。(笑)

22[編集]

ゲームブックを開いた瞬間、君は前の持ち主がすでにアドベンチャーシートいっぱいに書き込みをしているのに気付く。ペンでだ。畜生。

関連項目[編集]