UnBooks:三月十二日のころ

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、企業、三月十二日のころとは一切関係ありません。


※この物語はフィクションです。この物語の人物や団体は、現実のものといかなる関係も持ちません。


三月十二日の頃、ある人に誘はれ奉りて、暮れるまで原発見歩くこと侍りしに、おぼしいづる所ありて、案内させて入り給ひぬ。


荒れたる敷地のごみしげきに、わざとならぬ放射線、しめやかに打ち浴びて、しのびたる煙、いとものあはれなり。


良きほどに出でたまひぬれど、なほ事ざまの大きさに驚き、瓦礫の影からしばし見ゐたるに、門をいま少し押し開けて、煙見る景色なり。


やがてかけこもらしかば、口惜しからまし。


後まで爆発見る人ありとは、如何でか知らん。


かやうのことは、ただ朝夕のサボりによるべし。


其の人、今でも人気ありける。


好感度を上げけるには、仕事をもサボるべし。


其の人、程なく入院し、検閲により削除をしせりと、聞き侍りし。


[現代語訳]

三月十二日のころ、ある人にお誘いいただいて、日が暮れるまで原発を見ることをしてまわることがございましたが、 お思い出しになった所があって、(従者に)取り次ぎをさせてお入りになった。


荒れている敷地で放射線がたくさん出ている所に、わざわざ準備したとは思えない煙のが、はっきりと見えて、 ひっそりとサボっている様子は、何ともいえずしみじみと趣深い。


ほどよい時間で原発を出て来られたが、なおも様子が大きくに思われたので、瓦礫の影からしばらく見ていたところ、門をもう少し押し開けて、煙を見ている様子である。


もしすぐさま門の掛け金を掛けて司令室に引きこもったなら、 残念なことだろうに。


あとまで(自分のことを)見ている人がいるとは、どうして知ろうか、いや、絶対に知っているはずだ。


このようなことは、ただ朝夕のサボりによるものであろう。


その人は、いまでも人気があるらしい。


好感度を上げるには、仕事もサボるのがよい。


その人は、まもなく入院して、検閲により削除をしたと聞きました。