UnNews:映画『パンデミック』不調
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
【2009年6月13日 アンメディア・ナウ】
巨額の制作費と、それを上回る広告費で話題となった11日公開の映画『パンデミック〜人類絶滅』(マーカス・キャマロン監督、ワーズニーピクチャーズ)が不調だ。オリコンの速報ランキング(興行通信社調べ)では『ROOKIES -卒業-』(東宝)などに押され6位、洋画に限っても『天使と悪魔』(ソニー・ピクチャーズ)、『スター・トレック』(パラマウントピクチャーズ)といった既発作品に大きく水をあけられるなど、異例の不発ぶりを見せている。話題性は十二分だったはずの大作。いったい何がいけなかったのか。
『パンデミック』は、世界中に新型のインフルエンザウイルスがまん延し、人類が滅亡の危機に陥るという筋書きのパニック映画。国内では多くのメディアとタイアップ企画を行っており、特に繰り返しスポットCMで放送された、女優デイジー・チョンさん演じる世界保健機関 (WHO) 事務局長の「...raise the level of influenza pandemic alert from phase 4 to phase 5」(新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ4からフェーズ5へ引き上げる)というセリフは耳にされた方も多いだろう。 テレビやインターネットなどを駆使し映画のプロローグを放送するという斬新な手法は、市民の実生活にも少なからず影響を与えており、かつてパニックを引き起こしたH.G.ウェルズ原作のラジオドラマ『宇宙戦争』以来ともいわれる大胆なメディアミックス作戦だ。また、ウイルスの脅威を知ってもらうことは公益性が高いとする麻生首相の意向で、商業映画としては初めて、政府の協賛を得ている点も見逃せない。業界では難攻不落といわれたNHKをも巻き込んだことで、あわよくば全国民を——。
ところが、封切り直前になってブームは下火に。話題はオタマジャクシ騒動や政局に奪われ、新作映画でも13日公開の『ターミネーター4』(ソニー・ピクチャーズ)に期待が集まるなか存在感を維持できなかった。広告の専門家は「行動が早すぎた。プロモーションの時期を見誤ったことで、広告費をどぶに捨てたようなもの」と切り捨てた。「大衆の関心を長時間持続させることは叶わない。どんなに金を注ぎ込んだところでそれは不可能だ」
一方、映画評論家は「この作品にはビジュアル面のスケールがない。パニック映画なら、突然巨大ロボットや宇宙人が襲ってくるとか、津波が来るとか、何らかの視覚的要素がほしい。ウイルスでは小さすぎて見えないため分かりにくい。『バイオハザード』のようなゾンビ化もない」と指摘する。結局、宣伝も内容も大衆の心をつかみ損ねたということなのかもしれない。
キャマロン監督の二作目『エコロジスト〜罪と罰』は2011年公開予定で、こちらもすでに宣伝活動を始めているという。監督のスポークスマンは記者会見で「今回の反省を活かしたい」と話し、広告戦略の見直しを行っていることを認めた。
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