UnNews:書籍へのBLマーク付与、本格化へ
近年、BLマークを書籍・CDにも付与しよう、という動きが活発である。
BLマークは優良住宅部品認定制度に基づき、財団法人ベターリビングが審査・認定した住宅部品に与えられるものだ。しかし、近年の腐女子の地位向上の時流に乗り「21世紀的なよりよい生活にBL分は不可欠」「略称がBLなのは偶然と思えない。これは前世から定められた運命なのでは」「日本の文化としてBLを普く世界へ伝えるべき」といった意見が噴出、BLを表した書籍・CDにも同マークを付与しようという機運が高まってきた。
当初は腐女子の戯言と流されつつあった書籍・CDへのBLマーク付与だが、意外なことに男性からも多くの賛同の声が挙がった。その原因として、表紙や題材に騙されてBL書籍を掴まされてしまう「BL被害」が挙げられるようだ。
「旧来より鎧モノ(登場人物が甲冑を纏い戦う作品の総称。聖闘士星矢・鎧伝サムライトルーパー・天空戦記シュラトなど)やジャンプ系作品など、やおい系アニパロ作品は数多く世に出ていました。本来のターゲットである少年たちが、関連本だと勘違いして小遣いをはたいてこうした商品を購入し、心に深い傷を負うケースが後を絶たないんです(31歳・警備員)」
近年では同人誌の普及も手伝い、BL被害の報告数は増加の一途を辿っている。書籍へのBLマーク付与はこうしたBL被害を抑制する一助になるのでは、と期待されている。
「表紙が綺麗なイラストだと買ってみたら、カヲルとシンジが裸で抱き合っているんです。そんなコマが全体の8割近くですよ。次世代を担ういたいけな少年たちに、もう同じ思いをさせたくはありません(26歳・警備員)」
現在、腐女子の関心は「BLマークの図案は何と誰のどの様なシチュエーションを表したものか」に移っている。しかし、中には「どいつもこいつも頭が腐っています」と現状に批判的な声もある。
「BLとは妄想の自由に他なりません。極端な話、クラスの生徒全員が女子という作品であったとしても、男性キャラが2人いればそれだけでBLは成立するのです。それに、友情:BL比率の計測という複雑な判断がそこらの素人にできる到底思えません。BLはBLとして与えられるものではありません。見出すものであるべきです(年齢非公開・家事手伝い)」
信奉者の数に反して、BLはサブカルチャーの中でも影に潜む存在であった。ここへ来て、BLに一条の光が差し込んでいる。文化のひとつとして歓迎されるのか、それとも不自然なものとして余計に白い目を向けられるのか。BLの真価が、今問われる。
![]() 本項は第1回誤報コンテストに出品されました。
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