UnNews:東京都青少年規制で「源氏物語」発禁、教科書にも波及

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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【2010年3月30日】

22日に東京都議会で青少年健全育成条例改正案が可決され、18歳未満の性描写があるとして出版の差し止め第1号となった『源氏物語』について、東京都をはじめとする37都道府県の教育委員会は30日、都道府県内の高校教科書に『源氏物語』が掲載されているとして全ての教科書の使用停止、そして4月から使われる新しい教科書の配布中止を検討していることが分かった。新聞が各都道府県教育委員会に対して行ったアンケートによる。

『源氏物語』は、条例における“非実在青少年”である桐壺や藤壺といった少女の性描写がある小説として、東京都議会で名指しで非難された作品。既に岩波書店角川書店など同作品を出版している72の出版社の268点が出版停止処分を受け、それらの本社や流通拠点が東京に集中していることから東京都に限らず全国で作品が入手できない状況だ。しかし中・高校では未だに同作品が性描写のない部分を抜粋して用いられており、各都道府県で対処が検討されている。

対象となるのは中学3年の“国語”と中学全般で使われる“歴史”、高校の“古典”、“日本史”の教科書。このうち歴史教科書は該当部分を「指導しない」として対処する自治体がほとんどだが、中学国語と高校古典は「『指導しない』だけでなく、実在青少年の目に触れさせないようにすることが必要(千葉県)」として、回答のあった全ての自治体で回収することを検討している。中・高の教育現場で長年源氏物語が教材として用いられてきた事実については、「性描写のある部分を削ることで対処してきたが、こうしてはっきりと規制されたからにはごまかすことはできない(和歌山県)」として、今までの国語教科書の題材選定のあり方を見直す動きが出ている。

国語教科書の大手、光村出版ではこの動きに概ね同意している。「時代の流れで、仕方ない。教科書の出版社としてやれるだけのことはやったが、限界」としながらも、「作品を作品として見ることができないという流れは性描写を削らなければならなかった時代から疑問だった。性描写だけを削る、あるいは性描写があるから全て悪いというのは乱暴な議論ではないか」と自治体に慎重な姿勢を求めている。

教育現場では早くも混乱が起きている。新学期から配布される筈の教科書は刷り直しにより最低でも2ヵ月経たないと全中学生に行き渡らない。古い教科書から抜粋してコピーして指導するという学校もあり、教師への負担は大きい。一方で都道府県の PTAでは今回の対処を好意的に受け入れており、過去に使われてきた古い教科書を集めて学校側に処分を要求するなどといった運動が既に始まっている。

十大バ科ニュース

この記事は2010年十大バ科ニュースにて第八位を受賞しました。
いや、ただこれを貼っただけなのですが、なにか?

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