UnNews:神、LHC内で「事故死」か

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この記事は、他言語版のアンサイクロペディアから翻訳されたものです。
CERN「さて、次はどいつだ?」

【2008年9月11±1.0×101日配信】

スイスジュネーヴ郊外に完成した大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) が地球を滅ぼすのではないか、という懸念はまったくの杞憂にすぎなかったことが、今日も笑っていいとも!が放送されていることで証明されたが、どうやら科学者たちは、地球とはまた別の大切な何か——いわゆるを滅ぼしてしまったようだ。アンサイクロペディア英語版が11日、報じた[1]

発表によれば、最初の実験が開始されてからわずか3秒後、「神の粒子」と名付けられたヒッグス粒子の大規模なバーストが観測された。運転中の装置内部に運悪く迷い込んだ神が、超高エネルギーの陽子ビームに巻き込まれ「崩壊」したものとみられている。

スポークスマンは、「えー……これは避けられないことだったのです。なにしろ神サマというのは、その、『遍在する』ということで有名でいらっしゃいますからねえ。……しかしながら、公園散歩でもなさっていればよかったものを、わざわざあんな所をおうろつきになっていたことを考えますと、神サマは確かに『遍く』いらっしゃったのかもしれないが、あいにく『全知』ではあらせられなかったらしい。それにもお持ちでなかったようだ」とコメントした。

本紙の取材に対し、マンチェスター大から実験に参加しているタラ・シアーズ博士(素粒子物理学)は、「我々はごくわずかな時間で非常に多くのヒッグス粒子を観測しました。神が生き延びた可能性はほとんどないと思います」と語った。


インペリアル・カレッジ・ロンドンのジム・ヴォーディ教授(素粒子物理学)は、「初日の結果は確かに予想外でしたが、だからといってこのすばらしい加速器の安全性に問題があるわけではありません。心配は無用です」とする。

「さらに言えば、今回の事件は世界の主な宗教には(特に英国教会には)何の影響も及ぼさないはずです」とヴォーディ教授。

「この実験結果から導かれるのは、神は確かに存在したのかもしれないが、どちらにせよ今はもう存在しない、という結論です。 神学的な議論には、もはや変革の余地はありません。皮肉なものです——神は、私たちがその科学的根拠をつかんだ瞬間に『存在すること』をやめてしまわれたようです。これには、最近流行りの量子論で提唱されている『宗教と科学の二重性』というのが絡んでいるものとみられています。つまり、神は心の中にのみ まします(あるいは、ましました)ということです。その神に科学的な観測事実が与えられてしまうと、『神』が発生し、ふたつが出合ったときすなわち……えー……ややこしい数学はそちらさんの得意分野でしょう? 続きはお任せします。じゃ、あとよろしく」


なお、現在のところ、加速器を運用する欧州原子核共同研究所 (CERN) はこの出来事についての公式な見解を発表していないが、同研究所の加速器・ビーム部門を率いるスティーブ・マイヤーズ氏は報道陣の質問に「我々は何か謝罪やお悔やみの類を宗教指導者たちに送るべきではないかと思う」としたうえで、次のように語った。

「我々は決して、ニーチェを地で行こうなどとは考えていなかった。結果的にそうなってしまったのだが……。ともあれ、神がもうかれこれ3時間以上もご不在であるにもかかわらず、この世界はまったく平常通りに動いているように見えます。そして、アメリカ人自分が神だと思っている大多数のロンドン人もみんないつも通りです。ひょっとしたら神がお隠れになったのも連中のせいなのかもしれません」

「神は滅びたかもしれませんが、それでも地球は回るのです」


本紙はまた、血縁的にも神に最も近い存在であるイエス・キリスト氏との接触を試みたが、叶わなかった。関係筋によると、氏は現在、CERNを訴えるため法律相談所に足繁く通っているという。 氏はケータリング[1]事業を世界展開していることで知られる。氏の会社については、先日、ある結婚式で振る舞われたワインの出所を行政機関が調査していることが報じられている。

一方、CERNでは残された問い(「それで、そのひもって何センチくらいなの?」)に答えるべく、超弦理論の検証が日夜続けられている。

脚注[編集]

  1. ^ パーティーなどに出張し、客の要望に応じて料理を提供したり、会場の準備を引き受けたりするサービス。


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