わたしの青い鳥

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わたしの青い鳥(わたしのあおいとり)とは、1970年代の日本に突如として現れ、今日に至るまで各地で囁かれている都市伝説である。

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背景

その若い夫婦には子供が無かったが、二匹のを飼っており、それを自分たちの本当の子供であるかのように溺愛した。二匹の鳥はそれぞれい羽とい羽を持つ兄妹であり、夫婦にわけ隔てない愛情を受けて何不自由なく幸せな暮らしを送っていた。この家庭に笑顔の絶えることは無かった。

異変

ある日のこと、若夫婦の趣味のいいログハウスの戸を敲くものがあった。がドアを開けると、そこには淡い色のレディーススーツを優雅に着こなし、縁なし眼鏡をかけた女性が、満面の笑みを浮かべて立っていた。「幸せの~」というようなタイトルのパンフレットを胸に抱きしめたまま女性は言った。「ちょっとお話をさせていただけませんか」感じのいい声だった。妻は恵まれた環境で育ったせいか、少し猜疑心に欠けるところがあった。はまだ帰ってきていなかったが、妻はにこやかに女性を迎え入れたのだった。

それからしばらくと経たないうちに、この家に似つかわしくないインテリアが見られるようになった。中身のよく分からないビデオテープが、何処からともなく沸いてきて、夫婦の居間のビデオデッキの上にうずたかく積まれた。毎朝のように朝鮮人参のエキスを飲んでいる妻を夫は不思議そうに眺めていたが、ある日妻が金メッキの大きな仏像を買ってくるに至ってようやく気づいた。通帳の残高を見た夫は真っ青になった。仏像その他を何処で買ったのかと夫がいくら問い詰めても、妻は頑として口を割らなかった。屋外で妻の買った諸々を燃やす夫の顔は暗く沈んでいた。無論鳥の兄妹には人間たちのそのようないきさつなど分かるはずもなく、「お父さんお母さんは何かひどい病気のようだ」と、小首をかしげて考えるばかりだった。

森の奥から

夫婦は金銭的に追い詰められていたが、愛する小鳥たちのえさは決して欠かさなかった。夫はかつて無いほど必死に働き、夜遅く死んだようになって帰ってくるのだった。そうやって何とか食いつないでいく日々がしばらく続いた。 そんなある夜のこと、帰宅途中の夫は、家の近くのの奥から、が聞こえてくるのに気づいたのである。

ようこそここへ クック クック
わたしの青い鳥
恋をした心に とまります
そよ風吹いて クック クック
便りがとどけられ
誰よりも幸せ 感じます
どうぞ行かないで このままずっと
わたしのこの胸で 幸せ歌っていてね
クック クック クック クック
青い鳥

それはこの世のものとは思えないほど可憐で美しい歌声で、消耗しきった夫の胸に、初めてをしたころの甘酸っぱい感覚を思い起こさせた。そして彼は瞬く間にこの声のとりことなったのである。

帰宅後、夫は長いこと考えていたが、急に立ち上がると誰にともなくこう言い放った。

「俺は森に行って遊んでくるぞ」

そして何も持たずに出て行ってしまった。夫が帰らないまま次の日の晩になり、途方にくれてふらふらと外へ出た妻は、このとき初めて森からの声を聞いた。

ようこそここへ クック クック
わたしの青い鳥
夢のような心に 誘います
くちづけされた クック クック
木の実のなる下は
天国の花園の 香りです
どうぞとばないで この手のひらで
幸せ抱きしめて わたしを見つめていてね
クック クック クック クック
青い鳥

戻ってきた妻は「おとうさんをさがしにいってくるから」と鳥たちに言い、数日分のえさを置いて出ていった。何も知らない鳥の兄妹は、えさを少しずつ食べながら両親の帰ってくるのを素直に待っていたが、やがてそうもいかなくなり、飢えに苦しみ、ついに倒れ臥した。意識が朦朧とし、小さな二つのが今にも尽きんとしていたそのとき、ドアが開き、裸足で髪を振り乱し、体のあちこちに打撲の跡をつけた女が、金切り声をあげながら猛烈な勢いで鳥かごに突進した。「お母さん」であった。女は瀕死の青い鳥を掴み取ると、あわただしくえさ皿に突っ込んだ。青い鳥が回復し、美しくハングルで歌いだすのを見るや、女は青い鳥だけを腕に抱いて、けたたましく笑いながら外に飛び出して行った。そして、今度こそ二度と帰ってこなかった。・・・・・・・・・



はっきりしているのはここまでである。この後、夫婦が全てを失って戻ってくるとか、森の中で変わり果てた姿で見つかるとか、さまざまな結末が語られる。家にただ一匹取り残された赤い鳥は悲痛な運命をたどることになるが、それはまた別の話


どうぞ行かないで このままずっと
わたしのこの胸で 幸せ歌っていてね
クック クック クック クック
青い鳥


関連項目

外部リンク