クリオネ

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久理御廻尊師(クリオネ尊師)とは、約38億年という長い溟海の歴史の中でただ唯一、悟りの境地に達した貝類である。地球上に存在する全てのクリオネは尊師の化身である。

神武天皇とのツーショット写真。仲がいいんだね。

語源[編集]

久理御廻の語源は、 「永(とこしえ)より道を修す者、輪さえする」 という言葉の略である。 これは「先代より受け継がれてきた教えを抜かりなく学び、世界の道理を会得した者こそが、輪廻の輪から解脱することができる」という非常にありがたい意味。 一部人間界では、語源はギリシア神話に登場する文芸の女神クレイオーに由来すると言われているがとんでもない。彼の名は彼の生き様そのものなのである。

修行中の尊師を描いた肖像画。


生涯[編集]

タニシ教の伝播[編集]

彼が誕生する以前のこと。溟海の軟体動物の間では、ガンジス川で人間界から影響を受けた陀尼士(タニシ)による、「一切貝苦」と呼ばれる思想が広まっていた。一切貝苦の本質は、タニシが生前書き記した教典『まいにち、陀尼士君!』から汲み取ることが出来る。

Quote1.png 「この世の軟体動物には決して逃れることの出来ない苦しみが待ち受けている。例を挙げるなら、ナメクジが塩をかけられて静かに命を絶やすようなものである。この耐え難い苦しみから我々が救われるための手段はただ一つ、欲望と羨望を自らの貝殻に隠し、砂の上で静かに生涯を終えることだ。」 Quote2.png

陀尼士の死後この教えはタニシ教として信仰され、軟体動物たちは貝殻に身を潜め砂上でじっと動かず、瞑想に浸る日々を送るようになった。

誕生[編集]

時は過ぎ、タニシ教が世界宗教として認知され始めた頃に久理御廻(クリオネ)は誕生した。 幼い頃は彼も貝殻を持ち、苦から逃れるため貝殻に隠れてじっと瞑想に励んでいた。しかしいつものように瞑想をしていた時、彼は海底火山の噴火に巻き込まれて意識を失ってしまう。その後彼は運良く軽石の上に漂着して難を逃れるが、なんとタニシ教徒のシンボルであった貝殻を失ってしまう。

改心と悟り[編集]

唯一の心の拠り所であった貝殻を奪われた彼は行き場のない怒りから自暴自棄になってしまうが、ある日、海底へと静かに沈んでいくマリンスノーを見て彼は改心した。

Quote1.png 「マリンスノーとはすなわち、プランクトンの死骸である。プランクトンはいかなる苦難に見舞われようとも決して愚痴をこぼさず、ただ波という自然の摂理の中を漂っているだけである。さらにその命が尽きても尚、純白に輝き、誰に見守られることも無く静かに沈んでいくのである。〜『久理御廻尊師著、マリンスノーの言霊』より」 Quote2.png

彼はマリンスノーからこの世の道理を会得し、悟りの境地に達したのであった。

教化と伝道[編集]

タニシ教徒たちは貝殻を持たない彼を異端だとして蔑んだが、彼の教義に賛同したものも多かった。彼はまずアメフラシ(阿明風羅士)とウミウシ(宇美羽士)を弟子に迎え入れて教化し、貝殻に縛られず、自然の摂理に身を漂わせて生きる新たな価値観を大海原に伝道していった。彼の入滅後、弟子であるアメフラシとウミウシは彼の教義を編纂してまとめ、「クリオネ教」として布教を続けた。以後クリオネ教は長い時間をかけて、世界宗教として発展していくことになる。

容姿[編集]

クリオネはタニシ教から改宗した久理御廻尊師の化身であるといわれているため、貝殻を持たない。 また、クリオネは身体が半透明である。 これは、クリオネがこの世の道理を会得して何者にも縛られることなく波の中を漂っていおり、その実体すら自然と同一になりつつあるためである。 アメフラシとウミウシは未だ悟りを開ききれていないため、身体が半透明にはなっていない。

宗派[編集]

ハダカカメガイ派(正統宗)[編集]

久理御廻尊師の教義を最重要視する宗派。無駄な欲望を捨て、海の波に身を任せるように、時の流れるままに自然体で生きることこそが、現世の苦しみから解放され悟りを開くことの出来る唯一の行いであると説く。 代表的な教えは「一切衆生悉有久理御廻」(イッサイシュジョウシツウクリオネ)。即ち、生きとし生けるものは全て、クリオネになる素質を持つという意味である。 現在最も信徒の多い宗派であり、北極、南極近海を始め、北海道やカナダ近海にも多くの信徒が存在している。

ダルマハダカカメガイ派(達磨宗)[編集]

オホーツク海近辺で誕生した、比較的歴史の短い宗派。仏教における「達磨」の思想に少なからず影響を受けており、正統宗と比べてより日常生活における倫理的規範を重要視する傾向がある。信徒は少数。

ダイオウハダカカメガイ派(大王宗)[編集]

北極海や北大西洋に信徒の多い宗派。尊師は道徳を以て世界に秩序を齎した偉大なる王であるという思想から、大王宗と呼ばれる。尊師の生前の行いを再重要視しており、マリンスノーを見た際は尊師を偲びつつ合掌せよという戒律がある。 代表的な教えは「世間虚仮、唯久理御廻是真」。この世の物事は全て仮のものであり、クリオネの教えだけが真実であるという意味である。

ナンキョクハダカカメガイ派(南極宗)[編集]

南極海周辺に深く根付く宗派。温かい海のような生ぬるい環境で集団で修行を積むより、厳しい寒さに耐えながらこの世の果てにある悟りの境地を目指して苦行を積むべきであるという思想を持つ。 最も信徒数の少ない宗教である。

関連項目[編集]