コクリコ坂から (映画)

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映画『コクリコ坂から』とは21世紀の映像界において、「どこまで原作を改編しても許されるのか」を検証するための実験作品。

概要[編集]

かつては映像化に際して、原作を正確になぞる形式は格下とされていた[要出典]。元となる作品は評価実績があるから映像化の話が出てくるのであって、それを何の改編もなく「お手本」とするのはクリエイターとしての敗北だったのである。大胆なアレンジを加えて尚原作ファンを惹き付けてこその一流であり、例えば1980年代の名作スポーツドラマ『スクール☆ウォーズ』は原作小説『落ちこぼれ軍団の奇跡』に当時ブームのツッパリ要素[1]を大幅に取り込んでアレンジしたことで大ヒットとなっている。またアニメ『ドラゴンボール』シリーズも、原作にはないシナリオ[2]を大量に追加し長期ヒットシリーズとなった。

しかし90年代中頃以降、原作を大きくアレンジする映像化は少しずつ減っていく。これはバブル崩壊の余波がエンターテインメント業界にも及んだことで、原作の版元が映像化に慎重になり「原作を可能な限り尊重しないなら許可を出さない」という方針にシフトしていった為である。そして21世紀になると「原作通りで当たり前」というのが映像界の常識となった。が、そこに異を唱え「クリエイターは原作頼みではいけない」「むしろ原作に挑んでいかなければならない」というスタンスで行われたのが『コクリコ坂から』のアニメ化なのである。

改編と評価[編集]

メガホンを取った宮崎吾朗は『コクリコ坂から』を中学生の時分に読んだきりだったものの、そこが逆に利点となった。思い入れが薄い分、大胆に弄れるのである。とりあえず舞台設定を1970年代終盤[3]から1963年に移し、「昔は良かった」と偽りのノスタルジーに浸る団塊世代へとアピールを行う。また「芸者[4]をしている女子大生と賭け麻雀して大敗し、学園の予算を着服して借金を返済する」という風間 俊の行動は今の時代にそぐわないとしてカット[5]、歳費出納をメチャクチャにして金策しやすくする目的だった学園闘争も大きく変わり「サークル棟[6]を巡る学園対生徒の闘争」に差し替えられている。

登場人物自体も主人公小松崎 海松崎 海になったり、海の祖父が故人になっている一方で祖母が矍鑠たる立派な老婦人になっている[7]など改編は非常に多い。特に海が憧れていた下宿人北見 北斗に至っては、性別まで変わっている。要するにタイトル以外は殆ど別物になったわけだが、映画としての評価は宮崎吾朗の前作『ゲド戦記』を大きく上回っておりDVD/BD売り上げでは前年に公開された『借りぐらしのアリエッティ』に次ぐ歴代2位を記録している。そういった「成功」により、原作者からはむしろ大幅な改編が歓迎されており「商業的に成功さえすれば、どんな大幅な改編も許される」という結果が導きだされたのである。

脚注[編集]

  1. ^ 校舎内をバイクで駆け回ったり、昇降口で壁ドンならぬ下駄箱ドンするシーンなどは原作には存在しない。
  2. ^ 特にガーリックJr.編は悟飯とピッコロの絆が強く結ばれる展開ながら、原作には存在しない。
  3. ^ 原作に明言はないが、連載時期が1980年1月から8月である為。
  4. ^ この場合の芸者とは、コールガールのような所謂風俗嬢を指す。
  5. ^ 他にも飲酒喫煙シーンなどもカットされた。
  6. ^ 物語の中心となる「カルチェラタン」。原作ではそもそも存在しない。
  7. ^ 原作では酒好きで明るいコメディ寄りの人物であり、風間に酒を飲ませたりしている。

関連項目[編集]